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Josh Hommeのエフェクター|QOTSAの使用機材と音作り

Josh Hommeのエフェクター|QOTSAの使用機材と音作り

Josh Homme(ジョシュ・オム)さんのエフェクターで最初に押さえたいのは、歪みの量より中音域の形を作る機材です。BOSS SD-1とGE-7、Maestro MPF-1、Stone Deaf PDF-1がその役割を担い、必要な場面でFulltone Ultimate OctaveやUnivox Super-Fuzz、POGなどを加えていました。

Queens of the Stone Age(QOTSA)の音は、ファズ1台で完成するものではありません。中音域を押し出したアンプの音を基準に、オクターブ、フィルター、ワウ、ディレイを曲ごとに足すと、太いのにギターの輪郭が残る方向へ近づきます。

この記事で分かること
2000年代のSD-1、2010年のThem Crooked Vultures、2013年のQOTSAを分け、確認できた機材と役割を整理します。2026年現在の固定ボードを示す記事ではありません。

Josh Hommeのエフェクター|先に結論

機材確認できる時期主な役割
BOSS SD-12000年代、2016年アンプへ強い信号を送り、明るさと中音域を加える
BOSS GE-72010年、2013年中音域の強調とアンプへ送る音量の調整
Maestro MPF-12010年の本人発言狙った中音域を細く、または広く強調する
Stone Deaf PDF-12013年QOTSAパラメトリックEQと歪みを1台で切り替える
Fulltone Ultimate Octave2010年、2013年ファズへ上のオクターブ音を加える
Dunlop QZ-1 Q-Zone2010年、2013年ワウの位置を固定し、特定の帯域を強調する
Electro-Harmonix Micro POG2010年原音へ上下のオクターブ音を重ねる
Univox Super-Fuzz2010年強い倍音を伴うヴィンテージファズ
BOSS RE-202010年、2013年テープエコー風の反復音と残響を加える
Fuzzrocious The Demon2013年改造個体で歪みと上オクターブを作る

少ない機材で試すなら、SD-1 → GE-7 → オクターブファズまたは固定ワウ → ディレイの4役から始めます。すべてを同時にオンにするのではなく、SD-1とGE-7で基本音を作り、曲の特徴に合わせて1台ずつ足す方が違いを聞き取りやすくなります。

Equipboardの36件は一つのペダルボードではない

EquipboardにはJosh Hommeさんのエフェクターが36件掲載されています。ただし、Kyuss、QOTSA、Them Crooked Vultures、Post Pop Depressionなど、異なる時期と活動の情報を合わせた一覧です。

“Effects Pedals 36”

日本語訳:「エフェクター36件」

参考 Josh Hommeのエフェクター一覧(英語サイト)Equipboard

この記事では、その一覧を入口にしつつ、本人インタビュー、機材担当者の説明、時期が分かるボード記録と照合しました。異なる年代の機材を一つの接続順へまとめていません。

年代別に見るJosh Hommeのエフェクター

2000年代のBOSS SD-1

BOSS SD-1は『Songs for the Deaf』期のライブと、2016年のPost Pop Depressionツアーで使用例が記録されています。Guitar Worldは、LEVELとTONEを最大、DRIVEを最小にした設定を紹介しています。

“Level: 10, Tone: 10, Drive: 0”

日本語訳:「LEVEL:10、TONE:10、DRIVE:0」

参考 BOSS SD-1とJosh Hommeの設定(英語サイト)Guitar World

この使い方では、SD-1だけで大量の歪みを作るのではなく、アンプへ強く明るい信号を送ります。同記事では、AmpegアンプとGE-7を組み合わせ、400Hzをさらに押し出す方法も紹介されています。

2010年Them Crooked Vulturesの2枚のボード

2010年のThem Crooked Vulturesでは、機材担当者が次の構成を説明しています。

  • 右側:Dunlop QZ-1 Q-Zone、Fulltone Ultimate Octave、Fulltone Fat-Boost 3、Vintage Morley Wah、Electro-Harmonix Octave Multiplexer、Micro POG
  • 左側:Dunlop DVP1 Volume Pedal、BOSS RE-20、SIB! EchoDrive、Univox Super-Fuzz、Moog MF-101 Lowpass Filter、MF-104Z Analog Delay

MusicRadarに再掲載された本人インタビューでは、MaestroやEQを常時使い、中音域を作る考え方をJosh Hommeさん自身が説明しています。

“For the last bunch of years I’ve always had a little Maestro or some kind of EQ that’s always on.”

