ファズフェイス系エフェクターを選ぶときに一番大事なのは、ゲルマニウムかシリコンか、そして古典的な2ノブの反応を重視するか、現代的な使いやすさを重視するかです。
結論から言うと、最初の1台ならDunlop FFM2 Fuzz Face Mini GermaniumかDunlop FFM1 Fuzz Face Mini Siliconを基準にすると選びやすいです。ギターのボリュームを絞ったクリーンアップを重視するならゲルマニウム、ライブやボード上での安定感を重視するならシリコンが向いています。
この記事では、ファズフェイス系のおすすめ9機種を、音の方向、使える音楽、向いている人、注意点まで整理します。
まず結論|迷ったらこのファズフェイスを選ぶ
| 欲しい音・用途 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 王道のゲルマニウムFuzz Face | Dunlop FFM2 Fuzz Face Mini Germanium | 丸い高域とギター側ボリュームへの反応を狙いやすい |
| 扱いやすいシリコンFuzz Face | Dunlop FFM1 Fuzz Face Mini Silicon | 電源やボード運用を含めて使いやすい |
| Jimi Hendrix系の鋭いファズ | Dunlop FFM3 / JHF1 | 高音域が強く、歪みの粒が粗い |
| ブルースロック向け | Fulltone 69 MkII | ゲルマニウム系の音の伸びと調整幅 |
| 現代的に整ったファズ | Wampler Velvet Fuzz | 古典的すぎないファズサウンドを作りやすい |
| Fuzz Faceをボードで使いやすくしたい | MXR Classic 108 Fuzz | バッファ付きで現代的な運用に向く |
| Tone Bender寄りも欲しい | Keeley Fuzz Bender | Fuzz Face一本槍ではないが、幅広いファズを作れる |
「ファズフェイスらしさ」を最優先するなら、まずはDunlop系のFuzz Face Miniから選ぶのが分かりやすいです。
一方で、エフェクターボードに組み込みたい、バッファやチューナーの後ろでも扱いたい、トーン調整が欲しいという人は、MXR Classic 108 Fuzz、Wampler Velvet Fuzz、Keeley Fuzz Benderのような派生モデルも候補になります。
ファズフェイス系エフェクターの選び方
ゲルマニウムは丸く、ギターのボリューム操作が気持ちいい
ゲルマニウム系のFuzz Faceは、ギター側のボリュームを絞ると歪みが減りやすい傾向があります。
フルテンでは荒いファズ、ボリュームを少し下げるとジャリっとしたクランチ、さらに下げると少し細いクリーン寄りの音になります。この変化を右手とギター側ボリュームで操るのが、Fuzz Face系の面白さです。
ブルース、クラシックロック、サイケ、歌ものロックで、ギターのニュアンスを出したい人に向いています。
ただし、ゲルマニウムは個体差や温度変化の影響を受けやすいです。夏場の屋外ライブや、安定性を最優先する現場では、シリコンや現代的な派生モデルのほうが楽な場合があります。
シリコンは明るく、荒く、ライブで扱いやすい
シリコン系のFuzz Faceは、ゲルマニウム系より高音域が強く、歪みの粒が粗い傾向があります。
Jimi Hendrix系の鋭いファズ、オルタナ、ガレージ、ハードロック、サイケ寄りの音を作りたいならシリコン系が合います。温度変化に強く、外部電源に対応するモデルも多いため、エフェクターボードに入れやすいのも利点です。
一方で、ギター側ボリュームを絞ったときの丸さや甘さは、ゲルマニウムのほうが好みに合う人もいます。
2ノブにこだわるか、調整幅を重視するか
古典的なFuzz Faceは、VolumeとFuzzの2ノブです。シンプルですが、音作りの多くをギター側ボリューム、ピックアップ、アンプとの組み合わせに任せる設計です。
この不自由さが好きな人には、Dunlop Fuzz Face MiniやJHF1のようなモデルが合います。
逆に、低域を締めたい、ゲート感を調整したい、トーンを変えたい、バッファの後ろでも使いたいという人は、Wampler、MXR、Keeleyのような現代的なモデルを選ぶほうが実用的です。
置き場所は基本的にギターの直後
Fuzz Face系は、ギターのピックアップと直接つながったときに良さが出やすい回路です。
基本はギターの直後、チューナーやバッファーの前です。バッファーの後ろに置くと、ギター側ボリュームへの反応が弱くなったり、高域が硬くなったりすることがあります。
