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David Gilmourの使用機材・エフェクター40選|現行代替機と音作り

David Gilmourの音を狙うなら、最初に見るべき機材はBig Muff系ファズ、Tube Driver系オーバードライブ、Electric Mistress系フランジャー、ディレイ、コンプレッサー、EQです。 ただし、本人が使ったヴィンテージ機材をそのまま集めるのは現実的ではありません。Chandler Tube Driver、1970年代のElectric Mistress、Civil War Big Muff、Binson Echorec、Conn ST-11などは入手が難しく、状態差も大きいです。

この記事の結論
The Wall期の太いリードならRam’s Head Big Muff、後期Gilmourの滑らかなブーストならTube Driver系、Run Like Hell系の揺れならElectric Mistress系、空間の広さはデジタルディレイとEQで作るのが現実的です。入手困難な機材は、現行で買いやすい代替機を選んだ方が失敗しにくいです。
この記事では、David Gilmourの代表的な使用機材と、今から選びやすい代替機をまとめます。使用時期が資料によって揺れるものや、スタジオ写真で確認されたものは断定しすぎず、音作りの方向として整理します。

目次

この記事の見方:本人使用と代替候補の違い

この記事では、機材ごとに「本人使用」「本人使用系統」「現行代替」「代替候補」「参考候補」を分けています。名前が似ていても、本人が使った実機そのものと、同じ方向の音を作るための現行機材は別物です。

表記意味
本人使用本人のライブ、スタジオ、リグ文脈で使用例として扱う機材です。
本人使用系統本人が使った実機と同じ系統、またはその復刻・近い仕様の機材です。
現行代替本人の実機が廃盤・高額・入手困難な場合に、今から選びやすい代替機です。
代替候補本人使用そのものではなく、音作りの役割を近づけるための候補です。
参考候補本人の代表機材ではないものの、近い質感や曲の雰囲気作りに使える候補です。

まず揃えるならこの組み合わせ

役割狙う音現行で選びやすい候補
ファズ / サステインComfortably Numb系の太いリードEHX Ram’s Head Big Muff Pi
ブースト / OD後期Gilmourの滑らかなリードB.K. Butler Tube Driver / ローゲインOD
フランジャーRun Like Hell系の揺れElectric Mistress系
コンプレッサークリーンの粒立ちと伸びWampler Ego / Cali76系
EQ中域補正、ソロの押し出しBOSS GE-7 / Source Audio EQ2
ディレイ広い残響とテンポ感Free The Tone Flight Time / BOSS DD-8
ピッチMarooned系のワーミーDigiTech Whammy 5

Gilmour風の音は、歪みペダルだけでは完成しません。Stratocaster、Hiwatt系のヘッドルーム、強すぎないコンプレッション、EQ、ディレイの重ね方が大きく影響します。

音作りの全体像

Gilmourのリードトーンは、強い歪みを単体で鳴らすというより、複数の機材を低めの負荷で重ねて作るイメージです。Big Muffでサステインを作り、Tube DriverやEQで芯を足し、ディレイでフレーズの語尾を広げます。

STEP 1
アンプはクリーン寄りで余裕を残す
Hiwatt系のようなヘッドルームをイメージし、アンプを潰しすぎないところから始めます。歪みとサステインはペダル側で作る方が調整しやすいです。
STEP 2
Big MuffはSustainを上げすぎない
Sustainを上げるほど気持ちよく伸びますが、音が潰れて前に出にくくなります。まずは控えめにして、足りない伸びをコンプレッサーや音量で補います。
STEP 3
EQで中域を作る
Big Muffだけで暗い、または抜けない場合は、GE-7やEQ2で中域を少し持ち上げます。低域を出しすぎるとディレイの中で濁りやすいです。
STEP 4
モジュレーションは薄く使う
Electric Mistress、Phase 90、Uni-Vibeは、エフェクト音を前に出すより、コードの後ろに揺れが残る程度から始めるとGilmour風にまとまりやすいです。
STEP 5
ディレイは弾いていない隙間を埋める
Feedbackを上げすぎるとフレーズがぼやけます。リードの語尾が伸び、次のフレーズまで自然につながる程度に調整します。

