AssHさんが2026年1月15日に公開したメインボードは、ARIONのオクターバー、MXR M82、VIRTUES monica AssH Signature、VEMURAM Myriad Fuzz、Xotic EP Booster、Catalinbread Belle Epochを直列でつないだ6台構成です。初ワンマンライブ「Beyond」でも使われました。
一方、2024年11月の本人解説では、YOASOBI用にNeural DSP Quad Cortexを使い、MIDI同期で曲に合わせて音色を切り替える構成でした。
この記事では、2026年1月公開のメインボードを起点に、2024年、2022年、2021年のボードと、Line 6/ZOOMの歴代マルチエフェクターを用途別・年代別に紹介します。
AssHのエフェクター|先に結論
公開資料では、通常ライブ向けのボードと、2024年11月に紹介されたYOASOBI用システムで構成が分かれています。
- 2026年1月公開の通常ライブ向けボード:ギターの音量と弾き方へ反応するMyriad Fuzzを軸に、少数のペダルを直列接続
- 2024年11月公開のYOASOBI用システム:Quad Cortexへ本人所有のアンプとペダルをキャプチャし、MIDI同期で音色を自動変更
2026年1月公開のメインボードでは、Myriad Fuzzが基本の歪みです。ギター側のボリュームを下げるとクリーン寄りになり、monica AssH Signatureはローゲインの歪みや太さが欲しいソロ、EP Boosterは現場に応じた音量と押し出しの調整に使われています。
参考 【最新版】ASHのペダルボード紹介|2026年のメインセットASH LOG2026年1月公開のメインボードと接続順
本人動画で説明された信号順は次のとおりです。表の製品名から各機材の解説へ移動できます。
| 順番 | 使用機材 | 本人が説明した使い方 |
|---|---|---|
| 1 | ARION オクターバー | 1オクターブ下を加える |
| 2 | MXR M82 Bass Envelope Filter | オートワウ。オクターバーとの併用例も実演 |
| 3 | VIRTUES monica AssH Signature | ローゲインの歪み、太めのソロ |
| 4 | VEMURAM Myriad Fuzz | 基本の歪み。ギター側の音量で歪み量を調整 |
| 5 | Xotic EP Booster | 歌もののソロやインストで音を前へ出す |
| 6 | Catalinbread Belle Epoch | テープエコー系のディレイ |
ARION MOC-1 Octave
2026年の動画で紹介されたARIONのオクターバーは、本人が約10年使ってきた機材です。下のオクターブ音だけを加え、M82と同時に使う例も実演しています。
参考 MOC-1 OctaveARIONMXR M82 Bass Envelope Filter
M82はベース用のエンベロープ・フィルターです。AssHさんはEric Galesさんの演奏に影響を受けて入手し、長く使ってきたと説明しています。2022年のSilver Kidd用ボードでも確認できます。
VIRTUES monica AssH Signature
monica AssH Signatureは、通常のmonicaを基にAssHさんとVIRTUESが調整したシグネチャー・オーバードライブです。2026年のボードではMyriad Fuzzの前に置かれ、単独でローゲインの歪みを作る場面や、ソロを太くする場面に使われています。
参考 VIRTUES monica AssH Signatureワタナベ楽器店VEMURAM Myriad Fuzz
Myriad Fuzzは、2026年1月公開のボードで基本の歪みを担うファズです。AssHさんはギター側のボリュームを下げてクリーン寄りにし、弾く強さでも歪み方を変えています。2021年、2022年、2024年の各ボードでも使用を確認できます。
Xotic EP Booster
EP Boosterは音量と音の厚みを加えるブースターです。2026年の本人動画では、インストではオンのまま、歌ものではバッキング時にオフ、ソロ時にオンにする例を説明しています。動画に映るのは旧個体で、新旧を好みに合わせて使い分けています。
Catalinbread Belle Epoch
Belle Epochは、テープエコーらしい揺れや反復音の変化を再現するディレイです。2026年1月公開のボードでは最後段に置かれています。
参考 Belle Epoch Tape EchoCatalinbread2024年のYOASOBI用Quad Cortex
