ギターシールドを拘りだすとキリがないですが、エフェクターを使う人も使わない人も必ず一本は優秀なシールドを持っておいたほうが便利かと思います。
本日は数あるギターシールドの中から、これを選んどけばとりあえず間違いはないシールドを7つまとめてみましたので、ご紹介いたします。
良いシールドの基準とは
そもそもシールドって?
エレキギターやエレキベースを始めたばかりの頃は、朗らかにこれは「ケーブル」と呼びたい所を楽器屋のお兄さんや軽音楽部はやけにプロっぽく「シールド」と誇らしく発言しているように聞こえなかったでしょうか。
管理人もその一人です。
シールドとは、正しくは「シールドケーブル」といいます。
上記の見づらい図のように、シールドは内部で1本の芯線と網目状の中が空洞の網線で構成されています。
芯線にプラスの信号を流し、芯線の周りを覆っている網線にマイナスの信号を流すことで、芯線はマイナスの信号を伴った網線に守られる形となります。
この状態を「シールドされている」といい、ノイズなどから芯線を守っています。
内部の芯線が2本あるケーブルもあり、その場合片方をホットに使用して、もう片方を網線と一緒にコールドに接続するのが一般的です。
長さは短ければ短いほど良い
後述しますが、シールドとは音が良くなる魔法のケーブルではなく、もちろんながければ長いほどギターやベースからの信号は劣化します。
とはいっても1メートルくらいのシールドだとまともに演奏できないので、3メートルから5メートルくらいのものを買っておけば間違いがないでしょう。
7メートルのものだと、邪魔でしか無いです。そんなに広い会場で演奏することがあれば別ですが。
エフェクターを使う人は3メートルもあればボード周りを歩けるくらいの長さになるのでおすすめです。
男らしくエフェクターは使わないなんて人は5メートルあれば十分ですね。
シールドは統一したほうが良い?
エフェクターを使う人はシールドが一本では何も出来ないかと思うので、長いシールド2本と、エフェクターの個数から1弾いた本数のパッチケーブルが必要になるでしょう。
結論から言えば全て同じもので統一したほうが良いのですが、安物じゃなければパッチケーブルを違うメーカーにしたから音が悪くなったなんて人間の耳では聞き取れないかと思いますので、長いシールドだけ同じものにすればいいと思います。
もっと言えば、ギターに接続するシールドだけ良質なものであれば何でも良いと思います。そこまでナイーブにならなくてもいいです。
シールドは音を良くするものではない
よく、このケーブルは音が太くなる!といいますが、たしかにケーブルによって特性はあると思います。
シールドは音を良くする魔法のケーブルではなく、ギターから出ている信号をいかに劣化せずにアンプやエフェクターに届けるのかが大切なツールです。
音が太くなる!ではなく、使っているギターのポテンシャルを発揮してくれる!のほうが正しい表現ですね。
プラグのSとLってなに?
Sはストレートの略、Lは単純にL字型の略です。
ストレート型はどんなギターにも使えるのですが、レスポールなどだとかさばるのでL字型の方が良いと思います。
逆にL字型だとテレキャスタータイプのギターには使えなかったりします。
おすすめシールド7選!
