Vulfpeckとの関わり
近年、ファンクやソウル、ジャズなど多彩な要素を掛け合わせた独自のサウンドで注目を集めるギタリスト、Cory Wong。彼はアメリカのミネソタ州出身で、人気ファンクバンドVulfpeckのライブやレコーディングに頻繁に参加していることで知られています。
しかし実は、Vulfpeckの公式ウェブサイトなどでも明示されているように“正規メンバー”ではなく、あくまでもサポート兼ゲストという立ち位置です。ファンからは「事実上のメンバー」「名誉メンバー」と呼ばれることもあり、バンドのステージには欠かせない存在となっています。
ソロ活動と人気の上昇!
Cory自身はソロ活動にも非常に積極的で、近年は自身のバンドを率いたライブやアルバム制作で大きな成功を収めています。特にYouTubeやSpotifyなどのストリーミングを中心とした活動が活発で、
ジャズ・ファンク界隈のみならず幅広いリスナー層から支持を獲得。海外音楽誌のGuitar WorldやPremier Guitarなどでも取り上げられ、
世界各地のフェスやツアーに参加する人気ギタリストへと成長しました。
筆者のライブ体験
筆者自身も、2024年にCoryが来日した際の公演を東京・豊洲PITで実際に観覧しましたが、そのパフォーマンスは圧巻の一言。カッティングの鮮やかさやリズムセンスの高さはもちろん、
MCやバンドメンバーとの掛け合いによるエンターテインメント性も申し分なく、終始観客を沸かせていました。国内外のレビューサイトやSNS上でも「最高だった」「今最もノリに乗っているギタリスト」などの声が多く見られ、
まさに現在進行形で注目を浴びているギタリストの一人と言えるでしょう。
Cory Wongの使用エフェクター31選まとめ
コンプレッサー
Wampler | Ego Compressor
「最近はWampler Ego Compressorを使っている」というCoryの言及があるコンプレッサーペダルです。クリーントーンのアタック感を保ちながら、音の粒立ちを整える働きがあり、カッティング主体のCoryサウンドには必須ともいえる存在になっています。
Walrus Audio | Deep Six Compressor V1
Vulfpeckでの使用をCory本人が語っているコンプレッサーペダル。Instagramストーリーでもペダルボード上に存在が確認されています。レベルやサスティンをきめ細やかに調節でき、ファンク寄りのクリーンサウンドを上品にまとめる役割を果たします。
V1は既に廃盤で現行品ではV3がリリースされてます。
WALRUS AUDIO ウォルラスオーディオDEEP SIX V3 ディープシックスV3 COMPRESSOR WAL-DEEP/V3
Wampler | Cory Wong Compressor and Boost Pedal
Coryのシグネチャーモデルとして開発されたコンプレッサー兼ブーストペダル。クリーントーンのアタック感を損なわずに音の粒立ちをそろえるほか、ブースト機能でソロやリードの音量を手軽に引き上げられます。Cory自身が動画で詳しい機能解説を行っています。
歪み
Walrus Audio | Mayflower
バランスの良いTS系のサウンドを出すことができるオーバードライブエフェクターペダルです。回路的にもインプット・アウトプットバッファを備えており、TS系ならではのクセの少ないドライブ感が特徴的です。Instagramストーリーでもペダルボード上に搭載されている姿が確認されています。
現在は残念ながら廃盤のようです
Vertex | Steel String Clean Drive
「チューブアンプ的なフィール」を得るためのクリーンドライブとしてCoryが使用。ほんの少しゲインを加えることでクリーントーンの存在感をより前面に出すことができます。軽いドライブ感を好むファンク系ギタリストに特に人気があります。
Walrus Audio | Warhorn
Coryが「お気に入りのオーバードライブ」と語るペダル。ナチュラルなオーバードライブサウンドを得られるうえに、クリーントーンを活かしたブースト用としても重宝されます。Instagramストーリーでも確認され、より荒々しくドライブさせたいときに使用しているようです。
Walrus Audio | Contraband
Instagramストーリーで確認されたワンノブファズ/ブースト系ペダル。ローゲイン側での音作りや、他のオーバードライブペダルへのゲインブースト用途に使われることが多い製品です。
廃盤のようです
Vertex | Ultraphonix Overdrive
VertexのMason MarangellaがCoryのボードを手がけ始めてから導入されたオーバードライブ。チューブアンプのブレイクアップ感を再現したサウンドが特徴で、クリーントーンのニュアンスを損ねずにドライブをプラスできます。
現行品はMK2のようです
Barber Electronics | Burn Unit EQ
Instagramストーリーで、セッション用ペダルボードに搭載されていたのが確認されています。ドライブとEQを組み合わせた設計で、細かい周波数帯を調整しながらサウンドメイクできるのが特徴です。
Jackson Audio | Asabi (Mateus Asato Signature)
Mateus Asatoシグネチャーペダル。オーバードライブからディストーション領域まで幅広くカバーでき、モダンかつハイゲインなトーンも得られるのが特徴です。
Jackson Audio | Belle Starr
スモールサイズながらチューブライクなナチュラルオーバードライブを提供し、中域の押し出しと歪みのキャラクターをほどよく調整できます。
Vertex | Ultraphonix Special Overdrive MKII
