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BOSS SD-1改造まとめ|SD1 mod 7種類と初心者におすすめの改造方法

BOSS SD-1は、安価に入手しやすく、回路の素性もよく、改造ベースとして非常に人気の高いオーバードライブです。

ただし、SD-1はもともと完成度の高いペダルです。何も考えずに部品を高級品へ交換すれば良くなるわけではありません。特にSD-1らしさであるミッドの押し出し、タイトな低域、滑らかな高域を残すのか、それともTS系・トランスペアレント系・ブースター系に寄せるのかで、改造すべきポイントは変わります。

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この記事では、年間100台以上エフェクターを自作し、自分用にも複数台のSD-1を改造してきた管理人が、実際に試して使いやすかったSD-1改造・SD-1 modを7種類紹介します。

「SD1 改造」「SD1 mod」で調べている方が迷いやすい、どの部品を変えると音がどう変わるのか、初心者はどのMODから試すべきか、現行品を改造してよいのかまでまとめました。

“注意”

本記事の改造はすべて自己責任です。改造によりメーカー保証は受けられなくなる可能性があります。極性・耐圧・定格の確認、静電気対策、通電前の導通チェック、ショート確認を必ず行ってください。

この記事でわかること

  • BOSS SD-1を改造する前に確認すべき基板の種類
  • SD-1改造で音が変わりやすい部品の役割
  • 初心者でも試しやすいSD-1 mod
  • TS系、ブルース系、ブースター系、ベース用など用途別の改造例
  • オペアンプ交換が本当に必要かどうか

目次

結論:SD-1改造で最初に試すならFullclone MODがおすすめ

最初に結論から言うと、初めてSD-1を改造するならFullclone MODが最もおすすめです。

理由は、SD-1らしいミッド感を残しつつ、低域・音量感・歪みの質感をバランスよくアップデートできるためです。元のSD-1が持つ「アンプを押す感じ」や「バンド内で抜ける中域」を大きく崩さず、実戦的なサウンドにできます。

一方で、目的がはっきりしている場合は、以下のように選ぶと失敗しにくいです。

目的おすすめMOD音の方向性
まず1台だけ改造したいFullclone MODSD-1らしさを残した万能型
ブルースロック向けにしたいTEXAS MOD低域と高域を広げたワイルドな音
枯れたブルース向けにしたいBlues MOD柔らかく渋い歪み
アンプのブースターとして使いたいChocolate MOD歪みすぎず太く押す音
TS系に寄せたいTS Steroid MODミッドが前に出る歪み
荒々しくクリアにしたいBSM MODコンプ感少なめでレンジ広め
ベースで使いたいBASS OD MOD低域を残したベース向け

BOSS SD-1はどんなペダル?改造前に音の特徴を理解する

BOSS SD-1は正式名称を「Super OverDrive」といい、OD-1の流れを汲むロングセラーのオーバードライブです。

SD-1の音の特徴は、ざっくり言うと以下です。

  • 中域が前に出る
  • 低域がタイトにまとまる
  • 高域が耳に痛くなりにくい
  • 単体の歪みとしても使える
  • 真空管アンプやハイゲインアンプのブースターとしても使いやすい

この「タイトな低域」と「ミッドの押し出し」が、SD-1の長所でもあり、改造したくなるポイントでもあります。

たとえば、ストラトやテレキャスターで使うと中域が前に出て弾きやすくなります。一方で、ハムバッカーや低域の強いアンプで使うと、人によっては「少し詰まる」「ローが削れすぎる」「もう少しレンジが欲しい」と感じることがあります。

SD-1改造では、この不満点を調整していくのが基本です。

SD-1は現行品より古いスルーホール基板の個体が改造しやすい

SD-1を改造する前に、まず確認したいのが基板の種類です。

近年のBOSSコンパクトエフェクターは、表面実装部品を使ったSMD基板の個体が増えています。SMD基板は部品が非常に小さく、一般的なはんだごてで改造するにはかなり難易度が高いです。