日本語訳:「ここ数年は、小型のMaestroか何らかのEQをいつもオンにしてきました」

参考 Them Crooked Vulturesの機材解説(英語サイト)MusicRadar

2013年QOTSAのボード

2013年のQOTSAでは、GE-7、PDF-1、Ultimate Octave、QZ-1、Rotovibe、DigiTech Whammy、RE-20、EchoDrive、改造The Demon、初代POGなどが確認されています。2010年のボードにあった機材もありますが、同じ接続順で継続したという意味ではありません。

機材を撮影したギターテックは、ボード上の並び順と信号の接続順が一致しないと説明しています。

“It is important to note that his pedals are not connected in the order they have been placed in on the pedalboards.”

日本語訳:「ボード上に置かれた順番でペダルが接続されているわけではない点が重要です」

参考 2010年・2013年の機材記録(英語サイト)Custom Boards Finland

写真の並びは接続順ではない
2010年と2013年の資料は、各時期に載っていた機材を確認するために使えます。個々のペダルを通る順番や、曲ごとのオン/オフまでは同じ資料から読み取れません。

Josh Hommeの使用エフェクター

BOSS SD-1 Super OverDrive

SD-1は、歪みを最小にしてLEVELとTONEを上げる設定が紹介されています。アンプの前で音量と高域を押し上げ、GE-7と組み合わせて中音域を前へ出す役割です。

参考 SD-1 SUPER OverDriveBOSS

BOSS GE-7 Graphic Equalizer

GE-7は7つの帯域と全体音量を動かせるグラフィックEQです。Josh Hommeさんの音を試す場合は、400Hzを少し上げ、LEVELをバイパス時より大きくするところから始めます。アンプがこもれる場合は200Hzを下げ、耳に痛い場合は3.2kHzと6.4kHzを下げます。

参考 GE-7 EqualizerBOSS

Maestro MPF-1 Parametric Filter

MPF-1は、強調する周波数、帯域の広さ、持ち上げる量を動かすパラメトリックフィルターです。ワウを途中で止めたような細い音から、広い中音域を押し出す音まで作れます。

Josh Hommeさんは2010年のインタビューで、Maestro Parametricを長年使う機材として挙げています。

Stone Deaf PDF-1 Parametric Distortion Filter

PDF-1は、パラメトリックEQと歪みを組み合わせたペダルです。2013年のQOTSAボードで確認されました。Maestro MPF-1と似た帯域操作を足元で使いながら、歪みも加えられます。

Stone Deafの創業者は、Josh Hommeさんが使ったMaestroを手元で確認し、PDF-1の開発につなげたと説明しています。

“an original Maestro pedal as used by Josh Homme”

日本語訳:「Josh Hommeが使っていたオリジナルのMaestroペダル」

参考 Stone Deaf創業者インタビュー(英語サイト)Guitar.com

Stone Deaf PDF-2

PDF-2はPDF-1を基に、Gain、2チャンネル、エクスプレッション入力を追加した世代です。2026年8月31日時点の公式ページでは、生産終了前の最終ロットとして案内されています。2013年に確認された本人使用機はPDF-1です。

“a successor to the legendary PDF-1”

日本語訳:「PDF-1を受け継ぐモデル」

参考 PDF-2製品情報(英語サイト)Stone Deaf

Fulltone Ultimate Octave

Ultimate Octaveは、ファズと上オクターブを別のフットスイッチで操作できるペダルです。2010年のThem Crooked Vulturesと2013年のQOTSAで、旧大型筐体が確認されています。

