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トランスペアレント系オーバードライブおすすめ13選|選び方と違い

トランスペアレント系オーバードライブおすすめ13選|選び方と違い

トランスペアレント系オーバードライブは、ピッキングの強弱とコードの各弦を聞き取りやすい状態を残しながら、軽い歪みや出力音量を加えるエフェクターです。

ただし「透明」という言葉だけで選ぶと失敗しやすいです。Timmy系のようにEQで整えるタイプ、Morning GloryやDuke of ToneのようにBluesbreaker系のニュアンスを持つタイプ、Jan RayやRoyal Blue Overdriveのようにアンプのクリーンを太くするタイプでは、使い方がかなり違います。

この記事の結論
迷ったら、最初の1台はMXR Timmy OverdriveかJHS Morning Gloryが選びやすいです。Fender系アンプの低中音域を補うならVemuram Jan Ray、中音域を強めるならMXR Duke of Tone、価格を抑えて広い音域を調整したいならElectro-Harmonix Crayonが候補です。

トランスペアレント系オーバードライブとは?

トランスペアレント系オーバードライブとは、原音をそのまま通すというより、ギター、アンプ、ピッキングのニュアンスを残しながら、軽い歪み、音量、倍音、コンプレッションを足すエフェクターです。

Tube Screamer系のように中音域を強めるエフェクターや、RAT系のように歪み量や音域が前面に出るエフェクターとは違い、アンプのクリーンからクランチの延長として使いやすいのが特徴です。

タイプ音の方向向いている使い方
Timmy系フラットでEQしやすいアンプやギターの邪魔をせず歪みを足す
Bluesbreaker系軽い圧縮と高音域の角を抑えるクリーンを少し太くし、コード感を残す
Jan Ray系Fender系アンプのような張りシングルコイルの低中音域を増やす
Klon系中音域と出力音量ソロやブースターとしてバンドの中で聞き取りやすくする
フルレンジ系低域と高域を広く残すジャンルを問わず柔軟に使う

トランスペアレント系ODの選び方

アンプの音を残したいなら低ゲインで使えるモデルを選ぶ

トランスペアレント系は、Gainを上げ切って歪ませるより、低ゲインからミドルゲインで使うほうが良さが出ます。ほとんど歪んでいないアンプへの入力を少し強くしたいなら、Timmy、Morning Glory、Jan Rayのように低ゲイン域の表情が出やすいモデルを選ぶと使いやすいです。

EQの効き方を見る

原音の音域バランスを大きく変えずに出すには、歪み量よりEQが重要です。低域が膨らむとコードが濁り、高域が出すぎるとピッキングだけが痛くなります。TimmyやCrayon、Westwoodのように低域と高域を調整できるモデルは、アンプに合わせやすいです。

TS系・Klon系との違いを理解して選ぶ

TS系には中音域を強める製品があり、Klon Centaur系にはGainを低め、Outputを高めにしてアンプへの入力を強くする使い方があります。ただし、実際の音は製品と設定によって異なります。トランスペアレント系は、それよりもギターとアンプの元のバランスを残す方向で考えると選びやすくなります。

TS系やKlon系も候補に入る場合は、以下の記事も比較用に参考になります。

Klon Centaur系のように中音域と出力音量を補いたい場合は、こちらも選択肢になります。

18V対応は必ず仕様を確認する

18V対応のエフェクターは、9V使用時より音が歪み始めるまでの余裕が増え、出力を上げても歪みにくくなる場合があります。ただし、対応していないエフェクターに18Vを入れると故障につながります。

