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ジョン・フルシアンテのファズ|使用機材と再現ペダル

ジョン・フルシアンテのファズ|使用機材と再現ペダル

ジョン・フルシアンテのファズを探すと、Big Muff、Fuzz Factory、BOSS FZ系、Fuzzrite系など複数の名前が出てきます。ここで大事なのは、ジョンの歪みが「ファズ1台」でできているわけではないことです。

ジョン・フルシアンテのファズを再現したいなら、まずはBig Muff系の太いサステイン、Fuzz Factory系の発振・暴れ感、FZ/Fuzzrite系の荒いヴィンテージ感、そしてDS-2の中域が前に出るリードを分けて考えると選びやすくなります。

この記事の結論
「Dani California」系の太いリードならBig Muff系、発振やノイズを含む実験的な音ならZVEX Fuzz Factory、近年のボード感を狙うならBOSS FZ-1WやMXR Super Badass Variac Fuzz、荒いガレージ感ならFuzzrite系が候補です。DS-2は厳密にはファズではありませんが、ジョンらしいリードの核として必ず押さえたいペダルです。

ジョン・フルシアンテのファズは1種類ではない

ジョン・フルシアンテの歪みは、Stratocaster、Marshall系アンプ、BOSS CE-1由来の太さ、BOSS DS-2、Ibanez WH10、そしてファズ系ペダルが組み合わさって作られます。単体のファズだけを買っても、いきなりあの音になるわけではありません。

ファズを選ぶ前に、まず目的を決めるのが近道です。ソロを太く伸ばしたいのか、発振するようなノイズを出したいのか、カッティングやリフに荒さを足したいのかで、選ぶべきペダルは変わります。

ジョン・フルシアンテのエフェクター全体像は上の記事で整理しています。このページでは、その中でも「ファズ」に絞って、現実的に選べる候補と音作りの考え方をまとめます。

ジョン・フルシアンテ系ファズの比較表

候補方向性おすすめな人
Electro-Harmonix Big Muff Pi太いサステインジョンの厚いリード、壁のようなファズを狙う人
Electro-Harmonix Ram’s Head Big Muff Pi滑らか・歌うリードBig Muffの中でも輪郭と伸びを重視する人
Electro-Harmonix Green Russian Big Muff Pi太め・ロー寄り低域の厚みを残したい人
ZVEX Fuzz Factory発振・暴れ感Californication期の実験的な質感が好きな人
BOSS FZ-1W現行BOSSファズ近年のボード感を現行品で狙いたい人
BOSS FZ-5扱いやすいファズ荒さより実用性を優先したい人
Catalinbread Fuzzriteヴィンテージ・ガレージFuzzrite系の細く荒い質感が欲しい人
MXR Super Badass Variac Fuzz電圧低下風・荒い倍音近年の荒いファズ候補を探す人
BOSS DS-2 Turbo Distortion中域のリードファズより先にジョンらしいリードの芯を作りたい人
Ibanez WH10V3ワウとの組み合わせファズやDS-2にジョンらしい母音感を足したい人

ジョン・フルシアンテ系ファズの選び方

太いリードならBig Muff系を選ぶ

ジョン・フルシアンテのファズで最初に考えたいのはBig Muff系です。DS-2が中域を前に出すリードなら、Big Muffはより広く、厚く、サステインの長い歪みを作ります。

特にStadium Arcadium期のような、ソロの音が太く伸びる方向を狙うなら、まずBig Muff PiかRam’s Head Big Muff Piを候補にするとわかりやすいです。

発振や暴れる音ならFuzz Factory系を選ぶ

Fuzz Factoryは、普通のファズとしてだけでなく、ゲート感、発振、ブチブチした崩れ方を作れるペダルです。きれいなリードより、ノイズも含めてフレーズの表情にしたい人に向いています。

ジョンの音の中でも、整ったリードではなく、Californication期のサイケで実験的な空気感を狙うなら候補になります。ただし設定幅が広く、普通のファズより扱いは難しめです。

