Josh Smith(ジョシュ・スミス)の音作りを知るなら、まずLovepedal Tchulaを中心に、ギターのボリュームで歪みを変える使い方に注目したいです。短いディレイとスプリング・リバーブを添え、弾く強さによる音量や歪みの違いを残すことも、本人が語る基本の音につながります。
ただし、ツアーごとに持ち運べる量や必要な音は変わります。ここでは2018年から2021年の本人出演資料を年代別にたどり、同じシリーズの別モデルを比べるときの違いも説明します。全機材を同時に使ったボードという意味ではありません。
Josh Smithの音作りはTchulaと弾き方から考える
Joshはブルースを中心に、ジャズの音の選び方やカントリーの奏法も取り入れるギタリストです。速いフレーズだけでなく、指とピックの組み合わせ、ギターのボリューム操作も音色の変化に結びついています。
Eventideの本人インタビューでは、Tchulaが基本の歪みであり、音量の差を残したリード、スプリング・リバーブ、短いスラップバック・ディレイを自身の音として説明しています。スラップバックは、弾いた音のすぐ後ろに短い反復音を重ねる使い方です。
The Lovepedal Tchula is my main drive sound and my main sound in general.
日本語訳:Lovepedal Tchulaが主な歪みであり、基本の音でもあります。
参考 Josh Smith本人の音作りインタビュー(英語)Eventide同じ機材をそろえる前に、弱く弾いたときと強く弾いたときに音がどう変わるかを聞くと、本人の説明をつかみやすくなります。次の映像は2021年10月16日の「Half Blues」の演奏です。機材を特定するためではなく、フレーズの抑揚を聴くための参考になります。
年代別に見るエフェクターボードの違い
| 紹介時期 | 主な機材 | ボードの特徴 |
|---|---|---|
| 2018 | Tchula、BOG、Echorec | 飛行機でのツアー用。SA450とG2 |
| 2019 | Myriad Fuzz、Volante、HX Stomp | SA525に組んだ大型ボード |
| 2020 | Argonaut、Soloist、MC6 | 船上公演で紹介されたSA250 |
| 2021 | Preamp MKII、Myriad | 大型MyriadとPoly Digitも使う構成 |
時期の違う機材を見つけても、その間ずっと使い続けた、前の機種から直接交換した、という意味にはなりません。以下では、それぞれの紹介で確かめられる機材を分けています。
2018年:Tchulaを軸にした持ち運び用ボード
2018年2月のThat Pedal Showでは、ツアー用のSchmidt Array 450ボードを本人が実演しています。Tchulaを中心に、ファズ、2系統のオーバードライブ、オクターブ効果、ディレイ、H9をG2で切り替える構成です。
Dan recently put together his flying board that he uses when touring
日本語訳:Danが最近、ツアーで使う持ち運び用ボードを組みました。
参考 Josh Smith Pedalboard & Guitar Lesson(英語)That Pedal ShowLovepedal Tchula
本人が音作りの中心として語るオーバードライブです。2018年の紹介に加え、2019年、2020年、2021年の資料にも登場します。
ギターのボリュームを動かし、軽い歪みからリードまで切り替える使い方を考えたい人に向いています。まず歪みの強さを一つ決め、弾き方でどれだけ変わるかを試すと役割が分かります。
以下の時計位置は本記事で提案する調整例です。本人の設定値の転記ではありません。同じフレーズを弾き、音量と歪みを手持ちのギター・アンプに合わせてください。
Tchulaは右側のフットスイッチで、ノブを使って歪みを変える側へ切り替えられます。図のBIASは本体に名前が印字されていない1つのノブを指します。まず低めに合わせ、ギターのボリュームを絞ったときに歪みが減るかを聞きます。歪みが多い場合はノブを下げてください。
Tchula:ギターのボリュームで歪みを変える
- 1 BIAS10時
1ノブの調整例です。右側の追加切替をオンにして試します。音量専用ノブはありません。
Deep Trip BOG
2018年の本人実演で、Tchulaとは別のファズとして紹介されています。オーバードライブだけでは得にくい歪みの質感を加えたいときに、両者の違いを聴き比べると参考になります。
後年のボードに載るMyriad Fuzzとは別機種です。両方を常に併用する前提でそろえる必要はありません。
