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野田洋次郎の使用ギター・エフェクター|Telemaster Aceと機材

野田洋次郎の使用ギターと機材|結論

種類と仕様まで公開資料で確認できる代表的なギターは、Fender Telemaster “Ace”です。ジャズマスター型の輪郭にテレキャスター系の仕様を組み合わせた限定モデルで、2017年のHuman Bloom Tourでもメインギターの一角として使われました。

この記事では、野田洋次郎さんのギター、アンプ、エフェクターを整理します。機材は時期によって変わるため、公開資料で確認できる使用機と、現在入手しやすい代替品を分けて記載します。


参考
RADWIMPS BIO|野田洋次郎 Vocal / Guitar / PianoRADWIMPS公式

野田洋次郎の使用ギター|Telemaster “Ace”

Telemaster “Ace”は、野田洋次郎さん、Fender、ギター・マガジンの三者によるコラボレーションモデルです。一般的なテレキャスターそのものではなく、オフセット形状のボディにテレキャスター系のブリッジとピックアップ構成を組み合わせています。

  • ボディ/ネック: ホンジュラス・マホガニー
  • 指板: ローズウッド
  • ピックアップ: フロントはDuncan SP90、リアはCustom Shop Twisted Tele
  • ブリッジ: 3ウェイ・ブラスサドル
  • 販売: 45本限定

「野田洋次郎のギターは何種類か」を調べる場合、まずこのモデルを押さえると検索意図に合います。一方、ライブや制作で使うギターは時期ごとに変わるため、外観だけから型番を断定しません。


参考
Fender Telemaster Ace|仕様と開発ストーリーリットーミュージック


参考
ギター・マガジン2016年12月号|RADWIMPS愛用機材特集リットーミュージック

野田洋次郎サウンドの二面性とは?

彼のギターサウンドは、大きく分けて2つの顔を持っています。

  • 静のサウンド: 高音域が聞き取りやすいクリーン/クランチに、ディレイとリバーブを深く重ねた、映画のワンシーンのような“シネマティック”な広がり。
  • 強く歪ませた音: ロックナンバーで使う、中音域の強いドライブと、長く伸びるファズ。

これら両極端なサウンドを瞬時に切り替える上で、後述する「プログラマブル・スイッチャー」がシステムの心臓部として重要な役割を果たしています。

野田洋次郎の使用エフェクター20選

① ユーティリティ系(チューナー/スイッチャー)

ボード全体の安定性と操作性を司る、縁の下の力持ちたちです。

KORG Pitchblack

メーカー説明

KORG(コルグ)は、シンセサイザーやチューナーの分野で世界をリードしてきた日本の電子楽器メーカー。プロの現場で求められる堅牢性と、プレイヤー目線の優れた視認性で高い評価を得ています。

製品説明

暗いステージでも一目で音程を把握できる、大型LED表示が特徴のエフェクターチューナー。フットスイッチを踏むと音声信号がミュートされるため、観客に音を出さずに正確なチューニングが可能です。チューナーは、演奏前や曲間にギターの音程を確認するために使います。掲載資料で確認できる個体は旧型です。現行品を選ぶ場合は、視認性やミュートなど必要な機能で比較してください。

BOSS TU-2 Chromatic Tuner

メーカー説明

BOSSは、ローランド傘下でエフェクターを専門に手掛けるブランド。どんな過酷なツアーにも耐える堅牢な“BOSS筐体”はあまりにも有名で、その信頼性と豊富なラインナップで、世界中のギタリストにとっての「標準機」となっています。

製品説明

KORG Pitchblack Xは、演奏中の音を止めて調弦できる出力ミュート機能を備えています。

TU-2は旧モデルのため、商品リンクでは現在入手しやすいTU-3を代替候補として掲載しています。

FREE THE TONE ARC-3(プログラマブル・スイッチャー)

メーカー説明

FREE THE TONEは、日本のトップギターテックとして数多くのプロの現場を支えてきた林幸宏氏が設立したブランド。音質劣化を極限まで抑える信号処理技術と、現場の要求に応える合理的な設計で、プロから絶大な信頼を得ています。

製品説明

多数のエフェクターの組み合わせを「プリセット」として保存し、フットスイッチ一発で呼び出せるシステムの司令塔。歪みの少ないアルペジオから、複数の歪みと空間系を重ねたギターソロまで、曲の展開に合わせて音をすぐ切り替えられます。ARC-3は入手しにくいため、商品リンクではARC-4を代替候補として掲載しています。

FREE THE TONE ARC-53M

製品説明

ARC-3の機能をよりコンパクトな筐体に凝縮したモデル。小規模な機材ではメインのスイッチャーとして、ARC-3と併用する場合はプリセット数や接続方法を増やす目的で使えます。

② ダイナミクス系(コンプレッサー)