近年のボード感ならBOSS FZ-1WやMXR Variac Fuzzを見る

復帰後のジョンの機材を意識するなら、BOSS FZ-1WやMXR Super Badass Variac Fuzzも候補です。ヴィンテージをそのまま探すより、現行品で安定して使えるファズを選びたい人に向いています。

FZ-1WはBOSSらしく踏みやすく、Variac Fuzzは電圧を下げたような荒れ方を作りやすい方向です。どちらもBig Muffとは別の質感なので、太いサステインより荒い倍音を足したいときに合います。

DS-2をファズ代わりに考えすぎない

BOSS DS-2はジョン・フルシアンテの音作りで非常に重要ですが、分類としてはファズではなくディストーションです。ただ、Turbo IIの中域が強いリードはかなり個性的なので、ファズと混同されやすい音でもあります。

ジョン風の歪みを作るなら、まずDS-2で中域の芯を作り、必要に応じてBig MuffやFuzz Factoryを足す考え方が実用的です。ファズだけでジョンの音を作ろうとすると、低域が膨らみすぎたり、バンド内で抜けにくくなったりします。

ジョン・フルシアンテ系ファズおすすめ候補

Electro-Harmonix Big Muff Pi

Electro-Harmonix Big Muff Pi

Electro-Harmonix Big Muff Pi

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Big Muff Piは、ジョン・フルシアンテのファズを考えるうえで中心に置きたい定番です。厚い歪み、長いサステイン、単音リードの存在感を作りやすく、DS-2とは違う「面で押す」ような音になります。

Gainを上げすぎると低域と歪みが膨らみやすいので、アンプ側は少し明るめ、ギターはリアピックアップ中心で作ると輪郭を残しやすいです。単体で完結させるより、バンドの中で抜ける位置を探すのが大事です。

参考 Big Muff PiElectro-Harmonix

Electro-Harmonix Ram’s Head Big Muff Pi

Electro-Harmonix Ram's Head Big Muff

Electro-Harmonix Ram’s Head Big Muff

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Ram’s Head Big Muff Piは、Big Muff系の中でも滑らかな伸びとリードの歌わせやすさを重視したい人に向いています。太いだけでなく、単音の輪郭を残したいときに選びやすいモデルです。

ジョン・フルシアンテ風のリードで使うなら、Sustainを上げすぎず、Toneを少し明るめにして、アンプのクリーンからクランチに乗せると扱いやすいです。歪みの量より、音が前に出るポイントを探すのがコツです。

参考 Ram’s Head Big Muff PiElectro-Harmonix

Electro-Harmonix Green Russian Big Muff Pi

Electro-Harmonix Green Russian Big Muff

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Green Russian Big Muff Piは、Big Muff系の中でも低域の厚みを感じやすい方向です。ストラトのリアピックアップが細く感じる人、もう少し低域の塊が欲しい人には相性が良いです。

一方で、低域が多いアンプや大音量のバンドでは、音が広がりすぎることがあります。ジョン・フルシアンテ風に使うなら、アンプ側の低域を控えめにして、ファズの太さを活かすほうがまとまりやすいです。

参考 Green Russian Big Muff PiElectro-Harmonix

ZVEX Fuzz Factory

ZVEX Fuzz Factory

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ZVEX Fuzz Factoryは、ジョン・フルシアンテのファズの中でも、発振、ノイズ、ゲート感を含む実験的な方向を狙う候補です。きれいなサステインより、音が暴れる感じや、制御しきれないニュアンスを使いたい人に向いています。

設定次第で音量差や発振の出方が大きく変わるので、ライブで使うなら事前に踏む位置を決めておくと安全です。普通の歪みとして使うより、曲中のアクセントやイントロ、ブレイクで強い個性を出す用途に合います。

参考 Fuzz FactoryZVEX Effects

BOSS FZ-1W

BOSS FZ-1W Fuzz Waza Craft

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BOSS FZ-1Wは、現行品でジョン・フルシアンテ周辺のBOSSファズ感を狙いたい人に使いやすい候補です。ヴィンテージファズの荒さを意識しつつ、BOSSらしい安定感もあるので、ボードに組み込みやすいです。

