スライサーは、鳴らした音を自動のシャッターで細かく区切り、リズムへ変えるエフェクターです。専用機として選ぶならBOSS SL-2、ほかの揺れも1台で使うならMD-200、低予算の複合機ならZOOM MS-70CDR+、MIDIを含む作り込みにはStrymon Mobiusが候補です。
スライサーとトレモロの違い
トレモロは音量を波のように上下させます。スライサーは音のオンとオフを細かな順番に並べ、同じコードを弾いても「タ・タタ・タ」のようなリズムへ変えます。新しい音符を自動作曲する機材ではなく、入力した音を時間で切り分ける機材です。
| 製品 | 位置付け | リズムの作り方 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| BOSS SL-2 | 専用スライサー | 88パターン | すぐに多くの刻み方を試したい |
| BOSS MD-200 | 複合モジュレーション | SLICERモード | ほかの揺れと保存機能も欲しい |
| ZOOM MS-70CDR+ | 小型マルチ | 20パターンのSLICER | ディレイやリバーブと1台で組みたい |
| Strymon Mobius | 複合モジュレーション | 最大8ステップのPattern Trem | MIDIで曲ごとに切り替えたい |
BOSS SL-2 Slicer
SL-2は8種類のパターン・タイプに各11パターン、合計88パターンを備える専用スライサーです。ATTACKで音の立ち上がり、DUTYで音が開いている長さを変えられます。ステレオ出力とMIDI同期にも対応します。
旧型BOSS SL-20との違い
SL-20は大型筐体の旧モデル、SL-2は小型筐体の現行モデルです。どちらも入力音をリズムで刻む機能を持ちますが、パターン数、操作、入出力はそれぞれ異なります。
BOSS MD-200 Modulation
MD-200は12種類のモジュレーションの1つとしてSLICERモードを収録します。スライサー専用機ではありませんが、コーラス、フェイザー、ロータリーなども同じボードで使い、設定を保存したい人に合います。
ZOOM MS-70CDR+
MS-70CDR+はコーラス、ディレイ、リバーブを中心とした小型マルチです。SLICERは20パターンを備え、SPEED、THRSH、BAL、VOLを調整できます。スライサーの後ろへディレイを同じ本体内で追加できる点が便利です。
ZOOMの英語エフェクトリストには、次のように記載されています。
This effect creates a rhythmical sound by continuously slicing the input.日本語訳:入力音を連続して区切り、リズミカルな音を作るエフェクトです。
参考 MS-70CDR+エフェクトリスト(英語PDF)ZOOMStrymon Mobius
MobiusのPattern Tremは、最大8ステップの音量変化を並べる機能です。BOSSのSlicerと同じ機種ではありませんが、規則的な刻みを作り、200プリセットとMIDIで管理したい場合に候補になります。
Strymonの英語サイトには、次のように記載されています。
The Pattern Trem machine allows you to sequence up to eight beats of trem subdivision.日本語訳:Pattern Tremでは最大8ステップの音量変化を並べられます。
参考 Mobius製品情報(英語)Strymonスライサーの接続順と最初の設定
最初は、ギター → 歪み → スライサー → ディレイ/リバーブ → アンプの順で試します。スライサーの後ろに残響を置くと、刻んだ音の後ろへ余韻が残ります。残響の後ろへスライサーを置くと、余韻まで一緒に切れます。
テンポを曲に合わせ、パターンは単純な4分音符か8分音符から始めます。原音との音量をそろえた後でATTACKを短くすると輪郭が出やすく、長くすると角が丸くなります。
個性的なエフェクターの使い道をさらに知りたい場合は、実際の役割を整理した記事も参考になります。
よくある質問
- スライサーは何をするエフェクターですか?
- 入力音の音量を細かなパターンで開閉し、コードや伸ばした音をリズムへ変えます。音程を自動で選ぶ機材ではありません。
- スライサーとトレモロの違いは何ですか?
- トレモロは音量を波のように上下させます。スライサーは複数の細かなオン/オフを並べ、よりはっきりしたリズムを作ります。
- スライサーはディレイの前と後のどちらへ置きますか?
- 刻んだ後に余韻を残したい場合はディレイの前、余韻も細かく切りたい場合はディレイの後へ置きます。最初は歪みの後、ディレイの前が分かりやすい配置です。
まとめ
スライサーをすぐ使いたいならSL-2、ほかのモジュレーションもまとめたいならMD-200、低予算の複合機ならMS-70CDR+、MIDI中心のシステムにはMobiusが候補です。まず単純なパターンを曲のテンポへ合わせ、接続位置で余韻の残り方を選んでください。