強く弾いたときと弱く弾いたときの音量差を抑え、サステインを伸ばすエフェクターです。

Custom Audio Japan V-Comp

メーカー説明

Custom Audio Japan(CAJ)は、プロミュージシャンの大規模なラックシステムの構築で培ったノウハウを、エフェクターや電源、ケーブルといった製品に落とし込んでいる日本のブランド。堅牢で実践的な製品群は、多くのプロに支持されています。

製品説明

強く弾いた音と弱く弾いた音の差を抑えすぎないかかり方が特徴のスタジオ品質コンプレッサー。音のアタック感を損なうことなく粒立ちを整え、クリーントーンに豊かなサスティンを加えます。RADWIMPSの楽曲で多用されるアルペジオやカッティングで、音量差を抑えるエフェクターです。すでに廃盤なので中古で探しましょう。

Guyatone PS-021 Guitar Exciter & Compressor

メーカー説明

Guyatone(グヤトーン)は、日本のエフェクター黎明期から数々の製品を世に送り出してきた老舗ブランド。ユニークな機能を持つ独創的な設計と、小型の筐体で、国内外に根強いファンを持ちます。

製品説明

コンプレッサーと、高音域を補うエキサイターを組み合わせた機種です。音量差を抑えながら高音域を加え、クリーン音の輪郭を調整できます。

③ 歪み系(オーバードライブ/プリアンプ/ファズ)

サウンドの音を決定づける、多彩なドライブエフェクター群です。

Ibanez TS808HW(Hand-Wired Tube Screamer)

メーカー説明

Ibanezは日本の星野楽器が世界に展開するブランド。エレキギターとエフェクターの両方でシーンをリードし続け、特に「Tube Screamer」はオーバードライブの代名詞としてあまりにも有名です。

製品説明

TS808を基に、手作業で組み上げたモデルです。中音域が強く、ピッキングの強弱が歪み方に反映されやすいのが特徴です。ギターソロの音量や中音域を上げたいときに使えます。

最新版はVer.2で、すでに野田さんが使用していたものは廃盤です。Ver2の方が評判いいのでわざわざ中古で探すくらいならVer2を買いましょう。

Marshall The Guv’nor

メーカー説明

Marshall Amplificationは、イギリス・ロンドンで創業したギターアンプの巨人。そのサウンドは「ロックの音」そのものであり、数えきれないほどのギタリストと共に歴史を創ってきました。

製品説明

Marshallアンプのような、粒が粗く中音域が強いクランチを作るエフェクターです。中音域が強く、弦を弾いた直後の音がはっきりするため、ロックのリフに合います。

近年復刻してます。

DOD Overdrive Preamp 250

メーカー説明

DODは、シンプルでストレートなロックサウンドを持つクラシックなモデルで知られるアメリカのエフェクターブランド。近年、多くの名機が復刻され、再評価されています。

製品説明

70年代に生まれた、シンプルながらも非常にパワフルなオーバードライブ。TS系よりも豊かなローエンドが特徴で、野田さんが多用するセミアコースティックギターと組み合わせても、音が細くなることなく、腰の据わったドライブ音が得られます。

Tech 21 SansAmp Classic

メーカー説明

Tech 21 NYCは、アナログ回路だけで真空管アンプの挙動を驚くほどリアルに再現する「SansAmp」技術で世界を驚かせたブランド。アンプを使わないライン録音やライブのスタイルを切り拓きました。

製品説明

アンプシミュレーター/プリアンプの草分け的存在。ライブ会場のPAに直接つなぐ場合や、同期音源とギターの音量や音色を合わせたい場合に使えます。

Mad Professor Sweet Honey Overdrive

メーカー説明

Mad Professorはフィンランド発のブティックブランド。Björn Juhl氏が設計に携わったモデルなどを展開し、アナログ回路のエフェクターで知られています。

製品説明

ピッキングの強弱にどこまでも追従する、極めて原音を大きく変えにくいオーバードライブ。ギター側のボリュームを操作すると、歪みの少ない音と軽く歪んだ音を切り替えられます。バラードで効果の深さを細かく変えたい場合に向いています。

JHS Muffuletta

メーカー説明

JHS Pedalsはアメリカ・ミズーリ州発のブティックブランド。既存エフェクターの改造文化を背景に、複数の旧モデルの音を1台で切り替える製品や、オリジナル回路の製品を展開しています。

製品説明

複数の時代の「Big Muff」を切り替えられるファズエフェクターです。長く伸びる強い歪みから、高音が強い荒いファズまで、楽曲に合わせて“Muffサウンド”を選べます。

Fulltone OCD

メーカー説明

Fulltoneは米ロサンゼルスを拠点とするブティックブランド。創設者マイク・フラー氏の回路設計と、手作業による製造で知られています。

製品説明

Gainを低めにすると歪み量を抑えられ、上げると倍音と歪みが増えます。ピッキングの強弱が歪み方に反映されやすく、音量を補う設定から強めのオーバードライブまで調整できます。

