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ギター用プリアンプおすすめ10選|PA直・リターン・アンプ前で選ぶ

ギター用プリアンプおすすめ10選|PA直・リターン・アンプ前で選ぶ

ギター用プリアンプは、製品名より先に「どこへ接続するか」を決めると選びやすくなります。PAやオーディオインターフェイスへ直接つなぐならキャビネットシミュレーターやIR、アンプのリターンへ入れるならキャビネットシミュレーターを切れること、アンプ前で使うなら出力モードとEQの相性が重要です。

この記事の結論

PA直と宅録を1台でまとめるならSTRYMON IRIDIUM、複数のアンプタイプを切り替えるならMOOER PREAMP MODEL X2、フェンダー系ならTC ELECTRONIC Combo Deluxe 65’、マーシャル系ならJims 45またはJIMS 800、80年代の完成されたライン音ならMXR ROCKMAN X100が候補です。今あるアンプの音を整えるだけなら、アンプシミュレーターではなくMXR Micro Amp +やJHS Haunting Midsを選びます。

ギター用プリアンプは接続先で3種類に分ける

ペダルに「PREAMP」と書かれていても、できることは同じではありません。アンプモデルとキャビネットIRを備えた機種、実アンプのプリアンプ部分を再現する機種、音量や特定帯域を整えるブースター/EQがあります。

接続先必要な機能主な候補
PA・オーディオインターフェイスキャビネットシミュレーター/IR、必要に応じてDIIRIDIUM、MODEL X2、Pocket Amp MK2
アンプのRETURNプリアンプ出力、キャビネットシミュレーターOFFMOOER Micro Preamp、AMPWORX、COPPERHEAD
アンプのINPUTSTANDARD/ペダル向け出力、音量とEQの調整COPPERHEAD、Micro Amp +、Haunting Mids

PA直では、プリアンプだけでなくスピーカーとマイクの特性まで補う必要があります。キャビネットシミュレーターを持たないペダルをそのままミキサーへ送ると、高域が鋭く薄い音になりやすいです。また、出力がアンバランスの機種では、長いケーブルを使うライブ環境でDIが必要になることがあります。

宅録の全体構成や入力レベルは、オーディオインターフェイスの記事も確認してください。

ギター用プリアンプおすすめ10選の比較

製品主な用途キャビネット機能向いている人
STRYMON IRIDIUMPA直・宅録IR対応アンプとキャビネットを1台で完結したい
MXR ROCKMAN X100ライン録音・個性的な音作り完成されたライン向け音色80年代ロックの質感が欲しい
TC Combo Deluxe 65′PA直・RETURNIR搭載フェンダー系クリーンが欲しい
TC Jims 45PA直・RETURNIR搭載太いクラシックロックのクランチが欲しい
MOOER Micro Preamp 002RETURN・宅録スピーカーシミュレーター小型のブリティッシュ系が欲しい
MOOER Micro Preamp 005RETURN・宅録スピーカーシミュレーター小型のハイゲイン機が欲しい
MOOER PREAMP MODEL X2PA直・RETURN・宅録IR対応複数のアンプ音を切り替えたい
TC JIMS 800PA直・RETURNIR搭載硬質な王道ロックの歪みが欲しい
VOX COPPERHEAD DRIVEINPUT・RETURN・ラインCAB-SIMモードNutubeの反応をペダルで使いたい
PALMER Pocket Amp MK2PA直・練習・予備スピーカー/マイクシミュレーターDIを含む小型の予備機が欲しい

キャビネット機能の出る端子やON/OFF方法は機種ごとに異なります。たとえばTC ELECTRONIC Combo Deluxe 65’は、通常のOUTとキャビネットIRを含むDI OUTを使い分けます。購入前に「キャビネット機能があるか」だけでなく、実際に使う端子まで確認してください。

1. STRYMON IRIDIUM

IRIDIUMは3種類のアンプモデルと9種類のキャビネットIRを備え、オーディオインターフェイス、PA、FRFRスピーカーへつなげるアンプ/キャビネットシミュレーターです。アンプを持ち込まないライブと宅録を同じボードで行いたい人に向きます。

出力は1/4インチのアンバランスです。PAまでの配線が長い場合や、バランス入力へ送りたい場合はDIを組み合わせます。実アンプのRETURNへ入れるときはCab Bypassを使い、最初は出力音量を下げて確認してください。