オーバードライブ / ブースター

B.K. Butler Tube Driver

区分
本人使用系統 / 現行候補。Tube Driver系は後期Gilmourの重要な歪みで、古いChandlerや個体差の大きい実機より、現行のB.K. Butler系を探すのが現実的です。

TUBE DRIVER Original by BK BUTLER

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Tube Driver系は、1980年代後半以降のGilmourサウンドを語るうえで重要な歪みです。Big Muffが太いサステインを作るのに対して、Tube Driver系はリードの芯、丸い高域、アンプを押す感じを作る役割で考えると分かりやすいです。 Chandler Tube Driverや古いB.K. Butler Tube Driverは入手難です。見つかっても状態や価格の差が大きいため、現行で音作りを組むなら、B.K. Butler系の現行品を探すか、ローゲインODで中域とサステインを足す方向が現実的です。

VOX Silk Drive

区分
代替候補。本人使用機材ではなく、Tube Driver系の滑らかなブースト感を現行品で狙うための候補です。

Silk DriveはTube Driverそのものではありませんが、入手しやすい現行ペダルで滑らかなローゲインブーストを作る候補になります。Nutube搭載で、クリーンから軽いドライブまでのレンジを作りやすいです。 Gilmour風に使うなら、強く歪ませるより、Big Muffやアンプの前後で少しだけ中域とコンプレッションを足す使い方が向いています。

Colorsound Power Boost / Overdriver

区分
本人使用系統。ヴィンテージ実機は入手難なので、現行復刻やヘッドルームの広いブースターで代替します。

Colorsound Power Boost / Overdriver系は、初期から中期のGilmourサウンドでよく名前が挙がるブースターです。クリーンを保ちながら音量と押し出しを足す用途で考えると分かりやすいです。 ヴィンテージ実機は入手難で価格も高くなりやすいため、現行で狙うならColorsound系の復刻や、ヘッドルームの広いクリーンブースター、ローゲインODを候補にします。Big Muffの前後で使う場合は、低域を出しすぎず、音が膨らみすぎないポイントを探すのがコツです。

Pete Cornish SS-3 / ST-2

区分
本人使用系統。本人のシステム文脈で重要ですが高価なので、まずはTube Driver系やローゲインODで近い役割を作るのが現実的です。

Pete Cornish系は、Gilmourのツアー機材やラックシステムの文脈でよく語られる高品質なドライブ / ブーストです。音の太さ、ローノイズ、バッファを含めたシステム全体の安定感が魅力です。 新品・中古ともに高価で、国内では入手しづらいことがあります。代替としては、まずB.K. Butler Tube Driver系、BOSS SD-1、VOX Silk Driveのような扱いやすいローゲインドライブから試す方が現実的です。

BOSS SD-1 Super OverDrive

区分
代替候補。本人の代表機材としてではなく、Tube Driver系やCornish系をすぐ用意できない場合のミッド補正用として扱います。

BOSS SD-1はGilmour専用機材というより、ミッドを少し押し出す定番オーバードライブとして使いやすいペダルです。Tube Driver系やPete Cornish系をすぐに用意できない場合でも、Big Muffの前段または後段で薄く使うとリードの輪郭を作れます。 Gainは低め、Levelは少し高めから始めると、歪みを増やしすぎずに前へ出しやすいです。