白い標準BOGでは、VOLUMEが音量、FUZZが歪み、HIGHSが高音です。LOWSは右へ回すほど低音の響きが締まり、コードやピッキングを聞き取りやすくできます。BIASは歪みの途切れ方や弾き心地を変えるノブで、まず中央付近で試します。
BOG:低音を締めて単音を弾く
- 1 VOLUME10時
- 2 BIAS12時
- 3 FUZZ2時
- 4 HIGHS11時
- 5 LOWS1時
白い標準BOGの5ノブです。高音が強いときはHIGHSを下げ、歪みが多いときはFUZZを下げます。
メーカーは、2018年の白いBOGが無改造の標準仕様だったと説明しています。後の赤いJS Modは入力部分を変えた別仕様で、ギターから直接つなぐ使い方が推奨されています。白と赤で、ほかのペダルとの接続条件をひとまとめにしないようにしてください。
参考 標準BOGの各ノブと本体写真(英語)Deep Trip 参考 白い標準BOGと赤いJS Modの違い(英語)Deep TripKing Tone The Duellist
2種類のオーバードライブを一台に備えた機種です。2018年と2019年の本人紹介に登場します。Tchulaとは違う歪みを切り替えたり、重ねたりする考え方を知りたい人に参考になります。
次は2020年版の実演です。2018年の本人取材とは別に、旧世代の歪みを聴く参考になります。
右のA側で使うDRIVEは歪み、VOLUMEは音量、TONEは高音の調整です。下の図は旧型の6ノブのうち右側Aの3ノブだけを示します。A側の横向き切替を中央のSTOCKにし、左のB側はオフにして試してください。
The Duellist(旧型):右側Aの3ノブを抜粋
- 1 VOLUME11時
- 2 DRIVE10時
- 3 TONE12時
6ノブのうちA側だけの図です。VOLUMEが上中央寄り、TONEがその下、DRIVEが右外側。STOCKを選びB側はオフ。歪みはDRIVEから調整します。
The Duellist 2022
2022版は2018年のボードとは世代が違います。接続方法や切替機能も含めて、使いたい世代を選んでください。
Lovepedal Believe
2018年の紹介では35分付近から、さらにTchulaやBOGなどと組み合わせた音も聴けます。高いポジションの単音に、上のオクターブが重なるような響きを足す使い方です。
コードをそのまま一オクターブ上へ移すデジタルのピッチシフターとは、音の作られ方が違います。単音の倍音効果を試したい人に向きます。
Lovepedal Purple Plexi
2018年の機材一覧に登場する、Plexi系の歪みです。Tchulaとは別に、アンプの歪みを意識した音を切り替えるための比較対象になります。
3つのノブは左からVOLUME、TONE、DRIVEです。音量をVOLUME、高音をTONE、歪みをDRIVEで調整します。まず単体でコードを弾き、Tchulaを重ねる前に歪みの強さを聞いてください。
Purple Plexi:コードの輪郭を残す歪み
- 1 VOLUME10時
- 2 TONE11時
- 3 DRIVE11時
高音が強いときはTONEを下げます。DRIVEを上げたらVOLUMEでオン・オフの音量差を合わせます。
Catalinbread Echorec
Catalinbread カタリンブレッド/Echorec Echo エコー ディレイ
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2018年の本人紹介では44分付近から登場します。Binson Echorecを題材にしたディレイで、短く添える反復音と、複数の反復が作るリズムを聴きたい人に向きます。
短いディレイは後述のFlashbackやH9でも使うと本人が説明しています。ディレイを何台も用意するより、まず短い反復を一つ作るところから試せます。
SWELLは反復の回数、TONEは反復音の明るさ、DELAY TIMEは反復の間隔、MIXは原音と反復音の配分です。下の図は5つの操作部のうち、連続調整する4ノブを抜粋しています。右下のPROGRAM SELECTは番号1に合わせて試します。
Echorec:短い反復を薄く添える4ノブ
- 1 SWELL9時
- 2 TONE11時
- 3 DELAY TIME9時
- 4 MIX9時
PROGRAM SELECTを除く4ノブの部分図です。反復が多すぎればSWELLを、原音が聞きにくければMIXを下げます。時計位置からms値は決まりません。
Eventide H9
2018年の紹介ではリバーブやLeslieを意識した回転感のある音を実演しています。Eventideの本人インタビューでも、リバーブ、ディレイ、変調、ピッチ効果を使い分ける機材として語られています。
