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ファズフェイスと比較したいファズ9選|違いと設定

ファズフェイスと比較したいファズ9選|違いと設定

Fuzz Faceを選ぶなら、ギターのボリュームを絞ったときに、好みのクリーンやクランチになるかを試してほしいです。踏みっぱなしで手元から歪みを変えられることが、このファズの面白さです。

丸い高音と潰れた歪みならゲルマニウムのFFM2、明るく荒い歪みならシリコンのFFM1が候補になります。エフェクターボードへ入れやすいのはMiniシリーズ。大きな円形筐体と電池駆動まで含めて欲しいならJHF1です。

この記事ではFuzz Faceを中心に9機種を比較します。Velvet FuzzとFuzz Benderは、調整幅を求める人向けの別回路の比較候補です。名前がFuzz Face Miniでも、FFM6は通常のFuzz Faceとは回路の成り立ちが異なります。

ファズフェイスと比較したいファズ9機種

製品回路の分類比較したい点
Dunlop FFM2ゲルマニウムFuzz Face丸い高音・小型・外部電源
Dunlop FFM1BC108シリコンFuzz Face明るく荒い音・小型
Fulltone ’69 MkIIゲルマニウムFuzz Face系入力と中域も調整・電源極性注意
Dunlop FFM3JHF1と同じ基本回路JHF1の音を小型で使う
Wampler Velvet Fuzz別回路の比較候補BIG/TIGHTで太さと締まりを切替
Dunlop FFM6Octavio由来・オクターブなし通常Fuzz Faceより攻撃的な方向
Dunlop JHF1BC108シリコンFuzz Face大きな円形筐体・9V電池専用
MXR Classic 108 FuzzBC108 Fuzz Face回路ワウ対策のBUFFERボタン
Keeley Fuzz Bender3トランジスタの別回路低高域EQとBIASを細かく調整

価格・在庫・保証は商品カードで確認してください。同じ系統なら高価なものほど好みの音になる、という順位ではありません。外部電源の有無と極性、実際に置ける大きさも選ぶ条件になります。

ゲルマニウムとシリコンは何が違う?

Fuzz Faceの中心には、ギターの小さな電気信号を増幅する「トランジスタ」という部品が2つあります。ゲルマニウムとシリコンは、その部品に使われる材料の違いです。難しい部品名から選ぶより、音の丸さやギターのボリュームへの反応を比べるための目安にしてください。

所有するJHF1の基板に取り付けられた2つの金属製BC108トランジスタ

所有するJHF1の基板。中央に並ぶ小さな金属製の部品がトランジスタです。BC108は型番で、この機種はシリコンを使います。

FFM2のようなゲルマニウム機は、丸い高音や潰れた音を求めるときの候補です。FFM1のようなシリコン機は、明るさや荒い歪みを比較しやすい機種です。ただし、シリコンでもギターのボリュームでクリーンへ変えられます。「クリーンになるのはゲルマニウムだけ」とは考えません。

温度の影響を受けやすいゲルマニウムを含め、回路の調整や個体、ギター、アンプで反応は変わります。材料名だけで音質の優劣を決めるより、実際に使う音量で、全開とボリュームを絞った音を両方聴いてください。

The BIAS pot really helps if you play at different temperatures.

日本語訳:温度が異なる環境で演奏するときには、BIAS調整が役立ちます。

参考 ゲルマニウムの温度とシリコンの反応(英語)Analog Man公式

9機種の特徴とおすすめ設定

設定図はこの記事で提案する調整例です。メーカー指定やジミ・ヘンドリックス本人の設定ではありません。VOLUME/LEVELは低い位置から上げてON/OFFの音量を合わせ、ギターやアンプに応じて調整します。

1. Dunlop FFM2 Fuzz Face Mini Germanium

FFM2は丸い高音を持つ古いFuzz Faceの方向を、小型で使いたい人へ。1966〜68年頃のゲルマニウム機を基にし、電源端子とON表示のLEDを備えています。電池だけでなく外部9V電源も使えます。

FUZZを高めにし、ギターのボリュームで歪みを減らす設定を試してください。全開で伸ばす単音と、ボリュームを絞ったコードの両方が好みに合えば、踏み替えなしで伴奏とリードを行き来できます。

