David Gilmourの音を狙うなら、最初に見るべき機材はBig Muff系ファズ、Tube Driver系オーバードライブ、Electric Mistress系フランジャー、ディレイ、コンプレッサー、EQです。 ただし、本人が使ったヴィンテージ機材をそのまま集めるのは現実的ではありません。Chandler Tube Driver、1970年代のElectric Mistress、Civil War Big Muff、Binson Echorec、Conn ST-11などは入手が難しく、状態差も大きいです。
この記事の見方:本人使用と代替候補の違い
この記事では、機材ごとに「本人使用」「本人使用系統」「現行代替」「代替候補」「参考候補」を分けています。名前が似ていても、本人が使った実機そのものと、同じ方向の音を作るための現行機材は別物です。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
| 本人使用 | 本人のライブ、スタジオ、リグ文脈で使用例として扱う機材です。 |
| 本人使用系統 | 本人が使った実機と同じ系統、またはその復刻・近い仕様の機材です。 |
| 現行代替 | 本人の実機が廃盤・高額・入手困難な場合に、今から選びやすい代替機です。 |
| 代替候補 | 本人使用そのものではなく、音作りの役割を近づけるための候補です。 |
| 参考候補 | 本人の代表機材ではないものの、近い質感や曲の雰囲気作りに使える候補です。 |
まず揃えるならこの組み合わせ
| 役割 | 狙う音 | 現行で選びやすい候補 |
|---|---|---|
| ファズ / サステイン | Comfortably Numb系の太いリード | EHX Ram’s Head Big Muff Pi |
| ブースト / OD | 後期Gilmourの滑らかなリード | B.K. Butler Tube Driver / ローゲインOD |
| フランジャー | Run Like Hell系の揺れ | Electric Mistress系 |
| コンプレッサー | クリーンの粒立ちと伸び | Wampler Ego / Cali76系 |
| EQ | 中域補正、ソロの押し出し | BOSS GE-7 / Source Audio EQ2 |
| ディレイ | 広い残響とテンポ感 | Free The Tone Flight Time / BOSS DD-8 |
| ピッチ | Marooned系のワーミー | DigiTech Whammy 5 |
Gilmour風の音は、歪みペダルだけでは完成しません。Stratocaster、Hiwatt系のヘッドルーム、強すぎないコンプレッション、EQ、ディレイの重ね方が大きく影響します。
音作りの全体像
Gilmourのリードトーンは、強い歪みを単体で鳴らすというより、複数の機材を低めの負荷で重ねて作るイメージです。Big Muffでサステインを作り、Tube DriverやEQで芯を足し、ディレイでフレーズの語尾を広げます。
オーバードライブ / ブースター
B.K. Butler Tube Driver
VOX Silk Drive
Colorsound Power Boost / Overdriver
Colorsound Power Boost / Overdriver系は、初期から中期のGilmourサウンドでよく名前が挙がるブースターです。クリーンを保ちながら音量と押し出しを足す用途で考えると分かりやすいです。 ヴィンテージ実機は入手難で価格も高くなりやすいため、現行で狙うならColorsound系の復刻や、ヘッドルームの広いクリーンブースター、ローゲインODを候補にします。Big Muffの前後で使う場合は、低域を出しすぎず、音が膨らみすぎないポイントを探すのがコツです。
Pete Cornish SS-3 / ST-2
Pete Cornish系は、Gilmourのツアー機材やラックシステムの文脈でよく語られる高品質なドライブ / ブーストです。音の太さ、ローノイズ、バッファを含めたシステム全体の安定感が魅力です。 新品・中古ともに高価で、国内では入手しづらいことがあります。代替としては、まずB.K. Butler Tube Driver系、BOSS SD-1、VOX Silk Driveのような扱いやすいローゲインドライブから試す方が現実的です。
BOSS SD-1 Super OverDrive
ディストーション
BOSS HM-2W Heavy Metal
BOSS/HM-2W Heavy Metal WAZACRAFT
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Pro Co RAT 2
BOSS MZ-2 Digital Metalizer
BOSS MZ-2は廃盤で、中古流通も状態差があります。コーラス感を含んだ80年代的な歪みが特徴ですが、今から無理に探す必要はありません。 代替するなら、歪みはRAT 2やHM-2W、コーラス成分はCE-2WやStereo Electric Mistressで分けて作る方が調整しやすいです。
Blackstar HT-DIST / 真空管系ディストーション
Blackstar HT-DIST系やSeymour Duncan Twin Tube Blueのような真空管系ディストーションは、Gilmourのスタジオ機材文脈で語られることがあります。ただし、モデルによっては廃盤・入手難です。 現行で近い方向を狙うなら、Tube Driver系、VOX Silk Drive、またはアンプライクなローゲインからミドルゲインのペダルで、歪み量を上げすぎずに使うのが現実的です。
ファズ / Big Muff
Electro-Harmonix Ram’s Head Big Muff Pi
Electro-Harmonix Big Muff Pi