Fulltone Ultimate Octave

Fulltone Ultimate Octave

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2025年再発のFulltone Ultimate Octave

2025年の再発版は、旧版の2フットスイッチとFat/Bright切替を保ち、幅を半分以下にした小型筐体です。Josh Hommeさんの2010年・2013年のボードにあった旧版とは外形が異なります。

参考 Ultimate Octave製品情報キクタニミュージック

Fulltone Fat-Boost 3 FB-3

FB-3は、音量を上げながらBass、Treble、Driveを調整できるブースターです。2010年のThem Crooked Vulturesでは、EQとブースターでTeiscoアンプへ送る信号を作っていました。

Dunlop QZ-1 Q-Zone

Q-Zoneは、ワウのペダル位置を固定するエフェクターです。Peakで中心周波数を決め、Qで強調する帯域の幅を調整できます。足でワウを動かすのではなく、曲に必要な中音域をスイッチ一つで呼び出せます。

Electro-Harmonix Octave Multiplexer

Octave Multiplexerは、原音より1オクターブ低い音を加えるアナログ・オクターバーです。2010年のボードではMicro POGと併用され、低いオクターブ音と上下のポリフォニック・オクターブを別々に選べる構成でした。

Electro-Harmonix Micro POG

Micro POGは、原音へ1オクターブ上と1オクターブ下を重ねられるポリフォニック・オクターバーです。単音だけでなくコードでもオクターブ音を加えたい場面に使えます。

Univox U-1095 Super-Fuzz

Univox Super-Fuzzは、強い倍音と荒い歪みを作るヴィンテージファズです。2010年のThem Crooked Vulturesで使用が確認されています。現行の一般的なファズとは反応が異なるため、音量を下げてからオンにし、アンプとの音量差を確認します。

BOSS RE-20 Space Echo

RE-20は、Roland RE-201 Space Echoの複数ヘッド、テープの揺れ、リバーブをペダルで扱うモデルです。2010年と2013年の両方で確認されています。

現行のBOSS RE-202 Space Echo

RE-202は4つの再生ヘッド、ステレオ入出力、プリセット、MIDIを備える現行のSpace Echoです。本人使用機のRE-20とは操作と機能が異なりますが、テープエコー風の反復音を現行品で試せます。

SIB! EchoDrive

EchoDriveは、真空管段を備える大型ディレイです。2010年と2013年のボードで確認されています。掲載動画は後年のEchoDrive 4で、本人使用個体と筐体・操作が異なります。

Moog Moogerfooger MF-101 Lowpass Filter

MF-101は、音の高い成分をどこまで残すかをCutoffで調整し、Resonanceで境目を強調するローパスフィルターです。2010年のシステムでは、ディレイとともにアンプへ入る前の音を大きく変える役割でした。

Moog Moogerfooger MF-104Z Analog Delay

MF-104Zは、反復するたびに高域が丸くなるアナログディレイです。2010年のシステムではRE-20、EchoDriveと同じくディレイの選択肢に入っていました。

Fuzzrocious The Demon

2013年のQOTSAボードにあったThe Demonは、上オクターブが出るよう改造された個体です。市販のThe DemonはVolume、Tone、Driveを備えるオーバードライブ/ディストーションで、本人の改造個体と同じ機能ではありません。

Electro-Harmonix POG(初代)

2013年のボードでは大型の初代POGが確認されています。複数のオクターブ音をスライダーで重ねる機材で、Micro POG、POG2、POG3とは世代と操作が異なります。

現行のElectro-Harmonix POG3

POG3は複数のオクターブ音、フィルター、エンベロープ、プリセット、MIDIを備える現行世代です。本人使用機の初代POGではありませんが、オクターブを細かく重ねる用途を1台で試せます。

DigiTech Whammy(2013年は世代不明)