ファズフェイスおすすめ比較表
| 製品 | 傾向 | 得意な音楽 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| Dunlop FFM2 Fuzz Face Mini Germanium | ゲルマニウム、王道 | ブルース、クラシックロック | クリーンアップを重視する人 |
| Dunlop FFM1 Fuzz Face Mini Silicon | シリコン、明るい | ガレージ、サイケ、ロック | 安定したFuzz Faceが欲しい人 |
| Fulltone 69 MkII | ゲルマニウム系、調整幅あり | ブルースロック | 古典的だが少し追い込みたい人 |
| Dunlop FFM3 Jimi Hendrix Fuzz Face Mini | Hendrix系シリコン | サイケ、ハードロック | 鋭いファズが欲しい人 |
| Wampler Velvet Fuzz | 現代的、整ったファズ | ロック、Fusion、宅録 | 扱いやすさを重視する人 |
| Dunlop FFM6 Band of Gypsys Fuzz Face Mini | Octavio由来の方向 | Hendrix系、ファンクロック | 通常Fuzz Faceと違う音の変化が欲しい人 |
| Dunlop JHF1 Jimi Hendrix Fuzz Face | リアルサイズ、Hendrix系 | サイケ、クラシックロック | 大きい筐体込みで欲しい人 |
| MXR Classic 108 Fuzz | シリコン、バッファ付き | ロック、ボード運用 | 現代的な接続で使いたい人 |
| Keeley Fuzz Bender | ハイブリッド、可変幅大 | オルタナ、ストーナー、実験系 | ファズの幅を広く取りたい人 |
ファズフェイスおすすめ9選
1. Dunlop FFM2 Fuzz Face Mini Germanium
Dunlop FFM2 Germanium Fuzz Face Mini Distortion
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Dunlop FFM2 Fuzz Face Mini Germaniumは、王道のゲルマニウムFuzz Faceを小型筐体で使いたい人に向くモデルです。
高音域の角が強く出にくく、中音域が粗く、ギター側のボリュームを絞ると歪み量が変わりやすい音です。フルで踏むと潰れたファズ、ギター側を7〜8くらいに下げるとブルースロック向けのクランチに近づきます。
おすすめの音楽は、ブルース、クラシックロック、サイケ、歌ものロックです。Freddie KingやCream周辺の太いリード、古いMarshallやFenderアンプへの入力を強くするような使い方が好きな人に合います。
注意点は、ゲルマニウムらしい個体差や環境差です。ライブで常に同じ反応を求めるより、ギター側の操作込みで弾く人に向いています。
2. Dunlop FFM1 Fuzz Face Mini Silicon
JIM DUNLOP FFM1 FUZZ FACE MINI BLU SILICON
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Dunlop FFM1 Fuzz Face Mini Siliconは、シリコンFuzz Faceらしい明るさと安定感を小型サイズで使えるモデルです。
ゲルマニウムよりも音がバンド内で聞き取りやすく、ピッキングのアタックもはっきり出ます。荒いロック、ガレージ、サイケ、オルタナ寄りのファズを作りたいなら、FFM2よりこちらのほうが合う場合があります。
外部電源やボード運用を考える人にも選びやすいです。初めてFuzz Face系を買う人で、ライブでも使いたいなら候補に入れたい1台です。
おすすめな人は、鋭いファズが欲しい人、エフェクターボードに入れやすいFuzz Faceを探す人、ゲルマニウムの不安定さを避けたい人です。
3. Fulltone 69 MkII
Fulltone 69 MkIIは、ゲルマニウム系のニュアンスを持ちながら、古典的なFuzz Faceより調整しやすい方向のファズです。
Fuzz Face系の高音域、音の伸び、ギター側ボリュームへの反応を残しながら、本体の設定も調整できます。単純な2ノブでは少し物足りない人、アンプやギターに合わせて低域や音の変化を追い込みたい人に向きます。
ブルースロック、クラシックロック、スライドギター、太いリードに合いやすいです。