H9は一台で音色を切り替えられるため、曲ごとに使う効果が違う人に向いています。ただし、多数の音を同時に重ねるマルチエフェクターと同じ使い方とは限りません。
Eventide H9 Max
H9 Maxは2020年のPremier Guitarの本人紹介でも確認できます。H9シリーズはモデルによって収録内容が違うため、2018年のH9と機能をひとまとめにせず、購入する個体の仕様を確認してください。
Barn3 OX9
H9につなぐ追加フットスイッチです。Eventideの記事では、JoshがH9のLeslie効果を操作するために使うと説明されています。音を作る本体と、足元でその音を操作するスイッチを分けて考えると分かりやすくなります。

引用:Eventideの本人インタビューに掲載されたボード。H9の横に追加スイッチを置く構成は、エフェクターを増やすことと操作を増やすことが別だと分かる例です。記事ではBarn3 OX9でH9のLeslieを操作すると説明しています。出典:Eventide「Pedals with the Pros: Josh Smith」(英語)
写真はその記事で紹介されたボードであり、以下の2020年や2021年の構成と同じものではありません。
2019年:大型ボードで歪みとディレイを使い分ける
2019年3月のThat Pedal Showでは、UKツアーに向けてSA525に機材を組む過程を紹介しています。2018年のボードとはサイズも機種も違い、VolanteやHX Stompなどが登場します。
We had two days to put the entire rig together before Josh hit the road on his UK tour
日本語訳:JoshがUKツアーに出るまでの2日間で、機材全体を組む必要がありました。
参考 Building Josh Smith’s New Pedalboard(英語)That Pedal ShowVemuram Myriad Fuzz
Joshとの共同開発モデルです。シリコンとゲルマニウムのトランジスターを組み合わせたファズで、Tchulaのオーバードライブとは違う歪み方を使いたい人に向いています。
2019年の本人紹介に登場し、2020年と2021年の資料でも確認できます。大型のMyriadからファズ部分を独立させた機種なので、後述するループやミックス機能は備えていません。
The Myriad fuzz started life as one half of my larger Myriad pedal.
日本語訳:Myriad Fuzzは、もともと大型Myriadの一部として生まれました。
参考 Myriad Fuzz製品情報(英語)Vemuram2026年10月19日のメーカー情報では、Myriad Fuzzと大型Myriadはともに生産終了です。同じ名前でも機能は違うため、中古や流通在庫を探す場合は筐体と型番を確かめてください。
LEVELは音量、FUZZは歪み、TONEは高音です。小さいFEELノブは、歪みの荒さや音の途切れ方を含む質感を変えます。下はFEELを中央にして、まずFUZZとLEVELで単音の歪みと音量を合わせる例です。側面の小さなBIAS調整部は動かさずに試します。
Myriad Fuzz:音の伸びを確かめる
- 1 LEVEL10時
- 2 FUZZ1時
- 3 FEEL12時
- 4 TONE11時
上の大ノブ2個と下の小ノブ2個を示します。側面BIASは図の外。高音はTONE、歪みはFUZZから調整してください。
Xotic XW-1
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2019年の大型ボードで使うワウです。足の位置で音色を変えられるので、ファズやオーバードライブと組み合わせた単音リードの表情を作りたい人に向きます。2020年の紹介に登場するDunlopのワウとは別機種です。
ワウの効きを強く感じる場合は、踏み込む深さと、側面のWAH Qを一つずつ変えて聞き比べます。WAH Qは、足で音色を変えたときの「ワウ」と鳴る強調の強さを調整します。下の図は側面のWAH Qだけで、ほかのノブや内部スイッチを含みません。
XW-1:側面WAH Qだけの調整例
- 1 WAH Q12時
4つある側面ノブのうちWAH Qだけの部分図です。まず中央で、つま先を下げる深さによる音の変化を聞きます。
Strymon Volante
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2019年の紹介では36分40秒付近から実演しています。複数のヘッドによる反復を使うエコーで、短いディレイだけでなく、反復が作るリズムを細かく変えたい人に向いています。