SD-1を改造ベースとして選ぶなら、できればスルーホール部品が使われている古い個体を選ぶのがおすすめです。

改造ベースとしておすすめのSD-1

  • 台湾製の中古スルーホール基板個体
  • 外装に傷があり、コレクション価値より実用向きの個体
  • 正常動作品
  • 基板の部品番号が読み取れる個体

逆に、以下のような個体は初心者の改造ベースとしてはあまりおすすめしません。

  • 現行のSMD基板個体
  • 日本製初期型など相場が高い個体
  • すでに誰かが大きく改造している個体
  • 故障原因が不明なジャンク品

もちろんSMD基板でも改造できないわけではありませんが、細かい作業に慣れていない場合は失敗する可能性が高くなります。初めてのSD-1 modなら、スルーホール基板の中古個体を選んだ方が安全です。

日本製SD-1と台湾製SD-1、改造ベースに向いているのはどっち?

BOSS SD-1には、日本製の初期個体と台湾製の個体があります。

日本製のSD-1は人気があり、中古相場も高めです。コレクション的な価値もあるため、改造ベースとして使うには少しもったいないと感じます。

一方で、台湾製の古いSD-1は比較的安く入手できることがあり、改造ベースとして非常に優秀です。音も十分良く、部品交換による変化も楽しみやすいです。

種類特徴改造ベースとしてのおすすめ度
日本製初期型中古相場が高め。コレクション価値もある低い。基本はそのまま使うのがおすすめ
台湾製スルーホール基板比較的安価で入手しやすい。改造しやすい高い。SD-1改造のベースに最適
現行SMD基板新品で買いやすいが部品が小さい低い。初心者には難しい

個人的には、SD-1 modを楽しむなら台湾製のスルーホール基板個体が一番おすすめです。

SD-1改造で音が変わりやすいポイント

SD-1の改造では、主にコンデンサ、抵抗、ダイオード、オペアンプを変更します。

ただし、全部を一気に変えると、どの部品で音が変わったのかわからなくなります。初めて改造する場合は、まずコンデンサかクリッピングダイオードから触るのがおすすめです。

コンデンサ交換:低域・高域・抜け感を調整する

SD-1改造で特に効果がわかりやすいのがコンデンサです。

入力付近やフィルター部分のコンデンサを変えると、低域の量感、ハイの抜け、歪みの質感が変わります。たとえば、低域を増やしたい場合はC2やC3を大きめの値に変更することが多いです。

ただし、低域を増やしすぎると、SD-1らしいタイトさが失われることもあります。単体で弾くと気持ちよくても、バンドで使うと抜けにくくなる場合があるため注意してください。

クリッピングダイオード交換:歪みの硬さ・音量感を変える

SD-1の歪みの質感を変えたい場合は、クリッピングダイオードの変更が効果的です。

一般的には、シリコンダイオードはタイトでまとまりやすく、ゲルマニウムダイオードは柔らかく、LEDはヘッドルームが広がり音量感が出やすい傾向があります。

ダイオード傾向向いている音
1N4148 / 1N914シャープで歪みやすい定番のオーバードライブ感
1N4001やや太くタイトロック向け
1N34A柔らかくコンプ感が出やすいブルース、枯れた歪み
LED音量感があり歪みは浅めブースター、アンプ押し

抵抗値変更:ゲイン量やトーンの効き方を調整する

抵抗を変更すると、ゲイン量やフィルターの効き方が変わります。

ただし、抵抗値の変更は効き方が地味な場合もあれば、回路全体のバランスを大きく変える場合もあります。コンデンサやダイオード交換に比べると、少し回路理解が必要です。

オペアンプ交換:変化はあるが必須ではない

SD-1のオペアンプ交換は人気のある改造ですが、個人的には必須ではないと考えています。

4558系のオペアンプでもSD-1らしい音は十分出ます。高級オペアンプへ交換すると確かに音は変わりますが、音の良し悪しというよりはキャラクターの違いです。

また、ヴィンテージ系・高級系のオペアンプは偽物も多いため、入手先には注意が必要です。初心者の場合は、まずコンデンサとダイオードを変更してから、最後に好みでオペアンプを試すくらいで十分です。