おすすめな人は、Dunlop系より少し細かく調整したい人、ゲルマニウム系ファズを実用的に使いたい人です。
4. Dunlop FFM3 Jimi Hendrix Fuzz Face Mini
JIM DUNLOP FFM3 FUZZ FACE MINI JIMI HENDRIX
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Dunlop FFM3 Jimi Hendrix Fuzz Face Miniは、Hendrix系のシリコンFuzz Faceを小型で使いたい人に向くモデルです。
FFM1と同じくシリコン方向ですが、Jimi Hendrixモデルとしての音域の傾向が分かりやすく、サイケ、ハードロック、クラシックロックのリードで使いやすいです。
Uni-Vibe系やワウと組み合わせると、よりHendrix寄りの音作りに近づきます。ただし、ワウの前後関係で反応が大きく変わるので、順番は実際に試したほうが良いです。
おすすめな人は、Hendrix系の荒いファズが好きな人、リアルサイズではなくミニ筐体で使いたい人です。
5. Wampler Velvet Fuzz
Wampler Velvet Fuzzは、古典的なFuzz Faceそのものというより、現代的に整えられたファズを求める人に向くモデルです。
Fuzz Face系の荒さだけを期待すると少し上品に感じるかもしれません。その代わり、中音域と低音域を調整でき、バンド演奏や録音に合わせやすいファズを作れます。
ブルースロック、Fusion寄りのリード、歌ものロック、宅録でのファズサウンドに合います。
おすすめな人は、暴れすぎるファズが苦手な人、Fuzz Faceの雰囲気を残しつつ実用性も欲しい人です。
6. Dunlop FFM6 Band of Gypsys Fuzz Face Mini
Jim Dunlop FFM6 Band of Gypsys Fuzz Face Mini
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Dunlop FFM6 Band of Gypsys Fuzz Face Miniは、通常のFuzz Faceとは少し違うHendrixに関連するファズを探す人に向きます。
名前はFuzz Face Miniですが、一般的なゲルマニウム/シリコンFuzz Faceの選び方とは少し音域の傾向が違います。歪みの粒が粗く、中音域が強いリードを作りたい人に合います。
ファンクロック、サイケ、ワウやUni-Vibeと組み合わせたリードに向いています。
おすすめな人は、FFM1やFFM3とは違うHendrix系ファズを試したい人、普通のFuzz Faceより癖のある音が欲しい人です。
7. Dunlop JHF1 Jimi Hendrix Fuzz Face
Dunlop JHF1 Jimi Hendrix Fuzz Faceは、リアルサイズの丸い筐体込みでFuzz Faceを味わいたい人に向くモデルです。
エフェクターボードに入れやすいのはMiniシリーズです。大きな円形筐体と従来の外観を重視するならJHF1が候補になります。
音の方向は、Hendrix系のシリコンファズ。鋭く、荒く、アンプへの入力を強くするようなリードに向いています。
おすすめな人は、ボードの省スペースより雰囲気を重視する人、Jimi Hendrix系のサイケ/クラシックロックを弾きたい人です。
8. MXR Classic 108 Fuzz
MXR Classic 108 Fuzzは、Fuzz Face系のサウンドを現代的なエフェクターボードで使いやすくしたい人に向きます。
大きなポイントは、バッファまわりを含めて扱いやすいことです。古典的なFuzz Faceはバッファの後ろで反応が変わりやすいですが、Classic 108 Fuzzはボード内での運用を考えやすいタイプです。
シリコン系で、高音域が強く、歪みの粒が粗い音です。Fuzz Faceらしさを残しながら、ライブで安定して使いたい人に合います。
おすすめな人は、エフェクターボードに組み込みたい人、チューナーやワウとの相性で悩みたくない人、現代的なFuzz Face系を探す人です。
9. Keeley Fuzz Bender
Keeley Fuzz Bender 3 Transistor Hybrid Fuzz Pedal
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Keeley Fuzz Benderは、厳密なFuzz Faceコピーではなく、Tone Bender寄りの要素も含む現代的なファズです。