2024年11月の本人動画では、Quad CortexをYOASOBIだけで使うと説明しています。通常のライブで使うMorganアンプとペダルボードを全面的に置き換えたわけではありません。
YOASOBIのシステムでは、本人所有のMorganアンプ、Jan Ray、Myriad Fuzzをキャプチャしています。Jan RayとMyriad Fuzzを同時にオンにした音も別のキャプチャとして保存。シングルコイル、ハムバッカー、アコースティックギター、ガットギター、曲専用の音色を1台へまとめています。
Neural DSP Quad Cortex
Quad Cortexはアンプやエフェクターのキャプチャ、エフェクト、信号の分岐、プリセット切り替えをまとめられるフロア型プロセッサーです。AssHさんのYOASOBI用システムはマニピュレーターのシーケンスとMIDI同期し、本人が本体を踏まなくても曲の進行に合わせて音色が切り替わります。
参考 Quad CortexNeural DSP2024年6月公開のツアー用メインボード
複数アーティストの国内外ツアーで使ったボードとして、AssHさんが2024年6月に紹介した構成です。スイッチャーを使わず、7台を直列でつないでいます。
| 順番 | 使用機材 | 本人が説明した使い方 |
|---|---|---|
| 1 | Xotic XW-1 | ワウ |
| 2 | VEMURAM Jan Ray | オンのまま使う基準の音 |
| 3 | VEMURAM Myriad Fuzz | ピッキングとギター側の音量へ反応するファズ |
| 4 | VIRTUES monica AssH Signature | クランチ系の歪み |
| 5 | VEMURAM Budi-G | 音色を大きく変えずに音量を上げる |
| 6 | Strymon TimeLine | テープエコー、デジタル、デュアルディレイ |
| 7 | Strymon BigSky | 深さの異なる3種類のリバーブ |
Xotic XW-1
動画内の外観から確認できるワウはXotic XW-1です。AssHさんはXoticのワウを5年以上使っており、コンパクトな筐体と側面の調整機能を選んだ理由に挙げています。
VEMURAM Jan Ray
2024年6月公開のボードでは、Jan Rayをオンのまま使い、本人がクリーンと捉える音の基準にしています。Myriad Fuzzの前段にあり、2台を重ねる例も説明しています。
VEMURAM Budi-G
Budi-Gは2024年6月公開のボードに置かれたブースターです。EQとゲインを調整し、元の音色を大きく変えずに音量を上げる用途です。
Strymon TimeLine
TimeLineは複数方式のディレイを保存できるペダルです。AssHさんは主にテープエコーを使い、デジタルディレイも使用。時間の異なる2本のディレイを重ね、Strymon DIGのような広がりを作るプリセットも紹介しています。出力レベルを少し上げたソロ用プリセットも使っています。
Strymon BigSky
BigSkyは2024年6月のボードで、A、B、Cの順に残響が深くなる3種類のプリセットを使っています。2022年のSilver Kidd用ボードでも、短め、プレート、非常に深い残響を3スイッチへ割り当てていました。
2022年のSilver Kidd用ペダルボード
2022年11月23日のSilver Kidd配信ライブでは、次の7台が番号順に接続されていました。
| 順番 | 使用機材 | 本人が説明した使い方 |
|---|---|---|
| 1 | KORG Pitchblack XS | チューナー |
| 2 | MXR M82 Bass Envelope Filter | 「Her Wilds」で使用 |
| 3 | Ibanez × VEMURAM TSV808 | オンのまま使うプリアンプ的な歪み |
| 4 | VEMURAM Myriad Fuzz | 基本の歪み |
| 5 | Xotic EP Booster | ソロの音量と太さを加える |
| 6 | MXR Carbon Copy Mini | MODオフ、BRIGHTオンのアナログディレイ |
| 7 | Strymon BigSky | 深さの異なる3種類のリバーブ |
KORG Pitchblack XS
Pitchblack XSは、2022年のSilver Kidd用ボードの先頭に置かれたチューナーです。
Ibanez × VEMURAM TSV808
TSV808は、Ibanez Tube ScreamerとVEMURAMの共同開発によるオーバードライブです。Silver Kiddのボードではオンのまま使われ、会場によってJan Rayまたは通常のVIRTUES monicaへ入れ替えると説明されています。
MXR Carbon Copy Mini
