エレキギター機材知恵袋を開設しました!質問募集中!

SUGIZOのエフェクター|使用機材を年代別に解説

SUGIZOのエフェクター|使用機材を年代別に解説

2023年7月10日のSUGIZOソロ公演では、Fractal Audio Systems Axe-Fx III、Free The Tone RM-2S、moogerfooger MF-102、Fulltone ’69 MkII、Strymon BigSky、BOSS RE-20、Digitech Whammy IIなどが確認できます。

ただし、これは2023年公演の記録で、現在の全機材を示すものではありません。この記事では2017年・2022年・2023年の公演を分け、過去の使用機材と、少ない機材で近い方向を試す方法まで紹介します。

この記事の確認範囲
2026年8月11日に確認したメーカー公式情報と、2017年・2022年・2023年公演の機材写真を優先しました。今回確認した公開資料の中で、ペダル名と設置場所まで詳しく分かる新しい資料は2023年公演です。ツアーや活動によって構成は変わるため、掲載機材をすべて現在も同時使用しているとは断定していません。

SUGIZOのエフェクター|先に結論

2023年公演の写真で確認できる機材は、次の5グループに整理できます。使用曲、設定、全機材の接続順は公開資料から分かりません。

  • Axe-Fx IIIはプリアンプ / マルチエフェクトプロセッサー
  • RM-2SとMF-102はリングモジュレーター
  • ’69 MkIIとMazzy Fuzzy 2in1はファズを含む歪み系
  • RE-20とPDM1はディレイ系、BigSkyはリバーブ
  • Whammy IIは本人の足元、SL-20はラック横に設置

再現するときも同じ機種をすべて集める必要はありません。まずは歪み、ピッチまたはリングモジュレーター、ディレイ、リバーブの4役を用意し、曲中で必要な効果だけを深くかける方が近道です。

2024年5月に公開されたVCAユニットの追加

Free The Toneの2024年5月公開情報では、LUNA SEA結成35周年ツアー用メインシステムに同社製VCAユニットが追加されています。ドライブ&クリーン用とクランチ用の2系統へVCAを入れ、SUGIZOが操作しやすいボリュームカーブへ調整したものです。

ただし、この2024年資料はシステム更新の紹介であり、全エフェクター名は公開していません。本記事では、今回確認した公開資料のうち、ペダル名と設置場所まで詳しく分かる2023年公演を中心に扱います。

参考 SUGIZO氏にフリーザトーン製VCAユニットを採用いただきましたFree The Tone

2023年に確認できた使用エフェクター一覧

2023年7月10日のZepp DiverCity公演では、ステージ袖のラック、ラック上のペダル、本人の足元が分けて撮影されています。詳細を確認できた機材は次の通りです。

設置場所製品機材の種類一般的な効果
ステージ袖ラックFractal Audio Systems Axe-Fx IIIプリアンプ / マルチアンプ、キャビネット、エフェクト処理
ラック上moogerfooger MF-102リングモジュレーター入力音へ新しい倍音を加える
ラック上Free The Tone RM-2Sリングモジュレーター入力音へ新しい倍音を加える
ラック上Fulltone ’69 MkIIファズファズによる歪み
ラック上Mazzy Fuzzy 2in1ディストーション / ファズ歪み、ファズ、アッパーオクターブ
ラック横BOSS SL-20スライサーリズミックな音量変化
足元右Strymon BigSkyリバーブ残響を加える
足元右BOSS RE-20 Space Echoエコーテープエコー風の反復
足元右Maxon PDM1モジュレーションディレイ揺れを含むディレイ
足元左Digitech Whammy IIワーミー足元でピッチを変化

このほか、バッファー / ブースターのSource Audio Zio、ボリュームペダルのFree The Tone Direct Volume、チューナーのPeterson Strobo Stomp HD、スイッチャーのFree The Tone ARC-53M、Axe-Fx用コントローラーのFractal Audio Systems FC-12も確認できます。

参考 SUGIZO使用楽器・機材紹介(2)~Amp, Effects & SynthesizersSTAGE

接続順は断定できない
写真から各機材と設置場所は確認できますが、ラック内を含む全系統の接続順は公開されていません。表の並びをそのまま接続順として扱わないでください。