FFM2:ギターのボリュームで歪みを変える

  • 1 VOLUME12時
  • 2 FUZZ4時

本体はON。ギターを10から7、5へ徐々に絞って聴き比べる。

Based on ’66-’68 era pre-silicon Fuzz Face pedals

日本語訳:シリコン採用前の、1966〜68年頃のFuzz Faceを基にしています。

参考 FFM2取扱説明書(英語)Jim Dunlop公式

2. Dunlop FFM1 Fuzz Face Mini Silicon

FFM1はBC108というシリコントランジスタを使った小型Fuzz Faceです。明るく攻撃的な歪みを求めるなら、FFM2と比較したい機種です。ライブで使うときも、音の明るさと弾き心地を自分のアンプで確かめてください。

FUZZを2時付近から上げ、コードの低い弦が潰れすぎるなら戻します。ギターのボリュームを下げた音も必ず比較を。FFM2と同じく、9V電池と外部9V電源に対応します。

FFM1:荒さを残したロックのコード

  • 1 VOLUME12時
  • 2 FUZZ2時

明るすぎる場合は、アンプの高音とギターのトーンを少し下げて比較。

Bright, aggressive sounding BC108 transistors

日本語訳:明るく攻撃的な音のBC108トランジスタ。

参考 FFM1のBC108と操作(英語)Jim Dunlop公式

3. Fulltone ’69 MkII

Fulltone 69 Pedal MkII Fuzz

Fulltone 69 Pedal MkII Fuzz

35,980円(11/06 19:14時点)
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’69 MkIIはFUZZとVOLUMEだけでなく、INPUTとCONTOURも調整できるゲルマニウム機です。低音が膨らむときはINPUTを下げ、中域を足したいときはCONTOURを上げる方法があります。2ノブのFuzz Faceでは合わせきれないギターやアンプにも調整の余地があります。

外部電源は9V DCセンタープラスです。一般的なセンターマイナスをそのまま挿せません。極性反転ケーブルを使う場合も、取説はほかの出力と電気的に分離された、フルアイソレートの電源出力を求めています。9V電池で使う方法もあります。

図は上段の2ノブと、その下の小さなINPUT・CONTOURを分けています。INPUT全開・CONTOUR最小で基本の音を聴き、そこから必要な分だけ調整する提案です。内部BIASは触らずに使います。

’69 MkII:上段VOLUMEとFUZZ

  • 1 VOLUME12時
  • 2 FUZZ4時

下段のINPUT・CONTOURの図と組み合わせる。内部BIASは工場設定のまま。

’69 MkII:下段INPUTとCONTOUR

  • 1 INPUT5時
  • 2 CONTOUR7時

INPUTを下げると低音を減らす方向。CONTOURを上げると中域とゲインが増す。

参考 ’69 MkIIの操作・センタープラス電源菊谷楽器・日本語取扱説明書

4. Dunlop FFM3 Jimi Hendrix Fuzz Face Mini

動画は、小型のFFM3と大きなJHF1を比べる内容です。

FFM3はJHF1の基本回路を小型筐体にまとめたモデルです。JHF1と別方向のHendrixサウンドを選ぶというより、大きな丸形とMiniのどちらを使うか、という比較ができます。

JHF1は9V電池専用ですが、FFM3は9V電池と外部電源に対応し、ON表示のLEDもあります。ボードに固定して使うなら、この電源とサイズの違いが選ぶ理由になります。

FFM3:伸ばす単音リード

  • 1 VOLUME12時
  • 2 FUZZ3時

ギターのボリュームを少し絞った伴奏音も確認する。

Featuring the same circuit as the JHF1 in a smaller housing

日本語訳:JHF1と同じ回路を、より小さな筐体に収めています。

参考 FFM3とJHF1の回路・電源(英語)Jim Dunlop公式

5. Wampler Velvet Fuzz

Wampler Velvet Fuzz Pedal

Wampler Velvet Fuzz Pedal

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Velvet Fuzzはファズを大きく歪んだアンプへ入れた方向の音を1台で作る機種です。Fuzz Faceのコピーではなく、別回路の比較候補として紹介します。BIGでは太く潰れたファズ、TIGHTでは締まったディストーション寄りの反応を選べます。

前面はVOLUME・FUZZ・BRIGHTNESSの3ノブです。BRIGHTNESSは高音の調整で、低域・中域それぞれのEQノブはありません。低音が広がりすぎると感じたら、まずTIGHTで比較してください。電源は9Vで、18Vを入れる機種ではありません。