ディストーション

BOSS HM-2W Heavy Metal

区分
本人使用系統の現行復刻。本人文脈で語られるのは旧HM-2で、今から買うならHM-2Wが現実的です。

BOSS HM-2は1980年代のGilmour関連機材として名前が挙がることがあります。オリジナルHM-2は廃盤ですが、現在はWaza CraftのHM-2Wが選べます。 Gilmour風に使うなら、スウェディッシュ・デスメタル的な極端な設定ではなく、歪み量を抑えて中域と質感を足す方向が向いています。Big MuffやTube Driverほど優先度は高くありませんが、80年代以降の硬めの歪みを作りたい場合の候補です。

Pro Co RAT 2

区分
参考候補。本人の代表機材ではありませんが、Big Muffより輪郭のあるリード用ディストーションとして使える候補です。

RATはGilmourの全時代を代表する機材ではありませんが、ミッドの押し出しが強く、リード用ディストーションとして使いやすいペダルです。Big Muffほど低域が膨らまず、Tube Driverほど丸くないため、曲によって切り替えると便利です。 現行品として入手しやすいので、Gilmour風だけでなくロック全般に使える歪みを探している人には候補になります。

BOSS MZ-2 Digital Metalizer

区分
本人使用系統。旧MZ-2は廃盤なので、歪みとコーラスを別ペダルで組む現行代替が現実的です。

BOSS MZ-2は廃盤で、中古流通も状態差があります。コーラス感を含んだ80年代的な歪みが特徴ですが、今から無理に探す必要はありません。 代替するなら、歪みはRAT 2やHM-2W、コーラス成分はCE-2WやStereo Electric Mistressで分けて作る方が調整しやすいです。

Blackstar HT-DIST / 真空管系ディストーション

区分
参考候補 / スタジオ文脈。本人の代表的な定番というより、真空管系歪みの方向を考えるための候補です。

Blackstar HT-DIST系やSeymour Duncan Twin Tube Blueのような真空管系ディストーションは、Gilmourのスタジオ機材文脈で語られることがあります。ただし、モデルによっては廃盤・入手難です。 現行で近い方向を狙うなら、Tube Driver系、VOX Silk Drive、またはアンプライクなローゲインからミドルゲインのペダルで、歪み量を上げすぎずに使うのが現実的です。

ファズ / Big Muff

Electro-Harmonix Ram’s Head Big Muff Pi

区分
本人使用系統の現行復刻。The Wall期のBig Muff系リードを狙う中心候補です。

The Wall以降のGilmour風リードを狙うなら、最初に試したいのはRam’s Head Big Muff Piです。オリジナルのRam’s Headは高額で個体差も大きいため、今から買うなら現行リイシューのほうが現実的です。 EHX公式では、現行Ram’s Head Big Muff Piを1973年のViolet Ram’s Headの再現として説明しており、アナログ回路、トゥルーバイパス、9V駆動の仕様も確認できます。 参考 Ram’s Head Big Muff PiElectro-Harmonix 音作りは、Sustainを上げすぎないのがコツです。アンプやEQで中域を足すと、音が奥に引っ込まず、歌うようなリードになりやすいです。

Electro-Harmonix Big Muff Pi

区分
代替候補。本人実機そのものではなく、Big Muff系の太さとサステインを現行品で掴むための基準です。

通常のBig Muff Piは、Gilmour専用というよりBig Muff全体の基準として考えると分かりやすいです。低域とサステインが太く、単音リードの伸びを作りやすい一方、アンプによっては中域が少し引っ込みます。 Ram’s Headほどピンポイントで狙わず、まずBig Muff系の太さを知りたい人には候補になります。Toneを上げすぎると高域が硬くなりやすいので、ギター側のトーンやEQも合わせて調整したいところです。

Electro-Harmonix Green Russian Big Muff

区分
代替候補。Civil War / Russian Muff方向を現行品で狙う候補で、Ram’s Headとは重心が違います。

Civil War Big Muffやロシアンマフ系をそのまま探すのは難しいため、現行で近い方向を狙うならGreen Russian Big Muffが候補です。低域が太く、荒さもあり、Ram’s Headより暗めで重心の低いファズを作りやすいです。 The Wall期のリードだけを狙うならRam’s Headを優先します。より太い低域、荒めのロシアンマフ方向も欲しいならGreen Russianを選ぶと使い分けやすいです。