SD-1の改造方法7つ

まずは基板の部品位置を確認しましょう。以下の写真は私物のSD-1です。一部すでに改造済みですが、部品番号の確認には使えると思います。

BOSS SD-1の改造に使うスルーホール基板と部品位置

基板にはC2、C3、C6、D4、D5、D6のように部品番号がプリントされています。必ず自分の個体の基板と照らし合わせて、変更箇所を間違えないようにしてください。

“作業前の注意”

同じSD-1でも製造時期によって基板レイアウトや部品番号が異なる場合があります。必ず自分の個体の基板表記と回路を確認してから作業してください。

1. TEXAS MOD:ブルースロック向けのワイルドなSD-1改造

TEXAS MODは、名前の通りテキサス・ブルース系のニュアンスを狙ったSD-1 modです。

基本的には低域を増やしつつ、高域も出やすくして、Fender系アンプを大きめの音量で鳴らしたような荒々しさを狙っています。SD-1の中域の押し出しは残しながら、ノーマルよりもレンジを広げる方向です。

ストラトキャスターやテレキャスターで、SRV系、ブルースロック、太めのリードを弾きたい場合に相性が良いです。

部品変更値効果
C20.047uF低域を増やす
C30.047uF
0.1uFでも可
さらに低域を増やす
C6除去高域が出やすくなる
C101uF フィルム信号ラインをすっきりさせる
D41N4001タイトなクリッピング
D61N4001タイトなクリッピング

TEXAS MODの音の特徴

  • ノーマルSD-1よりローが太い
  • 高域の抜けが良い
  • ブルースロック向け
  • Fender系アンプと相性が良い
  • やや荒々しいニュアンスになる

C6を外すことで高域が出やすくなります。明るすぎると感じる場合は、C6を完全に除去せず、少し値を変えて残すのもありです。

2. Fullclone MOD:最初におすすめしたい万能型SD-1 mod

Fullclone MODは、今回紹介する中で最も実践的なSD-1改造です。

SD-1の良さであるミッドの押し出しを残しつつ、低域、音量感、歪みの柔らかさをバランスよくアップデートできます。極端にキャラクターを変えないため、ライブや録音でも使いやすいです。

初めてSD-1を改造するなら、まずはこのMODをおすすめします。

部品変更値効果
C20.047uF中域を残しつつ低域を少し増やす
C30.1uF低域を増やす
C60.022uF高域を適度に抑える
C101uF フィルム信号ラインをすっきりさせる
R62.2kΩゲインを増やす
D41N34A+1N4001直列柔らかさと音量感を加える
D51N4001タイトなクリッピング
D61N34A+1N4001直列柔らかさと音量感を加える

Fullclone MODの音の特徴

  • ノーマルSD-1より太い
  • 極端にローが暴れない
  • 歪みが少し柔らかくなる
  • 単体のオーバードライブとして使いやすい
  • アンプのブースターとしても使える

Fullclone MODは、SD-1の弱点を補いつつ、SD-1らしさを残せるのが魅力です。迷ったらこの改造で良いと思います。

3. Blues MOD:枯れたニュアンスのブルース向けSD-1改造

Blues MODは、渋めで柔らかい歪みを狙ったSD-1 modです。

単体で激しく歪ませるというより、真空管アンプを軽く歪ませた状態で、さらに前へ押し出すような使い方に向いています。

ノーマルSD-1の硬さや中域の強さが少し気になる方にもおすすめです。

部品変更値効果
C20.1uF低域を増やす
C3除去ローをすっきりさせる
C50.022uF高域の角を取る
C101uF フィルム信号ラインをすっきりさせる
D41N34A+1N4001直列柔らかい歪み
D51N4001タイトなクリッピング
D61N4001+LED直列ヘッドルームを広げる

Blues MODの音の特徴

  • 歪みが柔らかい
  • 高域の角が丸くなる
  • ローは太いが暴れにくい
  • クランチアンプと相性が良い
  • ブルース、古いロック、スライドギター向き

