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ギターのインピーダンスとは?音がこもる原因とバッファの使い方

エレキギターに重要なインピーダンスとは

ギターを直につないだときは明るいのに、ボードを通すとこもる。そんなときは、新しいエフェクターを買う前に、ケーブルの長さ、つないだ端子、バッファの有無を確認してください。インピーダンスはこの接続の相性を考えるための値です。

難しい計算は必要ありません。電池を使わない一般的なギターはギター用の入力へつなぎ、長い配線では途中にバッファがあるかを見ます。すでにチューナーなどのバッファが働いていれば、専用ペダルを追加せずに済む場合もあります。

インピーダンスとは?出す側と受ける側を分ける

インピーダンスは音のように変化する電気に対する流れにくさを表し、単位はΩです。1kΩは1,000Ω、1MΩは1,000,000Ω。ギターでは、音を送り出す側の「出力」と、受け取る側の「入力」を分けて見るのが大切です。

ギターの音を電圧として受け渡す接続では、出す側を低く、受ける側を高くするのが基本です。同じ数値へそろえる意味での「マッチング」とは違います。受ける側の値が低すぎると、ギターへの負荷が大きくなり、音量や高音の出方が変わることがあります。

見る場所意味ギターでの確認
出力インピーダンス音を送り出す回路の性質一般的なパッシブギターは、ケーブルや接続先の影響を受けやすい
入力インピーダンス受け取る回路が信号へかける負荷の目安ギター用のHi-Z/INST入力を選ぶ。数値だけで全製品の相性は決めない
ケーブルの静電容量ケーブルが電気を蓄える量パッシブギターでは、長さと容量が高音の出方に影響する

ピックアップをテスターで測った直流抵抗値と、演奏中のインピーダンスは同じものではありません。音の高さによって性質が変わるので、「このピックアップは何kΩだから、このアンプなら同じ音」とは決められません。

長いシールドで音がこもるのはなぜ?

電池を使わないピックアップのギターを「パッシブ」と呼びます。このギターとケーブルを組み合わせると、ケーブルが蓄える電気の量によって高音の出方が変わります。同じケーブルなら長いほど容量が増えますが、何mで必ずこもるかはギターや接続先次第です。

低音が増えたように聞こえても、実際には高音が減ったため、そう感じている場合があります。まず短いシールドでアンプへ直結し、普段のボードを通した音と比べると原因を探しやすくなります。

長さと高音の残り方から1本を選ぶなら、ギターシールド16製品の比較へ進んでください。

バッファは何をする?置く位置で効果が変わる

バッファは、入力した信号の音量を大きく変えず、後ろのケーブルを通しやすい低い出力インピーダンスへ変える回路です。長い配線での高音の変化を抑えるために使います。

バッファより前のケーブルで失われた高音を、そのまま元へ戻す回路ではありません。ギターから最初のバッファまでが長ければ、その区間の影響は残ります。先頭へ置くかは、後述するファズなどとの相性も含めて決めます。

トゥルーバイパスとバッファードバイパス

エフェクトをOFFにしたとき、信号をそのまま次へ渡す方式がトゥルーバイパスです。バッファを通して渡す方式がバッファードバイパスです。前者ばかりを長いケーブルでつなぐと、すべてOFFのときに配線全体の影響を受ける場合があります。

どちらかが常に高音質、という関係ではありません。OFF時にバッファが働くペダルがすでにあるなら、その位置から見直します。電源が入っていない場合の挙動も製品によって違います。

BOSS TU-3Wなら接続に合わせて切り替えられる

TU-3Wは、バッファードとトゥルーバイパスを選べるチューナーです。長い配線を通すならバッファード、ギターから直接つなぎたいファズの手前ならトゥルーバイパスを試す、と使い分けられます。端子名のBYPASSと、回路方式の切り替えは別なので、説明書に沿って設定します。