④ 空間系&その他

サウンドに幻想的な広がりやユニークな彩りを加えるエフェクターたちです。

Electro-Harmonix POG2

メーカー説明

Electro-Harmonix(EHX)はニューヨークで創業したエフェクターメーカーです。Big MuffやMemory Manなど、音楽の歴史を変えた数々の名機で知られ、常に実験的で創造性豊かな製品を世に送り出しています。

製品説明

ギターサウンドを壮大なオルガンやシンセパッドのように変化させるポリフォニック・オクターバー。原音に上下のオクターブ音を混ぜ、原音とは異なる音域を重ねられるエフェクターです。「DADA」のイントロなどで聴ける、低音と中音域の強い歪みを作ります。

BOSS TR-2 Tremolo

製品説明

ヴィンテージアンプに搭載されているような、クラシックなトレモロ効果を再現。RATE(速さ)とDEPTH(深さ)を調整し、ゆっくりした揺れから細かい音量変化まで作れます。

BOSS DD-6&DD-7 Digital Delay

製品説明

ステレオ入出力に対応し、スイッチを踏んでいる間だけディレイ音が無限にフィードバックする過激な「Warp」モードを搭載。アンビエントな音響効果から、予測不能な即興パートまで、足元の操作だけでドラマチックなサウンドを生み出せます。

最新版はDD-8で、DD-6とDD-7はすでに廃盤です。こういうデジタル系のエフェクターはわざわざ古いものを買う理由もないので最新版を買いましょう。

TC Electronic ND-1 Nova Delay

メーカー説明

TC Electronicはデンマーク発の音響機器ブランド。スタジオグレードの高音質デジタル処理技術と、ミュージシャン目線の使いやすいユーザーインターフェースで、プロの現場で絶大な支持を得ています。

製品説明

作成したディレイサウンドをプリセットとして保存・呼び出しできる多機能ディレイ。モジュレーションの深さやディレイタイムを曲ごとに保存でき、プログラマブル・スイッチャーと連携させれば、曲に合わせて設定を切り替えられます。

One Control Prussian Blue Reverb

メーカー説明

One Controlは日本のエフェクターブランド。BJF(Björn Juhl氏)設計による卓越したサウンドと、ボード内のスペースを取らない超小型筐体で、世界中のギタリストから人気を集めています。

製品説明

小型の本体で、原音に残響を加えられるリバーブです。DECAY(残響の長さ)を短めにすると、原音の後ろに短い残響を加えられます。

Electro-Harmonix Holy Grail

製品説明

「HALL」「SPRING」「FLERB」の3モードを備えたリバーブエフェクターです。「HALL」モードでは、原音の後ろに長く残る残響を加えられます。

後継モデルでは、MXRサイズに近い小型の筐体へ変更されています。

 

まとめ:サウンドメイクのヒント

野田洋次郎さんのギターは、「歪みの少ない音+深い残響」「中音域が強い歪み」を使い分けています。この両極端な音色を自在に行き来するために、スイッチャーによるプリセット管理が鍵となっています。

彼のサウンドに近づくには、まず良質なコンプレッサーとオーバードライブ、そしてデジタルディレイとリバーブを揃えるのが近道です。これらを基本に、曲に合わせてオクターバーやファズを加えると、音域や歪み方を変えられます。

歌とギターを両立する機材構成を比較

ボーカルを支えながらギターの輪郭を残す別の例として、BUMP OF CHICKEN藤原基央さんの機材も参考になります。歪みを深くしすぎず、BD-2系とディレイを組み合わせる考え方を比較できます。

RADWIMPS在籍時の桑原彰の機材も見る

RADWIMPS在籍時の桑原彰さんが使ったギター、アンプ、エフェクターは、次の記事で役割別に整理しています。

Q&A:よくある質問

Q. 限られた予算で野田さんらしい音を出すには、どのエフェクターから揃えるべき?

まずは、①オーバードライブ(TS系など)②デジタルディレイ③リバーブの3種類を用意すると、歪みと反復音、残響を調整できます。これらを、アンプのクリーンチャンネル(もしくはSansAmpのようなプリアンプ)と組み合わせることで、あの“広がりのあるクリーン〜クランチ”の雰囲気を掴みやすくなります。

Q. スイッチャーは必須ですか? マルチエフェクターでの代用は可能?

必須ではありません。しかし、Aメロの静かなアルペジオからサビの歪んだ音へ、複数のエフェクターを一度にオン/オフする場合はスイッチャーが便利です。最近のマルチエフェクターでも同様のことは可能ですが、「このエフェクターの音が好き」というこだわりがある場合は、それらを一括管理できるループスイッチャーが向いています。

Q. ディレイを複数台使うメリットは何ですか?

1台を長い反復音、もう1台を短い反復音に設定し、別々に切り替えられる点です。例えば、1台は常に薄くかけておく「空間の広がりを作るためのロングディレイ」、もう1台はリフやソロでONにする「リズムを生み出すためのショートディレイ(符点8分など)」というように使い分けると、サウンドにメリハリが生まれます。