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BIG MUFFの種類・系統を比較|ファズエフェクター26選

BIG MUFFの主な種類は、Triangle、Ram’s Head、Op-Amp、Civil War/Green Russian、NYC/現行・拡張系です。輪郭とコードの分離ならTriangle、伸びる単音リードならRam’s Head、硬いアタックならOp-Amp、太い低中域ならRussian系を基準にすると選びやすくなります。

先に結論

同じBIG MUFF系でも、年代名や筐体色だけでなく、中域、低域、コンプレッション、現行品の入手性を比較してください。26機種の一覧より先に、下の系統比較表で欲しい方向を絞ります。

Big Muff Piは1969年にElectro-HarmonixのMike MatthewsとBob Myerによって開発され、その後に複数の回路・筐体の系統が生まれました。現在は過去の系統を基にした公式リイシューと、操作を拡張した現行品があります。


参考
Big Muff History – Mike Matthews and Jimi HendrixElectro-Harmonix公式

BIG MUFFはどんな曲に向くか

BIG MUFFは激しい歪みと繊細なニュアンス、程よいサステインが特徴のエフェクターです。

ソロで弾く場合はプログレなどの詩的なメロディにおすすめで、コード弾きで激しく弾く場合はロックからメタルまで幅広く使えます。個人的にはPink Floydのデヴィッド・ギルモア氏のようなBIG MUFFの使い方が非常に好きです。

BIG MUFF以外のファズとも比較する

Fuzz Face系、Tone Bender系、発振系を含む現行ファズ全体から選ぶ場合は、通常のファズ比較が近道です。

1978年製Op-Amp期の実機レビュー

Op-Amp系の音、内部部品、ヴィンテージ個体の状態を確認したい場合は、Electro-Harmonix Big Muff Opamp 1978の実機レビューも参考になります。

BIG MUFF系統のファズエフェクター26選まとめ

MUFF系統の違い表(主要バリエーション)

系統音の傾向使いどころ
Triangle(1969〜)レンジ広め、倍音が整いコードが濁りにくいリズム〜リードの基準作りに
Ram’s Head(1973〜)伸びの良いサステイン、ややスリムな中域単音リードの音量と中音域を上げたいとき
Op-Amp(1978頃〜)低音のぼやけが少なく、高音と音量が強い多人数編成や粒立ち重視のロックに
Civil War / Green Russian(1990年代)低中音域が強く、歪みの粒が少し粗い分厚い“壁”作り、ダウンチューニング
NYC/現行・拡張王道+EQ/ゲートなど拡張機能現場対応力重視、環境差の吸収
Bass向け低域保持、ブレンド機能などベース/多弦ギターでの運用


参考
Ram’s Head Big Muff PiElectro-Harmonix公式


参考
Green Russian Big Muff PiElectro-Harmonix公式

紹介エフェクターの一覧リスト

画像機種名メーカー名MUFF系統備考
Big Muff Pi(現行NYC)Electro-HarmonixNYC/現行基準機。多用途
Nano Big Muff PiElectro-HarmonixNYC/現行省スペース
Op-Amp Big MuffElectro-HarmonixOp-AmpIC期再解釈
Ram’s Head Big MuffElectro-HarmonixRam’s Head’73 Violet系
Little Big MuffElectro-HarmonixNYC/現行コンパクト筐体
Green Russian Big MuffElectro-HarmonixGreen Russianロシアン再現
Triangle Big MuffElectro-HarmonixTriangle初期再現
Nano Bass Big MuffElectro-HarmonixBass向けナノ筐体
Bass Big MuffElectro-HarmonixBass向け定番ベース用
J Mascis Ram’s Head Big MuffElectro-HarmonixRam’s HeadSignature
Deluxe Bass Big MuffElectro-HarmonixBass向け拡張機能
Deluxe Big Muff PiElectro-HarmonixNYC/拡張EQ/ゲート等
Big Muff Pi with Tone WickerElectro-HarmonixNYC/拡張トーン可変
Caprid Blue Violet SpecialWren and CuffRam’s Head限定仕様
CapridWren and CuffRam’s Head70s再現
Caprid Small FootWren and CuffRam’s Head小型筐体
The Good OneWren and CuffV1志向初期感
Tri-Pie ’70Wren and CuffTriangle初期再現
Tall Font RussianWren and CuffGreen RussianTall Font期
The Tri-Pi MuffRYRATriangle現代解釈
Baltic Blue FuzzOne ControlMuffトポロジー非クローン
C6H8O6 “Vitamin C”KarDiaNRam’s Head分析国産設計
Rust Rod FuzzAnimals PedalRam’s HeadSkreddy系譜
Fishing Is As Fun As FuzzAnimals PedalCivil War寄り強い低中音域
MuffulettaJHS Pedals多モード6音の傾向
Fazy CreamSONICAKEMuff系コスパ