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Electro-Harmonix Green Russian Big Muff
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Electro-Harmonix Triangle Big Muff Pi
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Dunlop Fuzz Face系
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Analog Man Sun Face / Effectrode Helios
Analog Man Sun FaceやEffectrode Heliosは、Gilmourの近年機材やスタジオ文脈で語られるファズです。どちらもGilmourらしいヴィンテージ方向の質感を狙える一方、入手性や価格の面で気軽に選びにくいことがあります。 代替するなら、Dunlop Fuzz Face系で反応の良いファズを作るか、Ram’s Head Big Muffでサステイン重視のリードを作る方が現実的です。
フェイザー / コーラス / フランジャー
MXR Phase 90
MXR CSP026 ’74 Vintage Phase 90
MXR エフェクター ’74 VINTAGE PHASE 90 CSP-026
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BOSS CE-2W Chorus
BOSS / 技WAZA CRAFT CE-2W Chorus ボス
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Electro-Harmonix Deluxe Electric Mistress XO
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Electro-Harmonix Stereo Electric Mistress
Electro-Harmonix フランジャー Stereo Electric Mistress
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コンプレッサー
BOSS CS-2 Compression Sustainer
BOSS CS-2は、Gilmourのライブ機材として名前が挙がるコンプレッサーです。オリジナルは廃盤で中古中心になるため、状態やノイズを確認したい機材です。 現行でBOSS系に寄せるならCS-3、原音のニュアンスを残したいならWampler Ego、スタジオコンプ的に整えたいならCali76系を候補にすると選びやすいです。
BOSS ボス コンプレッション・サスティナー Compression Sustainer CS-3(T)
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MXR Dyna Comp
Wampler Ego Compressor
Demeter CompulatorやEffectrode PC-2Aは入手しづらいので、現行で使うならWampler EgoのようにBlendで原音を残せるコンプが扱いやすいです。 クリーンのアルペジオ、Big Muff前段、薄いTube Driver系の前段など、どこに置いても調整しやすいのが利点です。
Origin Effects Cali76-CD
Maxon RTC600
Maxon ギターエフェクター Tube Compressor/Limiter RTC600
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ディレイ / エコー
BOSS DD-8
Free The Tone FT-2Y Flight Time
Free The Tone FT-2Y FLIGHT TIME DIGITAL DELAY デジタルディレイ ギターエフェクター
Providence DLY-4 Chrono Delay
Providence DLY-4は、正確なディレイタイム管理がしやすいデジタルディレイです。現在は中古中心で探すことも多いため、入手性だけで選ぶならDD-8、細かい設定や表示を重視するならFlight Timeも候補にします。
T-Rex Replica
T-Rex Replicaは、ヴィンテージテープエコー的な質感を狙うディレイとしてGilmour関連機材に挙がることがあります。ただし、モデルや流通状況によっては新品で選びにくい場合があります。 代替するなら、現行のテープエコー系ディレイ、またはBOSS DD-8のモードを活用するのが現実的です。Gilmour風では、ディレイ音を目立たせすぎず、フレーズの後ろに溶ける設定が重要です。
https://www.youtube.com/watch?v=cWEQfWodXug
Catalinbread Echorec
Dawner Prince Boonar
Dawner Prince Boonarも、Binson Echorec系の響きをペダルで狙う代表的な選択肢です。価格は高めですが、初期Pink Floyd寄りの多頭エコー感を重視するなら候補になります。 入手性と価格を優先するならCatalinbread Echorec、汎用性を優先するならDD-8やFlight Timeから始めると選びやすいです。
EQ / ピッチ / ボリューム
BOSS GE-7 Graphic Equalizer
Source Audio EQ2 Programmable Equalizer
DigiTech Whammy 5
