David Gilmourの使用機材について
こんにちは!今日はデヴィッド・ギルモアが使用していたエフェクターについてご紹介します。ギルモアは、独特なトーンとサウンドで知られるギタリストで、そのサウンドには多くのエフェクターが使われています。この記事では、オーバードライブ、ディストーション、ファズなどの主要なエフェクターを中心に、具体的な機材や使用時期についてお話しします。
オーバードライブエフェクター
BK Butler 911 Tube Driver
BK Butler 911 Tube Driverは、デヴィッド・ギルモアのオーバードライブトーンを特徴づけるペダルです。特に真空管を使用した温かみのある歪みが魅力で、ギルモアの80年代以降のサウンドに大きな影響を与えています。
使用時期: 「A Momentary Lapse of Reason」(1987)や「The Division Bell」(1994)のツアーで多用されました。
Chandler Tube Driver
Chandler Tube Driverは、クリーンブーストからオーバードライブまで幅広く対応できるエフェクターです。特にギルモアは、ソロ作品やピンク・フロイドの後期のライブで多用していました。
使用時期: 「A Momentary Lapse of Reason」ツアーで使用され、ソロショーでも現役です。
現行では入手困難なので上記のBK Butler製を使いましょう。
Colorsound Powerboost
Colorsound Powerboostは、ギルモアが初期に使用したオーバードライブペダルで、クリーントーンを維持しつつ強力なブーストを提供します。特に「The Dark Side of the Moon」ツアーで多く使用されました。
使用時期: 「The Dark Side of the Moon」(1973)ツアーで使用。
https://www.digimart.net/magazine/article/2020092804138.html
Pete Cornish SS-3
Pete Cornish SS-3は、ギルモアが2006年のツアーで使用したオーバードライブペダルで、透明感のあるクリーントーンとハードなドライブを実現します。
使用時期: 2006年のツアーで使用されました。
http://tonegold.shop21.makeshop.jp/shopdetail/000000000003/
Colorsound Overdriver
Colorsound Overdriverは、強力なブーストとドライブを提供するヴィンテージペダルで、特に「The Dark Side of the Moon」や「Wish You Were Here」などで使用されました。
使用時期: 「The Dark Side of the Moon」(1973)や「Wish You Were Here」(1975)で使用。
https://www.digimart.net/magazine/article/2020092804138.html
Boss SD-1 Super OverDrive
Boss SD-1は、1980年代のソロアルバム「About Face」で使用されたナチュラルなオーバードライブペダルです。
使用時期: 「About Face」(1984)ツアーで使用。
ディストーションエフェクター
Boss HM-2 Heavy Metal
Boss HM-2は、ギルモアのディストーションサウンドを支えた重要なペダルです。特に1980年代のソロアルバム「About Face」やピンク・フロイドの作品で使用されました。
使用時期: 「About Face」(1984)や「A Momentary Lapse of Reason」(1987)で使用されました。
廃盤なのですが最近BOSS の技クラフトシリーズで奇跡の復活を果たしました。
Pro Co RAT 2
Pro Co RAT 2は、ギルモアが「Money」などのソロで使用したディストーションペダルです。その強烈な歪みが特徴で、リードプレイで多く使用されました。
使用時期: 「PULSE」ツアーで「Money」などのソロパートで使用。
Boss MZ-2 Digital Metalizer
Boss MZ-2は、ギルモアが「A Momentary Lapse of Reason」ツアーで使用したディストーションペダルで、コーラス機能も内蔵されています。
使用時期: 1987年から1990年にかけてのツアーで使用されました。
Seymour Duncan SFX-11 Twin Tube Blue Distortion
Seymour Duncan SFX-11は、ギルモアのスタジオ「Medina」で使用される真空管ディストーションペダルです。真空管による暖かく厚みのあるディストーションが特徴です。
使用時期: 2015年の「Rattle That Lock」レコーディングで使用されました。
https://espguitars.co.jp/seymourduncan/effects/sfx-11.html
Blackstar HT-Dist
Blackstar HT-Distは、ギルモアのスタジオに見られるディストーションペダルで、多様な歪みが得られるペダルです。
使用時期: ギルモアのスタジオで確認されています。
ファズエフェクター
Dunlop JDF2 Fuzz Face
Dunlop JDF2 Fuzz Faceは、ギルモアが初期の頃から使用しているクラシックなファズペダルです。「Echoes」や「Time」などでその特徴的なサウンドが聴けます。
使用時期: 「Meddle」(1971)や「The Dark Side of the Moon」(1973)で使用。
Electro-Harmonix “Ram’s Head” Big Muff Pi V2
Electro-Harmonix Big Muffは、ギルモアのリードトーンを特徴付けるファズペダルです。特に「The Wall」や「The Final Cut」で使用され、深い歪みとサステインが特徴です。
使用時期: 「The Wall」(1979)で使用。
オリジナルは入手困難ですが、現行では下記で再現されてます。
