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BOSS OD-3 MODまとめ|6種類の改造と部品交換を解説

BOSS OD-3 MODまとめ|6種類の改造と部品交換を解説

OD-3のMODは、今の音の何を変えたいかで選びます。低音を足したいのか、歪み方を変えたいのか、ソロの伸びが欲しいのか。先に目的を一つ決めると、部品交換の結果を比べやすくなります。

ここでは私が試した6種類の改造について、部品番号と変更値、組み合わせたときの音の印象を紹介します。音の好みはギターとアンプでも変わるので、全員に同じMODをすすめるものではありません。

作業する前に
対象は掲載写真と部品番号を照合できる旧スルーホール基板です。基板に穴を通して取り付ける部品を使った仕様で、現行の小さな表面実装部品とは作業方法が違います。箱の色や製造年だけで判断せず、中古購入前に内部写真を確認してください。改造による故障はメーカー保証の対象外になり得ます。

OD-3の音を確かめてから、改造するか決める

BOSS OD-3|低音弦の量感を残せるオーバードライブ

OD-3は1997年に登場したオーバードライブです。音を増幅する部品を組み合わせたディスクリート構成を含み、SD-1やOD-1とは回路も音の出方も異なります。中音域だけを目立たせるより、コードの低音を残して歪ませたいときに候補になります。

DRIVEが歪みの量、TONEが明るさ、LEVELが出力音量です。改造前に、TONEとアンプのBASSで好みに近づけられないか試してください。低音が多すぎる場合、さらに低音を増す改造が解決になるとは限りません。

OD-3:改造前の軽いクランチ

  • 1 LEVEL11時
  • 2 TONE10時30分
  • 3 DRIVE10時

クリーンなアンプで試す提案値です。LEVELは低い位置から上げ、オンとオフの音量を合わせます。

もう少し単音を伸ばしたいときは、DRIVEを上げてからLEVELを調整します。下の2例は記事用の提案で、改造済み個体の実測設定ではありません。

OD-3:単音のリードを伸ばす

  • 1 LEVEL11時
  • 2 TONE10時
  • 3 DRIVE1時30分

コードがつぶれすぎたらDRIVEを戻します。MOD後は同じ位置でも音量が変わるため、LEVELを合わせ直してください。

操作部と電源はBOSS公式OD-3取扱説明書(英語)で確認できます。原文は “Set the knob so there is no volume difference”。訳:エフェクトのオン/オフで音量差がないように調整する、という意味です。音の比較でもこの音量合わせが大切です。

6種類のMODを目的で比べる

気になる点候補
低音と歪み方を一緒に変えたいPaisley
低音の出方を整えてブーストにも使いたいWang Dang
中音域を意識した音を試したいTubescreamer on Steroids
ダイオードの組み合わせを変えたいBrent Mason
柔らかい歪みと伸びを狙いたいSantana
抵抗値の変更も比較したいExtra

名称は改造の呼び分けです。Brent MasonやSantana本人の使用機材・設定、特定ビルダーの現行製品と同じ音を示すものではありません。各表の部品を組み合わせたときの私の印象として読んでください。

部品の位置と、表の読み方

Cはコンデンサ、Rは抵抗、Dはダイオードの部品番号です。同じ番号でも別の基板へそのまま転用できません。写真は位置を探す補助に使い、現物の印字と配線を照合します。

旧基板OD-3の部品位置ガイド。作業対象の基板と部品番号を照合します。

旧基板OD-3の部品位置ガイド。作業対象の基板と部品番号を照合します。

容量のuFはµFと同じ単位です。たとえば0.1µFは100nF。ダイオードと電解コンデンサには向きがあり、型番が似ていても仕様や極性表示が同じとは限りません。取り外した部品と作業前の写真を残してください。

以下の変更値は私の改造記録です。部品1点だけの効果を測定した表ではなく、メーカーが保証する改造手順でもありません。音の説明はMOD全体の傾向とし、部品のブランドだけで音の優劣は決めません。

Paisley Mod

低音の物足りなさを少し補い、歪みも変えたいときの組み合わせです。私には、低音の量感を足しながらコードとリードの両方に使いやすい方向に感じられます。

部品番号変更後の値
C280.22uF
C70.01uF
D10Germanium(例:1N34A)
D11LED

Wang Dang Mod

TONEを上げたときの細さが気になる場合に比べたい改造です。私はクリーン寄りのブーストにも使いやすく感じます。低音の多いアンプでは、バッキングが膨らみすぎないか確認します。

部品番号変更後の値
D7Germanium(例:1N34A)
C280.047uF
C220.1uF
C160.1uF
C230.1uF

Tubescreamer on Steroids Mod

中音域を意識した歪みを狙う組み合わせです。OD-3をTSと同じ回路にするものではありません。単音を弾いたあと、低音弦を含むコードでも音の重なり方を比べてください。