Electro-Harmonix Triangle Big Muff Pi

区分
代替候補。本人の中心機材ではありませんが、初期Big Muff寄りの開いた質感を狙えます。

Triangle Big Muffは、初期Big Muffの方向を狙う現行リイシューです。Gilmour文脈ではRam’s Headほど中心ではありませんが、太いのに少し開いた質感があり、70年代ロックのファズリードに使いやすいです。 Comfortably Numbの一点狙いならRam’s Head、もう少し古いロック寄りの粗さや開放感も欲しいならTriangleという分け方が実用的です。

Dunlop Fuzz Face系

区分
本人使用系統の現行代替。古いFuzz Face実機は高価なので、現行Dunlop系で方向を作るのが現実的です。

Fuzz Face系は、初期Pink Floydや70年代前半の荒さを狙うときに候補になります。Big Muffよりもギターのボリュームやピッキングに反応しやすく、クリーンからファズまでの表情を作りやすいです。 古いDallas Arbiter系やヴィンテージFuzz Faceは入手難なので、現行のDunlop Fuzz Face系、Fuzz Face Mini、またはJHS Smileyのようなシリコンファズ系を候補にすると扱いやすいです。

Analog Man Sun Face / Effectrode Helios

区分
本人使用 / スタジオ文脈の候補。入手性は高くないため、まずはFuzz Face系やBig Muff系で役割を分けると選びやすいです。

Analog Man Sun FaceやEffectrode Heliosは、Gilmourの近年機材やスタジオ文脈で語られるファズです。どちらもGilmourらしいヴィンテージ方向の質感を狙える一方、入手性や価格の面で気軽に選びにくいことがあります。 代替するなら、Dunlop Fuzz Face系で反応の良いファズを作るか、Ram’s Head Big Muffでサステイン重視のリードを作る方が現実的です。

フェイザー / コーラス / フランジャー

MXR Phase 90

区分
本人使用系統。Shine On You Crazy Diamond周辺の揺れを狙う定番フェイザーとして扱います。

MXR Phase 90は、Shine On You Crazy Diamond周辺の揺れを連想しやすい定番フェイザーです。ノブ1つで扱えるため、Gilmour風の薄い揺れを作る入口としても使いやすいです。 Rateを上げすぎるとエフェクト感が強くなるので、ゆっくり揺れる設定から始めると、コードやアルペジオの後ろに自然に馴染みます。

MXR CSP026 ’74 Vintage Phase 90

区分
本人使用系統のヴィンテージ寄り候補。通常のPhase 90より細かく寄せたい場合の選択肢です。

’74 Vintage Phase 90は、よりヴィンテージ寄りのPhase 90を狙う場合の候補です。Gilmourの機材を細かく追いたい人には魅力がありますが、まず揺れの方向を掴むなら通常のM101 Phase 90でも十分です。

BOSS CE-2W Chorus

区分
現行代替。本人文脈で語られるCE-2 / CE-3系のコーラス感を、現行Waza Craftで狙う候補です。

BOSS CE-2 / CE-3系は、80年代から90年代の広がりを作るときに候補になります。CE-2やCE-3のオリジナルは廃盤ですが、現行ではCE-2Wが選びやすいです。 クリーンアルペジオや薄い歪みの後段で浅くかけると、ディレイと合わせて奥行きが出ます。CE-3の中古を探すより、まずCE-2Wでコーラスの方向を作る方が失敗しにくいです。

