マイケル・ランドウ(Michael Landau)の機材は、1枚のボードを見ただけでは整理できません。ツアーや制作時期によって、歪み、Vibe、ディレイ、アンプの組み合わせが変わるからです。
結論から言うと、長年の核はストラトキャスター、複数段の歪み、Vibe/コーラス、ディレイ/リバーブです。ただし、2012年、2020年、2023年の確認資料では具体的なモデルが異なります。
本人インタビュー、Fender公式、ボード製作者の記録で確認できた機材は年代を付けて掲載します。従来記事にあった24機種も消さず、今回の確認資料で裏付けられなかったものは「未確認候補」として分けました。
使用機材の結論
| 区分 | 確認できた主な機材 | 確認時期・資料 |
|---|---|---|
| ギター | 1959年製Fender Stratocaster「Coma」 | Fender公式 |
| ギター | Fender Michael Landau Signature 1968 Stratocaster | Fender公式 |
| アンプ | Fender Hot Rod Deluxe/DeVilleの2台構成 | 2020年インタビュー |
| 歪み | Berkos Germanium Experience、VEMURAM Jan Ray | 2012年ボード |
| 歪み | Roger Mayer Voodoo-1、Maxon SD-9、Way Huge Green Rhino | 2020年インタビュー |
| 歪み | Voodoo-1、DOD Looking Glass、VEMURAMプロトタイプ | 2023年インタビュー |
| 揺れ | 改造Arion SCH-1、Blue Hippo、DryBell Vibe Machine | 2012〜2023年の各資料 |
| 空間系 | Strymon TimeLine、blueSky/BigSky | 2012〜2023年の各資料 |
この表は「全時期に同時使用した機材」ではありません。年代ごとのスナップショットです。
ギター
1959年製Fender Stratocaster「Coma」
Fenderは、ランドウが10代で入手した1959年製Dakota Red Stratocasterを「Coma」と紹介しています。長年にわたって改造された個体で、2023年のシグネチャーモデルは、その外観と仕様を再現したものです。
参考
Artist Signature Specs: Michael Landau Coma StratocasterFender公式
Michael Landau Signature 1968 Stratocaster
Fender Custom Shopの1968 Signatureは、本人の1968年製Stratocasterを基にした別のシグネチャーモデルです。Comaを再現したモデルとは元になった個体が違います。軽量アルダーボディ、3基のFat ’50sシングルコイル、7.25インチ指板Rなどが公式仕様です。
参考
Michael Landau Signature 1968 StratocasterFender公式
従来記事ではGibson Les Paulも使用ギターとして挙げていました。使用例が存在する可能性はありますが、今回参照した資料では時期と用途を確認できなかったため、メイン機材とは断定しません。
アンプとウェット/ドライ構成
2020年のインタビューでは、Fender Hot Rod DeluxeまたはDeVilleを2台使い、片方をドライ、もう片方をウェットにする構成が説明されています。
2023年の本人インタビューでは、アンプのスピーカー出力をSuhr Reactive Loadへ送り、バッファー、エクスプレッションペダル、Strymon TimeLine、BigSky、Seymour Duncan PowerStage 170を経て別キャビネットへ送る構成が紹介されています。これは一般的な「アンプのSENDから空間系へつなぐ」方法とは異なります。
過去に使ったアンプとして、’64 Princeton Reissue、ヴィンテージDeluxe Reverb、Marshall JMP 50W、Suhr Badger 18も本人が挙げています。
参考
Michael Landau on his approach to guitarGuitar.com
参考
Michael Landau gear interviewGuitar World
従来記事にあった「最新のマルチエフェクターやプロファイリングアンプを併用する」という記述は、今回の確認資料では裏付けられませんでした。噂の可能性は残しますが、具体的な機種・時期が分かるまでは確定情報として扱いません。
年代別エフェクターボード
2012年:Jan RayとEV-5を組み合わせたボード
Vertex Effectsが製作した2012年のボードでは、信号順まで公開されています。
| 順番 | 機材 | 役割・補足 |
|---|---|---|
| 1 | Berkos The Germanium Experience | ファズ |
| 2 | VEMURAM Jan Ray | 改造EXP端子をRoland EV-5で操作 |
| 3 | Vertex Axis Wah | ワウ |
| 4 | Vertex改造 Arion SCH-1 | コーラス |
| 5 | Strymon TimeLine | ディレイ、EV-5接続 |
| 6 | Interface | アンプへ送るパッシブ経路 |