2018年のEchorec、2020年のFlashbackと並べて現在の同じボードに載っていると考えるのではなく、時期ごとの選択として聴き比べると参考になります。
VolanteのTIMEは反復の間隔、REPEATSは反復の回数、ECHO LEVELは反復音の音量です。下は9ノブのうち、上段中央から右の3ノブを抜粋しています。TYPEはtape、SPEEDはdoubleを選び、playbackとfeedbackのボタンは4だけをオンにして、反復を一つの間隔で聞く例です。
Volante:TIME・REPEATS・ECHO LEVELを抜粋
- 1 TIME9時
- 2 REPEATS9時
- 3 ECHO LEVEL9時
全9ノブの一部です。TYPE=tape、SPEED=double、head4のみ。REC LEVEL・MECHANICS・WEAR・LOW CUT・SPRINGは低め、SPACINGはevenで試します。
反復が多ければREPEATS、弾いた音より反復が目立てばECHO LEVELを下げます。TIMEは同じフレーズを弾きながら短く合わせてください。SPEEDや使用するヘッドでも間隔が変わるため、図の時計位置を固定のms値とは扱いません。
参考 Volanteの9ノブとヘッド選択(英語)StrymonOrigin Effects RevivalDRIVE
2019年の紹介で実演される、アンプの歪み方を題材にしたオーバードライブです。回路が電源の影響を受けて生じるゴースト音なども音作りに取り入れます。「Ghosting」はここでは機能の説明で、別の正式モデル名ではありません。
RevivalDRIVE and Footswitch Bundle
ORIGIN EFFECTS RevivalDRIVE and Footswitch Bundle 専用フットスイッチセットバンドル オリジンエフェクツ
本体と専用フットスイッチのセットです。2019年の本人ボードで聴ける歪みに加え、足元で操作を増やしたい場合は、メーカーの実演で専用スイッチの役割を確認すると参考になります。
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2019年の大型ボードに載るマルチエフェクターです。複数の効果を一台に収めるため、必要な効果が曲ごとに変わる人には、個別エフェクターを増やす方法との比較になります。
多数の機材と併用している例であり、Joshがすべてのアンプ音や歪みをHX Stompだけで作っているという意味ではありません。
Lovepedal EchoPlexi
2019年の紹介では42分57秒付近に登場します。Plexi系の歪みとエコーを一台にまとめた機種です。オーバードライブだけのエフェクターとして捉えると、反復音を作る側の役割を見落とします。
歪みと短いエコーを組み合わせたい人は、両方の音を聴くと使い道をつかめます。歪みの側が似ていても、Purple Plexi単体とは操作と機能が違います。
Vemuram Tube Screamer
2019年の紹介に登場するVemuram Tube Screamerです。TchulaやDuellistとは別に、Tube Screamer系の歪みを組み合わせる例として参考になります。
似た種類の歪みをすべて買うより、まず一台を基準にして、重ねると音量と歪みがどう変わるかを確かめたいところです。
Sonic Research ST-300 Mini
商品写真:Vision Guitarの同型製品ページ(英語)。
2019年の機材一覧に記載される小型チューナーです。2018年の紹介ではST-300と記載されており、通常サイズとMiniを分けて選ぶ必要があります。歪みを変える機材ではなく、ボード上の大きさと表示の見やすさで比較できます。
Schmidt Array SA525
2019年の大型ボードに使われた筐体です。上下に機材を配置し、配線や電源も含めて組んでいます。2018年の450、2020年の250とは別の大きさなので、本人と同じ機材を載せる前に持ち運び方も考えたいです。
2020年:SA250とMIDIでまとめた小型ボード
2020年3月のPremier Guitar「Rig Rundown」では、船上公演用の小型ボードを紹介しています。Myriad Fuzz、Tchula、Argonaut、Soloist、Flashback MiniをMorningstar ML5につなぎ、MC6で切り替える構成です。その後ろにはGFI Specular TempusとH9 Maxを置いています。
The ML5 allows him to use MIDI to control his non-MIDI stomps.