Electro-Harmonix Deluxe Electric Mistress XO

区分
本人使用系統の近い候補。Deluxe Electric Mistress系は重要ですが、このXOも生産完了扱いなので状態と価格に注意します。

Run Like HellやThe Wall期の揺れを狙うなら、Electric Mistress系は外せません。一般的な派手なジェットフランジャーではなく、薄くかけたコーラスのような広がりとして使うのがポイントです。 ただし、EHX公式ではDeluxe Electric Mistressは2023年に生産完了扱いです。中古で探す場合は価格と状態に注意し、現行で探すならStereo Electric Mistressや、Electric Mistress系を意識したモジュレーションを候補にすると現実的です。 参考 Deluxe Electric MistressElectro-Harmonix

Electro-Harmonix Stereo Electric Mistress

区分
現行代替。ヴィンテージElectric Mistressそのものではなく、薄いフランジャー/コーラス感を作る候補です。

Stereo Electric Mistressは、フランジャーとコーラスの中間のような広がりを作りやすいモデルです。ヴィンテージのElectric Mistressをそのまま再現する機材ではありませんが、薄く揺れるGilmour風バッキングを作る用途では扱いやすいです。 Rateを遅め、Depthを浅めにして、ディレイと組み合わせると、Run Like Hell系のリズムにも寄せやすくなります。

コンプレッサー

BOSS CS-2 Compression Sustainer

区分
本人使用系統。旧CS-2は廃盤なので、BOSS CS-3やBlend付きコンプも現行代替として考えます。

BOSS CS-2は、Gilmourのライブ機材として名前が挙がるコンプレッサーです。オリジナルは廃盤で中古中心になるため、状態やノイズを確認したい機材です。 現行でBOSS系に寄せるならCS-3、原音のニュアンスを残したいならWampler Ego、スタジオコンプ的に整えたいならCali76系を候補にすると選びやすいです。

MXR Dyna Comp

区分
本人使用系統。強く潰しすぎず、クリーンや薄い歪みの粒を整える用途で扱います。

MXR Dyna Comp系は、シンプルで分かりやすいコンプレッションを作れる定番です。かけると音の粒が揃い、クリーンや薄い歪みのサステインを作りやすくなります。 一方で、かけすぎるとピッキングの表情が平らになりやすいです。Gilmour風では、強い圧縮感よりも、ディレイに送る前の信号を少し整える程度から始めると自然です。

Wampler Ego Compressor

区分
代替候補。本人使用機材ではなく、Blend付きコンプでGilmour風の粒立ちを作るための現行候補です。

Demeter CompulatorやEffectrode PC-2Aは入手しづらいので、現行で使うならWampler EgoのようにBlendで原音を残せるコンプが扱いやすいです。 クリーンのアルペジオ、Big Muff前段、薄いTube Driver系の前段など、どこに置いても調整しやすいのが利点です。

Origin Effects Cali76-CD

区分
代替候補。本人使用そのものではなく、スタジオコンプ的な密度をペダルで作るための候補です。

Cali76系は、スタジオコンプ的に音の密度を整えたい場合に向いています。Origin Effects公式でもCali76 Compact Deluxeは1176系スタジオコンプレッションをペダルで扱う方向の製品として説明されています。 参考 Cali76 Compact DeluxeOrigin Effects Gilmour風では、Big Muffの前に置いてサステインを安定させる、またはクリーンのアルペジオを整える使い方が合います。派手なエフェクト感より、弾いた音を少し前に出す目的で使うと自然です。

Maxon RTC600

区分
代替候補。真空管コンプ方向を試す候補ですが、入手性重視ならWampler EgoやCali76系が先です。

Effectrode PC-2Aのような真空管コンプレッサーは、国内では入手しにくい場合があります。真空管コンプの方向を試したいなら、Maxon RTC600のようなモデルが代替候補になります。 ただし、これも常に新品で選びやすい機材ではありません。入手性を優先するならWampler Ego、スタジオコンプ的な質感を優先するならCali76系を先に考えるほうが失敗しにくいです。