2013年の機材資料はDigiTech Whammyという名称までで、世代は示されていません。ペダルを踏み込んで音程を連続的に動かす役割です。

現行のDigiTech Whammy 5

Whammy 5はコードに対応するClassic/Chords切替を備える現行世代です。2013年の本人使用機と同じ世代であることを示す資料はありません。

Dunlop JD-4S Rotovibe

Rotovibeは、足で揺れの速さを動かすコーラス/ビブラート系エフェクターです。2013年のQOTSAボードで確認されています。

Vintage Morley Wah(型番不明)

2010年と2013年の資料にはVintage Morley Wahとあります。型番が示されていないため、Power Wah、Fuzz Wahなどの特定モデルへ結び付けることはできません。QZ-1の固定フィルターとは別に、足で帯域を動かすワウとして使われました。

Josh Homme風の音を少ない機材で試す

以下は本人の公開配線ではなく、役割を一つずつ聞き分けるための試奏例です。

ギター → Ultimate Octave系 → SD-1 → GE-7 → PDF-2またはQZ-1 → RE-202 → アンプ

1. アンプをクリーンから軽いクランチへ設定する

2. SD-1はDRIVEを最小、LEVELとTONEを高めにする

3. GE-7は400Hzを少し上げ、LEVELでアンプの歪み方を調整する

4. PDF-2またはQZ-1で、鼻にかかったような中音域を曲に合わせて作る

5. ソロではオクターブファズ、空間が必要な曲ではSpace Echo系を加える

SD-1のTONEとLEVELを最大にすると、アンプやスピーカーによっては高域が強すぎます。Guitar Worldの設定を出発点にし、まずTONEを下げて耳に痛い成分を整えます。

ギターとアンプも音を大きく変える

Kyuss期は低いチューニング、ネックピックアップ、ベース用キャビネットが太さに影響しました。2010年のThem Crooked Vulturesでは複数のヴィンテージアンプへ信号を分け、2013年のQOTSAではAmpeg VT-40コンボを使用しています。

エフェクターだけを同じにしても、アンプが完全なクリーンだと細く感じる場合があります。自宅ではアンプのGAINを少し上げ、SD-1やGE-7をオンにしたときだけ歪みが増える位置を探すと調整しやすくなります。

Josh Hommeのエフェクターに関するFAQ

Josh Hommeのエフェクターで最初に買うなら何ですか?
BOSS SD-1とGE-7から始めると、中音域を押し出してアンプを歪ませる基本を試せます。次に固定ワウまたはオクターブファズを加えると役割を聞き分けやすくなります。
Josh HommeのSD-1の設定は?
Guitar WorldはLEVELとTONEを10、DRIVEを0と紹介しています。最大音量では急に大きくなるため、アンプ音量を下げ、LEVELとTONEを少しずつ上げてください。
QOTSAの音はファズだけで作れますか?
ファズだけでは中音域の位置とアンプの歪み方を合わせにくくなります。SD-1やGE-7、PDF-1のようなEQ/フィルターとアンプの設定が基本です。
Stone Deaf PDF-2はJosh Hommeの使用機ですか?
2013年のQOTSAで確認されたのはPDF-1です。PDF-2はPDF-1を基にGain、2チャンネル、エクスプレッション入力を加えた後の世代です。
Josh Hommeのエフェクターの接続順は分かりますか?
2010年の機材担当者は、ボード上の並びと信号順が一致しないと説明しています。公開資料から全曲共通の完全な接続順は確認できません。

まとめ

Josh Hommeさんのエフェクターは、ファズの種類だけでなく、中音域とアンプへ送る音量をどう作るかが重要です。SD-1、GE-7、Maestro MPF-1、PDF-1で基本の帯域を作り、Ultimate Octave、POG、Super-Fuzz、RE-20などを曲に合わせて加えていました。

最初はSD-1とGE-7でアンプの反応を整え、固定ワウまたはパラメトリックEQ、オクターブファズ、ディレイの順に役割を増やすと、必要な機材を判断しやすくなります。