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デレク・トラックスの使用エフェクター・機材まとめ11選|SGとAlessandro AZZ

デレク・トラックスの使用エフェクター・機材まとめ11選|SGとAlessandro AZZ

デレク・トラックスの基本は、SG系ギター、オープンE、ガラス製スライド、指弾き、強弱を残せるアンプです。エフェクターを多く並べるより、弦を止めるミュートとスライドの音程が音を大きく左右します。

ただし、機材は時期やライブ・録音で変わります。Super Reverb、Alessandro AZZ、PRS HXDAを同じ時期の固定セットと考えず、確認できる年代を分けて紹介します。

この記事の結論

先に結論
ライブの基本形は、Gibson SGをオープンEにして指で弾き、Fender Super ReverbまたはAlessandro AZZのような大きなクリーントーンを土台にする組み合わせです。歪みとディレイは必要な場面だけ足します。

2014年のAllman Brothers Band、2019年の本人インタビュー、2022年のTedeschi Trucks Bandでは使用機材が異なります。PRS、Fender、Alessandroは取材時期や活動ごとに組み合わせを確認するため、時期別に分けて見る必要があります。

It’s similar to a Super Reverb, with more guts.

日本語訳:Super Reverbに似ていますが、もっと力があります。

参考 Interview: Derek Trucks(英語)Guitar.com 参考 デレク・トラックスが2022年ツアーで使用したギター、アンプ、エフェクターギター・マガジンWEB

デレク・トラックスの使用ギター

Gibson Custom Dickey Betts SG

メインはGibson Custom ShopのDickey Betts SGを含むSG系です。オープンEで使い、ピックを持たずに親指と指で弾きます。弦はDRの.011、.014、.017、.026、.036、.046、スライドはDunlopのシグネチャーモデルが確認されています。

オープンEは6弦から1弦へE・B・E・G#・B・Eに合わせます。開放弦を鳴らすとEの和音になるチューニングです。レギュラーチューニングより3本の弦を上げるため、ネックや弦高に不安があるギターでは無理に合わせず、オープンDから試す方が安全です。

音程はスライドをフレットの真上へ置き、左手のビブラート幅と右手のミュートで整えます。歪みを増やす前に、クリーンで不要弦のノイズとピッチを確認すると違いが分かりやすくなります。

For slide, I’ve always preferred the sound without a pick

日本語訳:スライドでは、昔からピックを使わない音の方が好きでした。

参考 Tedeschi Trucks Band: All in the Family(英語)Premier Guitar

時期別の使用機材

時期主なギターアンプエフェクト、周辺機器
2014年 Allman Brothers BandGibson Dickey Betts SGPRS HXDA、AlessandroTC Electronic PolyTune、1963 Fender Reverb Unit、Radial Tonebone
2019年 Tedeschi Trucks BandGibson SGAlessandro製アンプ本人はSuper Reverbより音量とヘッドルームを増やした方向と説明
2022年ツアーGibson Dickey Betts SGAlessandro AZZ、予備のAZZ、Fender Super ReverbPolyTune 3、Octonaut Hyperdrive、EP103、Strymon Lex
2026年公開取材の『Future Soul』録音機材Gibson SGを中心に複数のギターFender Vibroverb、Supro、Silvertone、Leslie 16Octonaut Hyperdrive、Tycobrahe Octavia、Fender ’63 Reverb、Maestro Echoplex EP-4

2019年のインタビューでは、当時のAlessandro製アンプについて、Super Reverbに近い音を保ちながら、音量と、音が歪み始めるまでの余裕を増やしたものと説明しています。この発言と、2022年に紹介されたAZZは時期を分けて見てください。

2026年の機材はアルバム録音時のリストであり、2022年のツアーボードを置き換えたという意味ではありません。録音では曲ごとに複数の機材を使い、2022年のライブではSGとAZZを中心にしています。取材の公開年と、すべての録音が行われた年も同じとは限りません。

a PRS model HXDA

日本語訳:PRSのHXDAというモデルです。

参考 Gear Rundown: Warren Haynes and Derek Trucks of the Allman Brothers Band(英語)Guitar World

he played a ’59 Gibson Flying V through a Tycobrahe Octavia pedal into a Fender Vibroverb.