Axe-Fx IIIと外付けエフェクターを併用

2023年のシステムでは、Axe-Fx IIIがプリアンプ兼マルチエフェクトプロセッサーとしてラックに収められていました。足元のFC-12は、Axe-Fx IIIのプリセットやシーンを呼び出すためのコントローラーです。

写真ではAxe-Fx IIIと外付けエフェクターの併用を確認できます。ただし、Axe-Fx III内で処理していたエフェクトや、外付け機材との接続順は公開資料から分かりません。

自宅で近い考え方を試すなら、高価なラック機材は必須ではありません。手持ちのマルチエフェクターで基本音とプリセット切り替えを作り、マルチでは代用しにくいファズやリングモジュレーターだけを外付けすると、役割を整理しやすくなります。

マルチエフェクターを使う場合は、搭載エフェクト数よりも、曲間で音量差が出ないことと、演奏中に迷わず切り替えられることを優先してください。

SUGIZOを象徴するリングモジュレーター

Free The Tone RM-2S

SUGIZOの使用エフェクターで代表的なのがリングモジュレーターです。2023年の公演写真では、Free The Tone RM-2Sとmoogerfooger MF-102が同じラック上に確認できます。

RM-2SはSUGIZOシグネチャーのRING MODULATOR IIです。メーカー公式では、1998年に製作されたカスタム機、2018年発売のRM-1Sを経て開発された経緯が説明されています。専用エクスプレッションペダルでSHIFTを操作できる仕様です。

通常のコーラスやフェイザーと違い、リングモジュレーターは入力音と内部周波数を掛け合わせて新しい倍音を作ります。深くかけるほど金属的になり、音程感も崩れます。SUGIZO風のリードを試すなら、最初はMIXを浅めにし、単音のロングトーンで効果を確認すると調整しやすいです。

参考 RING MODULATOR II / RM-2SFree The Tone

moogerfooger MF-102

同じ2023年のラックには、MoogのMF-102も並んでいます。写真から2台のリングモジュレーターがあることは確認できますが、使用曲や使い分けは公開資料から分かりません。

本人は2017年のLUNA SEA公式インタビューで、Moogのアタッチメントを使ったモジュラーシンセ的な処理について説明しています。ただし、この発言だけではMF-102の使用曲や設定までは分かりません。

参考 SUGIZO Interview | LUNA SEA『LUV』SPECIAL SITEUniversal Music

リングモジュレーターの現行品、中古名機、基本的な使い方は別記事で比較しています。

2023年に確認できる2台のファズ

Fulltone ’69 MkII

Fulltone ’69 MkIIは、2022年と2023年の各公演写真でラック上に確認できるファズです。設定や使用曲は写真から分かりません。

再現案でファズを使うときは、最初から歪みを最大にせず、ギター側ボリュームを7〜10の間で動かして変化を確認します。

Mazzy Fuzzy 2in1

Masami Tsuchiya x Endroll Mazzy Fuzzy 2in1も、2022年と2023年のラック上で確認できます。2022年の機材紹介では、ディストーション / ファズとアッパーオクターブを組み合わせた機材として掲載されました。

2022年の機材紹介で分かるのは製品の種類までで、’69 MkIIとの使い分けや使用曲は公開資料から特定できません。

ファズを1台だけで試すなら、ギター側ボリュームに反応しやすいFuzz Face系から始めると、クリーンから荒いリードまで変化を付けやすくなります。

空間系はRE-20、PDM1、BigSky

BOSS RE-20 Space Echo

BOSS RE-20は、Roland RE-201 Space Echoのテープエコーとスプリングリバーブをデジタルで再現したペダルです。2022年と2023年の足元で確認でき、SUGIZOの空間系を考えるうえで外せない機材です。

現在は販売完了品です。BOSS公式では、RE-201特有の温かい反復、テープ走行の揺れ、複数の再生ヘッドを使うエコーを再現したモデルとして説明されています。

近い方向を試すなら、リードでは反復を2〜3回に抑え、原音より少し暗いエコーを後ろへ置きます。INTENSITYを上げて発振させる使い方は印象的ですが、通常のバッキングでは音が混みやすいため、場面を限定する方が効果的です。