Carbon Copy Miniは小型のアナログディレイです。Silver KiddではMODをオフ、BRIGHTをオンにして使われました。
2021年のYOASOBI用ペダルボード
2021年9月の「SING YOUR WORLD」で使ったメインボードもスイッチャーなしの直列構成です。通常のmonicaが使われており、後年のmonica AssH Signatureとは分けて考えます。
| 順番 | 使用機材 | 機材の種類・使い方 |
|---|---|---|
| 1 | tc electronic PolyTune 3 Mini | チューナー |
| 2 | VEMURAM Jan Ray | オンのまま使う基準の音 |
| 3 | VEMURAM Myriad Fuzz | ファズ |
| 4 | VIRTUES monica | クリーンからクランチまで |
| 5 | Suhr Eclipse | 2チャンネルのディストーション |
| 6 | Xotic EP Booster | 音量と厚みを加える |
| 7 | Strymon El Capistan V1 | テープエコー |
| 8 | Strymon FLINT V1 | 主に’60sスプリング・リバーブ |
同年のサブボードはMyriad Fuzz、通常monica、EP Booster、Malekko EKKO 616の4台です。また、2月の「KEEP OUT THEATER」では、monica、Eclipse、Myriad Fuzzの順で接続されており、同じ年でも公演ごとに並びが異なります。
tc electronic PolyTune 3 Mini
PolyTune 3 Miniは小型のポリフォニック・チューナーです。2021年9月の本人動画で、メインボードの先頭に確認できます。
VIRTUES monica
2021年のYOASOBI用ボードに載っていたのは通常のmonicaです。本人動画ではオンのままクリーン寄りの音を整える使い方と、Jan Rayで前段から押してクランチを作る使い方を紹介しています。
Suhr Eclipse
Eclipseは独立した2チャンネルを持つディストーションです。2021年の本人動画では、より強い歪みが必要な場面に使う機材として紹介されています。
Suhr Eclipse BLK ED
Eclipse BLK EDは、2026年8月14日に販売情報を確認した黒色仕様です。2021年のボードに載っていた赤いEclipseとは外観が異なります。
Strymon El Capistan V1
El Capistan V1はテープエコーの揺れや反復音の劣化を扱えるディレイです。2021年のボードでは、反復音が演奏を邪魔しないよう調整していました。
Strymon El Capistan V2
El Capistan V2はMIDI、USB-C、TRSステレオ入力などを追加した後の世代です。2021年の本人使用機はV1です。
Strymon FLINT V1
FLINT V1はリバーブとトレモロを1台にまとめたペダルです。2021年の本人動画では主に’60sのスプリング・リバーブを使い、会場のアンプが変わっても同じ残響を呼び出せるようにしていました。
Strymon FLINT V2
FLINT V2はMIDI、USB-C、TRSステレオ入力などを追加した後の世代です。2021年の本人使用機はV1です。
Malekko EKKO 616 Analog Delay
EKKO 616は、2021年9月のYOASOBI用サブボードでMyriad Fuzz、monica、EP Boosterの後ろに置かれたアナログディレイです。
Line 6とZOOMの歴代マルチエフェクター
AssHさんはアナログのメインボードとは別に、持ち込める機材が限られる現場や制作でLine 6製品を使ってきました。2022年のLine 6公式インタビューで、POD HD Pro、HX Effects、HX Stomp、POD Go Wirelessの使用歴を本人が説明しています。
参考 POD Go Artists – AssHLine 6 JapanLine 6 POD HD Pro
POD HD ProはAssHさんが使い始めたLine 6製品です。本人は2014年ごろの制作でもPOD HDを使ったと振り返っています。
Line 6 HX Effects
HX Effectsはアンプモデリングを持たず、エフェクトをまとめる機材です。AssHさんは2019年ごろのUltra Koreaで使い、DJのトラックへギターをなじませる音作りに役立ったと説明しています。
Line 6 HX Stomp
HX Stompはアンプ、キャビネット、エフェクトを小型筐体へまとめた機材です。AssHさんは小さなボードや、センド/リターンを使った切り替えを組む用途に使っていました。