Big Muffのような壁状のサステインというより、ピッキングの荒さやギター側のボリューム操作を残したファズに向いています。DS-2とは違う質感を追加したいときの現実的な選択肢です。

参考 FZ-1W FuzzBOSS

BOSS FZ-5

BOSS Fuzz FZ-5

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BOSS FZ-5は、BOSSのコンパクトファズを扱いやすく使いたい人に向くモデルです。FZ-3そのものの代替として断定するより、BOSS系ファズの方向を手軽に試す候補として見るのが自然です。

ヴィンテージファズ特有の気難しさを抑えたい人、自宅や小音量でも安定したファズを使いたい人には選びやすいです。ジョン風の荒さを作るなら、あまり歪ませすぎず、ギターのボリュームやピッキングで表情を付けると近づきます。

参考 FZ-5 FuzzBOSS

Catalinbread Fuzzrite

Catalinbread Fuzzrite mini カタリンブレッド

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Fuzzrite系は、Big Muffのような太く滑らかなファズとは反対に、細く、荒く、ガレージ感のある質感が魅力です。ジョン・フルシアンテの中でも、ヴィンテージファズ的な荒さや、少しチープに崩れる雰囲気を狙うときに候補になります。

Catalinbread Fuzzriteは、現行でFuzzrite系の方向を試しやすいペダルです。低域を太くするというより、中高域のザラつきと攻撃性を足したい人に向いています。

参考 FuzzriteCatalinbread Effects

MXR Super Badass Variac Fuzz

MXR M236 Super Badass Variac Fuzz

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MXR Super Badass Variac Fuzzは、電圧を下げたような荒れ方や、潰れた倍音を作りやすいファズです。Big Muffのような滑らかさより、音が崩れる感じや、少し危ういリードトーンを求める人に向いています。

近年のジョン・フルシアンテ周辺で名前が挙がるファズ候補として見ても、現行品で入手しやすく、ボードに組み込みやすいのが利点です。ファズ単体で音を作るより、DS-2やアンプのクランチと役割を分けると扱いやすいです。

参考 MXR Super Badass Variac FuzzDunlop

BOSS DS-2 Turbo Distortion

BOSS TURBO Distortion DS-2

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BOSS DS-2はファズではありませんが、ジョン・フルシアンテのリードを考えるなら外せないペダルです。Turbo IIの強い中域は、Big Muff系の広い歪みとは違い、バンドの中で前に出る芯を作ります。

ジョン風の歪みを狙う人が最初に迷うなら、ファズより先にDS-2を試したほうが近道になることも多いです。そのうえで、もっと太いサステインが欲しければBig Muff、もっと発振や暴れ感が欲しければFuzz Factoryを足すと整理しやすいです。

参考 DS-2 TURBO DistortionBOSS

Ibanez WH10V3

Ibanez WH10V3 Wah

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Ibanez WH10V3はファズではありませんが、ジョン・フルシアンテ風の歪みを作るうえで重要なワウです。DS-2やファズの後に強い母音感を足すことで、単なる歪みではなく、歌うようなリードに近づきます。

ファズだけを踏むと音が平面的に感じる場合でも、WH10系の深いワウを組み合わせると一気にジョンらしい表情が出ます。特にソロやファンク寄りのフレーズを狙うなら、歪みペダルと同じくらい重要です。

時期別に見るファズの狙い方

時期狙う音候補
Californication期発振、ノイズ、実験的なファズ感Fuzz Factory、Big Muff系
By the Way期荒いファズ、フィルター、空間系の組み合わせBOSS FZ系、Fuzzrite系
Stadium Arcadium期太いリード、長いサステインBig Muff Pi、Ram’s Head Big Muff
復帰後現行ペダルを含めた整理されたファズBOSS FZ-1W、MXR Variac Fuzz