参考 TU-3Wのバイパス切り替えと端子BOSS公式

実機で感じた音の違いと操作は、所有しているTU-3Wのレビューにまとめています。専用バッファも比較するなら、次の記事が参考になります。

音がこもるときの確認手順

1
短いケーブルで直結
アンプをクリーンにし、ギターのボリュームとトーンを固定して聴きます。
2
ボードを一台ずつ足す
まずすべてOFFで比較します。音が変わる場所の前後のケーブルと接触を確認します。
3
バッファの位置を比べる
手持ちのチューナーなどのバッファが働いているかを説明書で確認し、長い配線の前後で比べます。
4
音量をそろえて判断
音が明るくなったのか、単に大きくなったのかを分けます。改善したら、不要なバッファを買い足さずその接続で使います。

短い配線でも接触が悪ければ音は不安定になります。ボード内の長さとプラグを見直すときは、パッチケーブルの選び方も確認してください。

ファズ・ワイヤレス・録音では何を見る?

一部のファズはギターから直接つなぐ

古いFuzz Face系など、一部のファズはピックアップとのつながり方が反応へ影響します。前にバッファやワイヤレス受信機を置くと、歪みやギターのボリュームへの反応が変わることがあります。すべてのファズに当てはめず、機種の推奨接続を確認します。

アクティブギターとワイヤレス

電池で内部の増幅回路を動かすアクティブギターは、低い出力インピーダンスを持つ製品が多く、長いケーブルの影響を受けにくくなります。ただし音色やノイズの少なさが、インピーダンスだけで決まるわけではありません。

ワイヤレスも受信機から先の出力条件を確認します。ケーブルを使ったときの高音の変化を再現する機能を持つ機種もあるので、ケーブルと違う音になったら、その設定とファズの接続順を見直します。

パソコンへはギター用入力を使う

オーディオインターフェースへ直につなぐなら、Hi-ZやINSTと書かれたギター用入力を選びます。マイク入力やLINE入力とは、想定する信号の大きさも入力インピーダンスも違います。単にプラグの形が合うだけでは判断できません。

DIは楽器の信号をミキサーなどへ送るための機器ですが、入力条件は製品ごとに異なります。パッシブギターに適するか、電源が要るかを説明書で確認します。DIだけでギターアンプやスピーカーの音まで再現できるとは限りません。

参考 バッファとケーブルによる高音の変化BOSS公式 参考 ワイヤレスとケーブル・トーンの選び方BOSS公式

ギターのインピーダンスでよくある質問

インピーダンスが高いギターほど音が良いですか?
数値の高さで音の良さは決まりません。ピックアップ、ケーブル、入力側の組み合わせで高音や音量が変わるため、出す側と受ける側を分けて考えます。
短いシールドならバッファは不要ですか?
短い配線で音に困っていなければ、追加する必要はありません。ボードを通した音と直結した音を比べ、必要性を判断します。
バッファを入れると失われた高音が戻りますか?
バッファより後ろの配線で起きる変化を抑えます。手前のケーブルですでに変わった音を、完全に元へ戻す働きではありません。
バッファは何台必要ですか?
固定の必要台数はありません。手持ちのペダルに内蔵されている場合もあるので、配線の長さとバッファの位置から確認します。
Fuzz Faceの前にもバッファを置けますか?
ピックアップとのつながり方を生かす設計では、反応が変わる場合があります。その機種の推奨接続を確認し、ギター直結と比較してください。
アクティブギターでもケーブルで音は変わりますか?
低い出力インピーダンスを持つ製品では、ケーブルによる高音の変化が小さくなります。ただし接触不良や断線の影響は残ります。
ワイヤレスにしたらファズの音が変わるのはなぜですか?
受信機の出力条件と、ファズが想定する入力が合っていない可能性があります。ケーブル・トーン機能の有無と接続順も確認してください。

まず接続を比べてから買い足す

音がこもるなら、短い直結を基準に、ケーブル・バイパス方式・入力端子を一つずつ確認します。長い配線で高音を保ちたいときはバッファが役立ちますが、すでに内蔵されていれば追加は不要な場合もあります。

ケーブル自体の柔らかさや長さも見直したい方は、実際に使ったシールドの比較から、必要な1本を選んでください。