参考 RE-20 Space EchoBOSS

RE-20は販売完了品のため、現行のコンパクトモデルから選ぶ場合はBOSS RE-2が候補です。RE-20と同じ機種ではありませんが、RE-201を基にしたテープエコー、スプリングリバーブ、ワウ・フラッターを1台で試せます。

Maxon PDM1 Modulation Delay

Maxon PDM1はモジュレーションディレイ、RE-20はテープエコーを再現したペダルです。2022年と2023年の写真では両方を確認できますが、使い分けや設定は公開されていません。

再現用ボードでディレイを2台置けない場合は、モジュレーションを加えられるデジタルディレイ1台へまとめても構いません。通常用の短いディレイと、揺れの深い演出用プリセットを分けると実用的です。

Strymon BigSky

BigSkyは、2022年と2023年の写真で確認できるリバーブです。使用したアルゴリズムや設定は公開資料から分かりません。

すべての音へ深くかけると、速いフレーズやコードの輪郭が隠れます。基本音ではMixとDecayを控えめにし、長く伸ばす単音、ボリューム奏法、静かな導入だけ残響を深くすると、音色の差を作れます。

ディレイの種類や選び方を先に整理したい場合はこちらも参考にしてください。

Whammy IIは足元、SL-20はラック横

Digitech Whammy IIは、2023年の左側ボードに置かれていました。固定のピッチシフトではなく、ペダル操作で音程を連続的に変えられるため、フレーズそのものとエフェクト操作を一体化できます。

BOSS SL-20はラック横に置かれたスライサーです。音を周期的に分割する機能がありますが、誰が操作したのか、どのように呼び出したのかは公開資料から分かりません。

ただし、具体的なプリセットや使用曲は公演写真だけでは分かりません。再現では、Whammyをソロの一部、スライサーをイントロやブレイクなど、効果が伝わる短い区間に限定すると使いやすくなります。

2022年と2023年で変わった点

2022年10月18日のSHAG公演と2023年7月10日のソロ公演を比べると、共通して写る機材と、どちらか一方だけで確認できる機材があります。

項目2022年SHAG公演2023年ソロ公演
プリアンプ/マルチエフェクトプロセッサーAxe-Fx IIIAxe-Fx III
SUGIZOシグネチャー・リングモジュレーターRM-1SRM-2S
もう1台のリングモジュレーターMF-102MF-102
ファズ’69 MkII、Mazzy Fuzzy’69 MkII、Mazzy Fuzzy
主な空間系BigSky、RE-20、PDM1BigSky、RE-20、PDM1
足元のピッチ操作DVL-1Lに「PITCH」表示Whammy II

同じ機材が多くても、SHAG公演とソロ公演では演奏内容が異なります。この比較は「2022年から2023年の全活動で固定されたシステム」という意味ではなく、撮影された2公演の差分です。

参考 SUGIZO使用楽器・機材紹介(4)~アンプ&エフェクターSTAGE

過去の使用機材|2017年LUNA SEA公演

2017年12月24日のLUNA SEA「The Holy Night 2017」では、2023年よりも多くの単体エフェクターとラック機材を組み合わせた大規模なシステムが撮影されています。過去機材を現在のボードと混ぜないよう、設置場所ごとに整理します。

ステージ上で本人が操作していた機材

製品種類役割
BOSS FV-500エクスプレッションペダルパラメーター操作
Ernie Ball VP JR.ボリュームペダル音量とスウェル
Digitech Whammy WH-2ワーミーペダルピッチ操作
Jim Dunlop Crybaby Rack Foot Controllerワウコントローラーラックワウの操作
Free The Tone ARC-3プログラマブルスイッチャー音色の一括切り替え
BOSS RE-20 Space Echoエコーテープエコー風の反復
KORG Pitchblackチューナーチューニング

バイオリン用ボードにはBOSS DD-500、Lehle Mono Volume、Fishman Aura Spectrum DI、tc electronic PolyTune、Radial J48が並んでいました。DD-500はギター用ではなく、当該公演のバイオリン用ディレイとして分けて考えます。