電源はVoodoo Lab Pedal Power ISO-5を改造したものです。従来記事にあったPedal Power 2 Plusではありません。また、SD-9は将来EXP改造を試す候補として記載されており、この2012年ボードの信号順には入っていません。
参考
Michael Landau PedalboardVertex Effects
2020年:Voodoo-1、Green Rhino、SD-9
2020年の本人インタビューでは、Roger Mayer Voodoo-1、Way Huge Blue Hippo、Green Rhino、Maxon SD-9、Suhr Jack Rabbit、Strymon blueSky、TimeLineを挙げています。
ここで確認できるのはRoger MayerのVoodoo-1ディストーションです。従来記事にあるVoodoo-Vibeとは別製品です。同様に、確認できたのはGreen Rhino単体で、Green RhinoとRed Llamaを一体化したCamel Toeの使用を示すものではありません。
SD-9自体の特徴や年代別モデルは、個別記事で詳しく整理しています。
2023年:Vibe Machineとラック後段の空間系
2023年の本人インタビューで挙がったペダルは、Roger Mayer Voodoo-1、DOD Looking Glass、DryBell Vibe Machine、VEMURAMのプロトタイプ・ディストーション、Way Huge Blue Hippoです。アンプ後段のウェット系にはTimeLineとBigSkyを使っています。
Uni-Vibe系の仕組みや現行候補を比較したい場合は、専用記事も参考になります。
2022〜2023年:VEMURAM Butter Machine
販売店が掲載するメーカー説明では、Butter Machineはランドウとの共同開発モデルで、2022年と2023年のツアーやスタジオでプロトタイプが使われたとされています。本人インタビューで製品名まで確認した資料ではないため、メーカー由来の販売情報として区別します。
参考
VEMURAM Butter Machine Michael Landau SignatureEchoinox
従来記事に掲載していた24機種の確認状況
「一次情報で見つからない=使っていない」とは限りません。ボード写真、短期間のツアー、貸与機材などが出典になっている可能性があります。そこで、明確な取り違えだけを訂正し、それ以外は噂・二次情報として残します。
| 従来掲載名 | 今回の判定 | 補足 |
|---|---|---|
| Maxon SD-9 | 確認 | 2020年の本人インタビュー |
| Strymon Flint | 未確認 | blueSky/BigSkyは確認。Flintとは別製品 |
| VEMURAM Jan Ray | 確認 | 2012年ボード |
| DOD Looking Glass | 確認 | 2023年の本人インタビュー |
| Berkos Germanium Experience | 確認 | 2012年ボード |
| VEMURAM Shanks 3K | 未確認 | 既存WPAPはSHANKS ODS-1で、3Kとは別モデル |
| Roger Mayer Voodoo-Vibe | 未確認 | 確認できたVoodoo-1とは別製品 |
| Line 6 DL4 | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| Voodoo Lab Micro Vibe | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| Ernie Ball VP Jr. | 未確認 | 2012年に確認できたのはEV-5 |
| EHX Deluxe Memory Man 550-TT | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| DigiTech HardWire RV-7 | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| Black Cat Stereo Vibe | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| Maxon VOP-9 | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| BOSS TU-12H | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| Subdecay Super Spring Theory | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| Fulltone OCD | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| Shin-ei Vibe Bro | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| Roland EV-5 | 確認 | 2012年ボードでJan Ray/TimeLineを操作 |
| Voodoo Lab Pedal Power 2 Plus | 未確認 | 2012年に確認できたのは改造ISO-5 |
| DryBell Vibe Machine | 確認 | 2023年の本人インタビュー |
| Way Huge Camel Toe | 未確認 | Green Rhino/Blue Hippoは確認。Camel Toeとは別 |
| Red Witch Empress Chorus | 未確認 | 今回の資料では確認できず |