Velvet Fuzz:TIGHTでまとまりを優先

  • 1 FUZZ1時
  • 2 VOLUME12時
  • 3 BRIGHTNESS11時
  • 4 MODETIGHT上から:BIG / TIGHT

TIGHTは下側。太く潰れる音を比べるときはBIGへ。

Not just another clone

日本語訳:単なるクローンではありません。

参考 Velvet Fuzzの設計とBIG/TIGHT(英語)Wampler Pedals公式

6. Dunlop FFM6 Band of Gypsys Fuzz Face Mini

FFM6はFuzz Face Miniの筐体ですが、通常の2トランジスタFuzz Faceとは区別して選びます。Dunlopは、上のオクターブ効果を持たないOctavio回路を基に、Band of Gypsysの音を再現したと説明しています。

FFM1やFFM3と音を比べるときには、噛み付くような攻撃的なファズが好みに合うか聴いてください。FUZZを上げた単音だけでなく、低めにしたリフも試すと使える曲を見つけやすくなります。9V電池と外部9V電源に対応します。

FFM6:攻撃的なリフを試す

  • 1 VOLUME12時
  • 2 FUZZ1時

歪みが足りなければFUZZを上げる。FFM1等と同じ位置で同じ音にはならない。

a version of the Octavio® circuit that didn’t have the octave up signal

日本語訳:オクターブ上の信号を持たない、Octavio回路の一種。

参考 FFM6の回路と電源(英語)Jim Dunlop公式

7. Dunlop JHF1 Jimi Hendrix Fuzz Face

動画は、小型のFFM3と大きなJHF1を比べる内容です。

JHF1は大きな円形筐体のBC108シリコンFuzz Faceです。私も所有している機種で、内部と使い方は個別記事で紹介しています。小型化より、丸いケースと昔ながらの操作を含めて選びたい人向けです。

JHF1の電源は9V電池のみです。FFM3と同じ基本回路でも、外部電源をつないでボード運用できる仕様ではありません。サイズ、電池交換、保管時のINPUTケーブル取り外しまで含めて使い方を考えてください。

JHF1:ギターの強弱を使う単音

  • 1 VOLUME12時
  • 2 FUZZ3時

9V電池で使用。演奏後はINPUTケーブルを抜いて電池消耗を防ぐ。

The JHF1 Fuzz Face is powered by one 9 volt battery

日本語訳:JHF1 Fuzz Faceは9V電池1個で動作します。

参考 JHF1取扱説明書(英語)Jim Dunlop公式
所有するJHF1の丸いケース内部と小さな基板

所有するJHF1の内部。大きなケースに対して回路は小さく、9V電池を入れる余裕もあります。外観の大きさが、そのまま機能の多さではないことが分かります。

JHF1の基板やギターのボリュームによる変化を詳しく知りたい人はこちらへ。

8. MXR Classic 108 Fuzz

Classic 108 FuzzはBC108を使うFuzz Face回路を四角い筐体へ収めた機種です。VOLUMEとFUZZに加えて、BUFFERの押しボタンがあります。ワウを前へ置く人には、このボタンが比較ポイントになります。

メーカーは前段のワウとの組合せで起こる発振などを抑えるためにBUFFERを案内しています。BUFFERをONにすると、高音やギターのボリュームへの反応も変わる場合があります。まずOFFで聴き、ワウ使用時にONを比較してください。

Classic 108:BUFFERを切る基本音

  • 1 VOLUME12時
  • 2 FUZZ2時

側面のBUFFER押しボタンはOFF。ワウ併用時の発振対策としてONも比較。

You may notice a brightening of the fuzz tone.

日本語訳:ファズの音が明るくなることがあります。

参考 Classic 108 FuzzのBUFFERボタン(英語)Jim Dunlop公式

9. Keeley Fuzz Bender

Fuzz Benderは音色をもっと作り込みたい人への比較候補です。シリコンとゲルマニウムを組み合わせた3トランジスタ回路で、BASSとTREBLE、BIASを備えます。

BIASは音の立ち上がりや消え方を変える操作です。音を伸ばす設定から、ブツッと途切れるような荒い設定まで調整できます。まずEQを中央、BIASを低めにし、もっと低音や高音が必要な場合だけ動かすと違いが分かります。9V DCの外部電源を使い、電池は使えません。