ゲルマニウムダイオードを使うため、個体差も音に出やすいです。1N34Aは入手先によって品質差があるため、できれば複数本用意して試すと良いです。

4. Chocolate MOD:アンプを押すブースター向けSD-1 mod

Chocolate MODは、今回紹介する中で最もブースター的に使いやすい改造です。

アンプ側で軽く歪ませておき、SD-1で音量感と太さを足す使い方に向いています。LEDクリッピングを使うことで、歪みが潰れすぎず、ヘッドルームが広がったような印象になります。

部品変更値効果
C20.1uF低域を増やす
C30.1uF低域を増やす
C6除去高域が出やすくなる
D4LED
3mm低輝度
ヘッドルームを広げる
D51N4001タイトなクリッピング
D61N34A柔らかさを加える

Chocolate MODの音の特徴

  • ブースター的に使いやすい
  • ノーマルより音量感が出る
  • 歪みが潰れにくい
  • アンプのキャラクターを活かしやすい
  • クランチアンプとの相性が良い

SD-1を「歪みペダル」としてではなく、「アンプを気持ちよく押すペダル」として使いたいなら、Chocolate MODはかなりおすすめです。

5. TS Steroid MOD:TS系に寄せたSD-1改造

TS Steroid MODは、SD-1をTube Screamer系のニュアンスに寄せる改造です。

ただし、完全にTSになるわけではありません。SD-1の非対称クリッピングやBOSSらしい押し出し感が残るため、TSっぽいけれど少し違う、面白いサウンドになります。

DRIVEを上げてSD-1単体で歪ませても良い音です。

部品変更値効果
C20.047uF中域寄りにする
C30.047uF中域寄りにする
C6除去高域が出やすくなる
C101uF フィルム信号ラインをすっきりさせる
C120.1uFトーンの効き方を変える
R16470Ω高域を強調する
D41N4001タイトなクリッピング
D6LED音量感を上げる

TS Steroid MODの音の特徴

  • ミッドが前に出る
  • TS系に近いがSD-1らしさも残る
  • DRIVEを上げても使いやすい
  • ソロで前に出やすい
  • ハムバッカーとも相性が良い

TS系の音が好きだけど、普通のTSでは少し物足りない方に向いています。

6. BSM MOD:荒々しくレンジを広げるSD-1 mod

BSM MODは、Fullclone MODに近い方向性ですが、こちらの方がコンプ感が少なく、荒々しい印象になります。

低域と中高域を広げ、LEDクリッピングを使うことで音量感も出ます。SD-1のまとまりすぎる感じを少し崩して、ロック寄りにしたい場合におすすめです。

部品変更値効果
C20.1uF中低域を増やす
C30.22uF低域を大きく増やす
C6除去高域が出やすくなる
C71uF フィルム信号ラインをすっきりさせる
C80.1uF フィルム中高域を調整する
C101uF フィルム信号ラインをすっきりさせる
D4LEDヘッドルームを広げる
D51N914シャープなクリッピング
R74.7kΩゲインを調整する

BSM MODの音の特徴

  • コンプ感が少なめ
  • レンジが広い
  • 荒々しいロック向け
  • 音量感が出やすい
  • ノーマルSD-1より開放的

C3を0.22uFにするとかなり低域が増えます。アンプやギターによってはローが多すぎる場合もあるため、0.1uFあたりから試すのもありです。

7. BASS OD MOD:ベース用に低域を残すSD-1改造

BASS OD MODは、SD-1をベース用オーバードライブとして使うための改造です。

ノーマルのSD-1はギター用としては非常に使いやすいですが、ベースで使うと低域が削れすぎると感じることがあります。BASS OD MODでは、低域を残しながら歪ませる方向に調整します。

部品変更値効果
C3ジャンパー低域を増やす
R10ジャンパー低域を増やす
C6除去高域が出やすくなる
D6200pF高域を整え、歪みを滑らかにする

BASS OD MODの音の特徴

  • ベースの低域が残りやすい
  • ノーマルSD-1より細くなりにくい
  • 軽い歪みからブーストまで使いやすい
  • ギターで使うとかなり太めに感じる

ベース用として使う場合は、歪ませすぎるよりも、DRIVEを低めにしてLEVELを上げる使い方の方が実用的です。

SD-1改造の難易度とおすすめ順

7種類のSD-1 modを紹介しましたが、初心者がいきなり部品点数の多い改造を行うと失敗しやすいです。

難易度で並べると、個人的には以下のような順番です。

難易度MOD理由
低めTEXAS MOD変更箇所が比較的わかりやすい
低めChocolate MOD部品点数が少なめ
普通Fullclone MOD変更箇所は多いが効果がわかりやすい
普通Blues MODダイオード構成に注意が必要
普通TS Steroid MODトーン周りも変更する
やや高めBSM MOD変更箇所が多い
やや高めBASS OD MODギター用とは目的が違うため調整が必要

