本日はBOSSブランドが生まれたころに作られていた、BOSS CE-1 CHORUS ENSEMBLEをご紹介します。
ジョンフルシアンテさん、CHARさんの使用で有名ですね。特にジョンフルシアンテさんが参加している時期のレッド・ホット・チリ・ペッパーズのサウンドを再現するにはこれが必須と言われています。
このエフェクターの特徴として、スルー音が出せないことにあります。
正確に言えば他のBOSS製品もバッファー回路通っているため、オフ時もスルー音は出ていないのですが、本気はプリアンプ回路を常に通っており、一番左のつまみでその音量を調節することが可能です。
プリアンプ回路を使うことによって、アンプを歪ませることが可能で、ロベン・フォードさんやCHARさんはCE-1で歪みを作っていた時期もあるらしいです。
もちろん、コーラスサウンドも絶品で外部電源を採用しているためプリアンプも野太く、コーラスは透き通るようなサウンドです。
ヴィブラートモードに切り替えることができ、そちらも飛び道具として非常に優秀です。
非常に複雑かつダイナミックな基盤です。使用されている部品もかなりこだわりがあるように見え、同じNPN系のトランジスタでも箇所によって違うものが採用されています。
出力V数は不明ですが、エフェクターにしては大きめのトランスが導入されています。コーラス部、プリアンプ部に通電しており、野太いサウンドの理由になっていると想定されます。
三菱のBBD素子、MN3002です。後継機のCE-2でも使われていますが、これが割と壊れやすく、同じものを探そうとなると2018年現在は割と大変です。
ポットも非常に堅牢な作りです。
本機は元々壊れていたものをオークションで10,000円程度で入手したのですが、届いてみるとたしかに電源がつかない。試しにスイッチを全て分解し、洗浄してみたら見事に電源が付き問題なく使用できております。