Electro-Harmonix(創業:1968年、NY発BIG MUFF本家本元。大胆な発想の歪み系とリイシューで定評)

Electro-Harmonix Big Muff Pi

発売(現行NYC再生産):2000年代以降(継続)。ビッグマフの“王道像”を体現する基準機。長いサステインと強い倍音があり、歪みを深くしたリズムと単音リードに使えます。アンプやPA環境への追従が素直なので初めてのマフにも向く。名演に近いニュアンスを、現代の使い勝手で得たい人に。

Electro-Harmonix Nano Big Muff Pi

発売:2010年代前半。王道トーンを省スペースに凝縮。大型筐体との差が少なく、ライブのサブや宅録ボードにも入れやすい。扱いは簡単で、トーンを11〜1時あたりから詰めるとまとまりが良い。初めての“マフ体験”をストレスなく始めたい人向け。

Electro-Harmonix Op-Amp Big Muff

発売:2017年再発。78年前後のIC期を現代に再構成。低音のぼやけが少なく高音域が強いため、多人数の演奏でも輪郭が残りやすい音です。リフの粒立ちやアルペジオの分離が欲しい人、歪み量は多いが音を崩したくない人に合う。

Electro-Harmonix Ram’s Head Big Muff

発売:2019年再発。70年代中期“Violet”期の風味。伸びの良いサステインと、ややスリムな中域がリードで活きる。コードの濁りが少なく、ソロとリズムの切替がスムーズ。古典の味を現場で使いやすくした一本。

Electro-Harmonix Little Big Muff

発売:2000年代中盤。NYC系の王道トーンを一回りコンパクトに。素直なレスポンスで、スタジオ常備の“とりあえず一台”にも使われる。ジェネリックなマフの音を知りたい人にちょうどいい選択。

ちなみに私の初めてのエフェクターはこれでした。なんとなく買ってしまったのでやりたい音楽と合わずにすぐに使わなくなってしまいましたが、本記事を執筆するにあたって久々に弾いてみたら意外と良い歪みでした。普通の大きい筐体のBIG MUFFと比べるとソリッドな歪み方をする気がします。

Electro-Harmonix Green Russian Big Muff

発売:2017年リイシュー。90年代Sovtek“グリーン”の再現。中低音域の量とわずかな荒さが壁作りに効く。ダウンチューニングやハムバッカーと好相性で、重心の低いバンドサウンドに馴染む。

Electro-Harmonix Triangle Big Muff

発売:2018年リイシュー。初期Triangleのレンジ感と整った倍音。コードで濁りにくく、録音の乗りも良い。ソロとリズムを一台で両立させたい人、Muffの“基準の耳”を作りたい人に。

Electro-Harmonix Nano Bass Big Muff

発売:2013年頃。ベースの低音域を残すように調整したナノ版です。ローの保持と輪郭の両立がしやすく、ピックでも指弾きでも音が崩れにくい。サブベースや多弦ギターでの応用にも向く。

Electro-Harmonix Bass Big Muff

発売:2008年頃。ベース界隈の定番。原音を混ぜられ、低音域を残せるため、トリオ編成でもギターを聞き取りやすく調整できます。ブースト量もつくりやすく、ライブでの使い勝手が良い。

Electro-Harmonix J Mascis Ram’s Head Big Muff

発売:2023年。Violet Ram’s Headを基にしたシグネチャー。伸びやかなサステインとバンドで聞こえやすい中域で、メロディを聞こえやすくしたいプレイヤーに合う。単音だけでなくオープンコードにも気持ち良く反応。

Electro-Harmonix Deluxe Bass Big Muff

発売:2014年頃。ブレンド、ノッチ、ゲートなど機能を拡張した上位版。ローを崩さず“Muffらしさ”を足せるのが強みで、曲ごとの切替にも柔軟に対応。現場主義のベーシストに。