注意
18Vで使えるかどうかは、必ず本体表記、公式サイト、説明書で確認してください。記載がない場合は9Vで使うのが安全です。

トランスペアレント系オーバードライブおすすめ13選

製品名傾向おすすめな人
MXR Timmy Overdriveフラット・実用最初の1台で失敗しにくいODが欲しい人
JHS Pedals Morning Glory CleanBluesbreaker系・クリーンブレンドクリーンを残して太くしたい人
Vemuram Jan Ray高音域の聞き取りやすさ・Fender系シングルコイルとクリーンアンプを活かしたい人
MXR Duke of ToneOD/Boost/Dist切替Bluesbreaker系を実用的に使いたい人
Mad Professor Royal Blue Overdriveアンプライクピッキングの強弱で歪みを変えたい人
Fulltone OCD太め・ロック寄り原音との違いの少なさだけでなく歪みの低中音域の量も欲しい人
Wampler Tumnus DeluxeKlon系・EQ付きブースター兼ODとして使いたい人
Keeley Super Phat Mod太いローゲインBD-2系の反応を太く使いたい人
Electro-Harmonix Crayonフルレンジ・手頃価格を抑えて幅広く使いたい人
Walrus Audio Warhorn広いレンジ元の音を大きく変えず、ロック向けに中音域を強めたい人
Virtues Monica国産・自然扱いやすい透明系ODを探す人
Warm Audio WarmdriveDumble系・高音域の角を抑える滑らかで上品なリードも欲しい人
EarthQuaker Devices WestwoodアクティブEQアンプに合わせて低域と高域を追い込みたい人

MXR Timmy Overdrive

MXR Timmy Overdriveは、トランスペアレント系ODの基準にしやすい1台です。歪み量や音域を大きく変えるというより、アンプのクリーンからアンプへの入力を強くして歪みを増やす方向で使えます。

BassとTrebleで不要な帯域を整理できるため、シングルコイル、ハムバッカー、Fender系、Marshall系のどれにも合わせやすいです。ブルース、ポップス、カントリー、フュージョン、軽いロックまで、ジャンルを選びにくいのが強みです。

参考 MXR Timmy OverdriveDunlop

JHS Pedals Morning Glory Clean

JHS Morning Glory Cleanは、Morning Glory系の原音の音域バランスを大きく変えずに保ちつつ、クリーン成分を混ぜられる現行候補です。従来のMorning Gloryが得意とする軽いクランチ感に加えて、ピッキングの中音域と低域の明瞭さを残しやすい方向です。

コードの各弦を聞き取りやすいまま、高音域を少し強めたい人に向いています。歌もののバッキング、ブルース、インディーロック、ジャズ寄りのクリーンブーストにも使いやすいです。

参考 Morning GloryJHS Pedals

Vemuram Jan Ray

Vemuram Jan Rayは、Fender系アンプのクリーンサウンドに張りと音域の広がりを足したい人に向く高級トランスペアレント系ODです。価格は高いですが、ピッキングの強弱、ギター側のボリューム操作、コードの分離感を残しやすいタイプです。

StratocasterやTelecasterで、低中音域を減らしすぎず、クリーンの音を大きく変えずに音量を上げたい人に合います。ブルース、AOR、フュージョン、シティポップ系のクリーンから軽いクランチに使いやすいです。

MXR Duke of Tone

MXR Duke of Toneは、Analog Manとの共同開発で作られたコンパクトなBluesbreaker系ODです。OD、Boost、Distortionの切り替えができ、軽い歪みから少し荒いロック寄りの音まで対応します。

元の音を完全に保つのではなく、高音域の角を抑えながら中音域と出力音量を補うタイプです。1台でブースター、ローゲインOD、少し歪むリードまで使いたい人に向いています。

参考 Duke of Tone Overdrive ManualDunlop

Mad Professor Royal Blue Overdrive

Mad Professor Royal Blue Overdriveは、低ゲインから中ゲインまで、ピッキングの強弱に追従しやすいアンプライクなODです。歪みを足しても音の輪郭が残りやすく、クリーンアンプへの入力を強くする用途に合います。

ブルースやロックで、ギター本体のボリュームを使ってクリーン寄りからクランチまで動かしたい人に向いています。単体で強く歪ませるより、アンプや他のODと組み合わせると良さが出ます。

Fulltone OCD

Fulltone OCDはトランスペアレント系として紹介されることもありますが、低中音域と歪み量が多い設定にもできます。元の音を大きく変えず、アンプへの入力を強くして低中音域を補いたい人に向いています。