初めての場合は、1台のSD-1でいきなり全部試すのではなく、まずは部品点数の少ない改造から始めるのがおすすめです。

SD-1 modでよく使う部品リスト

SD-1を改造する場合、以下の部品を用意しておくと試行錯誤しやすいです。

種類よく使う値・型番用途
フィルムコンデンサ0.022uF / 0.047uF / 0.1uF / 0.22uF / 1uF低域・高域・抜け感の調整
セラミックコンデンサ200pFなど高域の補正
抵抗470Ω / 2.2kΩ / 4.7kΩなどゲインやトーンの調整
シリコンダイオード1N4148 / 1N914 / 1N4001クリッピング変更
ゲルマニウムダイオード1N34Aなど柔らかい歪み
LED3mm低輝度LEDなどヘッドルーム拡張、音量感アップ

コンデンサは、スペースの都合上、大きすぎるフィルムコンデンサだとケースに収まりにくい場合があります。特に1uF以上のフィルムコンデンサはサイズを確認してから購入してください。

SD-1改造で失敗しやすいポイント

SD-1は比較的改造しやすいペダルですが、油断すると失敗します。

特に多い失敗は以下です。

  • 部品番号を読み間違える
  • コンデンサの容量を間違える
  • 電解コンデンサの極性を間違える
  • ダイオードの向きを間違える
  • 基板のパターンを剥がす
  • はんだを盛りすぎて隣のパターンとショートする
  • 作業前の音を録音しておらず、変化が判断できない

特にBOSSの基板は丈夫ですが、何度も部品を付け外しするとパターンが傷むことがあります。はんだ吸い取り線や吸い取り器を使い、無理に引っ張らないようにしてください。

改造前にやっておくと良いこと

  • ノーマル状態の音を録音しておく
  • 基板の写真を撮っておく
  • 外した部品を保管しておく
  • 一度に全部変えず、段階的に変更する
  • 通電前にテスターでショート確認する

C10は1uFフィルム化が基本。抜けが足りなければ2.2uFもあり

本記事で紹介している改造では、C10を1uFのまま電解コンデンサからフィルムコンデンサへ置換しているパターンが多いです。

これは、定数を大きく変えるというより、信号ラインの質感を少しすっきりさせる目的です。

ただし、実際に弾いてみて「もう少し抜けが欲しい」「音が詰まる」と感じる場合は、2.2uFに増やすのも一つの手です。

ただし、2.2uFのフィルムコンデンサはサイズが大きくなりやすいため、ケース内に収まるか事前に確認してください。

SD-1のオペアンプ交換は必要?

SD-1 modでは、オペアンプ交換もよく話題になります。

結論から言うと、オペアンプ交換は必須ではありません

SD-1のキャラクターはオペアンプだけで決まっているわけではなく、クリッピング、フィルター、トーン回路、バッファを含めた全体のバランスで成り立っています。

そのため、オペアンプだけを高級品に変えても、必ずしも理想の音になるわけではありません。

もちろん、4558系、4559系、TL072系、OPA系などに変えると音は変わります。しかし、変化の方向は好みによります。解像度が上がったように感じることもあれば、逆にSD-1らしい粘りが減ったと感じることもあります。

個人的には、最初は標準のオペアンプのままで、コンデンサとダイオードを調整する方がおすすめです。

SD-1改造後のおすすめセッティング

SD-1は改造後のセッティングでも印象が大きく変わります。

以下はあくまで目安ですが、最初の音作りの参考にしてください。

用途LEVELTONEDRIVE
アンプブースター2時〜MAX11時〜1時7時〜9時
ブルース系クランチ12時〜2時10時〜12時9時〜12時
ロックリード1時〜3時12時〜2時12時〜3時
TS系ミッドブースト1時〜MAX11時〜1時8時〜11時
ベース用12時〜3時9時〜12時8時〜11時

