MAXON ST-9 Super Tube Screamer|短命に終わったが実はイケてたOD

MAXON ST-9 Super Tube Screamerとは?

MAXON ST-9 Super Tube Screamerは、1983年から1984年の短期間に製造されたオーバードライブペダルです。このペダルは、あの有名なIbanez TS9 Tube Screamerと非常に似た回路を持ちながらも、いくつかの点で異なり、特にミッドレンジの強調が際立っています。

私が所有しているST-9は恐らく1983年製のVintageなのでなかなか入手難易度は高くなってますが、最近はアップデートした現行品が発売されてます。

Ibanez TS9との違い

TS9とST-9の最大の違いは、ST-9がミッドブースト機能を搭載している点です。この機能により、より鮮明でパンチのあるサウンドが得られます。特にミッドブーストを使うことで、TS9では得られないカリっとした高域が強調され、バッキングやソロに最適です!

MEMO

ST-9は、Ibanezブランドでもヨーロッパで限定的に販売されていました。

Vintageの艶あり4558Dが贅沢に2つ使われています。

なぜST-9の方が良いと感じるのか?

ヴィンテージのTS9よりも手頃な価格で取引されていますが、正直、私はST-9の方が良い音をしていると思います。理由は、ミッドレンジの強さと低域の豊かさにあります。特にアンプをプッシュする用途では、ST-9の方が音の輪郭が明確で、バイト感もあるため、よりダイナミックなプレイが楽しめます。

TS9はアンプをえらぶというか、良いチューブアンプをプッシュするように使うのが一般的ですが、JC120などのトランジスタ系のアンプとの相性は個人的に良くないと思います。ST-9はミッドブーストのコントロールもありますがエフェクター単体で歪ませる能力がTS9より強いので、どんなアンプでも使いやすいと感じるのかもしれません。

ST-9 Pro+との違い

ST-9 Pro+は、ST-9のアップグレード版で、電圧切り替え機能やデュアルゲインステージが追加されています。ST-9 Pro+は、9Vと18Vで動作させることができ、18Vモードではさらなるヘッドルームとクリアなトーンを得ることが可能です。

ST-9 Pro+のメリット

  • デュアルゲインステージでより幅広いトーン調整が可能
  • 9V/18Vの電圧切り替えで音の柔軟性を提供

ヴィンテージST-9の価値

ST-9は、製造期間が短く、特に日本市場で販売されたものは希少です。ヴィンテージペダルとしてのコレクション価値も高まっており、現在では市場で高値で取引されることがありますが、それでもTS9に比べると手頃な価格で手に入ることが多いです。

注意

ST-9は、ヴィンテージペダルであるため、コンディションによって価格が大きく異なります。購入時には必ず動作確認を行いましょう。

ST-9を使ったギタリストの評価

ST-9を使ったギタリストたちは、そのパンチのあるミッドレンジと、低域の豊かさに満足しています。特に、クリーンブーストとして使用する際や、アンプのドライブをプッシュする用途では、TS9を超える性能を発揮します。

Q&Aセクション

ST-9はTS9とどのくらい違いますか?

ST-9はミッドブースト機能が追加されており、よりパンチの効いたサウンドを出すことができます。また、低域の豊かさも特徴です。

ヴィンテージのST-9は手に入りやすいですか?

市場ではあまり見かけませんが、TS9に比べると価格が手頃なことが多いです。運が良ければ掘り出し物に出会えるかもしれません。

ST-9 Pro+はST-9と大きく違いますか?

ST-9 Pro+はST-9をベースにしていますが、デュアルゲインステージや電圧切り替えなどの機能が追加され、より多彩な音作りが可能です。

まとめ

MAXON ST-9は、TS9の進化版ともいえるモデルで、そのミッドレンジの強調や低域の豊かさから、特にアンプをプッシュする用途で高い評価を得ています。ヴィンテージTS9よりも手頃に入手できる場合が多く、私は個人的にST-9の方が好みです!ぜひ一度試してみてください。