Fuzz Bender:EQを中央にした太い単音

  • 1 LEVEL12時
  • 2 FUZZ1時
  • 3 BASS12時
  • 4 BIAS9時
  • 5 TREBLE12時

BIASを上げると途切れる音も作れる。LEVELは低い位置から合わせる。

3 Transistor Hybrid Fuzz

日本語訳:3つのトランジスタを使うハイブリッド・ファズ。

参考 Fuzz Benderの3トランジスタとEQ(英語)Keeley公式

Fuzz Faceをつなぐ順番と、ギターのボリュームの使い方

古典的なFuzz Faceはまずギター → Fuzz Face → チューナー/バッファー → ほかのエフェクター → アンプで試してください。ピックアップと直接つながることが反応に関わります。前にバッファーやワイヤレスを置くと、ギターのボリュームへの反応や高音が変わる場合があります。

手順1
アンプの音と全体音量を決める
クリーンなアンプ、または軽いクランチで試します。エフェクターのVOLUMEは低めから上げます。
手順2
ギター全開でFUZZを調整する
いつものピックアップでコードと単音を弾き、欲しい荒さに合わせます。
手順3
ギターを10から7、5へ絞る
数字は試す目安です。好みの伴奏音になる位置を耳で探してください。
手順4
伴奏とリードを行き来する
エフェクターはONのまま、ギターのボリュームだけで曲中の音を変えます。リハーサルでもノイズと音量差を確認します。

ハムバッカーでも使えます。低い弦が潰れすぎるなら、ギターのボリュームやFUZZを下げ、アンプのBASSも調整してください。同じ数字でも、シングルコイルと同じ反応になるわけではありません。

クリーンアンプで硬く感じる場合は、アンプやアンプシミュレーターのGAINで軽い歪みを作る方法もあります。GAINと最終音量を分けて調整し、自宅で無理に大音量にする必要はありません。

ワウを組み合わせるなら前後を比べてください。ワウを前へ置いたときに発振する組合せもあります。Classic 108のBUFFERのような対策機能も含め、音量とノイズを確認して使います。

ほかのファズや実機レビューと比較する

壁のように厚い歪みや別系統の音も欲しいなら、Big Muff・Tone Benderなどを含めたファズ全体の比較が役立ちます。

今回の9機種より候補を広げたい人には、Fuzz Face系の25選もあります。まずこのページで操作と電源の条件を絞ってから読むと、比較しやすくなります。

トランジスタが音にどう関わるか、増幅率を示すhFEなどの値も知りたい人はこちらへ。部品の数値だけで好みの音が決まるわけではないことも説明しています。

ゲルマニウム機の個体とギターのボリュームへの反応は、所有機のレビューでも紹介しています。

よくある質問

初心者におすすめのファズフェイスはどれですか?
丸い高音の方向ならゲルマニウムのFFM2、明るく荒い歪みならシリコンのFFM1が比較しやすい機種です。どちらもMini筐体で、9V電池と外部9V電源に対応します。
ゲルマニウムとシリコンはどちらが良いですか?
材料名だけでは優劣を決められません。ギター全開の歪みと、ボリュームを絞った音を両方比べてください。シリコンでもクリーンへ変えられます。
Fuzz Face系はどこにつなぐのが基本ですか?
古典的な回路はギターの直後、チューナーやバッファーの前が基本です。前段のバッファーやワイヤレスで反応が変わる場合があります。
Fuzz Faceはハムバッカーでも使えますか?
使えます。低音が潰れすぎるなら、ギターのボリュームやFUZZを下げ、アンプのBASSも調整してください。
Fuzz Face Miniと大きいFuzz Faceはどちらがおすすめですか?
省スペースと外部電源ならMiniです。JHF1は大きな円形筐体で9V電池専用。FFM3はJHF1と同じ基本回路を小型にし、外部電源とON表示を追加しています。

手元の操作も含めて選ぶ

最初の比較はFFM2とFFM1、JHF1の回路を小型で使うならFFM3。大きな筐体と電池駆動を含めて欲しいならJHF1、ワウとの接続で悩むならClassic 108を見てください。

もっと音色を変えたいときには’69 MkIIのINPUT・CONTOUR、別回路のVelvet FuzzやFuzz Benderも候補です。全開の音だけで選ばず、ギターのボリュームを絞った伴奏音まで試すと、自分に合う1台を選びやすくなります。