SD-1は単体で弾いた時よりも、アンプや他のペダルと組み合わせた時に良さが出やすいペダルです。特にLEVELを高め、DRIVEを低めにしたブースター的な使い方は非常に実用的です。

SD-1改造MODのまとめ

今回は、BOSS SD-1の改造方法を7種類紹介しました。

SD-1はノーマルでも十分完成度の高いオーバードライブですが、コンデンサやクリッピングダイオードを変更することで、かなり幅広い方向にチューニングできます。

MOD名おすすめ度向いている人
TEXAS MOD高いブルースロック、ストラト、テレキャスターで太く弾きたい人
Fullclone MOD非常に高い最初のSD-1改造で失敗したくない人
Blues MOD高い枯れた歪み、柔らかい歪みが好きな人
Chocolate MOD高いアンプを押すブースターとして使いたい人
TS Steroid MOD普通〜高いTS系のミッド感をSD-1で出したい人
BSM MOD普通〜高い荒々しくレンジの広いSD-1にしたい人
BASS OD MOD用途次第ベースでSD-1を使いたい人

迷った場合は、まずFullclone MODをおすすめします。SD-1らしさを残しつつ、低域、音量感、歪みの質感をバランスよく改善できます。

よりブルースロック寄りにしたいならTEXAS MOD、アンプのブースターとして使いたいならChocolate MOD、TS系に寄せたいならTS Steroid MODが良い選択です。

“注意”

改造はすべて自己責任です。作業に不安がある場合は、無理に自分で行わず、エフェクター修理・改造に慣れた工房へ依頼することをおすすめします。

BOSS SD-1 改造に関するよくある質問

SD-1の改造は初心者でもできますか?

はんだ付け経験があれば可能です。ただし、現行のSMD基板は部品が非常に小さいため初心者にはおすすめしません。初めて改造する場合は、スルーホール基板の中古SD-1を使い、変更箇所の少ないMODから始めるのがおすすめです。

SD-1改造で一番おすすめなのはどれですか?

最初の1台ならFullclone MODがおすすめです。SD-1らしいミッド感を残しつつ、低域、音量感、歪みの柔らかさをバランスよくアップデートできます。

現行品のSD-1も改造できますか?

改造できないわけではありませんが、現行品はSMD基板の可能性が高く、一般的なスルーホール部品の交換より難易度が高いです。初心者がSD-1 modを行うなら、古いスルーホール基板の個体を選ぶ方が安全です。

SD-1のオペアンプ交換は必要ですか?

必須ではありません。標準の4558系でもSD-1らしい音は十分出ます。オペアンプ交換でも音は変わりますが、まずはコンデンサやクリッピングダイオードの変更を優先した方が変化を理解しやすいです。

SD-1をTS系の音にできますか?

完全にTube Screamerと同じ音になるわけではありませんが、TS Steroid MODのように中域を強調し、トーンやクリッピングを調整することでTS系に近いニュアンスへ寄せることはできます。

SD-1をトランスペアレント系に改造できますか?

ある程度は可能です。低域を増やしすぎず、クリッピングをLED寄りにしてヘッドルームを広げ、コンプ感を減らす方向にすると、ノーマルより開放的で透明感のあるSD-1に近づきます。今回の中ではChocolate MODやBSM MODがその方向に近いです。

SD-1をベースで使うならどの改造が良いですか?

ベースで使うならBASS OD MODがおすすめです。ノーマルSD-1は低域が削れやすいため、低域を残す方向に変更するとベースでも使いやすくなります。

改造後に音が出ない場合はどこを確認すべきですか?

まず電源、電池スナップ、DCジャック、インプット・アウトプットジャック、フットスイッチ周りを確認してください。そのうえで、交換した部品の向き、はんだブリッジ、パターン剥がれ、部品番号の間違いを確認します。改造前の写真を撮っておくと復旧しやすいです。