John Fruscianteとは?
ジョン・フルシアンテは Red Hot Chili Peppers のギタリストとして、ヴィンテージ機材を駆使した独創的なサウンドで知られています。ここでは本人使用が確認できる 代表的なギター & アンプ を写真+エピソード付きで紹介します(画像・情報は GroundGuitar から引用)。
愛用ギター
Fender 1962 Stratocaster(3-Tone SB / Rose)

1999 年 Californication ツアー前に入手。以降ほぼ全ツアーでメインとして使用され、「By the Way」「Snow ((Hey Oh))」 などのクリーン/クランチを担います。
Fender 1954 Stratocaster(Maple / 2-Tone SB)

’99 年録音時に追加。メイプル指板でブライトな抜けが特徴。ライブでは「Dani California」 などファンク調カッティングで ’62 のサブに。
Fender 1961 Stratocaster(Fiesta Red / Rose)

2006 年 Stadium Arcadium ツアー後半から登場。視覚的なアクセントとして使われ、近年(2022 ツアー)も「Snow ((Hey Oh))」 など数曲限定で用いられるバックアップ機です。
Gretsch White Falcon (1957)

ヴィンセント・ギャロから譲り受けたとされるホロウボディ。「Otherside」「Californication」 のアルペジオで独特の空気感を付加。
Fender Custom Telecaster (1960)

スライドソロ「Scar Tissue」やタイトなカッティングで使用。ハム+シングルの PU 構成でストラトとの差別化を図ります。
Gibson Les Paul Custom (1969)

2004 年頃導入。ハムバッカーの太い歪みを活かし、「Readymade」 などヘヴィなリフ/オーバーダブで登場。
主な使用アンプ
Marshall JMP Major 200 W (1967)

Californication ツアー以降のメインクリーン。Silver Jubilee と ABY でミックスし、立体的なクランチを構築。
Marshall Silver Jubilee 25/55 100 W

Marshall Major のドライブ専用パート。ソロ時に Jubilee をオンにし、ゲイン感と中域をプッシュ。
Fender Blackface Showman Head