Electro-Harmonix Deluxe Big Muff Pi

発売:2013年頃。王道Muffに強力なEQやゲートを追加。アンプやPAの環境差を吸収しやすく、同じバンドでも会場ごとに音が変わる人の助けになる。一本で“現場対応”したいギタリスト向け。

Electro-Harmonix Big Muff Pi with Tone Wicker

発売:2009年頃。トーン回路の切り替えにより、高音域と圧縮の量を調整できます。Big Muff系の強い歪みを保ちながら、バンド編成や曲に合わせて高音域を変えたい人に向きます。録音でも歪みの輪郭を調整しやすいモデルです。

クローン、ブティック系エフェクター

Wren and Cuff Caprid Blue Violet Special

発売:2021年頃(特別仕様)。Violet期Ram’s Headの長いサステインと、コードの各音の分かれ方を強調した調整。小音量でも倍音が立ち、宅録やインストでのニュアンス作りが得意。Ram’sの歌い方を現代に上手く落とし込んだ一本。

Wren and Cuff Caprid

発売:2012年頃。70年代Ram’s Headの王道像を追った看板モデル。強いサステインでも中音域が残り、コードも単音も気持ち良く伸びる。Ram’s Head Big Muff系として紹介される音を1台で試したい人に向きます。

Wren and Cuff Caprid Small Foot

発売:2017年頃。Capridの音を小型筐体に凝縮。ボード省スペース派でもRam’sの旨味を導入できる。大型機との差が気になりにくく、ライブ派に嬉しい。

Wren and Cuff The Good One

発売:2022年頃。V1最初期の雰囲気に迫るモデル。レンジが広く素直な反応で、ブースターや他のマフと組み合わせても破綻しにくい。録音の土台としても扱いやすい音。

Wren and Cuff Tri-Pie ’70

発売:2011年頃。初期Triangleのワイドレンジと素直な倍音感を狙った再現。コードの濁りが少なく、録音やリハで音決めが速い。Muffの原点を掴みたい人にちょうど良い。

Wren and Cuff Tall Font Russian

発売:2012年頃。90年代ロシアン“Tall Font”の中低音域の量とラフさを再現。ダウンチューニングやハムバッカーと相性が良く、重心の低いアンサンブルに馴染む。

RYRA The Tri-Pi Muff

発売:2016年頃。Triangle期の解像感と現代的なバランスを両立。コードで潰れにくく、アルペジオやリードでも輪郭が残るので“リードもリズムも一台で”を狙う人に合う。

One Control Baltic Blue Fuzz

発売:2014年頃。One Controlは日本発のコンパクト設計で知られるブランド。Baltic BlueはMuffのトポロジーを踏まえつつもクローンに寄りすぎない現代設計。扱いやすい帯域とノイズ感で、省スペース派や“最初のマフ系”にも向く。

KarDiaN C6H8O6 “Vitamin C”

発売:2018年頃。KarDiaNは国産で解析と音作りの丁寧さに定評。Vitamin CはGuild版Ram’s Headの研究を基に、低中音域の量とバンドでの聞こえやすさ、追従性を現代環境に合わせて調整。ベース運用でも評価が高い。

Animals Pedal Rust Rod Fuzz

発売:2017年頃。Animals Pedalは遊び心あるデザインと実戦的なチューニングが持ち味。Rust RodはRam’s Head寄りで、コードの各音が分かれやすく、単音も長く伸ばせます。自宅録音でも乗せやすい倍音設計。

Animals Pedal Fishing Is As Fun As Fuzz

発売:2017年頃。Civil War寄りの低中音域の量とフラット感が特徴。壁系リフや重厚ポップに合い、広がりのあるコードでも輪郭が残る。低域が崩れにくいのでバンド内での扱いが容易。

JHS Pedals Muffuletta

発売:2015年。JHSは米国カンザスシティのモダン系ブランド。MuffulettaはTriangle/Ram’s/Russian/Civil War/’73 Piに加えJHSモードの6音の傾向を搭載し、時代ごとの個性を一台で切り替えられる。自分に合う系統を探す“試金石”として強力。

SONICAKE Fazy Cream

発売:2020年頃。SONICAKEは低価格帯の製品を販売する中国系ブランドです。Fazy CreamはMuffのような長いサステインを意識した設計です。まずは“マフらしさ”を低コストで体験したい人に。