部品番号変更後の値
D6Germanium(例:1N34A)
D71N4001
C220.1uF
C160.1uF
C230.1uF
C7取り外し(ジャンパーなし)

C7の「取り外し」は、穴をジャンパー線でつなぐ意味ではありません。除去と短絡を取り違えないでください。

Brent Mason Mod

ダイオード4点の組み合わせを変える改造です。私には、歪ませても各弦を聞き分けやすく、カッティングやアルペジオに使いやすい印象があります。音量差はLEVELで合わせて判断します。

部品番号変更後の値
D61N4148
D71N4148
D10LED
D11LED

Santana Mod

柔らかい歪みと単音の伸びを狙う組み合わせです。Paisleyとの変更点はD9。高いポジションのリードだけでなく、低音弦がぼやけないかも確認してください。

部品番号変更後の値
C280.22uF
C70.01uF
D10Germanium(例:1N34A)
D11LED
D9Germanium(例:1N34A)

Extra Mod(実験用)

抵抗値の変更や抵抗の追加も含む調整です。ほかのMODへ一度に足さず、何を変えたか追える状態で比べてください。

部品番号変更後の値
R24470Ω
C13470Ωを並列(抵抗を追加)
R3410k

C13は残し、その両端へ470Ωの抵抗を並列に追加する記録です。C13を470Ωの抵抗に置き換える手順ではありません。接続点を確認できなければ作業を進めないでください。

私が改造したOD-3の内部。交換部品や配線の状態を確認するための実装例です。

私が改造したOD-3の内部。交換部品や配線の状態を確認するための実装例です。

私の個体ではC17の部品交換も試しています。ただし、WIMAやEROといったブランド名だけで音が良くなるとは判断できません。値、寸法、耐圧と取り付け条件を先に合わせます。

作業を始める前に用意するもの

電池とアダプターを外し、作業前の内部写真、元の部品値、交換先の部品をそろえます。音が出る状態を確認してから、変更する箇所を決めてください。

はんだごてと、作業台まわり

私が10年以上使っているはんだごてです。ブースト機能はありますが、高温を長く当てるほど作業が良くなるわけではありません。基板を熱し続けないようにします。

こてを机へ直接置かず、対応するこて台を使います。作業中の置き場所を先に確保してください。

はんだと吸い取り線

KESTER 44 はんだのメーカー掲載画像

KESTER

44 はんだ

メーカー掲載の代表写真です。5m切り売り品の販売写真ではありません。線径・合金・長さを販売先で確認してください。

メーカー公式で製品を確認

楽天市場で同型番を探す

私はKester 44を配線に使っています。換気し、作業後は手を洗います。

部品を外すための吸い取り線です。goot公式の仕様は幅約3.0mm、長さ約1.5mです。はんだが残ったまま部品を引っ張ると、基板の銅箔や部品を固定するランドを剥がす原因になります。

改造後に音を比べる手順

確認1
取り付けと電源を確認
部品の向き、はんだのつながり、線の挟み込みを点検します。電源は指定の9Vです。今回のMODは電源電圧を上げる改造ではありません。
確認2
音量をそろえる
アンプの音量を低くして接続し、LEVELを低い位置から上げます。改造前と同じノブ位置でも出力が変わるため、耳で音量をそろえて比べます。
確認3
同じフレーズで聞く
単音、低音弦を含むコード、ギターのボリュームを絞った音を比べます。低音が多すぎる、高音が痛い、音が途切れるなど、次に直したい点を一つ記録します。

ほかのBOSS MODも比較する

私が所有する純正OD-3とSantana+Extra MODの違いは、実機レビューでも紹介しています。内部写真と、組み合わせた音の印象を確認できます。

中音域を前に出すSD-1をベースにした改造は、同じ目的でも音の変わり方が異なります。

荒い歪みからファズ化まで比べたい場合は、BD-2の改造を確認してください。

OD-3の改造に関するよくある質問

OD-3はいつ発売され、どんな特徴がありますか?
1997年に登場したオーバードライブです。低音弦の量感を残した歪みを作れ、LEVEL、TONE、DRIVEで調整します。SD-1やOD-1とは回路と音の出方が異なります。
どの改造から始めるのが良いですか?
まず改造せずにノブとアンプで調整し、残る不満を一つ決めます。低音と歪み方ならPaisley、ブーストにも使うならWang Dangが比較候補です。はんだ作業の経験と、写真に合う旧基板の確認が必要です。
SMD(チップ)基板個体でも改造できますか?
表面実装部品は小さく、旧基板用の部品番号や作業方法をそのまま使えません。この記事の対象外です。旧基板も故障しない保証はなく、内部写真と部品番号を照合できる個体で検討してください。

OD-3は、改造前後の違いを追いながら使う

私は、音の不満と変更箇所を絞って試すほうが、好みのOD-3に近づけやすいと思います。交換前の部品と写真を残し、音量を合わせて比較する。それでも作業に不安があれば、内容を説明できる修理店へ相談してください。