Belden 9395
高音域: 3/5
中音域: 4.5/5
低音域: 2.5/5
クリア度: 4/5
パワー: 2.5/5
強度: 3.5/5
もうこれ一つ紹介すれば本来十分だと思う管理人です。
アメリカの有名ケーブルメーカー「Belden」(ベルデン)のリリースしている9395という型番のシールドです。
ギターように開発されただけあって、中音域の劣化が少なく、ストレートにバランスよくギターのポテンシャルを発揮してくれます。
たまに同じ9395でも、プラグ部分がSwitch craft(スウィッチクラフト)というメーカーのプラグを選んだほうが良いですね。
なんか安いな!と思ったら別メーカーの粗悪品プラグだったりするので注意しましょう。
Belden 8412
高音域: 2.5/5
中音域: 4/5
低音域: 4/5
クリア度: 3.5/5
パワー: 4/5
強度: 4/5
同じくBELDEN社の8412というモデルです。9395はギター用、8412はベース用みたいなすみ分けがされているようですが、普通にギターでも使えます。
管理人は高校生の頃から10年近く8412を使っていました。
ベース用の括りをされているだけあって、低音域が非常によく出てパワーを感じます。
アンプ直の人にはかなりおすすめですね。
CANARE
高音域: 3.5/5
中音域: 3/5
低音域: 2/5
クリア度: 4/5
パワー: 1.5/5
強度: 2/5
元祖激安シールドの定番ですが、音色は十分です。
カナレは日本のケーブルメーカーで、放送局やスタジオなどのケーブルを製造しています。おそらく最初はギター用なんて括りはなく、ギターにも使えるんじゃないかと試してみたら良かったみたいな事があったのかもしれません。
昔からギタリスト、ベーシストに愛用されているシールドで、値段が安いため過小評価されることが多いですが、管理人は結構気に入っていて、エレキギターの内部配線なんかにも使ったりしています。
サウンドはパワーはちょっと物足りない印象ですが、温かみがあり柔らかいサウンドです。
シールド自体も柔らかいケーブルなので少し強度に不安は感じますね。プラグも少し安っぽかったりするので、たまにSwitch Craftのプラグに交換してるメーカーもあります。
PROVIDENCE E205
高音域: 3.5/5
中音域: 4/5
低音域: 3.5/5
クリア度: 4/5
パワー: 2.5/5
強度: 3.5/5
Providenceは、日本の株式会社パシフィクスさんのブランドです。
Providenceのシールドは、トップミュージシャンのライブ、レコーディングでの使用を念頭に開発されているとのことです。
以下、メーカーサイト抜粋になります。
国内外のトップミュージシャンが愛用しているだけあって非常にバランスがよく壊れにくい印象です。
管理人の先輩も10年近くProvidenceのシールドを使用されてますが、一度も壊れたことがないそうです。
CUSTOM AUDIO JAPAN シールド
高音域: 3/5
中音域: 4/5
低音域: 2.5/5
クリア度: 4.5/5
パワー: 2.5/5
強度: 3.5/5
テクニカルで高品質な製品を手がけるカスタムオーディオジャパンさんのシールドケーブルです。
BELDEN 9395に似たサウンドで、構造も結構似てますが、本シールドの方が音像がクリアで原音に忠実な印象です。
レコーディングエンジニアの方にファンが多いらしく、その影響で携わったミュージシャンも使ってるなんて話をよく聞きます。
VOX カールコード シールド
高音域: 2/5
中音域: 3/5
低音域: 2.5/5
クリア度: 3/5
パワー: 3/5
強度: 4/5
これは音がいいかといえばそうではないのですが、とりあえずかっこいいので紹介します。あと意外とお安い。
Jimi Hendrixマニアの管理人からしたら大好物なのが管理人です。
一般的にカールコードは音が悪いそうですが、たしかに良くはないですが普通くらいな印象です。
見た目に拘る人におすすめです。
Free the tone CU-6550STD
高音域: 4/5
中音域: 4/5
低音域: 3/5
クリア度: 4.5/5
パワー: 3/5
強度: 4/5
今をときめくエレキギター・ベースの機材メーカー「Free The Tone」の手がけるハイエンドなシールドケーブルです。
お値段もお高めですが、その分非常にハイスペックです。Belden 9395をさらにアップグレードしたようなサウンドでジャンルを問わずいいシールドかと思います。
パッチケーブルもハンダを使わずに作れるキットも販売されているので、新時代のシールド業界トップを爆走中です。
シールドおすすめのまとめ
いかがでしたでしょうか。
たかがシールドですが、されどシールドということで、シールドがなければせっかくいいギターを持っていても宝の持ち腐れになります。
安いもので壊れやすかったりしても大事なライブも台無しですからね。じっくり選ぶようにしましょう。