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Fairfield Circuitry Barbershopレビュー|Sagで弾き心地を変えるOD

Fairfield Circuitry The Barbershopは、ギターとアンプの音を残したまま、ピッキングに反応する軽い歪みと音量を足せるオーバードライブです。

結論から言うと、歪み量の多さより弾き心地を重視する人に向いています。所有する1965 Fender Deluxe Reverbで試した際は、単体で歪ませるより、アンプへの入力を強くするブースターとして使いやすく感じました。

この記事の結論
原音を大きく変えずに音量と軽い歪みを足し、Sagで反応とコンプレッションを調整できます。ハイゲインより、手元の強弱を音へ出す用途が得意です。

Barbershop Overdriveの結論

Barbershopは、クリーンブーストに近い設定から粒の粗いドライブまで作れます。DriveだけでなくSagが弾き心地を大きく変えるため、一般的な3ノブODとは調整の考え方が違います。

コントロール役割
Volume出力音量。アンプや後ろにつないだ機材への入力を強くできる余裕が大きい
Drive増幅段のゲインと歪み量
Sag左へ回すほど増幅段の電圧を下げ、潰れとざらつきを増やす
3-wayスイッチ高域のバランスを選ぶ

公式仕様では、選別したJFETを使うオリジナル回路、9V電池またはセンターマイナス9V電源、動作時5mA、45Hz〜45kHzの周波数特性が示されています。

参考 The Barbershop Overdrive Specification SheetFairfield Circuitry

実機レビュー|1965 Deluxe Reverbとの組み合わせ

自分の試奏では、61年スタイルのStratocaster、1965 Deluxe Reverb、OX Amp Top Box、Universal Audio Volt 1を使いました。

この条件では、強く弾いたときだけ表面がざらつき、弱く弾くとクリーンへ戻る反応が心地よく感じました。アンプの低音域やStratocasterの高音域を大きく変えず、出力音量を上げます。

オーバードライブというよりブースター的に使うのが良い、という元の評価は今も変わりません。Driveを上げ切って強い歪みを作るより、アンプ側の音量と歪みを利用した方が、このエフェクターの良さが出ます。

Sagコントロールの使い方

Sagを右へ回し切ると増幅段へ最大電圧がかかり、最もクリーンで大きな音になります。左へ回すと電圧が下がり、コンプレッション、ざらつき、少し崩れるような反応が増えます。

「Sagを上げる/下げる」という言い方だけでは向きが混乱しやすいため、まず右いっぱいから少しずつ左へ戻す方法がおすすめです。音量が下がったらVolumeで補い、ピッキングした瞬間の潰れ方を聴きます。

注意
Sagは外部電源の電圧を変える端子ではなく、エフェクター内部の増幅段へ供給する電圧を調整するコントロールです。指定外のアダプターを使う機能ではありません。

内部と筐体

Fairfield Circuitry Barbershop Overdriveの内部基板

JFETを使った回路が、原音との違いの少なさとタッチへの反応を作っています。ただし「JFETなら真空管と同じ音」という意味ではありません。電圧を下げたときの非線形な反応と、広い出力幅を実際の演奏へどう使えるかが重要です。

Fairfield Circuitry Barbershop Overdriveの無塗装筐体

無塗装の工業的な外観と刻印はFairfield Circuitryらしいデザインです。ライブではノブ位置が暗所で見えにくい反面、筐体は頑丈で、操作はVolume、Drive、Sagに集中できます。

別環境のデモも、アンプによる違いを比較する参考になります。

おすすめ設定

常時ONの軽いブースト

  • Volume:バイパス時より少し大きい
  • Drive:9時前後
  • Sag:右いっぱい〜2時

原音の輪郭を残し、強く弾いたときだけ軽く歪ませます。Fender系クリーンアンプと相性の良い使い方です。

粒の粗いローゲインOD

  • Volume:音量を合わせる
  • Drive:12〜2時
  • Sag:9〜12時

Sagを左へ回すほど音が潰れ、古い小型アンプを追い込んだような反応が増えます。音量も変わるためVolumeを調整し直します。

良かった点

  • ピッキングとギターボリュームへの反応が良い
  • 原音の帯域バランスを大きく変えにくい
  • ブースターとして十分な音量がある
  • Sagで弾き心地まで調整できる

気になった点

  • 強い歪みを1台で作りたい人にはゲイン不足
  • Sagを下げすぎると音量と輪郭が失われる
  • 無塗装筐体はノブ位置が見えにくい

トランスペアレント系全体から比較したい場合はこちらです。

同ブランドのRandy’s Revengeは、リングモジュレーターとして全く異なる個性があります。

Barbershop OverdriveのFAQ

Barbershop Overdriveはどんなアンプに合いますか?
クリーンから軽く歪むアンプと相性が良く、特にアンプ本来の帯域とピッキング反応を残したい場合に向きます。
Sagを左へ回すとどうなりますか?
増幅段の電圧が下がり、コンプレッションとざらつきが増えます。同時に音量も変わるためVolumeを調整します。
Barbershopはメインの歪みに使えますか?
ローゲインのメイン歪みには使えます。強いディストーションより、ブーストや軽いクランチを求める人向けです。

まとめ

Fairfield Circuitry The Barbershopは、歪みの量よりアンプとの一体感と弾き心地を作るエフェクターです。1965 Deluxe Reverbとの組み合わせでは、ブースター運用が特に気持ちよく、Sagを少しずつ下げることで必要な粗さだけを加えられました。