ジョン・フルシアンテ風ファズの音作り手順

STEP 1
アンプはクリーンから軽いクランチにする
ファズを単体で歪ませすぎる前に、アンプ側を少しだけ押せる状態にします。低域は出しすぎず、中域と高域の抜けを残します。
STEP 2
DS-2で中域のリードを作る
ジョンらしい芯を作るなら、まずDS-2のTurbo IIを基準にします。ファズはその上に太さや荒さを足すものとして考えると失敗しにくいです。
STEP 3
Big Muff系はSustainを上げすぎない
Big Muff系はSustainを上げるほど気持ち良く伸びますが、音が広がりすぎると抜けにくくなります。Toneを少し明るめにして、単音の輪郭を残します。
STEP 4
Fuzz Factory系は使う場面を決める
発振やゲート感は強い個性になります。曲全体で踏みっぱなしにするより、イントロ、ブレイク、ノイズ的なアクセントに絞ると扱いやすいです。
STEP 5
WH10系ワウで母音感を足す
ファズやDS-2だけで平面的に感じるときは、WH10系ワウを組み合わせます。踏み込みすぎず、フレーズに合わせて母音を動かすとジョンらしい表情が出ます。

ファズとDS-2の違い

ジョン・フルシアンテの音を調べると、DS-2とファズが混ざって語られがちです。どちらも強い歪みですが、役割は違います。

機材音の特徴向く使い方
DS-2中域が強く、前に出るソロ、リード、バンド内で抜ける歪み
Big Muff系太く、広く、サステインが長い厚いリード、壁のようなファズ
Fuzz Factory系発振、ゲート、暴れ感実験的な効果音、ノイズ的なアクセント
Fuzzrite系細く荒いヴィンテージ感ガレージ感、ラフなリフ

最初の1台としては、ジョン・フルシアンテのリード全体を狙うならDS-2、ファズらしい太さを狙うならBig Muff系、特殊な音を狙うならFuzz Factoryという分け方が実用的です。

関連するファズ記事

Big Muff系を深く選びたい場合は、系統別の比較も参考になります。

ファズフェイス系の音作りやトランジスタの違いを知りたい場合は、以下の記事も参考になります。

ジョン・フルシアンテのファズ FAQ

ジョン・フルシアンテのファズでまず買うならどれですか?
太いリードを狙うならBig Muff系、発振や実験的な音を狙うならFuzz Factory、近年の現行品で選ぶならBOSS FZ-1Wが候補です。ただしジョンらしいリードの芯はDS-2も重要です。
BOSS DS-2はファズですか?
DS-2は分類としてはディストーションです。ただしジョン・フルシアンテのリードでは非常に重要で、ファズと混同されやすい中域の強い歪みを作ります。
Big MuffとFuzz Factoryはどちらがジョン・フルシアンテ風ですか?
太く伸びるリードならBig Muff、発振や暴れる質感ならFuzz Factoryです。どちらが正解というより、狙う時期と曲の質感で分けるほうが選びやすいです。
ファズだけでジョン・フルシアンテの音になりますか?
ファズだけでは難しいです。Stratocaster、Marshall系アンプ、CE-1的な太さ、DS-2、WH10などの組み合わせでジョンらしい音になります。
自宅練習でジョン・フルシアンテ風ファズを使うコツは?
低域とSustainを上げすぎないことです。小音量では太さが気持ちよく聞こえますが、録音やバンドでは輪郭が消えやすいので、Toneを少し明るめにすると扱いやすいです。

まとめ

ジョン・フルシアンテのファズを狙うなら、1台で全部を再現しようとせず、役割を分けて選ぶのが重要です。太いリードならBig Muff系、発振やノイズならFuzz Factory、近年の現行ファズならBOSS FZ-1WやMXR Super Badass Variac Fuzz、荒いヴィンテージ感ならFuzzrite系が候補になります。

ただし、ジョンらしい歪みの芯にはDS-2も大きく関わります。ファズはその芯に太さ、荒さ、サステイン、実験性を足すものとして考えると、音作りがかなり整理しやすくなります。