MXR M118 Analog Delayは、現代的な多機能ディレイではなく、BBDディレイらしい暗く太いリピートを楽しむヴィンテージ機です。反復音は高音が控えめで、原音より後ろに聞こえます。
M118はヴィンテージ機なので、同じ個体を探すより状態確認が重要です。現行で近い用途を狙うならCarbon CopyやBOSS DM-2Wのようなアナログディレイが比較対象になります。
関連する現行品・近い選択肢
M118そのものの代替ではありませんが、反復を重ねると高音が減るBBD系では、DM-2WやCarbon Copyも比較対象です。
BOSS/DM-2W Analog Delay 技 Waza Craft ボス
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結論:この機材はどんな人に向くか
MXR M118 Analog Delayは、現代的な多機能ディレイではなく、BBDディレイらしい暗く太いリピートを楽しむヴィンテージ機です。反復音は高音が控えめで、原音より後ろに聞こえます。
音の特徴
反復音は高音が控えめです。Feedbackを発振手前まで上げると、反復が長く続きます。
実用的な使い方
短めのスラップバック、リードの後ろに短い反復音を加える設定、発振を使った効果音に向きます。古い個体はノイズやジャックの状態も音に影響するので、録音前には動作確認したいです。
おすすめな人
- BBDディレイの暗いリピートが好きな人
- ヴィンテージMXRの音を実機で確認したい人
- シンプルな操作でディレイを使いたい人
おすすめしない人
- テンポ同期やプリセットが必要な人
- 透明で長いディレイタイムが欲しい人
- メンテナンス要素を避けたい人
アナログディレイ全体の候補は、こちらの記事でも定番から現行品まで整理しています。
FAQ
- MXR M118は現行品ですか?
- 現行品ではなくヴィンテージ扱いのアナログディレイです。状態差を見て選ぶ必要があります。
- Carbon Copyと同じ音ですか?
- 同じではありませんが、暗めのBBDリピートという用途では比較しやすい現行候補です。
- ヴィンテージディレイで注意する点は?
- ノイズ、発振動作、ジャック、ポット、電源仕様、過去の修理や改造履歴を確認したいです。
実機メモと写真
ニール・ヤングの使用などで有名なMXRの初期のディレイエフェクターです。 よくあるアナログディレイではBBDという遅延素子が使われていましたが、本機はCCDという素子が使われています。 BBDは今でも比較的入手が可能ですが、CCDは入手が困難というかほぼ不可能です。10年前辛さがしてますが一個も見つけられたことはないです。 MXRカーボンコピーやBOSS DM-2WなどはBBD素子を使ったディレイだと思います。BBD(Bucket Brigade Device)とCCD(Charge-Coupled Device)の違い
BBD(Bucket Brigade Device)
BBDはアナログ回路素子で、音響信号処理やエフェクター(ディレイ、コーラス、フランジャーなど)で広く使用されています。信号を小さなコンデンサのチェーンで移動させ、遅延効果を生み出します。- アナログ処理: デジタル変換を行わず、反復を重ねるごとに高音が減りやすい点が特徴です。
- 信号の劣化: 信号が各ステップで劣化しやすく、ノイズが生じることもありますが、これが「味」として評価されることもあります。
- 遅延時間: 比較的短く、長時間のディレイには複数のBBD素子が必要です。
- 用途: 特にビンテージサウンドを求めるディレイやコーラス、フランジャーに使われます。
CCD(Charge-Coupled Device)
CCDは電荷をシフトして信号を遅延させる技術です。音響用途ではあまり一般的ではありませんが、精度の高いアナログ信号処理が可能です。- アナログ処理: 電荷を使って信号を遅延させるため、劣化が少なくノイズも抑えられます。
- 高精度: BBDよりも信号の劣化が少ないため、クリーンな処理が可能です。
- 用途: 主に映像や画像信号処理で使用され、音響信号の遅延にも一部使われます。
- 長い遅延時間: BBDよりも長時間の遅延が可能です。
違いの比較表
| 特徴 | BBD | CCD |
|---|---|---|
| 処理方式 | アナログ(コンデンサのバケツリレー方式) | アナログ(電荷結合素子) |
| 信号の劣化 | 劣化しやすい(ノイズや歪みが発生) | 劣化が少なく、ノイズが少ない |
| 遅延時間 | 短い | 長い |
| 用途 | ディレイ、コーラス、フランジャーなどの音響エフェクター | 映像・画像信号処理、音響信号処理にも一部使用 |
通常のINとOUTの他にDelay信号だけを出力できるジャックがあります。アンプを2台使って出力すると結構面白いです。
裏蓋のシールが残ってる個体は珍しいのではないかと思います。
内部には、抵抗、コンデンサ、ICなどが密集して実装されています。

RETICON社製のCCDチップ

残念ながらオペアンプが全て交換されており、もともとはRC4558Pのマレーシア製チップが搭載されていたようです。当方の方で同じマレーシア製のチップに交換してあります。

贅沢にマイカコンデンサが使われてます。