参考 SUGIZO 使用機材紹介(2)~Pedal BoardSTAGE

アンプ上のテック操作ボード

製品種類2023年との関係
iSP Decimatorノイズリダクション2023年詳細写真では未確認
Free The Tone SC-1 Silky Compコンプレッサー2023年詳細写真では未確認
Fulltone ’69 MkIIファズ2022年・2023年の写真でも確認
Free The Tone RM-1Sリングモジュレーター2022年写真はRM-1S、2023年写真はRM-2S
Creation Audio Labs MK.4.23 Boostバッファー / ブースター2023年詳細写真では未確認
MXR Phase 90フェイザー2023年詳細写真では未確認
Digitech Whammy DTワーミーペダル2023年は足元にWhammy II
Maxon PDM1モジュレーションディレイ2022年・2023年の写真でも確認
Eventide TimeFactorディレイ2023年詳細写真では未確認
Eventide ModFactorモジュレーション2023年詳細写真では未確認
Free The Tone Flight Time FT-1Yディレイ後にFT-2Y-Sを共同開発

これらはFree The Tone製ルーティングユニットで管理され、本人の足元から切り替えられる構成でした。ペダルの数が多くても、本人がすべてを個別に踏むわけではありません。

ラック横のエフェクターボード

製品種類2023年との関係
moogerfooger MF-102リングモジュレーター2022年・2023年の写真でも確認
Free The Tone TRI AVATAR TA-1Hコーラス2023年詳細写真では未確認
BOSS GE-7 Free The Tone ModグラフィックEQ2023年詳細写真では未確認
Devi Ever Shoegazerファズ2023年詳細写真では未確認
Providence Stampede ODオーバードライブ2023年詳細写真では未確認
Free The Tone GIGS BOSONオーバードライブ2023年詳細写真では未確認
Electro-Harmonix Ravish Sitarシタール・エミュレーター2023年詳細写真では未確認
Providence PD-2バッファー / ブースター2023年詳細写真では未確認
Strymon BigSkyリバーブ2022年・2023年の写真でも確認

2017年の写真より、2022年・2023年の写真に写る単体エフェクターは少なく、Axe-Fx IIIが追加されています。機材を減らした理由や、Axe-Fx IIIへ移した処理の内容は公開資料から分かりません。

参考 SUGIZO 使用機材紹介(5)~Effect PedalsSTAGE

商品情報を確認できた2017年使用機材を個別に紹介

ここからは、2017年の機材写真で確認でき、同じ型番の商品情報を照合できた機材を個別に紹介します。商品カードは購入先を探すための情報であり、現在の販売状況やSUGIZO本人の設定を示すものではありません。

BOSS DD-500|2017年はバイオリン用ボードで確認

DD-500は2系統のディレイを組み合わせられるデジタルディレイです。2017年公演ではバイオリン用ボードに設置されており、ギター用ボードの機材としては扱いません。曲ごとの設定値は公開資料から確認できません。

MXR M101 Phase 90|アンプ上のボードで確認

Phase 90はフェイズの周期を1ノブで調整するフェイザーです。2017年公演ではアンプ上のテック操作ボードに設置されていました。実際のノブ位置や使用曲は確認できません。

DigiTech Whammy DT|2017年のテック操作ボードで確認

Whammy DTはペダルによるピッチ操作に加え、ドロップチューニング方向の音程変更にも対応する機材です。2017年公演ではテック操作ボードにありました。2023年に本人の足元で確認できるWhammy IIとは別モデルです。

Eventide TimeFactor|2017年のディレイ

TimeFactorは複数のディレイ方式を収録したデジタルディレイです。2017年公演ではアンプ上のテック操作ボードで確認できますが、使用曲やプリセット内容は分かりません。

Eventide ModFactor|2017年のモジュレーション

ModFactorはコーラス、フェイザー、フランジャーなど複数のモジュレーションを収録した機材です。2017年公演のテック操作ボードで確認できます。写真だけでは選択していたモードや設定値までは特定できません。

BOSS GE-7 Free The Tone Mod|カードは標準GE-7

2017年のラック横ボードに写るのは、BOSS GE-7へFree The Toneが手を加えた個体です。下の商品カードは改造内容を含まない標準仕様のGE-7なので、同じ仕様の機材としてではなく、ベースモデルの参考として掲載します。

Electro-Harmonix Ravish Sitar|2017年のラック横ボードで確認

Ravish Sitarはギターの入力音からシタール風の響きを作るエフェクターです。2017年公演ではラック横のボードにありました。写真では曲中の使い方や設定値までは分かりません。