日本語訳:ML5により、MIDIに対応していないエフェクターもMIDIで切り替えられます。
参考 Josh Smith Rig Rundown(英語)Premier GuitarMythos Argonaut
単音に上のオクターブや金属的な倍音を加えるエフェクターです。2020年と2021年の紹介に登場します。ファズやオーバードライブと組み合わせて、Octavia系の倍音効果を作りたい人に向きます。
デジタル・オクターバーのように和音の各音をきれいに移調する機材ではありません。コードでは音がぶつかる響きも出るため、まず単音で違いを聴くと役割をつかめます。
Alone it’s a ring mod/octave effect that is real funky and fun to play.
日本語訳:単体では、リングモジュレーターとオクターブを組み合わせた効果が得られます。
参考 Argonautメーカー実演の説明(英語)Mythos PedalsKing Tone The Soloist
2020年と2021年の本人紹介で確認できます。Duellistとは別に、一系統のオーバードライブとして使う機種です。二つの歪みを一台で切り替える必要がない人には、操作の少ない機種との比較が参考になります。
4ノブは上左DRIVE、上右VOLUME、下左BODY、下右TONEです。DRIVEで歪み、VOLUMEで音量、BODYで低音の厚み、TONEで高音を合わせます。中央の切替は上GLASS・中STOCK・下EDGEの順で、最初は中央のSTOCKを選ぶと、ノブを動かした差を聞きやすくなります。
The Soloist:STOCKで軽い歪みを作る
- 1 DRIVE10時
- 2 VOLUME11時
- 3 BODY12時
- 4 TONE11時
- 5 VOICESTOCK
VOICEは中央切替の機能名です。低音が膨らむ場合はBODY、高音が強い場合はTONEを下げ、最後にVOLUMEを合わせます。
TC Electronic Flashback Mini
小型ディレイです。2018年の本人実演ではJoshのTonePrintを紹介し、Eventideのインタビューでは、H9をほかの効果に使うときにTC側でスラップバックを使うと説明しています。
Tchulaの歪みを主役にして短い反復を添えたい人は、大型ディレイの機能数より、この役割に注目すると選びやすいです。
初代MiniはDELAYで反復の間隔、FEEDBACKで回数、FX LEVELで反復音の音量を調整します。JoshのTonePrintを使う場合も、反復が多すぎればFEEDBACK、反復が目立ちすぎればFX LEVELを下げて確かめられます。足で押す強さを音の変化に使うMASHは、次の2 Miniの機能です。
参考 初代Flashback Miniの操作説明(英語)TC ElectronicTC Electronic Flashback 2 Mini
tc electronic デジタルディレイペダル TonePrint対応 スタジオグレードアルゴリズム MASHフットスイッチ …
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MASHによる足元操作を備えた別世代です。2018年の初代Miniに対し、足で踏む強さも音の操作に使いたい人が比較する機種です。
2 Miniは上のDELAYで反復の間隔、下左F. BACKで回数、下右LEVELで反復音の音量を調整します。下は短い反復を控えめに添える例です。TonePrintによって効き方が変わるため、同じ音色を選んでからノブを動かしてください。
Flashback 2 Mini:短い反復を薄く足す
- 1 DELAY9時
- 2 F. BACK9時
- 3 LEVEL9時
2 Miniの3ノブです。反復が多ければF. BACK、反復音が大きければLEVELを下げます。MASHは強く踏み込まず、通常のオン・オフで試します。
Morningstar MC6 / MC6 MKII
MIDIは、音そのものではなく、音色番号や操作を機器へ伝えるための信号です。2019年の資料はMC6 MKII、2020年の紹介はMC6とML5による切り替えを説明しています。動画はMC6 MKIIのメーカー紹介です。
MC6がギター音を直接ループへ振り分けるわけではなく、ML5がその切り替えを受け持ちます。音を作るエフェクターと操作用のコントローラーを分けて考えることが大切です。
Morningstar MC6 PRO
Morningstar FX / MC6 PRO Perfectly Programmable MIDI Controller
MC6 PROは、2019年のMC6 MKIIとは別モデルです。ボード全体の操作を組み直したい人は、画面や端子、操作方法を比較する対象になります。同じMC6の名でも、過去の機種と同一の操作を前提にせず選びたいところです。
2021年:Preamp MKIIと大型Myriadも登場
2021年12月のSweetwater本人紹介では、Tchula、Myriad Fuzz、Argonaut、Soloistなどに加え、Preamp MKII、大型Myriad、Poly Digitが登場します。以前のボードから何を直接置き換えたかまでは決めつけず、その時点の構成として見ると分かりやすいです。
Josh Smith took time from his busy schedule to show Sweetwater his incredible stage rig!