Line 6 POD Go Wireless
POD Go Wirelessは、アンプを持ち込めないクラブ系の現場や制作で使われました。2022年3月時点の本人インタビューでは、4つのプリセットを切り替える方法と、各エフェクトを個別にオン/オフする方法を使い分けています。
ZOOM G2.1Nu
G2.1NuはAssHさんが高校時代に初めて使ったマルチエフェクターです。プリセットを試しながら、ディレイ、コーラス、フェイザーなどの種類を学んだとZOOMのインタビューで話しています。
参考 AssH|ギターサウンドに求めるものZOOMZOOM G2 FOUR
G2 FOURは、2026年8月14日に販売情報を確認した同じG2シリーズのマルチエフェクターです。AssHさんが高校時代に使ったG2.1Nuとは別製品です。
AssHの音作りを少ない機材で始める
2026年1月公開のメインボードに近い方向を試すなら、Myriad Fuzzを中心に、monica AssH Signatureまたは通常monica、EP Booster、テープエコー系ディレイを組み合わせます。Myriad Fuzzの反応を試したい場合は同型機を優先します。別機種を選ぶときは、ギター側のボリュームとピッキングへの追従性を確認してください。
| 優先度 | 機材 | 試せること |
|---|---|---|
| 1 | VEMURAM Myriad Fuzz | ギター側の音量と弾く強さで歪み量を変える |
| 2 | monica AssH Signatureまたは通常monica | ローゲインの歪み、クランチ |
| 3 | Xotic EP Booster | ソロ時の音量と厚み |
| 4 | Belle Epoch | テープエコー系の反復音 |
接続順の開始案
次は本人の公開設定を再現した数値ではなく、2026年の接続順を少ない台数へ絞った開始案です。
ギター → monica → Myriad Fuzz → EP Booster → Belle Epoch → アンプ
最初はMyriad Fuzzだけをオンにし、ギター側のボリュームを10から少しずつ下げて、歪みが弱くなる位置を探します。次にmonicaを単独で試し、最後にMyriad Fuzzと重ねます。EP Boosterは音量差が必要な場面だけ加え、Belle Epochは反復音がフレーズを隠さないところまで下げます。
よくある質問
- AssHさんの2026年1月公開のメインエフェクターは何ですか?
- ARIONのオクターバー、MXR M82、monica AssH Signature、Myriad Fuzz、EP Booster、Belle Epochの6台です。
- AssHさんの基本の歪みは何ですか?
- 2026年1月公開のメインボードではVEMURAM Myriad Fuzzです。ギター側のボリュームと弾く強さで歪み量を変えています。
- AssHさんはYOASOBIでQuad Cortexを使っていますか?
- 2024年11月の本人解説では、YOASOBI用システムとしてQuad Cortexの使用が確認できます。MIDIで曲と同期し、音色を自動で切り替える構成でした。
- 通常のmonicaとmonica AssH Signatureは同じですか?
- 別仕様です。2021年のYOASOBI用ボードは通常monica、2024年6月公開のツアー用ボードと2026年1月公開のメインボードはmonica AssH Signatureです。
- 少ない機材でAssHさんの音作りを始めるなら何が必要ですか?
- まずMyriad Fuzzを試し、次にmonica、EP Booster、テープエコー系ディレイを加えます。ギター側のボリュームで歪み量が変わる設定から始めてください。
まとめ
2026年1月公開のAssHさんのメインボードは、ARIONのオクターバー、MXR M82、monica AssH Signature、Myriad Fuzz、EP Booster、Belle Epochの6台です。スイッチャーを使わない小さな構成で、Myriad Fuzzを基本の歪みにしています。
2024年11月に公開されたYOASOBI用システムではQuad Cortexを使い、本人所有のMorganアンプ、Jan Ray、Myriad Fuzzをキャプチャしていました。MIDIで曲と同期し、音色を自動で切り替える構成です。通常のメインボードとYOASOBI用システムは用途が異なります。
同じ方向の音を試すなら、Myriad Fuzzを最初に選び、monica、EP Booster、テープエコー系ディレイを順に加えてください。ギター側のボリュームと弾く強さで、クリーン寄りから荒い歪みまで切り替えやすくなります。




