AsabiやBelle Starrと並んでいるオーバードライブ。ノブ配置とサイズからMK IIモデルと特定されており、Dumble系サウンドを意識したドライブが好評です。
J. Rockett | Steve Stevens Signature Rockaway Archer
Vertex Ultraphonix MK IIの隣に置かれている6バンドEQ付きオーバードライブ。EQの可変範囲が広いため、ブーストから音作りまで自由度が高く、Coryもセッションで多彩なトーンを追求しているようです。
Jackson Audio | The Optimist (Cory Wong Signature)
Cory自身のシグネチャーモデルとして発表されたオーバードライブペダル。2チャンネル仕様で、それぞれ異なるキャラクターのドライブサウンドを持ち、ファンクのカッティングからロックリードまで対応できる柔軟性を備えています。
Beetronics FX | Vezzpa
ファズペダル。高めのゲインと鋭いサウンドキャラクターを持ち、ファンク・フレーズに時折混ぜ込むなど、ライブでのアクセントとして利用されているようです。
揺れ系
Walrus Audio | Julia
Instagramストーリーでセッション用ペダルボードに確認されているコーラスペダル。アナログライクなコーラス/ビブラートトーンが得られ、微妙なトーンの揺れから深いモジュレーションまで幅広くカバーします。
Fulltone | Clyde Deluxe Wah
InstagramストーリーでCoryのペダルボード上にあったクラシカルなワウペダル。ヴィンテージ系のワウ・トーンを再現しつつ、Rangeや調整機能を搭載しているため、多様なファンク/ロックの表情づけに対応します。
Dunlop | Volume X Mini Pedal DVP4
小型のボリュームペダルとしてInstagramストーリーで確認されました。ペダルボードをコンパクトにまとめたい場合に重宝し、Coryのように多くのエフェクターを同時使用するプレイヤーにとってスペース効率を高めるメリットがあります。
Hotone | SP20 Soul Press II
Coryのペダルボード上にある小型ワウ/ボリュームペダル。左側面に3つのジャックを備えたコンパクト設計で、ワウとボリューム機能をスイッチ一つで切り替えられます。
HOTONE 「SOUL PRESSII」Volume/Expression/Wah/Volume & Wah マルチペダル [国内正規品] トランスペアレン…
TC Electronic | Sub ‘N’ Up Mini Octaver
上/下オクターブが調整でき、カッティングやソロ時に独特の厚みやエフェクト感を付与できるため、ファンク系にもフィットします。
GFI System | Rossie Filter
エンベロープフィルターだけでなく、複数のモードを搭載しており、ファンク系のオートワウサウンドからトリッキーなフィルターエフェクトまで多彩な表現が可能です。
Walrus Audio | Julianna
Juliaのステレオ対応・拡張版であるコーラス/ビブラートペダル。CoryがJuliaを愛用していることから、スタジオやライブでもJuliannaを使用している可能性が高いとされています。より広がりのあるコーラスサウンドを得られます。
空間系
Line 6 | M9 Stompbox Modeler
InstagramストーリーでCoryのセッション用ペダルボードに搭載されていたマルチエフェクターです。ディレイ、リバーブ、モジュレーションなど多彩なエフェクトを一括で使用できるため、ライブやセッションでの汎用性が高いモデルです。
Eventide | H9 Max
5:15あたりのYouTube動画で紹介される、Eventideのフラッグシップ・マルチエフェクター。多種多様な空間系からピッチ系エフェクトまでを高品質で処理でき、Coryもライブやレコーディングで活用しているとされています。
Line 6 | HX Stomp
YouTube動画「Pedalboard Makeover | Cory Wong」で、ディレイなどのエフェクトをHX Stompに置き換える形で活用していると語られています。アンプ/キャビシミュを含め多彩な機能をコンパクトにまとめた人気機種です。
Line 6 マルチエフェクター HX Stomp 超コンパクトなプロフェッショナル・ギター・プロセッサー 300種類以…
Strymon | BigSky
Instagramストーリーなどで使用が確認されている高品質リバーブ。多彩なリバーブモードを搭載しており、モダンかつクリアな空間系サウンドを作るのに重宝されます。Coryのクリーントーンに広がりを持たせる重要なペダルです。
Line 6 | HX Effects
より大きなフットスイッチ数と操作性を求める場合に活用されるマルチエフェクター。CoryはUKツアーなどの簡易リグにも使用していたと報じられ、空間系やモジュレーションを一括管理する形で運用されています。
Walrus Audio | Fathom
Julia V2やAetos電源と一緒にCoryのボードに並んでいるリバーブペダル。シマーやホールなど複数モードを搭載しており、より深く幻想的な空間を演出できます。
Neural DSP | Quad Cortex
Coryがライブやセッションで使用しているとされるアンプ/キャビネットシミュレーター兼マルチエフェクト。AI搭載によるアンプキャプチャ機能など最新のテクノロジーを備え、実機アンプを再現しつつ多種多様なエフェクトを扱えます。
その他
TC Helicon | Voicelive Play
ボーカル用のマルチエフェクトプロセッサーとして知られる機材。Coryがスーツケースから取り出すシーンがあり、ライブMCやスピーチでピッチシフトなどを駆使して使用しているようです。