日本語訳:Josh SmithがSweetwaterにステージ用の機材を紹介しました。
参考 Josh Smith’s Pedalboard(英語)SweetwaterChase Bliss Automatone Preamp MKII
本人紹介の9分36秒付近で登場する、歪みと音質を調整する機材です。モーターフェーダーが動くため、呼び出した音と操作位置の関係も見て分かります。
一つの歪みを常時使うだけでなく、複数の設定を切り替えたい人に参考になる機種です。本人の数値設定を、そのまま別のギターやアンプへ当てはめる必要はありません。
Vemuram Myriad
12分50秒付近で紹介される大型Myriadは、Myriad Fuzzに外部エフェクターをつなぐループと、音を混ぜる機能を備えた別機種です。原音やファズ、外部エフェクトの割合を扱い、二台のアンプを使う構成にも対応します。
単純に大きな筐体のMyriad Fuzzという意味ではありません。音の混ぜ方や複数アンプの使い方まで工夫したい人向けです。メーカーの2026年10月19日時点の情報では生産終了です。
This pedal is a mixture of the Myriad Fuzz, Loop, and a mixer
日本語訳:Myriad Fuzz、ループ、ミキサーを組み合わせた機材です。
参考 Myriad製品情報(英語)Vemuramこの紹介ではPoly Digitも使っています。映像を追うと、短い反復を作るFlashbackと、別の処理を担当する機材を併用する考え方が分かります。
ファズ部分を調整する場合は、右側のFUZZ-LVがファズの音量、FUZZが歪み、FEELが質感、TONEが高音です。下は本体6ノブのうち右側4ノブだけの図です。MIXやWET-LV、外部ループ、出力の切替は含まないため、現在の接続・切替を保ったまま、ファズの歪みと音量を合わせるために使ってください。
大型Myriad:右側のファズ4ノブを抜粋
- 1 FUZZ-LV10時
- 2 FUZZ1時
- 3 FEEL12時
- 4 TONE11時
全6ノブの右側4ノブです。MIX・WET-LV・ループと出力切替・側面調整部は図の外。FUZZを下げると歪みを控えられます。
G2と周辺機器は「音を作る役」と分けて見る
TheGigRig G2
2018年と2019年のボードで使うスイッチャーです。複数のエフェクターのオン/オフをまとめて切り替え、対応機にはMIDIで操作を送ります。電源機器や信号を分岐する機器とは役割が違います。
複数の歪みや空間系を一度に切り替えたい人向けの機材です。Tchulaと短いディレイだけで始めるなら、最初から大型の制御システムを組む必要はありません。
G2の後のモデルを調べるなら、G3とG3S
メーカーは、G2の設計を発展させたシリーズとしてG3を案内しています。G2の10ループに対し、G3は12ループを備え、保存した組合せごとにペダルの順序や左右の出力への送り方も設定できます。足元でまとめて切り替える用途は同じですが、接続と設定の範囲が広がります。
G3Sは、各フットスイッチ横の画面でも名前を確認できるモデルです。G3とG3Sは併売されており、G3が終了したという意味ではありません。また、ここで紹介した2018・2019年の本人ボードはG2で、G3やG3Sへ交換したという説明ではありません。
参考 G2の後に登場したG3の機能(英語)TheGigRig 参考 G3Sのフットスイッチ横の表示(英語)TheGigRigメーカーのG3シリーズ販売一覧では、筐体サイズとスイッチ横の表示の有無を比べられます。
Josh Smithの使用ギター
Chapin T-bird
2020年のPremier Guitarではメインとして紹介されています。アッシュ・ボディ、メイプル・ネック、Lollarピックアップを備えたTスタイルで、予備はMarc Rutters ’57 Styleです。エフェクターだけでなく、ギター自体の反応も本人の音を考える手掛かりになります。
Ibanez FLATV1 / FLATV2
