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Electro Harmonix Big Muff Opamp 1978 vintage|オペアンプ時期の珍しいビッグマフ

Big Muffは、エレクトロ・ハーモニックス(Electro-Harmonix)によって1969年に開発されたディストーションペダルで、複数のバリエーションが存在します。オペアンプが使用されたBig Muffは、1970年代後半に登場した特別なバージョンで、一般的には「Op-Amp Big Muff」または「IC Big Muff」と呼ばれています。

1977年ごろ、Electro-Harmonixは従来のトランジスタを使用した回路設計から、オペアンプ(オペレーショナルアンプ、ICチップ)を使用した新しいバージョンのBig Muffをリリースしました。これは製造コストを削減するための試みであり、回路をより簡素化することが主な目的でした。当時のトランジスタを使用したバージョンに比べ、オペアンプを使うことで生産が容易になったという利点があります。

音色の特徴は下記です。

特徴トランジスタベースオペアンプベース
サウンドキャラクターウォームでリッチ、アグレッシブなグリットクリーンで安定、一貫したディストーション
ダイナミクス豊かなダイナミクスとビルドアップ一定のレスポンス、ニュアンスの反映はやや控えめ
安定性温度や部品のばらつきに影響されやすい高い安定性と信頼性
多機能性シンプルな構成EQやトーンシェイパーなどの追加機能が可能
ヴィンテージ感高い(特にロシアンマフなど)モダンでクリアなサウンド

結構クリアなファズディストーションといった感じで、使いやすいビッグマフです。

一方、ビッグマフ特有の暴れる感じが好きな方には物足りないかもしれません。

分かりづらいですがオペアンプが2つ使われています。4558系が一つの741系が一つです。

ヴィンテージのエレハモ製品は造りがワイルドです。

CTSポットのシリアルから1978年18週目の製造なので、おそらくこのビッグマフは1978年製かと思われます。

ビッグマフには珍しくトーンバイパススイッチがついてます。オンにするとジャキジャキになりますので、私はあまり使いません。調べてみるとほんの一時期だけに使われた仕様のようです。もともとはインプットジャックではなくこのスイッチが電源オンオフを担っていたそうで、どうせ余ったからという理由でトーンバイパスにしてみたのでしょう。

統一性がなく様々な部品が使われています。

結構スカスカです。おそらくスイッチは過去に交換されています。

オペアンプ時期のビッグマフは意外とファンがいるそうで、復刻もされてます。