日本語訳:1959年製Gibson Flying VをTycobrahe Octaviaへ通し、Fender Vibroverbで鳴らしました。

参考 Inside Tedeschi Trucks Band’s new album, Future Soul(英語)Premier Guitar

確認できるエフェクターと周辺機器

Interstellar Audio Machines Octonaut Hyperdrive

2022年のツアーで、ソロのブーストに使用。テックは、歪み系は時期によって別機種へ替えることもあると説明しています。Centaurそのものの固定使用と同じ意味ではありません。

Interstellar Audio Machines Octonaut Hyperdriveの外観と3つのノブ

筆者が所有するOctonaut Hyperdrive。VOL、TON、DRVの3つで音量・明るさ・歪みを調整します。

以下はクリーン寄りのアンプで軽いブーストを試す提案です。本人のノブ位置を写したものではありません。アンプとVOLを低めにしてオンにし、強く弾いたときに歪みすぎないよう合わせます。

Octonaut:ソロへ軽い歪みを足す

  • 1 VOL11時
  • 2 TON11時
  • 3 DRV9時

歪みが多ければDRVを戻し、最後にVOLを合わせます。内部バイパス設定は手元の状態を確認してください。

所有個体の内部スイッチと使い方は、Octonaut Hyperdriveの実機レビューにまとめています。

Jim Dunlop EP103 Echoplex Delay

2022年はEP103とLexを通る系統を使い、EP103は薄い8分音符、反復は約3回。外付けM199でテンポを合わせると取材で説明されています。別系統のOctonautとは、すべてが常に直列で鳴る構成ではありません。

VOLUMEは反復音の音量、SUSTAINは反復回数、DELAYは反復の間隔です。下の提案では、まず反復音を原音より小さくして、曲のテンポへ合わせます。

EP103:単音の後ろへ薄い反復を加える

  • 1 VOLUME9時
  • 2 SUSTAIN10時
  • 3 DELAY11時

DELAYの時刻は本人の実測値ではありません。8分音符に合う間隔をタップ等で決め、反復回数は耳で合わせます。

VOLUME knob sets effect signal level

日本語訳:VOLUMEノブは効果音の音量を調整します。

参考 EP103の取扱説明書(英語)Dunlop

Strymon Lex

2022年の写真で確認できるのは第一世代のLexです。回転スピーカーの音を再現するエフェクターで、EP103と同じ系統へ接続されていました。「Circles Round The Sun」「Hear My Dear」などで使うと紹介されています。

その系統では常時オンですが、A/Bスイッチャーで経路を選ぶため、全演奏で必ずLexを通るという意味ではありません。現行のLex V2は操作部や機能が異なるので、第一世代と同じ機種として選ばないでください。

初代Lex:回転する響きを試す設定

FAST ROTOR SPEEDはFAST側の回転速度、MIC DISTANCEは仮想マイクの距離です。距離を離す方向へ回すと、揺れが穏やかになります。PREAMP DRIVEで歪み量、HORN LEVELで高音側の回転スピーカーの音量を調整します。以下は本人の設定とは別の例です。SLOW/FASTをFAST側にして通常の4ノブを調整します。

初代Lex:回転する響きを試す

  • 1 MIC2時
  • 2 SPEED10時
  • 3 DRIVE9時
  • 4 HORN11時

MICはMIC DISTANCE、SPEEDはFAST ROTOR SPEED、DRIVEはPREAMP DRIVE、HORNはHORN LEVEL。中央上MIC、中央下HORN。図はFASTモード用の提案で、副機能は変更しません。

初代Lex公式説明書、2ページ(英語PDF)

後継機:Strymon Lex V2

第一世代は生産完了しています。Lex V2は同じ回転スピーカーの音を受け継ぎ、原音を混ぜるDRYや全体のVOLUMEなどを独立ノブにした第二世代です。MIDIやステレオ入力にも対応します。2022年の写真にある初代とは分けて選んでください。

SPEEDで選択中の回転速度、HORN LEVELで高音側の音量、PREAMP DRIVEで歪み量、MIC DISTANCEで揺れの聞こえ方を調整します。DRYは原音を混ぜる量、VOLUMEは全体の音量です。次の例はSLOW側、MICはfront、RAMPは中央のmedで試します。

Lex V2:上・中央4ノブの調整例

  • 1 SPEED10時
  • 2 VOLUME12時
  • 3 HORN11時
  • 4 DRIVE9時

6ノブの第二世代の上・中央4ノブを示します。HORNはHORN LEVEL、DRIVEはPREAMP DRIVE。MICはfront、RAMPはmed、SLOW/FASTはSLOWを選ぶ提案です。

Lex V2:下2ノブで響きと原音を調整する

  • 1 MIC DISTANCE2時
  • 2 DRY12時

第二世代の下2ノブだけを示します。上の4ノブ図と組み合わせる記事の調整例で、本人の設定ではありません。

Lex V2のメーカー仕様と操作説明(英語)

TC Electronic PolyTune 3

2022年の接続は、ギターからPolyTune 3を通り、AlessandroのカスタムA/Bスイッチャーで2系統へ分岐します。チューナーは音色を作るエフェクターではありませんが、オープンEとスライドのピッチをステージ上で確認する実用品です。