2017年のラックエフェクト

2017年は足元とペダルボードだけでなく、ラック側にも次の音響処理機材が組み込まれていました。

製品種類用途
Sherman Filterbank 2アナログフィルター強いフィルター処理
iSP Decimator ProRackGノイズリダクションハイゲイン時のノイズ管理
Jim Dunlop Crybaby Rack DCR-1SRラックワウステージ上のペダルで操作
Eventide Eclipseハーモナイザーピッチと空間処理
tc electronic TC 2290ラックディレイ独立したディレイ音を作る

2017年のシステム図では、Eventide EclipseとTC 2290を通る系統がVHTパワーアンプとディレイ用キャビネットへ接続されています。設定や、この系統を採用した目的は公開資料から分かりません。

参考 SUGIZO 使用機材紹介(4)~Amp & Rack SystemSTAGE

複数年の公演写真で確認できる機材

2017年と2023年の両方で確認できるのは、Fulltone ’69 MkII、moogerfooger MF-102、Maxon PDM1、BOSS RE-20、Strymon BigSky、Whammy系です。SUGIZOシグネチャーのリングモジュレーターは、2017年と2022年の写真ではRM-1S、2023年の写真ではRM-2Sを確認できます。

一方、SC-1、Phase 90、TimeFactor、ModFactor、TA-1H、GE-7 Mod、Shoegazer、Stampede OD、GIGS BOSON、Ravish Sitarなどは、2023年の詳細写真では確認できません。これは「使用を終了した」という意味ではなく、少なくとも撮影された2023年ソロ公演のシステムには見当たらない、という範囲の確認です。

シグネチャーのFT-2Y-Sも知っておきたい

Free The Tone FT-2Y-Sは、SUGIZO SIGNATURE FLIGHT TIMEとして発売されたデジタルディレイです。SUGIZO本人用と同じ黒い筐体を採用し、本人が使用する16種類のプリセットデータを収録したモデルとして公式に紹介されています。

ただし、2023年公演のギター用ボード写真で確認できるのはRE-20、PDM1、BigSkyです。FT-2Y-SがSUGIZOと共同開発された事実と、特定公演の足元に置かれた機材は分けて考える必要があります。

参考 SUGIZO SIGNATURE FLIGHT TIME / FT-2Y-SFree The Tone

Equipboardの掲載機材は使用時期と根拠を確認する

Equipboardでは、Fulltone ’69 MkII、Eventide H9、BOSS RE-20、BOSS DD-500、BOSS GT-10、Electro-Harmonix Ravish Sitar、BOSS GE-7、BOSS SL-20など、異なる時期の掲載機材を横断して確認できます。

一方、Equipboardはコミュニティが情報を追加するデータベースです。各項目の根拠には、本人動画、ステージ写真、メーカーのシステム写真、二次的な機材リストが混在しています。

STAGEの2017年写真とは別に、Equipboardで過去の根拠を追える主な機材は次の通りです。

製品Equipboard上の根拠本記事での扱い
Eventide H9 Max2016年のバックステージ映像過去の映像確認機材
BOSS DD-5002016年のバックステージ映像過去機材。2017年はバイオリン用でも確認
BOSS GT-10本人出演のデモ映像デモ出演を確認。ライブ使用の根拠ではない
BOSS SL-20機材写真2023年公演写真でも確認
Electro-Harmonix Ravish Sitar機材写真2017年公演写真でも確認
BOSS GE-7Free The Toneのシステム写真2017年はFree The Tone Modを確認
Providence Stampede OD SOV-2Free The Toneのボード写真2017年公演写真でも確認

BOSS OD-1、BOSS CE-2、Providence Final Booster、Eventide PitchFactor、TC Electronic G-Systemなど、二次的な機材リストを主な根拠とする項目もあります。これらは過去の使用候補として参照できますが、使用時期とシステム内の位置を強く断定できないため、写真で確認できた2017年機材とは分けました。

そのため、H9やDD-500が過去の映像で確認できても、2023年の写真にないことだけを理由に「使用をやめた」とは断定できません。Equipboardの掲載機材を、同じ時期の1枚のエフェクターボードとして扱わないことも重要です。

