Caline Pure Skyは、5,000円以下で手に入るなら、かなり良いと思うオーバードライブです。 中を開けるとチップ部品を使った基板なので、部品を眺める楽しさという点ではあまりテンションは上がりません。それでも、実際の音はかなりしっかりしています。
私はTimmy系のオーバードライブとして捉えていて、音の方向にはJan Rayを連想するところもあります。高価な機材と同じものが欲しいというより、あの系統の音を気軽に試してみたいときに面白い1台です。

所有するCaline Pure Sky。明るい水色のケースに、白いノブが並びます。
型番は、所有個体の基板では「CP-12」と印字されています。ここでは、この表記に合わせて紹介します。
Timmy系として楽しめる、Jan Rayを連想する音
Pure Skyを弾いていて気に入っているのは、低価格のエフェクターだからといって、音が頼りなく感じられないところです。私には、Timmy系として楽しめる、しっかりしたオーバードライブに感じられます。
いわゆるTimmyのクローンとして見ている機種ですが、ここで言いたいのは、主に音の方向のことです。Jan Rayを連想する感覚も含め、実際に弾いてみて「この価格帯でこの音なら十分に面白い」と思えるところがあります。
ただし、TimmyやJan Rayとの回路の完全一致を確認したわけではありません。同じ設定で同じ音になる、という意味での比較ではなく、私が感じている音の系統として受け取ってもらえればと思います。
宮脇俊郎氏のPure Skyのデモでも、ノブを動かしながら音の変化を聴けます。手元の環境での印象とは別に、音の方向をつかむ参考になります。
Jan Ray系の音に関心がある方は、NUX 6ixty 5iveの記事も参考にしてみてください。それぞれの音や操作の違いを見ながら選ぶと、価格だけではない面白さがあります。
VOL・GAIN・TREBLE・BASSの4つで調整
Pure Skyは、音量と歪み量に加えて、高域と低域を別々に調整できます。ノブが多すぎず、音の明るさや低域の量に手を入れられる構成です。
| ノブ | 主な役割 |
|---|---|
| VOL | 出力音量 |
| GAIN | 歪み量 |
| TREBLE | 高域の調整 |
| BASS | 低域の調整 |
まずVOLとGAINで音量と歪みのバランスを決め、TREBLEとBASSで使うギターやアンプに合わせていくと、変化をつかみやすいと思います。
「Timmy系だからノブの効き方まで同じ」と決めつけるより、Pure Skyの音を聴きながら合わせたいところです。先ほどの宮脇氏のデモの説明欄でも、TREBLEとBASSはカット専用ではないと紹介されています。
チップ基板でも、音はかなりしっかりしている

底蓋を外した状態。青い基板がケースの大部分を占めています。

部品面には小さな表面実装部品が並び、ポットやジャックも基板に取り付けられています。
私は古いエフェクターの中を開けて、抵抗やコンデンサーの並びを見るのも好きです。その感覚でPure Skyの中を見ると、チップ部品が中心なので、正直そこまでテンションは上がりません。
ただ、これはあくまで中身を眺めたときの好みです。音を出すと印象は別で、安さだけが取り柄のエフェクターとは感じません。見た目の楽しさと、弾いたときに良いと思えるかは、それぞれに評価したいところです。
オペアンプにはJRC 4580の刻印

所有個体のオペアンプには「4580」「E195F」「JRC」とあります。
使われているオペアンプは、写真ではJRCの4580と読めます。日清紡マイクロデバイスのNJM4580は、オーディオ用の2回路入りオペアンプとして案内されています。
参考 NJM4580の製品情報日清紡マイクロデバイスこの部品だけで音の良さが決まるわけではありませんが、小さな表面実装の基板にも、どんな部品を使っているのかを見る楽しさはあります。私の個体では、この4580が目を引く部分です。
CP-12 V2.1と基板の日付

基板には「CP-12 V2.1」と「2018/11/12」、その上に「2445」の表記があります。
こうした印字は、手元の個体の基板を記録する手がかりになります。ただ、2018/11/12が本体の製造日を表しているとは限りません。基板の設計や改版に関係する日付の可能性もあるので、この表記だけで製造年月は決められません。
標準では電池を内蔵できない
所有個体にはバッテリースナップが付いておらず、そのままケース内に9V電池を入れて使うことはできません。ケースにはDC9V・センターマイナスの表示があります。
販売店のProcraft Indiaでも、9V DC・センターマイナスの電源が案内されています。
参考 Pure Skyの電源と製品仕様Procraft India(英語)Power 9V DC (Center-Negative)
日本語訳:電源は9Vの直流、センターマイナス。
中を見ると、ケースの端には空間があります。私は、バッテリースナップを追加すれば電池を入れられるのではないかと思っています。ただ、実際に電池を収めて底蓋が閉まるかを確認したり、配線を追加して動作を試したりはしていません。
内部に空間があることと、電池で安全に使えることは別です。改造するなら、電池の寸法だけでなく、固定と絶縁、電源ジャック周りの接続や電源の切り方まで確認する必要があります。私の個体は、現状のまま外部電源で使うものとして紹介しています。
5,000円以下なら、音で選びたい1台
私の評価は、5,000円以下という価格帯で手に入るなら、音の満足度がかなり高いというものです。チップ基板の見た目にあまり惹かれなくても、弾いて良いと思えることには十分な価値があります。
販売価格は時期や店舗、送料で変わるため、現在どこでも5,000円以下で買えるという意味ではありません。購入するときは本体価格だけでなく、送料と必要な電源も含めて比べたいところです。
Timmy系の音や、Jan Rayを連想する方向を気軽に試したい方には、候補に入れやすいと思います。回路や部品の見た目だけで判断せず、まず音を聴いてみてほしいオーバードライブです。
Caline Pure Skyについてよくある質問
- Pure SkyはTimmyやJan Rayと同じですか?
- 私はTimmy系として捉えていて、Jan Rayを連想する音だと感じています。ただし、回路の完全一致を確認したわけではなく、同じ設定で同じ音になるという意味ではありません。
- Pure Skyは電池で使えますか?
- 所有個体にはバッテリースナップがなく、標準では電池を内蔵できません。内部に空間はありますが、電池を入れる改造や動作確認はしていません。外部電源は9V・センターマイナスです。
- Pure Skyのオペアンプは何ですか?
- 所有個体の写真では、表面実装のオペアンプに4580とJRCの刻印が確認できます。この個体の部品の記録であり、すべての製造時期の仕様が同じとは限りません。
- Pure Skyは5,000円以下で買えますか?
- 私の評価は、5,000円以下で手に入るならかなり良い、という価格帯に対するものです。実際の販売価格は店舗や時期によって異なり、送料や必要な電源も含めて確認してください。