AmpRx BrownBox

2017年のRig Rundownには、アンプへ入れる電圧を調整するBrownBoxが登場します。スピーカーへ送る音量を下げるアッテネーターとは別の機器です。

allows you to turn down the voltage

日本語訳:電圧を下げて調整できます。

参考 2017年のRig Rundown(英語)Premier Guitar

下のカードはBrownBox IIです。2017年の使用個体と同一仕様ではなく、日本の100V環境へ無条件に勧める機材でもありません。使用アンプと本機の入力電圧・周波数の適合を確認してください。

AmpRx BrownBox II|使用記録とは別世代

使用アンプ

Alessandro AZZ

2022年ツアーのメインはAlessandro AZZで、同じAZZのプロトタイプが予備として置かれていました。

メーカーは、RhythmとLeadを重ねて使える設計と説明しています。

The channels are voiced to be layered together

日本語訳:各チャンネルは重ねて使うことを想定した音作りです。

参考 Alessandro AZZ Amplifiers(英語)Alessandro Products

Fender Super Reverb

Super Reverbは長年の基準になったアンプです。2022年のツアーではAZZがメインで、Super Reverbは異なる音が必要な場面、予備、ゲスト用として用意されていました。ヴィンテージ個体と現行リイシューは同じ音ではありませんが、4基の10インチスピーカーと大きなクリーンの方向を知る候補になります。

Fender ’65 Super Reverb|現行リイシュー

PRS Dallas 50W

デレク本人がPRS Dallas 50Wを紹介する2012年の映像は残っています。Dallasを紹介する本人の映像として、当時の使い方を見ることができます。

PRS HXDA

2014年のAllman Brothers Band機材取材で確認できるPRSヘッドです。上のDallasとは別モデルで、リバーブを持たないHXDAには外付けのFender Reverb Unitを組み合わせていました。

アンプへ加えたリバーブ

1963 Fender Reverb Unit

2014年のAllman Brothers Bandでは、リバーブを持たないPRS HXDA側へ1963 Fender Reverb Unitを接続していました。ここで紹介するHXDAとの組み合わせは2014年の取材で確認されたものです。

復刻版Fender ’63 Reverbの実演

次はFenderによる復刻モデルの製品デモです。2014年の取材で紹介された1963年製の個体そのものの音ではなく、復刻版でリバーブのかかり方を聴く動画です。

デレク・トラックスの音へ近づく手順

STEP.1
チューニングを確認
SG系ギターを使い、無理がなければオープンEへ。張力や調整に不安があれば無理に弦を上げず、楽器店へ相談します。
STEP.2
音程とミュートを練習
ガラス製スライドをフレット真上へ置き、鳴らさない弦を止めます。クリーンで余計な音が鳴らないか確認します。
STEP.3
右手の強弱を残す
指で弱く弾いた音と強く弾いた音を比べ、アンプを歪ませすぎないようにします。
STEP.4
アンプの高音を調整
高音が硬ければアンプのTREBLEやギターのトーンを戻します。バンドの中で単音が聞き取れる位置を探します。
STEP.5
必要な効果だけ加える
出力を低めにしてからブースターをオンにし、ディレイは原音より小さくします。足す前の音と同じ音量でも比較してください。

自宅ではSuper Reverb級の音量を出しにくいため、小出力のFender系アンプやアンプシミュレーターでも構いません。大切なのは機種名より、強く弾いたときだけ少し飽和し、弱く弾けばクリーンへ戻る余裕を残すことです。

よくある質問

デレク・トラックスのメインアンプは何ですか?
長年の基準はFender Super Reverbです。2019年にはAlessandro製アンプを使うと本人が話しており、2022年ツアーではAlessandro AZZがメインでした。
デレク・トラックスはどのエフェクターを使いますか?
2022年ツアーではOctonaut Hyperdrive、EP103 Echoplex Delay、Strymon Lex、PolyTune 3が確認されています。歪み系エフェクターは時期によって変わります。
デレク・トラックスの音に近づくには何から始めますか?
2022年の基本形はGibson CustomのDickey Betts SG、オープンE、ガラス製スライド、指弾きです。アンプは高域を硬くしすぎず、強弱が残るクリーン寄りの設定から始めます。

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まとめ

デレク・トラックスの使用機材は変化していますが、SG、オープンE、指弾き、スライド、余裕のあるチューブアンプという軸は一貫しています。同じ機材を探すときは、年式と世代、使われた公演や録音を合わせて確認してください。ピッチとミュート、右手の強弱を整えてから、足りない歪みや広がりだけを追加する方が近道です。