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MXR M118 ANALOG DELAY|ヴィンテージアナログディレイの名機の後期仕様

ニール・ヤングの使用などで有名なMXRの元祖ディレイペダルです。

よくあるアナログディレイではBBDという遅延素子が使われていましたが、本機はCCDという素子が使われています。
BBDは今でも比較的入手が可能ですが、CCDは入手が困難というかほぼ不可能です。10年前辛さがしてますが一個も見つけられたことはないです。

MXRカーボンコピーやBOSS DM-2WなどはBBD素子を使ったディレイだと思います。

MXR M169 CC ANALOG DELAY

MXR M169 CC ANALOG DELAY

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BBD(Bucket Brigade Device)とCCD(Charge-Coupled Device)の違い

BBD(Bucket Brigade Device)

BBDはアナログ回路素子で、音響信号処理やエフェクター(ディレイ、コーラス、フランジャーなど)で広く使用されています。信号を小さなコンデンサのチェーンで移動させ、遅延効果を生み出します。

  • アナログ処理: デジタル変換を行わないため、温かみのあるサウンドが特徴です。
  • 信号の劣化: 信号が各ステップで劣化しやすく、ノイズが生じることもありますが、これが「味」として評価されることもあります。
  • 遅延時間: 比較的短く、長時間のディレイには複数のBBD素子が必要です。
  • 用途: 特にビンテージサウンドを求めるディレイやコーラス、フランジャーに使われます。

CCD(Charge-Coupled Device)

CCDは電荷をシフトして信号を遅延させる技術です。音響用途ではあまり一般的ではありませんが、精度の高いアナログ信号処理が可能です。

  • アナログ処理: 電荷を使って信号を遅延させるため、劣化が少なくノイズも抑えられます。
  • 高精度: BBDよりも信号の劣化が少ないため、クリーンな処理が可能です。
  • 用途: 主に映像や画像信号処理で使用され、音響信号の遅延にも一部使われます。
  • 長い遅延時間: BBDよりも長時間の遅延が可能です。

違いの比較表

特徴 BBD CCD
処理方式 アナログ(コンデンサのバケツリレー方式) アナログ(電荷結合素子)
信号の劣化 劣化しやすい(ノイズや歪みが発生) 劣化が少なく、ノイズが少ない
遅延時間 短い 長い
用途 ディレイ、コーラス、フランジャーなどの音響エフェクター 映像・画像信号処理、音響信号処理にも一部使用

通常のINとOUTの他にDelay信号だけを出力できるジャックがあります。アンプを2台使って出力すると結構面白いです。

裏蓋のシールが残ってる個体は珍しいのではないかと思います。

全体的にハイクオリティな部品が使われており、当時としても高級品だったのではないかと思います。

RETICON社製のCCDチップ

残念ながらオペアンプが全て交換されており、もともとはRC4558Pのマレーシア製チップが搭載されていたようです。当方の方で同じマレーシア製のチップに交換してあります。

贅沢にマイカコンデンサが使われてます。