参考
Iridium Amp Modeler & Impulse Response CabinetStrymon


参考
Iridium SupportStrymon

2. MXR MX100 ROCKMAN X100 ANALOG TONE PROCESSOR

MXR ROCKMAN X100は、オリジナルRockman X100の回路を基にしたアナログ・トーンプロセッサーです。4つのプリセット、コンプレッション、BBDコーラスを組み合わせ、一般的なアンプ再現機とは違う80年代らしい完成された音を作ります。

幅広いアンプを再現する機種ではありません。BOSTONを連想させるコンプレッションとステレオの広がりを狙う人、個性的なライン音を録音に使いたい人向けです。


参考
MXR Rockman X100 Analog Tone ProcessorJim Dunlop

3. TC ELECTRONIC Combo Deluxe 65′ Preamp

Combo Deluxe 65’は、ブラックフェイス期のアメリカンコンボを意識した2チャンネルのプリアンプです。クリーンからクランチを土台にして、前段の歪みペダルを活かしたい人に向きます。

PA直ではIRを含むDI OUT、アンプやパワーアンプへ送るときは通常のOUTを使うなど、接続先で端子を使い分けます。フェンダー系の基準音をボードへ入れたい場合に候補です。


参考
Combo Deluxe 65′ PreampTC Electronic

4. TC ELECTRONIC Jims 45 Preamp

Jims 45は、太く柔らかい初期ブリティッシュアンプのクランチを狙うAMPWORXシリーズです。ブルースロックやクラシックロックで、ギター側のボリュームに反応する低〜中ゲインの土台が欲しい人に向きます。

JIMS 800より歪みを抑え、ピッキングとギター側の操作を活かしたい場合に選びます。PA直、RETURN、アンプ前では使う出力と音量が変わるため、実機のクイックスタートガイドに従ってください。

5. MOOER Micro Preamp 002

Micro Preamp 002は、MOOERの小型デジタルプリアンプです。UK Gold 900という位置づけで、2チャンネル、3バンドEQ、切り替え可能なスピーカーキャビネットシミュレーターを備えます。

アンプのRETURNへ入れるときはスピーカーシミュレーターをOFF、オーディオインターフェイスやPAへ直接送るときはONにするのが基本です。小さいボードでブリティッシュ系のクランチからドライブを使いたい人に向きます。


参考
MOOER Micro Preamp productsMOOER Audio

6. MOOER Micro Preamp 005

Micro Preamp 005 Brown Sound 3は、クリーンとハイゲインの2チャンネルを持つ小型デジタルプリアンプです。公式には、タイトで滑らかな高ゲインを持つシグネチャーアンプの方向として説明されています。

メタルやハードロックを小さなボードで組みたい場合に向きます。スピーカーシミュレーターのON/OFFは、002と同様に接続先へ合わせます。


参考
005 Brown Sound 3MOOER Audio

7. MOOER PREAMP MODEL X2

PREAMP MODEL X2は28種類のアンプモデル、14プリセット×2チャンネル、3種類のグローバルキャビネットシミュレーターを備え、外部IRも読み込めます。1台で複数のクリーン、クランチ、ハイゲインを切り替えたい人向けです。

出力は1/4インチのモノラルです。PAへ長く引き回すライブではDIを含めた配線も検討します。単一アンプの操作感より、曲ごとの音色数と省スペース性を重視する場合に選びます。


参考
Preamp Model X2MOOER Audio

8. TC ELECTRONIC JIMS 800 PREAMP

JIMS 800は、80年代のブリティッシュアンプを意識した2チャンネルのプリアンプです。Jims 45より硬いアタックと強い歪みが欲しく、王道ロックのリフやリードをボードで作りたい人に向きます。

同じAMPWORXでもCombo Deluxe 65’、Jims 45、JIMS 800では音の土台が大きく違います。機能数ではなく、クリーン中心、低ゲインのクランチ、硬質なロックのどれが必要かで選んでください。

9. VOX COPPERHEAD DRIVE VE-CD

COPPERHEAD DRIVEはNutubeを使ったブリティッシュ系のドライブです。STANDARD、PREAMP、CAB-SIMの3出力モードがあり、アンプのINPUT、RETURN、ライン接続へ合わせて使い分けられます。

デジタルIRローダーの多機能さより、ペダルらしい操作と真空管を使った反応を重視する人に向きます。接続前にモードを確認し、RETURNやライン接続では音量を下げた状態から調整してください。


