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Leqtique 10Band EQレビュー|すっきりした音と内部昇圧の10バンドEQ

白地に緑・紫・金色のマーブル模様が入ったLeqtique 10Band EQの所有個体

Leqtique 10Band EQは、すっきりした音で、気になる帯域を少しずつ整えたいときに使いやすいイコライザーです。 私にはBOSSのイコライザーシリーズよりもあっさりした音に感じられます。ブースターとしての色付けを期待するより、今あるサウンドの微調整に使いたい1台です。

Leqtiqueは、手頃な価格でも部品にこだわっている印象のあるブランドです。この10Band EQも、内部を眺めると面白い構成になっています。所有個体の写真とともに、音の印象と使い方を紹介します。

白地に緑・紫・金色のマーブル模様が入ったLeqtique 10Band EQの所有個体
所有するLeqtique 10Band EQ。上面には10帯域と音量用、合わせて11本のフェーダーが並びます。

Leqtique 10Band EQは、10帯域と独立した音量調整を備える

10Band EQは、低域から高域まで10か所の周波数を調整できるグラフィックイコライザーです。いちばん右のフェーダーはLevelで、帯域ごとの音作りをしたあとに全体の音量を合わせられます。

項目メーカー公表仕様
低域側の5帯域31 / 63 / 125 / 250 / 500Hz
高域側の5帯域1 / 2 / 4 / 8 / 16kHz
調整幅各帯域とLevelともに±18dB
電源9〜18Vアダプター、9V電池
内部電源駆動電圧を2倍にする構成

バンド数が多いので、狙った部分を選びやすいのが利点です。一方で、全部のフェーダーを大きく動かす必要はありません。私なら、まずは気になる帯域を少しだけ動かす使い方から始めます。

参考 10Band EQの仕様とカスタム受注案内Leqtiqueshop

BOSSと比べると、すっきり、あっさりした音

私がこの10Band EQを使って感じるのは、音のすっきりした印象です。BOSSのイコライザーシリーズと比べると、あっさりしていて、元の音を細かく整える用途に向いていると思います。

イコライザーでも、ブースター代わりに使ったときの押し出しや、音への色付けを楽しみたいことがあります。その使い方では、私の好みはBOSS寄りです。Leqtiqueの10Band EQには、少し物足りなさを感じます。

ただ、これは音量を上げられないという意味ではありません。独立したLevelもあり、仕様上はブーストできます。私が物足りなく感じるのは、ブースターとして使うときに欲しくなる音の味付けです。 微調整が目的なら、このあっさりした性格が使いやすさにつながります。

使いたい場面私の選び方
今の音を少し整えたいLeqtique 10Band EQが使いやすい
ブーストした音の色付けを楽しみたいBOSSのイコライザーシリーズが好み

BOSS側の音の傾向を知りたい場合は、所有するGE-6のレビューも参考にしてください。

まず中央から、気になる帯域を少しだけ動かす

最初は11本のフェーダーを中央にそろえ、そこを出発点にすると分かりやすいです。メーカー説明でも、中央のクリック位置を基準として案内しています。

たとえば、低音が膨らみすぎると感じたら低域側を少し下げる。高音が強く当たるなら高域側を少し下げる。こうした調整を、1本ずつ音を聴きながら試すのがおすすめです。大きく動かして変化する場所をつかみ、そこから必要な量へ戻す方法も分かりやすいと思います。

音色を決めたら、最後に右端のLevelでオンとオフの音量を合わせます。音量差が小さい状態で比べると、どの帯域が変わったのかを聴き取りやすくなります。

10Band EQは大胆な音作りにも使えますが、私が気に入っているのは、この細かく調整できるところです。すでに好きな音があるとき、その方向を保ちながら気になる部分に手を入れたいです。

内部にはLT1498とLTC1144を搭載

Leqtique 10Band EQの内部。黒い基板と中央のLTC1144、右下のLT1498が見える
フェーダー側の基板と、電源・信号処理に関わる小さな基板が収まっています。

内部を見ると、表面実装の部品と、リード線のある部品を組み合わせて使っています。小さな部品が整然と並ぶ基板と、ソケットに載ったICが同居しているところが特徴的です。

