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Octonaut Hyperdriveレビュー|ケンタウロス系の物足りなさを補う一台

Interstellar Audio Machines Octonaut Hyperdriveの外観と3つのノブ

Octonaut Hyperdriveは、私がケンタウロスに感じる物足りなさを補ってくれるオーバードライブです。 いわゆるケンタウロス系ですが、単に似た音が出るというだけでは終わらないところが気に入っています。

Interstellar Audio Machines(インターステラオーディオマシーンズ)というブランドの製品で、内部ではバッファードバイパスとトゥルーバイパスを切り替えられます。選べる仕様ではありますが、私ならバッファードバイパス一択です。

Interstellar Audio Machines Octonaut Hyperdriveの外観と3つのノブ

宇宙飛行士とタコを組み合わせたようなイラストが目を引くOctonaut Hyperdrive。操作はVOL、TON、DRVの3つです。

Octonaut Hyperdriveはどんなエフェクターか

Octonaut Hyperdriveは、KLON Centaurをもとに開発されたアナログのオーバードライブ/ブースターです。国内代理店のオカダインターナショナルは、クリーンブーストからクランチ、さらに歪みを深めた使い方まで案内しています。

見た目には強い個性がありますが、操作部は音量、音色、歪み量という馴染みのある構成です。モードをいくつも覚える必要はなく、まずは3つのノブで欲しい音に近づけていけます。

項目内容
ブランドInterstellar Audio Machines
モデルOctonaut Hyperdrive
種類アナログ・オーバードライブ/ブースター
コントロールVOL、TON、DRV
バイパス内部スイッチでバッファード/トゥルーを切替
動作電圧DC 9V
電源端子センターマイナス、外径5.5mm/内径2.1mm
消費電流22mA
参考 Octonaut Hyperdriveの製品説明・仕様オカダインターナショナル

Brett Kingmanによる実演動画です。歪みの方向やノブを動かしたときの変化を聴く参考になります。

ケンタウロスに感じる物足りなさを補ってくれる

ケンタウロス系と聞くと、本家にどれだけ似ているかが気になります。ただ、私がOctonaut Hyperdriveを良いと思ったのは、ケンタウロスに感じる物足りなさが解消されているように感じたからです。

ケンタウロスが好きでも、もう少し何かが欲しいと感じることはあります。Octonaut Hyperdriveには、その部分を補ってくれる印象があります。忠実さだけを評価するより、自分が弾いていて納得できるかで選びたい一台です。

この違いを感じると、独自の改良が入っているのかもしれない、と気になります。実際、国内代理店の説明には、オリジナルよりもゲインレンジが広いとあります。ただし、その説明と私の感じた違いが、どの部品や回路変更によって結び付くのかまでは分かりません。

本家の完全な置き換えを求める人は、試奏で好みを確かめたいところです。反対に、ケンタウロス系を試して少し物足りなかった人には、候補に入れてほしいと思います。

バイパスは切り替えられる。でも私ならバッファード

Octonaut Hyperdrive内部のBUFFERED BYPASSとTRUE BYPASSの切替表示

内部にはBUFFERED BYPASSとTRUE BYPASSの表示があります。外側のノブではなく、内部スイッチで方式を選びます。

私なら、このエフェクターはバッファードバイパスで使います。 ケンタウロス系を選ぶなら、OFF時にもバッファを使えるところを含めて楽しみたいからです。

バッファードバイパスは、エフェクトをOFFにしたときもバッファ回路を通す方式です。トゥルーバイパスは、OFF時にエフェクト回路を迂回させます。これはON時の歪みを切り替えるモードとは別の設定です。

どちらの方式を選ぶかは、前後につなぐ機材や配線も含めて考える部分です。「私なら一択」というのは私の好みですが、内部スイッチで選び直せるので、自分のエフェクターボードでも確かめられます。

チューナーでバッファを使う場合も含めて考えるなら、同じくバイパスを切り替えられるBOSS TU-3Wの紹介も参考にどうぞ。

内部写真と公式説明から分かる回路の特徴

裏蓋を開けたOctonaut Hyperdriveの基板と電池用スナップ

裏蓋を開けると基板の裏面が見えます。ここから配線やバイパスの表示は確認できますが、部品面全体や回路定数までは見えません。

公式の説明で挙げられているのは、選別したゲルマニウムダイオード、クリーン側と歪み側を混ぜる2連のゲインポット、そしてヘッドルームを確保するためのチャージポンプICです。

2連のゲインポットは、1つのノブで2つの可変抵抗を動かす部品です。Octonautではクリーン側と歪み側のバランスに関わります。単純に歪んだ音だけを大きくする、と捉えるより、この混ざり方も含めてDRVを動かすと特徴をつかみやすいと思います。

メーカーもアナログ回路の改良を案内しています。

Fully refined, all-analog circuit design

日本語訳:全面的に磨き上げた、完全アナログの回路設計。

参考 Octonaut Hyperdriveの公式製品説明(英語)Interstellar Audio Machines

一方、今回確認した公式説明と写真だけでは、ケンタウロスからの具体的な定数変更や回路の差分までは特定できません。聴いて感じた魅力はそのまま評価しつつ、回路の違いは確認できる範囲で捉えたいところです。

最初に試すなら、ブーストから歪みを増やしていく

音を探すときは、まずDRVを低めにして、そこから少しずつ歪みを増やすと比較しやすいと思います。以下は試奏の進め方です。

STEP 1
DRVを低めにして音量を合わせる
VOLを低めから上げ、ON/OFFで大きな音量差が出ない位置に合わせます。TONは中央付近から始めます。
STEP 2
DRVを上げながら弾き心地を比べる
普段弾くコードと単音を使い、歪みの増え方を聴きます。DRVを動かすたびにVOLも調整すると、音量の大きさに引っ張られずに比べられます。
STEP 3
TONでアンプとのバランスを整える
明るすぎるときはTONを下げ、もう少し輪郭が欲しいときは上げてみます。ブースターとして使うなら、最後にVOLを上げて後段の反応を確認します。

よくある質問

Octonaut Hyperdriveはケンタウロス系ですか?
はい。国内代理店はKLON Centaurをもとに開発されたモデルとして紹介し、オリジナルより広いゲインレンジも案内しています。
バッファードバイパスとトゥルーバイパスは切り替えられますか?
内部スイッチで切り替えられます。私ならバッファードバイパスを選びますが、前後につなぐ機材も含めて好みを確かめられる仕様です。
ケンタウロスからどの部品が変更されていますか?
今回確認した公式説明と内部写真だけでは、具体的な部品や定数の差分は特定できません。音の印象から回路変更の内容を断定することはできません。
ブースターとしても使えますか?
はい。DRVを低めにしてVOLを調整する使い方ができます。後段のアンプやエフェクターの設定によって、音量の上がり方や歪みの増え方は変わります。

似ているかより、弾いて満足できるか

私にとってOctonaut Hyperdriveの魅力は、ケンタウロス系でありながら、ケンタウロスに感じていた物足りなさを補ってくれるところです。バイパスも選べますが、私はバッファードで使いたいです。

ケンタウロス系の音は好きだけれど、もう少し自分の好みに合うものが欲しい。そんな人には、ぜひ音を確かめてほしい一台です。