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Ibanez TS808 1981 Vintage|Tube Scremer伝説の始まり

チューブスクリーマーはエフェクターの中では最も売れた部類のエフェクターかと思いますが、その中でもVintageタイプは今や希少で当方が所有しているTS808もReverbなどを見ると25万円程度で取引されていたりします。

現行品はこちら

Ibanez Tubescreamer Overdrive Pro TS808

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当方は売ることは全く考えていませんが、もし私が亡くなってしまったときに奥さんにリサイクルショップに持っていかれないようにも高いものは事前に白状してます。現行品と同じような値段で買い取りされたら困りますからね。

だいぶホコリを被ってますが、値段相場が上がりすぎて家から持ち出せなくなっていることが原因です。バッチリ動きます。

TS808はSRV、Stevie Ray Vaughan氏の使用が有名ですが、実は一番気に入って使っていたのはTS808よりもTS9、TS10だったそうです。とはいえ初期のSRVは常にTS808をオンにしてアンプをブーストさせていたらしいので、伝説の名機と言っても過言ではないと思います。

外部電源は3.5mmジャックなので普通のパワーサプライを使う場合は変換アダプターが必要です。そもそも電池でしか使いませんが。

SRVはアンプをブーストさせるだけではなく、複数のアンプを鳴らした時にバランスを取るためにTSシリーズを使っていたらしいです。

黒ラベルしかTS808には存在しません。TS9の1983年製造ごろから白ラベルを見かけます。

基板はTS9と共通なので、当時からDCジャックを一般的な2.1mmのものに変える構想はあったのかもしれません。

素晴らしいコンディションです。この緑の抵抗は実は金属皮膜抵抗じゃないかと個人的に思ってます。

使われている部品は当時としては対して高いものではなかったと思います。とはいえ当時の日本製部品は未だに壊れないものが多く、むしろ近年作られている日本製部品のほうが壊れやすかったりもするのでオーパーツみたいになっているのかもしれません。

今や入手も困難になってきたマレーシア製RC4558Pチップ。通称「マレーシアンチップ」です。

マレーシアンチップもヤフオクで1万円以上で取引されてますが、当時としてはむしろ粗悪品くらいに捉えられていたのかもしれません。同時期にテキサス・インスツルメンツ社製のTL4558PやJRC 4558Dが使われている個体もありますが、個人的にはJRCのやつが一番音はいいと思いました。

FETは2SK44。同時期のものには2SK30AGRや2SK121なども使われている個体があります。

一番値段が高いTS808はマレーシアンチップでFETが2SK44のものだと思います。つまりは当方が所有してる808もその組み合わせです。

どこから話が始まったのは不明ですが、SRVが使用していたTS808も同じ組み合わせだったからだそうです。

2SC1815のグリーンランクが使われてます。TS9になると2SC1815のブルーランクが使われていたりするので、ここがTS9との違いなのかと思います。回路はほとんど一緒なのに音の違いがある理由です。

電解コンデンサの製造番号から年代が大体わかります。当方所有のTS808には1980年46週目の電解コンデンサが使われているので、1980年11月以降に製造されたTS808のようです。故に1981年製と考えるのが妥当でしょう。

もしヴィンテージのTS808が欲しくても高くて変えないようであれば改造するのもおすすめです。

当サイトでTS9の改造方法をまとめていますが、TS808にも同じ改造が出来ます。

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