2n3565.tokyoが製作するオリジナルエフェクターの魅力とは?
当サイトはエフェクターマニアが運営するレビューサイトではありますが、当サイトの管理人である私は自作エフェクターを20年程経験しているエフェクタービルダーでもあります。



ヴィンテージエフェクターが大好きですが、最新のエフェクターの回路設計もチェックしており、その中で素晴らしい機構やアイデアを参考にしてオリジナルエフェクターの設計に取り入れてます。
世の中によくある「ブラス製ケースを使用」や「ヴィンテージパーツを贅沢に使用」など、実際には音作りに際して意味がないことが多々あります。
2n3565.tokyoは「良い音に対して意味のあることだけを追求する」ことをコンセプトにオリジナルエフェクターブランドを提供しています。
こだわりのハンドワイヤード製作
プリント基板を使わず、ユニバーサル基板の裏側で部品の足を直接つなげるPTP方式(ポイントトゥポイント)で製作してます。
プリント基板で制作すると部品→ハンダ→プリント銅パターン→ハンダ→部品と信号のロスが発生する機会が多くなってしまいますが、PTP方式で製作した場合は部品と部品をハンダで直接つなぐことにより信号のロスが限りなく少なくなり回路の最適化になります。

スルーホールの両面ユニバーサル基板を使用してます。堅牢性を高めるためにスルーホール内部をハンダで浸透させるように固定してます。

ラグ板を使ってヴィンテージアンプのように直接部品の足をハンダで固定する手法も使います。
すべてのハンダは高品質なものを使用してます
ハンダは安物を使わず、基本的にはケスター44というオーディオ業界では有名でスタンダードなものを使用しています。箇所に応じて、ケスター285という種類も使用して使い分けてます。
抵抗(resister)の選定は重要なファクター
個人的にサウンドの肝となるのは回路に使われる部品の定数ですが、次点で抵抗の素材や品質が重要だと考えてます。日本製の高品質なカーボン抵抗を中心にサウンドの肝となる部分はDaleなどのミリタリースペックの抵抗やカーボンコンポジション抵抗を使用してます。
トラブル防止の施策
抜き差しの多いジャック部分には内歯ワッシャーを使用してナットの緩みを防止しています。エフェクターの故障で一番多いのはジャックの緩みによって配線が切れたり接触してはいけない部分にジャック端子が接続することによっておきます。
ジャックを通してエフェクターのケースにも電気が流れているので、ジャックとケースの接触の安定性を高める狙いもあります。
配線材は日本製テフロン被膜の撚り線を使用
配線材は日本製のテフロン被膜のものを中心に使用してます。一般的なビニール被膜の配線より熱に強く、大きな電圧が流れてしまっても問題ないです。太さは22AWG相当、芯線は7本のものを好んでます。過去にヴィンテージ配線材にハマっていた時期もありましたが、テフロン被膜の安定性と音質に気づいてからはテフロン被膜の配線材にこだわって製作をしています。ノイズにも強いです。
見た目が美しく製作できるので単線を使う選択肢もありますが、撚り線と比較すると使用していて折れてしまう可能性もあり信頼性に欠けるので当方では使用しません。
趣味の延長でやってるためお手頃な価格で
基本的には本業として取り組んでいるわけではなく、自分が作ったものを誰かに使ってもらえるのが嬉しいので価格帯もかなり抑えて提供しています。
世の中には中華製のクローンで素晴らしく、当方のエフェクターより安いものはありますがやはり部品の品質や製造方法はグレードが低いです。
お金がないけど中華製のクローンはちょっと嫌で、音に拘っててお手頃なエフェクターを探している方におすすめです。
それなりに有名なブティックエフェクターブランドとクオリティは変わらず、半額以下で販売してます。