Analog Man Sun Face Fuzz Pedal
Analog Man Sun Faceは、2006年の「On An Island」ツアーで使用されたファズペダルです。ヴィンテージトーンを求めるギルモアのサウンドに完璧にマッチしています。
使用時期: 2006年「On An Island」ツアーで使用。
Effectrode Helios
Effectrode Heliosは、ギルモアのスタジオ「Medina」で使用されるファズペダルで、ヴィンテージトーンとモダンなニュアンスを兼ね備えています。
使用時期: ギルモアのスタジオで使用されています。
フェイザーエフェクター
MXR M101 Phase 90
MXR M101 Phase 90は、ギルモアが1974年から1976年にかけて使用したフェイザーペダルです。特に「Shine On You Crazy Diamond」などの楽曲で使用され、独特の揺れ感を加えました。
使用時期: 1974年から1976年にかけてのライブで使用されました。
MXR CSP-026 Handwired 1974 Vintage Phase 90 Pedal
MXR CSP-026は、1974年製のハンドワイヤードフェイザーで、ギルモアのスタジオに見られます。ヴィンテージトーンを提供します。
使用時期: 現在のギルモアのスタジオで使用されています。
コーラスエフェクター
Boss CE-2 Chorus
Boss CE-2は、1980年代から1990年代にかけて広く使用されたコーラスペダルで、ギルモアのリッチなサウンドを支える重要な機材です。
使用時期: 1980年代から1990年代のライブで使用されました。
現行ではBOSS 技クラフトシリーズで再販されてます。
Boss CE-3 Chorus
Boss CE-3は、CE-2の進化版で、より深いコーラストーンが得られます。ギルモアは1980年代後半にこのペダルを使用しました。
使用時期: 1980年代後半に使用されました。
すでに廃盤です。上記のCE-2wで我慢しましょう。とはいえ中古でもまだそんな高くないので探してみるのもありだと思います。
コンプレッサーエフェクター
Boss CS-2 Compression Sustainer
Boss CS-2は、ギルモアのライブツアー「A Momentary Lapse of Reason」や「The Division Bell」で使用されたコンプレッサーペダルです。
使用時期: 1987年から1994年にかけて使用されました。
すでに廃盤なので、同じBOSSのコンプで揃えてもいいでしょう。
MXR M102 Dyna Comp
MXR M102 Dyna Compは、ピンク・フロイドの「Animals」や「The Wall」などのアルバムで使用されたコンプレッサーペダルです。
使用時期: 「Animals」(1977)や「The Wall」(1979)で使用されました。
ディレイエフェクター
Boss DD-2 Digital Delay
Boss DD-2は、ギルモアのスタジオ「Medina」で使用されるデジタルディレイペダルで、クリアなディレイサウンドを提供します。
使用時期: 現在のスタジオで使用されています。
廃盤なので最新モデルを買いましょう。デジタル系のエフェクターはビンテージよりも最新機種のほうが良いです。
T-Rex Engineering Replica
T-Rex Engineering Replicaは、ギルモアがスタジオで使用するディレイペダルで、ヴィンテージテープディレイのサウンドを再現します。
使用時期: 近年のレコーディングで使用されています。
T-REX EFFECTS ティーレックス ステレオデジタルディレイペダル タップテンポ MIDI対応 REPLICA DK
Providence DLY-4 Chrono Delay
Providence DLY-4は、ギルモアのスタジオで使用されるディレイペダルで、タイムコントロールが非常に正確です。
使用時期: 現在のギルモアのスタジオで使用されています。
T-Rex Engineering Binson Echorec Magnetic Disk Delay
T-Rex Engineering Binson Echorecは、ギルモアのレコーディングスタジオで使用されるディレイペダルで、Binson Echorecのサウンドを忠実に再現しています。
使用時期: 近年のレコーディングで使用されています。
https://electori.co.jp/t-rex/BINSON_ECHOREC.htm
Dawner Prince Electronics Boonar Multi-Head Drum Echo
Dawner Prince Boonarは、ギルモアのツアーやスタジオで使用されるエコーペダルで、マルチヘッドエコー機能を持っています。
使用時期: 「Rattle That Lock」ツアーで使用されました。
Free The Tone Flight Time FT-2Y
Free The Tone Flight Time FT-2Yは、ギルモアのスタジオ「Medina」で使用されるデジタルディレイペダルで、非常に精密なディレイタイムを提供します。
使用時期: 現在のスタジオで使用されています。
Free The Tone FT-2Y FLIGHT TIME DIGITAL DELAY デジタルディレイ ギターエフェクター
イコライザーエフェクター
Boss GE-7 Graphic Equalizer
Boss GE-7は、ギルモアのスタジオやライブで使用されるイコライザーペダルで、サウンドの微調整に役立ちます。
使用時期: スタジオ「Medina」で確認されています。
Source Audio Programmable EQ
Source Audio Programmable EQは、ギルモアのスタジオで使用されるプログラマブルイコライザーで、トーンの細かい調整が可能です。
使用時期: 現在のスタジオで確認されています。
最新版は下記です。
ハーモナイザー&オクターブエフェクター
DigiTech WH-1 Whammy Pedal
DigiTech WH-1は、1990年代以降、ギルモアが多用しているピッチシフトペダルで、特に「Marooned」などで使用されています。