クリスタルクリーン担当。White Falcon と組み合わせることで広がりのある空間系サウンドを実現。
Vox AC30

スタジオ限定の味付けアンプ。「Porcelain」 でチャイミーなクリーンレイヤーを追加する目的で使用。
John Fruscianteの使用エフェクター一覧
オーバードライブ
Boss SD-1 Super OverDrive
ジョン・フルシアンテは「Scar Tissue」でこのペダルを使い、ウォームなオーバードライブを加えています。シンプルかつクラシックなトーンが特徴です。
Ibanez TS9 Tube Screamer
「Under the Bridge」などの曲で、このペダルを使い、鮮明で豊かなミッドレンジのオーバードライブサウンドを得ています。
Boss BD-2 Blues Driver
2003 年頃のボード写真で確認できるクランチ~ブルージーなドライブペダル。SD-1 と併用して中域をブーストし、ダイナミックなリードトーンを支えています。
ファズ
Electro-Harmonix English Muff’n
「Charlie」などで使用され、クラシックロックの歪みを再現するために使われたファズペダルです。
Electro-Harmonix Big Muff Pi
ジョンは「Dani California」でこのペダルを使用し、厚くて強烈なファズトーンを生み出しています。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター ディストーション Big Muff Pi 【国内正規品】
ZVEX Fuzz Factory
「Around the World」で使用し、独特なファズサウンドを得ています。非常に調整範囲が広く、さまざまなトーンを作り出せます。
Boss FZ-3 Fuzz
廃盤ですが、「Can’t Stop」などでファズサウンドを生み出していたモデルです。後継機としてFZ-5が推奨されています。
Mosrite Fuzzrite
ジョンのヴィンテージファズペダルで、「By the Way」で使用されました。独特なトーンが特徴です。ヴィンテージのため入手困難ですが、近い現行クローンもあります。
Dirty Boy Afro Fuzz
ジョン・フルシアンテが 2008 年のジャムなどで使用したファズ。荒々しく太いサウンドが特徴です。 https://www.dirtyboy.co/products/dirtyboy-afro-fuzz
Boss FZ-1W Fuzz Waza Craft
2024 年以降の最新ライヴで確認されたモデルで、クラシック FZ-1 の回路を Waza Craft で再構築しています。
Rainger FX Dr. Freakenstein Fuzz
非常にアグレッシブなファズペダルで、「Around the World」などで使用されます。
MXR Super Badass Variac Fuzz
2022 年 “Jimmy Kimmel Live!” 出演時のボードに載っていたファズで、可変電圧機能により荒々しい飽和感を演出します。
Electro-Harmonix Deluxe Big Muff Pi
「Scar Tissue」などで使用され、サステインとディストーションが強調されたペダルです。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター ディストーション Deluxe Big Muff Pi 【国内正規品】
DOD FX52 Classic Fuzz
「Parallel Universe」で使用されたヴィンテージファズで、非常に個性的なトーンを生み出します。近い現行品としてCarcosa Fuzzが推奨されています。
Electro-Harmonix “Black Russian” Big Muff Pi V8
「By the Way」で使用される、ビッグマフのロシアンモデル。非常にヘビーなディストーションが特徴です。現行リイシューは Green Russian Big Muff です。
electro-harmonix/Green Russian Big Muff Distortion/Sustainer ディストーション ビッグマフ
ディストーション
BOSS DS-1 Distortion
「Give It Away」などで使用され、非常にシンプルで扱いやすいディストーションペダルです。
BOSS DS-1は改造しやすいエフェクターでもあるので、個人的には当ブログでも取り上げているRock ModがJohnっぽい音がするようになるのでおすすめです。
https://2n3565.tokyo/ds-1_mod/#i-4
Boss DS-2 Turbo Distortion
「Under the Bridge」で使用され、非常に強力なディストーションを提供します。JohnFruscianteといえばこのエフェクターを想像する人も多いのではないでしょうか?
MXR M78 Custom Badass ’78 Distortion
「Californication」でジョンが使用したディストーションペダルで、クラシックなロックトーンを提供します。
MXR ( ダンロップ ) M78 / Custom Badass ’78 Distortion カスタムバダス・ディストーション
Electro-Harmonix Metal Muff with Top Boost
「By the Way」で使用されたメタルマフで、強力なディストーションとトップブースト機能が特徴です。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター ディストーション Metal Muff 【国内正規品】
ブースター
MXR M133 Micro Amp
ジョンは「Under the Bridge」でこのペダルを使い、クリーンブーストを加えて音を引き立てています。
コーラス
Boss CE-1 Chorus Ensemble
ジョン・フルシアンテは「By the Way」などでこのペダルを使用し、温かみのあるコーラスエフェクトを得ています。ヴィンテージトーンが特徴です。
現行品で近いのは下記です。
ただ、JFはCE-1をもちろんコーラスとしても使っていたと思いますが、内蔵されてるプリアンプの良さに惹かれていると思うのでCE-2Wだけ買ってもサウンドの肝はつかめないと思います。 BOSSからCE-1も含めた名機のプリアンプを再現したエフェクターが技クラフトシリーズで販売されているので、これもおすすめです。
BOSS/BP-1W Booster/Preamp ボス ブースター プリアンプ BP1W 技 WAZA CRAFT 技クラフト 日本製
ディレイ
Line 6 DL4 Delay Modeler