【国内正規輸入品】Digitech デジテック WHAMMY5 ワーミー5
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Ernie Ball 6166 Volume Pedal
【正規品】 ERNIE BALL 6166 ボリュームペダル 250K MONO VOLUME PEDAL パッシブ・タイプ用
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ワウ / ユニヴァイブ / ロータリー
Dunlop Cry Baby GCB-95
Univox Uni-Vibe系
Uni-Vibe系は、初期から中期Pink Floydの揺れを作るうえで重要です。オリジナルUnivox Uni-Vibeは非常に高価でメンテナンスも難しいため、現行のユニヴァイブ系ペダルで代替するのが現実的です。

1973年製のUnivibe
Gilmour風では、コーラスモード寄りで深くしすぎず、クリーンや薄い歪みと合わせると雰囲気が出ます。
Effectrode Tube-Vibe
Effectrode Tube-Vibeは、真空管を使ったユニヴァイブ系ペダルとして候補になります。国内では常に入手しやすいとは限らないため、現行のユニヴァイブ系ペダル全体から探すのが現実的です。 Gilmour風の揺れを作るなら、まず「Rate遅め、Depth控えめ」から始め、ディレイの残響とぶつからない範囲で調整します。
チューナー / 周辺機材
Peterson StroboStomp HD
Lehle Parallel L Line Mixer
Lehle Parallel Lのようなラインミキサーは、Electric Mistressなどを並列で混ぜるシステムを組む場合に候補になります。ただし、家庭用の小さなボードで最初から必要になる機材ではありません。 まずは通常の直列接続でBig Muff、Tube Driver系、モジュレーション、ディレイ、EQを整え、必要を感じたらミキサーやスイッチャーを追加する方が現実的です。
曲別に考える機材の組み合わせ
Comfortably Numb系
Ram’s Head Big Muffを中心に、前段または後段でコンプレッサーとEQを軽く使います。ディレイは深くしすぎず、語尾が伸びる程度に設定します。 おすすめの入口は、Ram’s Head Big Muff Pi、GE-7、DD-8の3つです。Big Muffだけで抜けない場合は、GE-7で中域を少し押します。
Run Like Hell系
Electric Mistress系の薄い揺れと、テンポに合ったディレイが中心です。フランジャーを派手にかけると別の音になるので、コーラスのような広がりとして扱います。 Deluxe Electric Mistressが入手しにくい場合は、Stereo Electric Mistressや他のElectric Mistress系モジュレーションを候補にします。
Shine On You Crazy Diamond系
クリーン寄りのアンプ、軽いコンプレッション、Phase 90やUni-Vibe系のゆっくりした揺れ、ディレイが中心です。歪み量よりも、音の立ち上がりと残響の自然さが重要です。
Marooned系
Whammy系のピッチベンドと広めのディレイが中心です。Whammyは機材より踏み方の影響が大きく、音程を急に動かすより、チョーキングの延長のように滑らかに動かすと雰囲気が出ます。
関連記事
Big Muff系をもっと細かく選びたい場合は、系統別の比較記事も参考になります。
フランジャー選びは、Electric Mistress系だけでなく現行フランジャー全体で比較すると選びやすいです。 ユニヴァイブ系の揺れもGilmour周辺の音作りでは重要です。FAQ
- David Gilmour風の音で最初に買うならどれですか?
- The Wall期のリードを狙うなら、まずRam’s Head Big Muff Piが候補です。そこにEQ、コンプレッサー、ディレイを足すと近づけやすいです。
- Tube Driverが入手できない場合は何で代用できますか?
- 完全な代用ではありませんが、B.K. Butler系の現行品、VOX Silk Drive、BOSS SD-1のようなローゲインODで中域とサステインを足す方法が現実的です。
- Electric Mistressが入手困難な場合の代替は?
- 中古のDeluxe Electric Mistressにこだわらず、Stereo Electric MistressやElectric Mistress系を意識した現行モジュレーションを選ぶと現実的です。
- Big MuffだけでGilmour風の音になりますか?
- Big Muffは中心になりますが、それだけでは完成しません。EQで中域を整え、コンプレッサーとディレイで伸びと奥行きを作ると近づきます。
- ヴィンテージ実機を買うべきですか?
- コレクション目的でなければ、最初は現行品や復刻品で十分です。古い機材は価格、ノイズ、修理、個体差のリスクが大きいです。
まとめ
David Gilmourの使用機材を追うと、Big Muff、Tube Driver、Electric Mistress、ディレイ、EQが特に重要だと分かります。ただし、本人の実機をそのまま揃えるより、音作りの役割を分けて現行機材で組む方が実用的です。 まずはRam’s Head Big Muff Pi、BOSS GE-7、BOSS DD-8のような入手しやすい機材で土台を作り、必要に応じてTube Driver系、Electric Mistress系、コンプレッサー、Whammyを足していくと、Gilmour風の太いリードと広い空間に近づけます。








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