Ibanezの本人シグネチャーです。メーカーの日本語アーティストページはFLATV1とFLATV2を掲載しています。映像は2025年公開のFLATV2で、FLATV1の紹介映像ではありません。
参考 Josh Smithアーティスト紹介IbanezJosh Smithの使用アンプ
Morgan JS40 / AC40
Eventideの本人インタビューでは、Fender系のJS40とVox系のAC40に接続すると説明しています。これに対し、2020年の船上公演は通常のMorganを使えず、レンタルのVox AC30とFender Super Reverbを使用したと紹介されています。
アンプ名が違っても、同じ時点で全部を使っていたわけではありません。本人の音を参考にするなら、まず手元のアンプで音量と歪みの変化を作り、二台使う必要があるかを後から考えるほうが取り組みやすいです。
Morgan JS12
JS40とは別の、小出力のJosh Smithシグネチャー・モデルです。メーカーは、Mick Jaggerの伴奏で使うために依頼された本人のPR12をもとに、改良を加えた設計と説明しています。2019年のJS40+AC40と同じ組み合わせとして扱わず、音量や用途の違うモデルとして比較します。
The JS12 contains all of the mods that Josh asked for on his personal PR12.
日本語訳:JS12には、Joshが自身のPR12に求めた改良を盛り込んでいます。
参考 JS12製品情報(英語)Morgan Amps手持ちの機材で音作りを試す順番
本人のつまみ位置を再現する手順ではなく、公開された音作りの考え方を、手持ちのアンプとオーバードライブで試す方法です。まず歪みと短いディレイだけで始め、必要な効果を後から足すと違いを判断しやすくなります。
オーバードライブを一台選び、ギターのボリュームを上げたときにリードの歪みになる位置を探します。少し絞り、伴奏で使える歪みまで戻るか確かめます。
弱く弾く音と強く弾く音を続けて比べます。歪みを増やしすぎて音量の差が分かりにくければ、歪み量を下げます。
ディレイを短めにし、反復回数と音量を少なくして、フレーズの後ろに一回程度の響きを添えます。まず原音の弾き始めが聞こえる量にします。
スプリング系のリバーブを薄く足します。ファズやオクターブ、回転感のある音は、必要なフレーズが出てきたときに個別に比べます。
基本の歪みと短い反復が決まれば、次に必要なのが別の歪みなのか、H9のように音色を切り替える機材なのかを考えられます。本人が多くの機材を使うことと、最初からすべてが必要なことは別です。
よくある質問
- Josh Smithの基本の歪みは何ですか?
- Eventideの本人インタビューではLovepedal Tchulaを基本の歪みとして説明しています。ギターのボリュームや弾く強さで音を変える使い方も重要です。
- 紹介された機材はすべて同時に使っていますか?
- いいえ。この記事は2018年から2021年の本人紹介を分けています。ボードの大きさや機種は時期によって違い、全機材を一度に使う構成ではありません。
- MyriadとMyriad Fuzzは同じですか?
- 別機種です。Myriad Fuzzはファズ部分を独立させた機種で、大型Myriadは外部エフェクト用のループやミックス、二台のアンプへの接続も扱います。
- MC6の代わりにMC6 PROを選べば同じですか?
- MC6 PROとMC6 MKIIは別モデルです。2019年の本人使用機はMC6 MKIIです。MIDIで操作する考え方は参考になりますが、端子や操作方法は分けて比較してください。
- 最初から二台のアンプが必要ですか?
- 必須ではありません。まず一台のアンプで、ギターのボリュームで変わる歪みと短いディレイを作り、必要な音の違いを聞き分けるところから試せます。
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