ただし、Fuzz Face系を探している人が「もっと調整幅が欲しい」「ゲート感やバイアス感も触りたい」「オルタナやストーナー寄りにも使いたい」と感じたときにはかなり有力です。
古典的な2ノブFuzz Faceのような素朴さは薄いですが、音作りの幅は広いです。シングルコイルでもハムバッカーでも使いやすく、録音で音を作り込みたい人にも向いています。
おすすめな人は、Fuzz FaceだけでなくTone Bender系の荒さも欲しい人、普通のファズでは物足りない人、現代的なファズを1台で広く使いたい人です。
Fuzz Face系をうまく使うコツ
ギター側のボリュームを常に使う
Fuzz Face系は、ギター側のボリュームを使うと演奏中に歪み量を変えられます。
Fuzzを高めにして、ギター側を10にするとファズ。7〜8でクランチ。5前後で少し細いクリーン。この変化を使えるようになると、1台でかなり広い音色を作れます。
アンプは少し大きめの音量のほうが気持ちいい
小音量のクリーンアンプにFuzz Faceを入れると、音が細く、硬く感じることがあります。
少しアンプが鳴っている状態、またはクランチ手前のアンプに入れると、Fuzz Faceの荒さがにまとまりやすいです。自宅では音量を出しにくいので、アンプシミュレーターやプリアンプの出力を少し上げるのも現実的です。
ワウやUni-Vibeと組み合わせる
Hendrix系の音を狙うなら、Fuzz Face単体ではなく、ワウやUni-Vibe系との組み合わせも重要です。
ただし、ワウとFuzz Faceは順番や相性で音が大きく変わります。ワウを前に置くか後ろに置くか、バッファ付きワウかどうかで印象が変わるので、固定観念より実際の音で判断してください。
関連記事
Fuzz Face系だけでなく、Big Muff系、Tone Bender系、発振系を含む現行ファズ全体から選ぶ場合はこちらです。
Fuzz Face系をもっと広く比較したい場合は、25選の記事も参考になります。
トランジスタの種類やhFEまで掘り下げたい人はこちら。
JHF1単体のレビューはこちらで詳しく扱っています。
ファズフェイスのよくある質問
- 初心者におすすめのファズフェイスはどれですか?
- 最初はDunlop FFM2 Fuzz Face Mini GermaniumかFFM1 Fuzz Face Mini Siliconが選びやすいです。丸い反応ならFFM2、安定感と明るさならFFM1がおすすめです。
- ゲルマニウムとシリコンはどちらが良いですか?
- ギター側ボリュームへの反応と丸さを重視するならゲルマニウム、明るさ、荒さ、ライブでの安定感を重視するならシリコンが選びやすいです。
- Fuzz Face系はどこにつなぐのが基本ですか?
- 基本はギターの直後です。バッファーやチューナーの後ろに置くと、クリーンアップや高域の反応が変わることがあります。
- Fuzz Faceはハムバッカーでも使えますか?
- 使えます。ただしシングルコイルより低域が太く歪みやすいので、ギター側ボリュームを少し下げたり、アンプ側の低域を整理すると扱いやすくなります。
- Fuzz Face Miniと大きいFuzz Faceはどちらがおすすめですか?
- 実用性ならMiniシリーズが選びやすいです。大きい丸形筐体はボード上で場所を取ります。外観を重視する人には候補です。
ゲルマニウムFuzz Face系の実機レビュー
トランジスタ、温度、ギター側ボリュームへの反応を実機で確認したい場合は次の2記事も参考になります。
まとめ|ファズフェイスは反応の良さで選ぶ
ファズフェイス系エフェクターを選ぶなら、最初にゲルマニウムかシリコンかを決めると迷いにくいです。
丸い高域、ギター側ボリュームへの反応、ブルースロック的な音の伸びを求めるならゲルマニウム。明るく荒いファズ、ライブでの安定感、ボードへの入れやすさを重視するならシリコンが候補になります。
1台目ならDunlop FFM2 Fuzz Face Mini GermaniumかDunlop FFM1 Fuzz Face Mini Silicon。Hendrix系ならFFM3やJHF1。現代的な使いやすさまで欲しいならMXR Classic 108 Fuzz、Wampler Velvet Fuzz、Keeley Fuzz Benderも見てください。
Fuzz Face系は、踏んだ瞬間だけで判断するより、ギター側ボリュームを絞ったときの表情まで含めて選ぶエフェクターです。ギター側のボリュームで歪み量を変えられ、バンド内でも中音域と低音域を調整しやすいファズになります。