ブルースロック、オルタナ、ハードめのロックで、コードの低中音域の量と単音リードの低中音域を両方欲しい場合に使いやすいです。クリーンブースト用途より、歪み量や音域を積極的に使うエフェクターとして考えると失敗しにくいです。

Wampler Tumnus Deluxe

Wampler Tumnus DeluxeはKlon系に分類されることが多いですが、EQの自由度が高く、トランスペアレント系的な使い方もできます。Gainを低め、Volumeを高めにしてアンプへの入力を強くすると、中音域と高音域を補えます。

TrebleだけでなくBassとMidも調整できるため、中音域を強めながらアンプに合わせて各音域を整えたい人に向いています。ソロ用ブースター兼ローゲインODとして使いやすいです。

Keeley Super Phat Mod

Keeley Super Phat Modは、BOSS BD-2系の反応を太く扱いやすくしたようなODです。完全にフラットな透明系というより、ピッキングの荒さや倍音を残しながら、少し低中音域が多いにするタイプです。

シングルコイルの線の細さを補いたい人、ブルースやロックで手元のニュアンスを残したい人に向いています。Gainを上げると荒さも出るので、きれいな原音との違いの少なさだけを求める人より、少し粘るドライブが欲しい人に合います。

Electro-Harmonix Crayon

Electro-Harmonix Crayonは、手頃な価格で使えるフルレンジ系オーバードライブです。EHXの説明書でも、ミッド寄りのODとは違うフルレンジODとして説明されており、BassとTrebleで広く音を整えられます。

初めてトランスペアレント系を試す人、TS系だと中域が強すぎると感じる人、低域と高域を自分で調整したい人に向いています。価格を抑えつつ、ジャンルを選ばず使えるODを探すなら候補にしやすいです。

参考 Crayon User ManualElectro-Harmonix

Walrus Audio Warhorn

Walrus Audio Warhornは、元のギターとアンプの音を大きく変えず、中音域を強めたい人に向くオーバードライブです。ピッキングの強弱に反応しつつ、単体でもある程度しっかり歪ませられます。

きれいなクリーンブースターより、バンドの中で少しバンドの中で聞き取りやすくなるローゲインからミドルゲインが欲しい人に合います。インディーロック、オルタナ、ブルースロックで使いやすい方向です。

Virtues Monica

Virtues Monicaは、国産トランスペアレント系ODとして人気のあるモデルです。アンプのクリーン音を大きく変えず、軽い歪みと出力音量を加える使い方に向きます。

セッション、ポップス、ブルース、フュージョンで、元のギターの音を大きく変えず、中音域を少し補いたい場面に向いています。過度に歪ませるより、常時ONに近い低ゲイン設定で使うと良さが出ます。

Warm Audio Warmdrive

Warm Audio Warmdriveは、Dumble系の滑らかな歪み方を意識したオーバードライブです。元の音を完全に保つのではなく、高音域の角を抑え、単音を伸ばしやすくし、中音域を補うタイプです。

ブルース、フュージョン、AOR、歌もののリードで、音を太くしながらも荒くしすぎたくない人に向いています。クリーンアンプに少し色気を足したいときに使いやすいです。

EarthQuaker Devices Westwood

EarthQuaker Devices Westwoodは、BassとTrebleのアクティブEQを持つトランスペアレント系ODです。アンプやギターに合わせて、低域の膨らみ、高域の痛さを細かく調整しやすいのが強みです。

クリーンブースト、軽いクランチ、常時ONに近い使い方まで対応しやすく、ボード全体の音を整えるODとしても便利です。複数のギターを持ち替える人にも向いています。

参考 Westwood Translucent Drive ManipulatorEarthQuaker Devices

音楽ジャンル別のおすすめ

ジャンルおすすめ候補理由
ブルースJan Ray、Royal Blue Overdrive、Super Phat Mod手元の強弱とシングルコイルの表情を残しやすい
ロックOCD、Warhorn、Duke of Tone元の音を大きく変えず、リフやリードの中音域を強められる
ポップスTimmy、Morning Glory、Monica歌の邪魔をしにくく、コードの分離感を残しやすい
フュージョンJan Ray、Warmdrive、Westwood滑らかなリードとコードワークの両方に使いやすい
カントリーTimmy、Morning Glory、Crayonピッキングのアタックとクリーン感を残しやすい