ディレイ / エコー

BOSS DD-8

区分
現行代替。旧DD-2やラック系ディレイを無理に探さず、現行デジタルディレイで役割を作る候補です。

古いBOSS DD-2やラック系ディレイをそのまま探す必要はありません。デジタルディレイは現行機のほうがノイズや操作性で有利なことも多く、DD-8のような定番機でも十分にGilmour風の広いディレイを作れます。 まずは300ms台後半から400ms台、Feedbackは多すぎない設定から始めると扱いやすいです。Big MuffやTube Driver系の後ろに置き、リードの最後だけ余韻が伸びるように調整します。

Free The Tone FT-2Y Flight Time

区分
本人使用 / スタジオ文脈の候補。精密なディレイタイム管理を重視する場合に向いています。

Gilmour風の空間は、ディレイタイムとフィードバックの管理が重要です。単に深くかけるより、テンポに対して少し長めに残し、弾いていない隙間に余韻が流れるようにすると雰囲気が出ます。 Flight Timeは細かいディレイタイム管理に強いので、Run Like Hellのようなリズムディレイや、ロングディレイを使ったリードに向いています。

Providence DLY-4 Chrono Delay

区分
本人使用 / スタジオ文脈の候補。中古中心になりやすいので、入手性ならDD-8やFlight Timeも候補です。

Providence DLY-4は、正確なディレイタイム管理がしやすいデジタルディレイです。現在は中古中心で探すことも多いため、入手性だけで選ぶならDD-8、細かい設定や表示を重視するならFlight Timeも候補にします。

T-Rex Replica

区分
本人使用 / スタジオ文脈の候補。新品で選びにくい場合は、現行テープエコー系やDD-8で代替します。

T-Rex Replicaは、ヴィンテージテープエコー的な質感を狙うディレイとしてGilmour関連機材に挙がることがあります。ただし、モデルや流通状況によっては新品で選びにくい場合があります。 代替するなら、現行のテープエコー系ディレイ、またはBOSS DD-8のモードを活用するのが現実的です。Gilmour風では、ディレイ音を目立たせすぎず、フレーズの後ろに溶ける設定が重要です。

https://www.youtube.com/watch?v=cWEQfWodXug

Catalinbread Echorec

区分
現行代替。Binson Echorec実機は入手・維持が難しいため、Binson系ペダルで代替する候補です。

Binson Echorecはヴィンテージ実機の入手も維持も難しい機材です。初期Pink Floydのエコー感をペダルで狙うなら、Catalinbread EchorecのようなBinson系ペダルが現実的な代替になります。 単純なデジタルディレイより、反復音のにじみや複数ヘッド的なリズム感を出したい場合に向いています。

Dawner Prince Boonar

区分
現行代替。Binson Echorec系の質感を狙う高品質な候補ですが、価格重視ならCatalinbread Echorecや汎用ディレイも選べます。

Dawner Prince Boonarも、Binson Echorec系の響きをペダルで狙う代表的な選択肢です。価格は高めですが、初期Pink Floyd寄りの多頭エコー感を重視するなら候補になります。 入手性と価格を優先するならCatalinbread Echorec、汎用性を優先するならDD-8やFlight Timeから始めると選びやすいです。

EQ / ピッチ / ボリューム

BOSS GE-7 Graphic Equalizer

区分
本人使用 / スタジオ文脈の候補。Big Muffの中域補正やソロの押し出しに使う重要な役割です。

Big Muff系でGilmour風のリードを作るとき、EQはかなり重要です。Big Muffはアンプによって中域が引っ込みやすいため、GE-7で中域を少し持ち上げると、バンド内で前に出やすくなります。 BOSS公式でもGE-7は100Hzから6.4kHzまでを調整できる7バンドEQとして掲載されています。ソロ用のブースターとして使う場合は、全体を少し上げるより、不要な低域を少し整理して中域を押すほうが扱いやすいです。 参考 GE-7 EqualizerBOSS

