BOSS LS-2は、AとBの信号を切り替えるだけでも便利ですが、私にとっての醍醐味は「二つの音を混ぜられること」です。オーバードライブとディレイを並列につないだり、歪みにクリーンを足したり。普通にペダルを一列に並べるのとは違う音作りができるので、かなり重宝していました。
自分で音を歪ませたり揺らしたりするペダルではありません。それでも、つなぐエフェクターの使い道を増やしてくれる、面白い一台です。

緑と赤のLEVELノブが目印のLS-2。私には切り替え用というより、ブレンド用として印象に残っています。
AとBを切り替えるだけではもったいない
LS-2にはAとB、二つのSEND/RETURNがあります。それぞれにエフェクターをつなぎ、フットスイッチで使う方を選べます。たとえばAをバッキング用、Bをソロ用にしておけば、何台も踏み替えずに済みます。
MODEは6種類。その中で私が特に面白いと思うのが、AとBを同時に鳴らせる「A+B MIX ⇔ BYPASS」です。緑のLEVEL Aと赤のLEVEL Bで、それぞれの音量を調整して混ぜられます。

AとBの音量を別々に調整できるところが、ブレンダーとして使うときの肝です。
歪みとディレイを並列につなぐ
たとえば、Aにオーバードライブ、Bにディレイをつないで、A+B MIXモードにします。ギターはLS-2のINPUTへ、OUTPUTからはクリーンに設定したアンプへ送ります。
| ループ | 接続 |
|---|---|
| A | SEND A → オーバードライブ → RETURN A |
| B | SEND B → ディレイ → RETURN B |
こうすると、ディレイへ入るのはオーバードライブを通る前の信号です。歪んだメインの音に、クリーンな信号から作ったディレイが重なります。歪みの後ろにディレイを直列につなぎ、歪んだ音を繰り返すのとは違う鳴り方になるわけです。
ディレイ音だけを足したい場合は、対応するディレイならエフェクト音のみの出力に設定します。通常の出力ではディレイ側の原音も混ざるので、それも含めてAとBのLEVELでバランスを取ります。
メインは歪んでいるのに、後ろに重なるディレイはクリア。この組み合わせは面白いです。新しい歪みを買うのとは違う方向で、手持ちのペダルを楽しめます。なお、LS-2の後ろでアンプや別のペダルを歪ませると、混ぜたディレイ音も一緒に歪みます。
Xotic X-Blenderのような使い方もできる
XoticのX-Blenderを知っている方なら、原音とエフェクト音を混ぜる面白さは想像しやすいと思います。LS-2でも、Aにオーバードライブをつなぎ、BのSENDとRETURNを短いパッチケーブルでつなげば、歪みとクリーンを混ぜられます。この使い方はBOSS公式でも紹介されています。
私がLS-2を重宝していたのも、こうしたブレンドを手軽に試せたからです。歪みの量を下げるのではなく、歪んだ音はそのままにして、別の経路からクリーンを足す。その違いを試せるだけでも十分に楽しいです。
X-Blenderにはエフェクト音側のEQや位相反転スイッチもありますが、LS-2にはありません。ブレンドして音が細くなる組み合わせでは位相の相性にも気をつけたいところです。まず二つの音を混ぜてみたい、という用途ならLS-2でかなり遊べます。
参考
ラインセレクター・ペダルを活用したクリエイティブなギターサウンド5選BOSS
参考
X-BlenderXotic
電源供給もできる

背面にはDC INとDC OUT。電源を他のペダルへ分配する機能もあります。
LS-2は9V電池またはPSAシリーズのアダプターで動作します。アダプター使用時には、DC OUTから分岐ケーブルで他のペダルへ電源を送ることもできます。バイパスはバッファード方式です。
ブレンドを試す入口にちょうどよかった
私の記憶では、当時の中古は5,000〜6,000円ぐらいで買えていました。その値段でラインの切り替えもブレンドもできたので、使い道の多い買い物だったと思います。
LS-2の良さは、手持ちのエフェクターの組み合わせを変えられることです。AかBかを選ぶだけでなく、AとBを少しずつ混ぜてみる。ブレンド効果を試したい方には、まず候補に入れてほしい一台です。


