1979年から3年という短い期間で販売終了してしまったBOSS CE-2 Chorusに代わって、1982年に発売されたのが本機「BOSS CE-3」です。
基本的にはCE-2と似た回路なのですが、アウトプットジャックが一つ増設されてステレオ出力出来るようになっています。
つまりは市場で高値で取引されているCE-2の上位互換なのですが、製造年数が近い個体でさえCE-2の中古販売価格には遠く及びません。
ただ、見た目が若干ダサいのは言えるかもしれません。
長いBOSSの歴史で最も特徴的な事件として、生産工場が日本から台湾に移転したことです。
CE-3も発売中に台湾工場へ移転したために、すでに生産終了しているモデルで日本製・台湾製どちらもあるという珍しい型番です。
日本製はつまみの色が黒く、台湾製は白です。そのため管理人が保有している個体は台湾製となります。
裏側にもMADE IN TAIWANと記載されています。
後継機にBOSS CE-5があります。
CE-1、CE-2、CE-3ときてCE-5で、CE-4がないのはなぜかといえば、数字の4は「死」ともよめて不吉だから型番名から抜かしているんだそうです。
BOSS CE-3 コーラスエフェクターだけあってかなり複雑な回路です。CE-2よりちょっと多いくらいでしょうか。
台湾製のため、JRC4558DDオペアンプに艶がないです。
BOSS CE-3 BBD素子はしっかりMN3102とMN3207のコンビ。中々手に入りづらくなってきました。
BOSS CE-3 同じ台湾製でも、ネジのサイズが違います。左はBOSS DD-5で、右がCE-3です。
ヴィンテージBOSSと同じく皿の大きいネジです。
サウンドはCE-2と遜色なく、澄んでいながらゆらぎのある優秀なコーラスエフェクターです。