参考 SUGIZO’s Effects PedalsEquipboard

SUGIZO風の音を作る最小構成

SUGIZOの実機システムをそのまま再現するのは現実的ではありません。最初は4つの役割へ絞ります。

優先用意するもの狙い
1ファズまたは反応の良い歪みロングトーンと荒い倍音を作る
2リングモジュレーターまたはピッチ系金属的なソロとシンセ的な変化を作る
3テープエコー系ディレイ単音の後ろへ暗い反復を置く
4深い残響も作れるリバーブ通常の奥行きとアンビエントを切り替える

基本のつなぎ方

公開写真だけでは実機の全接続順を確認できないため、次は再現を始めるための提案です。

ギター → ファズ → 歪み → Whammy / ピッチ → リングモジュレーター → モジュレーション → ディレイ → リバーブ → アンプ

Fuzz Face系はギター直後で反応が良くなる機種があります。リングモジュレーターは歪みの後へ置くと変調が強く出ますが、扱いにくい場合は歪みの前も試してください。

最初に試す設定

以下は本人の公開設定ではなく、近い方向を試し始めるための編集部案です。

エフェクト設定の出発点調整の基準
ファズFuzz 60〜80%、音量は原音より少し上ギター側Volでクリーンまで戻るか
リングモジュレーターMIX 10〜25%単音の芯が消えないか
ディレイ300〜450ms、2〜3回速いフレーズが濁らないか
リバーブMix 10〜20%、Decay短めコードの分離が残るか

基本音ができた後に、ソロだけリングモジュレーターのMIXを増やす、静かな部分だけリバーブを深くするなど、曲中で差を付けます。

予算を抑える方法

安く組むなら、マルチエフェクターへピッチ、ディレイ、リバーブをまとめ、外付けはファズだけにします。リングモジュレーターを搭載するマルチなら、外付けペダルは不要です。

RE-20は販売完了、RM-2Sは数量や販売方法が限られる機種です。本人使用機と同じ型番を中古で急いで探すより、必要な役割を現行機で置き換える方が、ライブで安定して使えます。

よくある質問

SUGIZOのメインエフェクターは何ですか?
1台だけではありません。2023年公演ではプリアンプ/マルチエフェクトプロセッサーのAxe-Fx IIIに加え、RM-2S、MF-102、’69 MkII、BigSky、RE-20、Whammy IIなどが確認できます。
SUGIZOが使うリングモジュレーターは何ですか?
2023年公演ではFree The Tone RM-2Sとmoogerfooger MF-102が確認できます。2022年のSHAG公演ではRM-2SではなくRM-1Sが使われていました。
SUGIZOはBOSS RE-20を使っていますか?
はい。2022年のSHAG公演と2023年のソロ公演の機材写真で、ギター用の足元にRE-20が確認できます。現在RE-20は販売完了品です。
Eventide H9やBOSS DD-500も現在使っていますか?
過去の映像を根拠にEquipboardへ掲載されていますが、2023年公演の詳細写真では確認できません。現在も使用している、または使用をやめたとは断定できません。
安い機材でもSUGIZO風の音は作れますか?
本人と同じ音を保証することはできませんが、ファズ、ピッチまたはリングモジュレーター、ディレイ、リバーブをそろえると、近い方向を試せます。マルチエフェクターへ複数の効果をまとめれば予算も抑えられます。

まとめ

2023年の公演写真では、Axe-Fx III、RM-2S、MF-102、’69 MkII、Mazzy Fuzzy、RE-20、PDM1、BigSky、Whammy II、SL-20などを確認できます。2024年にはLUNA SEA用システムへのVCA追加が公式発表されましたが、今回確認した資料に2024年以降の全ペダル一覧はありません。

少ない機材で近い方向を試す編集部案では、全機種を集めず、ファズ、ピッチまたはリングモジュレーター、ディレイ、リバーブの4種類から始めます。

過去の2017年LUNA SEA公演では、TimeFactor、ModFactor、FT-1Y、TRI AVATAR、Shoegazer、Ravish Sitarなど、さらに多くの単体機とラックエフェクトが撮影されています。Equipboardも異なる年代の掲載機材を横断した資料です。機材名だけでなく、いつ、どの活動で確認されたかまで分けて見てください。