使用時期: 「The Division Bell」(1994)や「On An Island」(2006)で使用。
最新版は下記です。
ボリュームペダル
DeArmond Volume Pedal
DeArmond Volume Pedalは、ギルモアが1970年代に使用したボリュームペダルで、スライドギターのソロにボリュームスウェルを作り出すために使用されました。
使用時期: 「Meddle」(1971)や「Obscured by Clouds」(1972)で使用されました。
入手難なので、アーニーボールのやつが一番近いでしょう。
【正規品】 ERNIE BALL 6166 ボリュームペダル 250K MONO VOLUME PEDAL パッシブ・タイプ用
ワウペダル
Dunlop Cry Baby GCB-95
Dunlop Cry Baby GCB-95は、ギルモアが「Animals」ツアーから使用しているワウペダルで、ヴォックスワウと交互に使用されました。
使用時期: 「Animals」(1977)ツアーから使用されています。
とはいえ色々所有していてギルモア氏が使えば何でも良くなるのでワウについてはあまり言及しません。
ユニヴァイブ&ロータリーエフェクター
Univox U-915 Uni-Vibe
Univox U-915は、ギルモアが1971年から1974年にかけて使用していたユニヴァイブペダルで、「Obscured by Clouds」や「The Dark Side of the Moon」のレコーディングで使用されました。
使用時期: 「The Dark Side of the Moon」(1973)ツアーで使用。
Effectrode Tube-Vibe
Effectrode Tube-Vibeは、ギルモアのスタジオで使用されるユニヴァイブ系ペダルで、真空管を使用したヴィンテージトーンが特徴です。
使用時期: スタジオ「Medina」で確認されています。
https://www.effectrode.com/products/effects-pedals/tube-vibe/
チューナー
Conn ST-11 Strobotuner
Conn ST-11は、ギルモアのリグに長年使用されているストロボチューナーで、彼のスタジオでも確認されています。
使用時期: 「Astoria」および「Medina」スタジオで使用されています。
とはいえほんとに使っているか怪しいくらい古いので、メインは下記のPetersonでしょう。
https://www.genbassya.com/post/conn-st-11
Peterson VSS-C Stomp Classic Strobotuner
Peterson VSS-Cは、ギルモアのスタジオ「Medina」で使用される高精度なストロボチューナーです。
使用時期: 現在のスタジオで使用されています。
https://www.petersontuners.com/products/stompclassic/
ブーストエフェクト
Pete Cornish ST-2
Pete Cornish ST-2は、ギルモアの2006年のツアーで使用されたブーストペダルで、プロのロックミュージシャンに多く愛用されています。
使用時期: 2006年ツアーで使用されました。
http://tonegold.shop21.makeshop.jp/shopdetail/000000000010/
TC Electronic Booster + Line Driver & Distortion
TC Electronic Booster + Line Driver & Distortionは、ギルモアが1980年代後半に使用したブースト&ディストーションペダルです。
使用時期: 1980年代後半に使用されました。
https://maruhatch.exblog.jp/31115543/
Effectrode Fire Bottle Tube Boost
Effectrode Fire Bottle Tube Boostは、ギルモアのスタジオで確認されたブーストペダルで、ウォームなブーストトーンを提供します。
使用時期: 現在のスタジオで使用されています。
https://www.effectrode.com/products/effects-pedals/fire-bottle-tube-boost/
アクセサリ
Lehle Parallel L Line Mixer
Lehle Parallel L Line Mixerは、ギルモアのエフェクトチェーンに組み込まれているラインミキサーで、特にElectro-Harmonix Electric Mistressフランジャーとの組み合わせで使用されているとされています。
使用時期: 現在のスタジオ「Medina」で使用されています。
よくある質問
Q1. David Gilmourが最も頻繁に使用したエフェクターは何ですか?
A. David GilmourはMXR Phase 90やBig Muffなど、幅広いエフェクターを使用していましたが、特にBK Butler Tube Driverが彼の代表的なオーバードライブペダルです。
Q2. どのエフェクターがGilmourのリードトーンに最も影響を与えましたか?
A. Gilmourのリードトーンには、Electro-Harmonix Big Muffが非常に大きな影響を与えました。特に「Comfortably Numb」のソロでその特徴的なサウンドを聴くことができます。
Q3. David Gilmourが使用しているフェイザーは何ですか?
A. Gilmourは1974年からMXR Phase 90を使用しており、このフェイザーは「Shine On You Crazy Diamond」などで多く使われています。
まとめ
David Gilmourの機材を通じて、彼の独特なサウンドの秘密に迫ることができました。特にオーバードライブ、ディストーション、ファズは彼のサウンドの中核を成す重要なエフェクターです。ギルモアの使用機材を参考にすることで、あの伝説的なサウンドに一歩近づけるかもしれません。これらのエフェクターを活用して、ぜひ自分の音楽にも取り入れてみてください。