Source Audio EQ2 Programmable Equalizer

区分
現行代替。旧Source Audio Programmable EQを今から使うなら、EQ2の方が選びやすいです。

Source Audio SA 270 イコライザー

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旧Source Audio Programmable EQは入手しづらくなっています。現行でプリセットEQを使うならEQ2 Programmable Equalizerが候補です。 Source Audio公式では、EQ2は10バンドのグラフィック/パラメトリックEQ、ステレオ入出力、MIDI、128プリセット、チューナー機能を備えるペダルとして説明されています。 参考 EQ2 Programmable EqualizerSource Audio ライブで曲ごとにBig Muff用、クリーン用、Tube Driver用の補正を切り替えたい場合は、GE-7よりEQ2のほうが管理しやすいです。

DigiTech Whammy 5

区分
現行代替。古いWH-1は高額なので、Marooned系のピッチベンドはWhammy 5で狙うのが現実的です。

Marooned系の大きなピッチベンドを狙うならWhammy系が候補です。古いWH-1は高額で状態差も大きいため、現行で使うならWhammy 5のほうが現実的です。 Gilmour風に使う場合は、踏み込みの速さが音色以上に重要です。音程をただ上下させるのではなく、スライドやチョーキングの延長として、フレーズの終わりにゆっくり動かすと雰囲気が出ます。

Ernie Ball 6166 Volume Pedal

区分
現行代替。古いDeArmond系の代わりに、スウェル奏法を現行定番で作る候補です。

DeArmondなど古いボリュームペダルは入手やメンテナンスが難しいため、現行でスウェル奏法を狙うならErnie Ball 6166のような定番ボリュームペダルが現実的です。 ディレイの前に置くと、アタックを消した音がディレイに流れます。ディレイの後ろに置くと、残響ごと音量を操作できます。Gilmour風のバイオリン奏法を狙うなら、まずディレイ前を試すと分かりやすいです。

ワウ / ユニヴァイブ / ロータリー

Dunlop Cry Baby GCB-95

区分
本人使用系統の現行候補。ヴィンテージVox系にこだわらず、まず踏み方とレンジを掴む用途に向きます。

ワウはGilmourの音作りで常に中心にある機材ではありませんが、Animals期以降の表情付けとして候補になります。固定ワウ的に使うより、フレーズのニュアンスを足す目的で控えめに使うと自然です。 ヴィンテージVoxワウなどを追うより、まず現行のCry Baby系で踏み方とレンジを掴む方が実用的です。

Univox Uni-Vibe系

区分
本人使用系統。オリジナルUni-Vibeは高価で維持も難しいため、現行ユニヴァイブ系で代替します。

Uni-Vibe系は、初期から中期Pink Floydの揺れを作るうえで重要です。オリジナルUnivox Uni-Vibeは非常に高価でメンテナンスも難しいため、現行のユニヴァイブ系ペダルで代替するのが現実的です。

1973年製のUnivibe

1973年製のUnivibe

Gilmour風では、コーラスモード寄りで深くしすぎず、クリーンや薄い歪みと合わせると雰囲気が出ます。

Effectrode Tube-Vibe

区分
本人使用 / スタジオ文脈の候補。入手しにくい場合は、他の現行ユニヴァイブ系も候補です。

Effectrode Tube-Vibeは、真空管を使ったユニヴァイブ系ペダルとして候補になります。国内では常に入手しやすいとは限らないため、現行のユニヴァイブ系ペダル全体から探すのが現実的です。 Gilmour風の揺れを作るなら、まず「Rate遅め、Depth控えめ」から始め、ディレイの残響とぶつからない範囲で調整します。

チューナー / 周辺機材

Peterson StroboStomp HD

区分
現行代替。古いConn ST-11のようなストロボチューナーではなく、現行で精度を確保する候補です。

Gilmour風の音作りでは、チューナー自体が音色を作るわけではありません。ただ、ロングサステイン、チョーキング、スライド、ディレイの余韻を多用するため、チューニング精度はかなり重要です。 Conn ST-11 Strobotunerのような古いストロボチューナーは入手や実用面で難しいため、現行ならPeterson StroboStomp HDのような高精度チューナーが現実的です。