所有個体では、オペアンプの「LT1498」と、電源変換ICの「LTC1144」の刻印が確認できます。どちらもメーカーの製品説明に登場する部品です。

Leqtique 10Band EQ内部のLinear Technology製LT1498 CN8オペアンプ
LT1498 CN8の刻印。周囲の抵抗やコンデンサーも見える接写です。

LT1498は、Linear Technologyのデュアルオペアンプです。現在のAnalog Devicesの資料では、入力と出力が電源電圧に近い範囲まで扱える、高精度のオペアンプとして説明されています。

部品だけで音のよしあしが決まるわけではありませんが、内部を見ていると、価格以上に作り込まれたエフェクターだと感じます。私には、こうした部品選びも10Band EQを所有する楽しみのひとつです。

参考 LT1498の製品情報Analog Devices(日本語)

内部昇圧と、音のツヤについて

メーカーによると、10Band EQは内部で駆動電圧を2倍にする構成です。9V入力なら18V相当という説明になります。所有個体の各部の電圧を測った値ではありませんが、昇圧回路が入っているという認識は公式説明とも一致します。

LTC1144は、コンデンサーを使って電圧を変換するICです。オペアンプであるLT1498とは役割が異なり、内部電源を作る側の部品です。

参考 LTC1144の電圧変換機能Analog Devices(日本語)

私は、10Band EQの音のツヤに、この電源の余裕も関係しているのではないかと感じています。ただ、ツヤの理由を内部電圧ひとつで説明できるわけではありません。部品や回路全体を含めて、すっきりした音に仕上がっているところを気に入っています。

限定販売の記憶と、2万円前後という価格

私には、10Band EQは限定で販売されていた印象があります。これだけの部品と構造を見ると、製造に手間やコストがかかっていそうだとも感じます。

公式案内を確認すると、10Band EQには通常ラインアップがあり、それとは別に、塗装とLEDの色を選ぶカスタム受注がありました。カスタム受注は生産枠に達すると締め切る方式です。モデル全体が限定専用品だった、あるいは製造コストが理由で限定になった、とまでは確認できません。

Leqtique 10Band EQの金属製底面と固定ねじ
所有個体の底面。上面の華やかな塗装と対照的な、シンプルな仕上げです。

当時の価格は2万円くらいだったと記憶しています。公式ショップのカスタム受注ページにも19,800円という表示があります。ただし、これは同ページの掲載価格で、発売時の全仕様共通の定価として示されたものではありません。

Leqtiqueは最近あまり見かけなくなった印象がありますが、ブランド全体の生産状況とは分けて考えたいです。少なくとも確認した公式カスタム受注ページは、2026年9月時点で売り切れ表示でした。気になる場合は、型番に加えて塗装やLEDの仕様も見比べると、好みの1台を探しやすいと思います。

微調整のためのイコライザーとして気に入っている

Leqtique 10Band EQは、私にとって、サウンドを細かく整えるためのエフェクターです。BOSSと比べたときのあっさりした音は、ブースターとしての味付けを求めると少し物足りませんが、音質調整では扱いやすく感じます。

10帯域と独立したLevel、内部昇圧、LT1498を使った構成。操作できる範囲と内部の作りの両方に面白さがあり、手頃な価格帯ながら中身にも目が向く1台です。今ある音を気に入っていて、あと少しだけ整えたい人には、試してみてほしいイコライザーです。

Leqtique 10Band EQについてよくある質問

Leqtique 10Band EQは何バンドですか?
31Hzから16kHzまでの10バンドです。帯域ごとの調整用が10本、全体の音量を合わせるLevelが1本あり、合計11本のフェーダーを備えています。
9Vの電源で使えますか?
メーカー公表の外部電源範囲は9〜18Vで、9V電池にも対応します。内部で駆動電圧を2倍にする構成なので、18Vアダプターを必ず用意する必要はありません。
BOSSのイコライザーと音は違いますか?
私にはLeqtiqueの方がすっきり、あっさりした音に感じられます。ブースターとしての色付けはBOSSが好みですが、今あるサウンドの微調整には10Band EQが使いやすいです。
10Band EQは限定品ですか?
公式案内には通常ラインアップと、生産枠を設けたカスタム受注の両方があります。モデル全体が限定専用品だったとは確認できず、塗装やLEDの仕様ごとに見分ける必要があります。