1986年製RATは、ハイゲインだけでなく歪みを抑えたプリアンプ的な使い方が気持ちいいエフェクターです。荒いディストーションというより、Filterで高域を丸めながら太くバンド内で聞き取りやすくする使い方がハマります。
1986年製RATは中古で探すヴィンテージ個体です。現行RAT2は入手しやすく実用的ですが、古いRATは低ゲイン時の低中音域の量や部品込みの音の変化を含めて選ぶ機材です。
結論:この機材はどんな人に向くか
1986年製RATは、ハイゲインだけでなく歪みを抑えたプリアンプ的な使い方が気持ちいいエフェクターです。荒いディストーションというより、Filterで高域を丸めながら太くバンド内で聞き取りやすくする使い方がハマります。
音の特徴
低域は太く、歪みは粒が粗めです。現行RAT2よりも単音を伸ばしやすく、高音域の角が強く出にくいため、シングルコイルでも低中音域が減りにくい印象があります。
実用的な使い方
Distortionを9時から11時付近にして、アンプの歪みと組み合わせる使い方が実用的です。強く歪ませるならFilterを開けすぎず、耳に痛い帯域を少し丸めるとバンド内でまとまります。
おすすめな人
- ヴィンテージRATの太い低ゲインを試したい人
- 現行RAT2との違いを実機目線で知りたい人
- ブルースロックやオルタナで荒さを使いたい人
おすすめしない人
- 新品で安定して買いたい人
- 透明なオーバードライブを探している人
- 中古の錆やメンテナンス要素を避けたい人
現行RAT、DRV2、PackRatなどを比較して選ぶ場合は、RAT系エフェクターのまとめも参考になります。
FAQ
- 1986年製RATと現行RAT2は違いますか?
- どちらもRATですが、古い個体は使用部品と経年変化により、Gainを低くしたときの音が異なる場合があります。
- RATはディストーションだけですか?
- 強い歪みも出せますが、Distortionを下げると太いプリアンプ的な歪みとしても使えます。
- ヴィンテージRATは中古で何を見ればいいですか?
- スイッチ、ジャック、ポット、電池スナップ、内部の改造有無、ノイズを確認したいです。
実機メモと写真
レアなビンテージエフェクターで、その独特かつ強烈な歪みで熱烈な人気を誇るProCo社のRATです。
RATは1970年代後半から製造が開始され、現在でも現行品が製造販売されている息の長い人気モデルです。 今回手に入れたRATはポットデータからおそらく1986年製のヴィンテージRATです。 現行品も普通に手に入りますが、サウンドはかなり違うように感じました。 RAT2という名称になり、一部回路定数変更とLED増設が行われているようです。
歴戦の傷というか、古いRATはよく錆びている個体が多く、当方所有機もご多分に漏れず錆びてます。 サウンドは強烈な歪から、ブーミーで図太いプリアンプ的なニュアンスまで守備範囲が広いです。管理人は歪を抑えてプリアンプ的に使用するのがお気に入りでした。 更に幸運なのが、箱付きだったことです。前オーナーは1986年に新品で購入したらしく、ワンオーナー品です。
Jeff Beckの使用が有名で、当時も人気ギタリストだったことから楽器屋さんに山のように積まれていたらしいです。RATを含む使用機材全体を確認するなら、Jeff Beck、John Scofield、James Hetfieldの機材記事も参考になります。各記事ではRAT以外の歪みや空間系もまとめています。
裏側。電池交換も容易にできるようデザインされています。
オペアンプはモトローラ製のLM308です。歪み量は少なく、高音域の角が強く出にくい印象があります。
FETはモトローラの2N5458です。入手難
電解コンデンサからも製造年がわかります。86から始まっているので1986年製造のコンデンサが使われていますね。
裏蓋とゴム足とネジ。
しばらく病みつきになってしまいそうです。 