Lehle Parallel L Line Mixer

区分
本人システム周辺の参考候補。最初から必須ではなく、並列ミックスが必要になった段階で考える機材です。

Lehle Parallel Lのようなラインミキサーは、Electric Mistressなどを並列で混ぜるシステムを組む場合に候補になります。ただし、家庭用の小さなボードで最初から必要になる機材ではありません。 まずは通常の直列接続でBig Muff、Tube Driver系、モジュレーション、ディレイ、EQを整え、必要を感じたらミキサーやスイッチャーを追加する方が現実的です。

曲別に考える機材の組み合わせ

Comfortably Numb系

Ram’s Head Big Muffを中心に、前段または後段でコンプレッサーとEQを軽く使います。ディレイは深くしすぎず、語尾が伸びる程度に設定します。 おすすめの入口は、Ram’s Head Big Muff Pi、GE-7、DD-8の3つです。Big Muffだけで抜けない場合は、GE-7で中域を少し押します。

Run Like Hell系

Electric Mistress系の薄い揺れと、テンポに合ったディレイが中心です。フランジャーを派手にかけると別の音になるので、コーラスのような広がりとして扱います。 Deluxe Electric Mistressが入手しにくい場合は、Stereo Electric Mistressや他のElectric Mistress系モジュレーションを候補にします。

Shine On You Crazy Diamond系

クリーン寄りのアンプ、軽いコンプレッション、Phase 90やUni-Vibe系のゆっくりした揺れ、ディレイが中心です。歪み量よりも、音の立ち上がりと残響の自然さが重要です。

Marooned系

Whammy系のピッチベンドと広めのディレイが中心です。Whammyは機材より踏み方の影響が大きく、音程を急に動かすより、チョーキングの延長のように滑らかに動かすと雰囲気が出ます。

関連記事

Big Muff系をもっと細かく選びたい場合は、系統別の比較記事も参考になります。

フランジャー選びは、Electric Mistress系だけでなく現行フランジャー全体で比較すると選びやすいです。 ユニヴァイブ系の揺れもGilmour周辺の音作りでは重要です。

FAQ

David Gilmour風の音で最初に買うならどれですか?
The Wall期のリードを狙うなら、まずRam’s Head Big Muff Piが候補です。そこにEQ、コンプレッサー、ディレイを足すと近づけやすいです。
Tube Driverが入手できない場合は何で代用できますか?
完全な代用ではありませんが、B.K. Butler系の現行品、VOX Silk Drive、BOSS SD-1のようなローゲインODで中域とサステインを足す方法が現実的です。
Electric Mistressが入手困難な場合の代替は?
中古のDeluxe Electric Mistressにこだわらず、Stereo Electric MistressやElectric Mistress系を意識した現行モジュレーションを選ぶと現実的です。
Big MuffだけでGilmour風の音になりますか?
Big Muffは中心になりますが、それだけでは完成しません。EQで中域を整え、コンプレッサーとディレイで伸びと奥行きを作ると近づきます。
ヴィンテージ実機を買うべきですか?
コレクション目的でなければ、最初は現行品や復刻品で十分です。古い機材は価格、ノイズ、修理、個体差のリスクが大きいです。

まとめ

David Gilmourの使用機材を追うと、Big Muff、Tube Driver、Electric Mistress、ディレイ、EQが特に重要だと分かります。ただし、本人の実機をそのまま揃えるより、音作りの役割を分けて現行機材で組む方が実用的です。 まずはRam’s Head Big Muff Pi、BOSS GE-7、BOSS DD-8のような入手しやすい機材で土台を作り、必要に応じてTube Driver系、Electric Mistress系、コンプレッサー、Whammyを足していくと、Gilmour風の太いリードと広い空間に近づけます。