トランスペアレント系ODの使い方

STEP 1
アンプのクリーンを先に作る
エフェクター単体で音を完成させるより、まずアンプのクリーンから軽いクランチを作ります。低域を出しすぎず、ピッキングの輪郭が見える状態にします。
STEP 2
Gainは低めから始める
トランスペアレント系はGainを上げすぎると特徴が分かりにくくなります。まず9時から11時程度で、音量とニュアンスの変化を確認します。
STEP 3
Volumeでアンプへの入力を強くする
音量を少し上げてアンプへの入力を強くすると、中音域と倍音が増えます。ソロ用なら少し大きめ、常時ONなら原音と同じ音量に合わせます。
STEP 4
低域と高域を整理する
低域が多いとコードが濁り、高域が強いとピッキングだけが目立ちます。Bass/Trebleがあるモデルは、足すより不要な帯域を削る意識で調整します。
STEP 5
TS系やKlon系と役割を分ける
トランスペアレント系を常時ON、TS系をソロの中域、Klon系をブースターのように分けると、ボード内で役割が整理しやすいです。

2n3565_tokyoの関連オーバードライブ

トランスペアレント系の方向で、アンプの音域バランスを大きく変えずに少し低中音域を増やしたい場合は、2n3565_tokyoのBEAMS OVERDRIVEも近い用途で使えます。FATコントロールで低域から中域の低中音域を調整できるので、クリーンブースター的にもローゲインOD的にも使いやすいです。

トランスペアレント系オーバードライブ FAQ

トランスペアレント系オーバードライブとは何ですか?
ギターやアンプの元の音を大きく変えず、軽い歪み、音量、倍音、コンプレッションを足すオーバードライブです。音域がまったく変わらないわけではありませんが、原音との違いを抑えやすいタイプです。
初心者が最初に選ぶならどれがおすすめですか?
扱いやすさならMXR Timmy Overdrive、クリーンを少し太くしたいならJHS Morning Glory、価格を抑えるならElectro-Harmonix Crayonが選びやすいです。
TS系とトランスペアレント系は何が違いますか?
TS系には中音域を強め、バンド内でギターを聞き取りやすくする製品があります。トランスペアレント系には、元の音域バランスを大きく変えずに歪みを加える製品があります。実際の変化は製品と設定によって異なります。
Klon系はトランスペアレント系に入りますか?
Klon Centaur系には、Gainを低め、Outputを高めにして中音域と出力音量を補う製品があります。ただし、音は製品と設定によって異なります。Tumnus DeluxeのようにEQで透明系的に使えるモデルもあります。
18Vで使うと音は良くなりますか?
18V対応エフェクターでは、音が歪み始めるまでの余裕が増え、低音域のぼやけが減る場合があります。18V非対応のエフェクターにつなぐと故障するため、必ず公式仕様を確認してください。

国産トランスペアレント系ODの実機例

現行13機種とは別に、コード分離や低中音域の残り方を実機で確認したい場合は次の2記事も参考になります。

まとめ

トランスペアレント系オーバードライブは、ギターとアンプの元の音を大きく変えず、軽い歪みと出力音量を加えたい人に向くエフェクターです。最初の1台ならMXR Timmy OverdriveやJHS Morning Glory、より高音域の聞き取りやすさなクリーンブースト寄りならVemuram Jan Ray、Bluesbreaker系の実用性ならMXR Duke of Tone、手頃さならElectro-Harmonix Crayonが選びやすいです。

重要なのは、単に「透明」と書かれているものを選ぶことではなく、自分のアンプ、ギター、音楽ジャンルに合うEQと歪み方を選ぶことです。クリーンを太くしたいのか、バンドの中で聞き取りやすくしたいのか、常時ONで整えたいのかを決めると、失敗しにくくなります。