| VEMURAM Butter Machine | メーカー由来情報 | 共同開発・ツアー使用の販売説明あり |
「使用していない」と断定するものではありません。出典の年代、本人発言、ボード全体が分かる資料を確認できた場合に更新します。
掲載機材を確認する
以下は、従来記事に掲載していた製品リンクです。使用を確認できた機材と、未確認候補を同列に「現在のボード」として扱わないよう、判定表と合わせて見てください。
確認資料に登場するモデル
MAXON Maxon ギターエフェクター Sonic Distortion SD9
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SD-9は2020年の本人インタビューで確認できます。2012年資料ではボード上ではなく、EXP改造の候補として言及されています。
Jan Rayは2012年ボードで、改造端子にEV-5をつないで音量を操作していました。
EV-5はボリュームペダルではなく、対応機器を操作するエクスプレッションペダルです。
参考
EV-5 Expression PedalRoland公式
Butter Machineはメーカー由来の販売資料で共同開発とツアー使用が案内されています。
未確認候補として残すモデル
Flintの使用は今回確認できませんでした。確認できたStrymon製品はTimeLine、blueSky、BigSkyです。
リンク先はSHANKS ODS-1です。従来見出しのSHANKS 3Kとは同一製品として扱えません。
Voodoo-Vibeの使用は未確認です。本人が挙げたVoodoo-1ディストーションとは別製品です。
従来記事のDL4は現行MkIIへの商品リンクでしたが、ランドウの使用機種・世代は今回確認できませんでした。
VP Jr. 6180はパッシブ・ボリュームペダルです。専用エクスプレッション出力を備えるモデルとしては扱いません。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター アナログディレイ Deluxe Memory Man 【国内正規品】
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既存リンクの商品名はDeluxe Memory Manで、従来見出しの「550-TT」と一致するかは商品ページで確認が必要です。
VOP-9の使用は、今回参照した年代別資料では確認できませんでした。
Fulltone OCD (Obsessive Compulsive Drive)
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OCDも従来記事から残した候補です。本人発言または年代の分かるボード資料を確認できるまでは噂として扱います。
Voo Doo LAB「PEDAL POWER 2 PLUS」パワー・サプライ・ユニット [国内正規品]
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Pedal Power 2 Plusの使用は未確認です。2012年ボードの電源は改造Pedal Power ISO-5でした。
Camel ToeはGreen Rhino系とRed Llama系を一体化した製品ですが、Green Rhinoの使用確認だけでCamel Toeも使ったとは断定できません。
参考
WHE209 Camel Toe ManualJim Dunlop公式
Red Witch Empress Chorusは、従来記事にあった未確認候補として残しています。
高価格帯のハンドメイド機材を広く比較したい場合は、高級エフェクターの選び方も参考になります。
マイケル・ランドウの機材に関するFAQ
- マイケル・ランドウのメインギターは何ですか?
- 代表的な一本は、本人が10代で入手した1959年製Fender Stratocaster「Coma」です。FenderからComaを再現したシグネチャーモデルと、別の1968年製個体を基にしたCustom Shopモデルが発売されています。
- マイケル・ランドウはMaxon SD-9を使っていますか?
- はい。2020年の本人インタビューでSD-9が挙げられています。2012年のVertex資料では当時の信号順にはなく、将来EXP改造を試す候補として記載されていました。
- Roger Mayer Voodoo-Vibeを使っていますか?
- 今回確認できた本人発言はVoodoo-1ディストーションです。Voodoo-Vibeは別製品で、使用を裏付ける年代付き資料を確認できなかったため、噂・未確認候補として残しています。
- 掲載機材が資料によって違うのはなぜですか?
- ツアー、録音、年代によってボードとアンプ構成が変わるためです。2012年、2020年、2023年の機材を一つの固定ボードとして混ぜず、年代別に見る必要があります。
まとめ
マイケル・ランドウの使用機材は、ストラトキャスターを中心に、複数の歪み、Vibe/コーラス、空間系を年代ごとに組み替えた構成です。特にVoodoo-1とVoodoo-Vibe、Green RhinoとCamel Toe、Pedal Power ISO-5と2 Plusは別製品なので、混同しないことが重要です。
再現するときは機種を24台そろえるより、軽い歪み、リード用歪み、揺れ、ディレイ/リバーブを役割別に用意し、ドライ音の輪郭を残すほうがランドウの音作りを理解しやすくなります。









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