「Scar Tissue」で使用され、モジュレーションとディレイの組み合わせで複雑な音色を作り出しています。
DOD Analog Delay 680
アナログディレイで、独特の温かみのあるリピートを提供します。ジョンがスタジオで使用していたと言われています。
MXR M169 Carbon Copy
「Under the Bridge」などで使用されるアナログディレイで、深みのあるウォームなリピートが特徴です。
Boss DD-500 Digital Delay
ジョンは「Can’t Stop」でこのデジタルディレイを使用しており、さまざまなディレイモードで豊かな音作りを可能にしています。
Dunlop Echoplex Delay EP103
ジョンが使うエコープレックスディレイは、クラシックなテープエコーを再現しており、曲に深みを与えています。
Boss DM-2 Delay
ジョンが「By the Way」で使用したアナログディレイで、温かみのあるディレイサウンドが特徴です。
フェイザー
MXR M101 Phase 90
ジョンが「Scar Tissue」で使用した、シンプルでリッチなフェイザーエフェクトを提供するペダルです。
MXR M107 Phase 100
「Dani California」で使用され、広がりのあるフェイザー効果を生み出します。
Moog Moogerfooger MF-103 Phaser
ジョンのスタジオ機材として使用され、モジュレーション効果を深めるために使われています。 https://www.korg-kid.com/moog/product-details/mf-103-12-stage-phaser/
ワウ
Ibanez WH10v1 Wah
ジョンのトレードマーク的なワウサウンドで、特に「Around the World」などで使用されています。オリジナルモデルです。
Ibanez WH10v3
現行のモデルはこれです。ジョンがライブで使用していることでも知られています。
Xotic Wah XW-1 Red Limited Edition
ジョンはこのワウペダルで、よりクリアで多様なトーンを追求しています。
Dunlop 535Q Cry Baby Multi-Wah
「Californication」でジョンが使用しているワウペダルで、調整可能な多彩なワウトーンを提供します。
フランジャー
Electro-Harmonix Electric Mistress
「Dani California」などで使用され、サイケデリックなサウンドが特徴です。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター フランジャー/コーラス Stereo Electric Mistress …
Electro-Harmonix Deluxe Electric Mistress
より深みのあるフランジャー効果を生み出し、ジョンのサウンドに豊かなテクスチャーを加えています。
MXR M-117 Flanger
「Californication」などで使用され、ジョンのギターサウンドに広がりを加えています。
オクターバー&ハーモナイザー
Electro-Harmonix POG Polyphonic Octave Generator
ジョンは「Scar Tissue」などで使用し、複数のオクターブトーンを作り出しています。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター ポリフォニックオクターブジェネレーター POG2 【…
DigiTech WH-4 Whammy
「Dani California」でジョンがこのワーミーを使用し、ピッチシフト効果を活用しています。
Moog Moogerfooger MF-102 Ring Modulator
ジョンがスタジオで使用し、サウンドに独特なモジュレーションを加えています。
フィルター
Electro-Harmonix Q-Tron +
「Can’t Stop」のオートワウ・フレーズで使用が確認されるエンベロープフィルター。広いレンジと可変 Q でカッティングを際立たせます。
Moog Moogerfooger Low-Pass Filter
ジョンが「Can’t Stop」で使用したことで知られるフィルターペダルで、低音域のカットに使用されます。
Line 6 FM4 Filter Modeler
ジョンがライブでフィルターモデリングを行うために使用しているペダルです。
Moog Moogerfooger MF-105 MuRF
ジョンはこのフィルターペダルを使い、ライブでフィルターエフェクトを強調しています。 https://www.korg-kid.com/moog/product-details/mf-105m-midi-murf/
リバーブ
MXR M300 Reverb
ジョンはこのリバーブペダルを使って、深みのあるアンビエントサウンドを作り出しています。「Under the Bridge」などの曲で使用されています。
Boss RV-2 Digital Reverb
「Californication」で使用され、クリアなデジタルリバーブを提供します。
BOSS ボス – Reverb RV-6 + KORG Pitchclip 2 PC-2 + マークスオリジナルクロス セット
Electro-Harmonix Holy Grail Reverb
ジョンはこのペダルで、さまざまなリバーブエフェクトを駆使し、サウンドに広がりを与えています。
エクスプレッションペダル
Moog EP-1 Expression Pedal
ジョンはスタジオでこのペダルを使い、アンビエントサウンドをコントロールしています。
現行は下記です。
Moog EP-3 Expression Pedal
最新モデルのエクスプレッションペダルで、ジョンの幅広いサウンドコントロールをサポートしています。
ボリュームペダル
Ernie Ball VP-JR Volume Pedal
Stadium Arcadium 期のボードで確認される VP-JR。滑らかなボリュームスウェルやミュート奏法を支えます。
Boss FV-50 Volume Pedal
ジョンのライブで定番のボリュームペダルで、サウンドの音量調整に使われています。
Boss FV-50L Stereo Volume Pedal
ジョンが使うこのモデルは、ステレオ対応のボリュームペダルで、音の広がりをコントロールしています。
その他
Boss CS-3 Compression Sustainer
クリーンアルペジオでアタック感を整えるために使用。2003 年頃のペダルボード写真で確認できます。
Rainger FX Dr. Freakenstein Fuzz
ジョンがエクスペリメンタルなサウンドを追求する際に使用するファズペダルです。独特なトーンが特徴です。