参考
Copperhead DriveVOX


参考
Valvenergy Owner’s ManualVOX

10. PALMER Pocket Amp MK2

Pocket Amp MK2は、バランスXLR、1/4インチ出力、ヘッドフォン出力、グラウンドリフト、スピーカー/マイクシミュレーターを小型筐体にまとめたプリアンプです。PA直の予備機、簡易録音、ヘッドフォン練習を1台で行いたい人に向きます。

細かなIR編集や多数のプリセットより、物理スイッチで素早く接続と音を決める実用性を重視した機種です。9V電池にも対応するため、メイン機のトラブル時に備える用途でも使えます。


参考
Pocket Amp MK 2Palmer

アンプ前の音質補正ならこの2台

次の2台も「プリアンプ」と呼ばれますが、アンプとキャビネットを置き換える製品ではありません。PA直用の10機種とは役割を分けて選びます。

MXR M233 Micro Amp +

Micro Amp +は、最大+26dBのブーストにBassとTrebleを加えたペダルです。今あるアンプの音量と輪郭を整える、ソロで前へ出す、長いボードの信号レベルを補う用途に向きます。単体でキャビネットを再現する機材ではないため、PA直のアンプ代わりには選びません。


参考
MXR Micro Amp +Jim Dunlop

JHS Pedals Haunting Mids

Haunting Midsは、中心周波数を動かして中域をブースト/カットするEQプリアンプです。音量だけを上げずにバンド内の聞こえ方を変えたい場合や、歪みペダルの前後で中域を作りたい場合に向きます。オーバードライブやアンプシミュレーターではありません。


参考
Haunting MidsJHS Pedals

接続方法と注意点

使い方接続例注意点
PA直・宅録ギター→歪み/空間系→プリアンプ→DIまたはインターフェイスキャビネットシミュレーター/IRをON。端子とレベルを確認
アンプのRETURNギター→歪み→プリアンプ→FX RETURNキャビネット機能は原則OFF。最初は出力を下げる
アンプのINPUTギター→プリアンプ/EQ→アンプINPUTSTANDARDモードを優先。アンプ側との二重EQを調整

アンプのRETURNは本体のプリアンプ部を飛ばすため、通常のINPUTより音量が急に大きくなる場合があります。電源を切った状態で接続し、各機器の音量を下げてから上げてください。キャビネットIRを実ギターキャビネットへ重ねると高域が落ちすぎることがあるため、切り替え可否も確認します。

実アンプを持ち運ぶ選択肢も含めて比較したい場合は、ギターアンプのまとめ記事が参考になります。

プリアンプをボードへ常設する場合は、消費電流、端子位置、DIの追加スペースも含めて配置を決めてください。

ギター用プリアンプに関するFAQ

ギター用プリアンプは初心者にも必要ですか?
必須ではありません。アンプで練習するだけなら先にアンプを選び、PA直、宅録、アンプを持ち込まないライブが必要になった時に導入すると無駄がありません。
プリアンプだけでPAへ直接つなげますか?
キャビネットシミュレーターやIRを備えた機種なら接続しやすいです。ただし、出力端子、レベル、バランス/アンバランスを確認し、必要に応じてDIを使います。
プリアンプをアンプのINPUTにつないでも大丈夫ですか?
機種が対応していれば使えます。CAB-SIMではなくSTANDARDなどのアンプ前用モードを選び、プリアンプとアンプのEQが重なるため低域と高域を控えめから調整します。
プリアンプとアンプシミュレーターの違いは何ですか?
プリアンプは主にアンプ前段の音作りを担います。アンプシミュレーターはパワーアンプ、キャビネット、マイクまで再現する場合があり、近年は両方の機能を持つ製品もあります。

まとめ

ギター用プリアンプは、価格や歪みの強さより「PA直」「アンプのRETURN」「アンプのINPUT」のどこで使うかを先に決めます。PA直ならキャビネットIRと出力端子、RETURNならキャビネット機能のOFF、INPUTなら出力モードとEQの相性を確認してください。

宅録とライブをまとめるならIRIDIUM、多数のアンプモデルならMODEL X2、特定のアンプ系統ならTC ELECTRONICやMOOER、実用的な予備機ならPocket Amp MK2が候補です。今あるアンプの補正だけならMicro Amp +やHaunting Midsで十分です。