1982年製TS9は部品名だけでなく個体全体を見る
TS9は、ギターの低音域を整理しながら中音域を強め、アンプや後ろの歪みを鳴らしやすくするオーバードライブです。ヴィンテージ個体ではJRC4558Dが注目されますが、音はオペアンプだけでなく、フィードバック内のクリッピング、トーン回路、入出力のバッファー、部品のばらつきで決まります。
TS808から変わった点
TS9は9シリーズの大きなフットスイッチ、電子スイッチ、一般的なDCジャックを採用しました。音声回路はTS808に近い一方、出力段の抵抗値などが変わっています。TS808より高音域の輪郭を感じやすい傾向はありますが、部品ロットと個体状態も含めて比較します。
ヴィンテージTS9にはJRC4558D、JRC/NJM2043DD、TA75558Pなどの搭載例があります。搭載オペアンプは、年式や優劣の判定材料にはなりません。基板、トランジスター、FET、修理歴と一緒に確認します。
所有個体で確認できる部品と状態
所有個体では艶のあるJRC4558D、2SC1815BL、2SK30のオレンジランクを確認できます。基板裏には焼けた跡がありますが、確認した範囲では部品交換は見当たりません。焼け跡がある場合は、電源を入れた状態でノイズ、音量、発熱、スイッチ、ジャック、各つまみの動作を確認します。
ヴィンテージTS9を見分ける順番
- 筐体の印刷、ラベル、スイッチ、電源端子を見る
- 基板と配線が年代に合うか確認する
- オペアンプ、トランジスター、FET、ダイオードを記録する
- 交換部品、再はんだ、基板の焦げや腐食を確認する
- 同じギターとアンプで現行TS9と音量をそろえて比較する
試奏を始める設定
| 用途 | DRIVE | TONE | LEVEL |
|---|---|---|---|
| アンプを歪ませる | 8〜10時 | 11〜12時 | 1〜3時 |
| TS9単体の歪みを確認 | 12〜2時 | 12時 | 原音と同程度 |
| 高音域を抑える | 用途に合わせる | 10〜11時 | 音量差を補正 |
ヴィンテージと現行を比べるときは、つまみの位置ではなく実際の音量をそろえます。音量差が残ると、音が大きい方を明るく力強く感じやすくなります。
現在でも定番のオーバードライブエフェクター「Ibanez TS9 Tube Screamer」の1982年製ヴィンテージです。
状態が良くないとのことで3万円で購入しましたが、音は問題なく素晴らしいです。

基板裏右側の部分が焼け焦げてました。

確認した範囲では部品交換は見当たりません。基板裏の焦げ跡を含め、再はんだや交換歴は購入時に確認が必要です。
所有個体には当時一般的だった抵抗とコンデンサーが使われています。JRC4558Dだけで価値や音を判断できません。

トランジスタはすべて2SC1815BL、FETは2SK30のオレンジランクです。
現行品に近い、TS9のセカンドリイシューと比較してみました。
現行品の方が全体まんべんなくブーストされていますが、どこか曇ってます。
ヴィンテージ個体は帯域が狭い一方、コードの各音は聞き取りやすい印象でした。
当サイトで紹介しているVintage MODを施している個体と比較しました。
ブラインドでは判別が難しい程度でしたが、同じギター、アンプ、設定で往復すると、音量と歪み方に差を感じました。
現行Ibanez TS9
Ibanez(アイバニーズ) Tubescreamer TS9
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現行品を買って預けていただければ改造も代行します。


