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Mastery BridgeをJazzmasterに取り付けたレビュー|互換性と調整

Mastery Bridge M1は、USA規格のJazzmasterへ取り付ける交換用ブリッジです。 この個体ではFender USAのボディへ無加工で収まり、交換後はオクターブ調整とアーミング後の音程を合わせやすくなりました。購入前は、ギターの製造国に加え、ボディ側の金属カップである「シンブル」と取付ポストの寸法を確認します。

先に結論
  • Fender USA仕様のボディにはM1が合った
  • M2はM1と同じブリッジに、日本製ギター向けの太い取付ポストを加えた構成
  • AOM/TOMブリッジ搭載機や一部のSquierは別の取付部品が必要
  • 交換後、この個体では高音域が少し控えめに聞こえ、オクターブとアーミング後の音程は安定した
  • 弦アースはギター側の構造も含め、テスターで導通を確認する

Jazzmasterへ取り付けたMastery BridgeとMastery Vibrato
Fender USAのJazzmasterボディへ取り付けたMastery BridgeとMastery Vibrato。

M1とM2はどちらを選ぶか

Mastery BridgeのM1とM2はブリッジ本体が同じで、付属する取付ポストが異なります。

ギター側の仕様最初に確認する候補注意点
Fender USA仕様のシンブルM1この記事のFender USAボディではM1が収まった
多くの日本製オフセットM2M1に加えて太い取付ポストが付属
AOM/TOMブリッジ搭載機対応する専用キットM1/M2のポストをそのまま入れられない場合がある
Squier、メキシコ製、仕様変更モデル公式モデルセレクターで確認製造国が同じでもブリッジ規格が異なることがある

「シンブル」は、ブリッジの2本の足を受けるためにボディへ埋め込まれた金属の筒です。ここへ入るポストの太さが合わないと、ブリッジが入らない、または隙間ができて安定しません。

Mastery公式の英語仕様には、M2について次の記載があります。

“comes with an additional set of larger mounting posts required for most Japanese made guitars.”

日本語では「多くの日本製ギターに必要な、より太い取付ポストが追加で付属する」という意味です。

参考 Mastery BridgeのM1/M2仕様(英語)Mastery Bridge

取付前に実測する
中古ギターはブリッジやシンブルが交換されている場合があります。型番を注文する前に、現在のブリッジ、ポスト、シンブルの内径を確認してください。シンブル交換や木部加工が必要な場合はリペアショップへ相談します。

Fender USAのJazzmasterボディへ取り付け

今回のボディはFender USA仕様で、M1の取付ポストがシンブルへ収まりました。ブリッジを載せた後は、次の順で調整しています。

1. ネックの反りと弦高を確認する

2. ブリッジ左右の高さを合わせる

3. 各弦が指板の端から同じ程度離れるように中心を確認する

4. 12フレットの実音とハーモニクスでオクターブを合わせる

5. アームを動かし、チューニングの戻りを確認する

ブリッジだけを交換しても、ナットで弦が引っ掛かっていればアーミング後の音程は戻りません。チューニングの問題は、弦の巻き方、ナット、ストリングガイド、ブリッジ、ビブラートを順に見ます。

弦アースが取れなかった原因と対処

この個体では、限定色のビブラートプレート裏側まで表面処理されており、アース線との接触部に導通がありませんでした。弦アースとは、弦と電装のアースをつなぎ、手で弦に触れたときのノイズを減らす配線です。

表面を削る代わりに、接触部から導電性の銅箔テープをつないで導通を確保しました。これはこの個体で行った方法であり、すべてのMastery Vibratoに必要な作業ではありません。

Mastery Vibratoの弦アースに使用した導電性銅箔テープ
接触部から導電性銅箔テープをつなぎ、テスターで導通を確認しました。

アース作業の注意
銅箔テープを貼る前に、アンプからギターを外し、テスターで導通を測ります。粘着面が導電しない銅箔もあるため、貼り合わせ部分も測定してください。配線に不安がある場合は工房へ依頼します。

交換後に感じた変化

同じギターで交換前後を比べると、高音域は少し控えめに聞こえました。一方、各弦のオクターブを追い込みやすく、アーミング後の音程も安定したと感じます。

限定色のMastery Bridgeを取り付けたJazzmaster
限定色のMastery Bridgeを取り付けた状態。色の組み合わせも含めた実装例です。

音の変化はブリッジ本体だけでなく、交換時の弦、弦高、オクターブ、ネック調整にも影響されます。ここでは「所有ギターを調整し直した前後の印象」として記録しています。

Mastery Bridgeが向く人

  • Jazzmasterの弦落ちやブリッジの位置ずれを調整しても解消しにくい人
  • 各弦のオクターブを追い込みたい人
  • アーミング後の戻りを、ナットや弦の張り方と一緒に見直したい人
  • 自分のギターに合うM1/M2/専用キットを実測できる人

純正ブリッジでも、弦の太さ、ネック角、弦高を正しく合わせれば問題なく使える個体があります。最初に現在のブリッジを調整し、必要な改善点が弦落ち、オクターブ、ガタつきのどれかを整理すると、交換の効果を判断しやすくなります。

FAQ

Fender USAのJazzmasterにはM1とM2のどちらを使いますか?
USA仕様のシンブルにはM1が基本候補です。この記事のFender USAボディでもM1が収まりました。中古個体は交換歴があるため、注文前にポストとシンブルを実測します。
M1とM2の違いは何ですか?
ブリッジ本体は同じで、M2には多くの日本製ギター向けの太い取付ポストが追加で付属します。ギター側のシンブル内径に合う方を選びます。
Mastery Bridgeへ交換すればチューニングは必ず安定しますか?
この個体では改善を感じましたが、チューニングは弦の巻き方、ナット、ストリングガイド、ブリッジ、ビブラートの状態で決まります。全体を順に調整します。
Mastery Vibratoの弦アースはどう確認しますか?
ギターをアンプから外し、テスターで弦、プレート、アース線の導通を測ります。この記事の個体では導電性銅箔テープを使いましたが、必要な処置は個体の構造で異なります。

まとめ

Mastery Bridgeは、Jazzmasterへ一律に同じ型番を付けるパーツではありません。USA仕様のM1、多くの日本製向けポストを含むM2、AOM/TOM搭載機用の専用構成を、現在のシンブルとブリッジに合わせて選びます。

この記事のFender USAボディではM1が収まり、オクターブ調整とアーミング後の音程を合わせやすくなりました。取付後はブリッジだけで終わらせず、ナット、弦高、弦アースまで確認することが重要です。