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John Fruscianteの使用エフェクター詳細解説(後編)
機種名 | メーカー | カテゴリー | 備考(主な使用時期・楽曲) |
---|---|---|---|
SD-1 Super OverDrive | Boss | オーバードライブ | Stadium Arcadium期。「Scar Tissue」など。 |
TS9 Tube Screamer | Ibanez | オーバードライブ | Blood Sugar Sex Magik期。「Under the Bridge」など。 |
BD-2 Blues Driver | Boss | オーバードライブ | 2003年頃のライブ。クランチサウンドに使用。 |
DS-1 Distortion | Boss | ディストーション | 初期〜BSSM期。「Give It Away」など。 |
DS-2 Turbo Distortion | Boss | ディストーション | 彼の象徴。BSSM期〜現在。「Dani California」ソロ等。 |
M78 Custom Badass ’78 Distortion | MXR | ディストーション | Californication期のスタジオ。 |
Metal Muff with Top Boost | Electro-Harmonix | ディストーション | By the Way期。ハイゲインサウンドに使用。 |
Big Muff Pi (USA) | Electro-Harmonix | ファズ | 彼の定番ファズ。「Dani California」ソロなど。 |
Fuzz Factory | ZVEX | ファズ | Californication期。「Around the World」イントロ。 |
FZ-3 Fuzz | Boss | ファズ | By the Way期。「Can’t Stop」のリフ。 |
Fuzzrite | Mosrite | ファズ | By the Way期のスタジオ。ヴィンテージファズ。 |
English Muff’n | Electro-Harmonix | ファズ | Stadium Arcadium期。「Charlie」など。 |
Micro Amp | MXR | ブースター | BSSM期から愛用。クリーンブーストの定番。 |
CE-1 Chorus Ensemble | Boss | コーラス | 彼のクリーンサウンドの核。BSSM期〜SA期。 |
Afro Fuzz | Dirty Boy | ファズ | 2008年頃のセッションで使用。 |
FZ-1W Fuzz Waza Craft | Boss | ファズ | 2022年以降の復帰後ツアーで使用。 |
Dr. Freakenstein Fuzz | Rainger FX | ファズ | Stadium Arcadium期。過激な発振サウンド。 |
Super Badass Variac Fuzz | MXR | ファズ | 2022年のTV出演時に確認。 |
Deluxe Big Muff Pi | Electro-Harmonix | ファズ | Californication期。「Scar Tissue」ソロなど。 |
FX52 Classic Fuzz | DOD | ファズ | Californication期。「Parallel Universe」など。 |
“Black Russian” Big Muff Pi V8 | Electro-Harmonix | ファズ | By the Way期のスタジオ。 |
Electric Mistress | Electro-Harmonix | フランジャー | By the Way, SA期。「Dani California」など。 |
Deluxe Electric Mistress | Electro-Harmonix | フランジャー | 上記機種のバリエーションとして使用。 |
M-117 Flanger | MXR | フランジャー | Californication期。 |
Phase 90 | MXR | フェイザー | BSSM期から愛用。「Scar Tissue」など。 |
Phase 100 | MXR | フェイザー | SA期。「Dani California」など。 |
MF-103 12-Stage Phaser | Moog | フェイザー | スタジオ機材として。 |
DL4 Delay Modeler | Line 6 | ディレイ | By the Way, SA期のメインディレイ。「Scar Tissue」など。 |
Analog Delay 680 | DOD | ディレイ | スタジオで使用。ウォームなアナログサウンド。 |
M169 Carbon Copy | MXR | ディレイ | 復帰後のツアーで使用。「Under the Bridge」など。 |
DD-500 Digital Delay | Boss | ディレイ | 復帰後のツアーで使用。多彩なディレイサウンド。 |
Echoplex Delay EP103 | Dunlop | ディレイ | 復帰後のツアーで使用。テープエコーサウンド。 |
DM-2 Delay | Boss | ディレイ | By the Way期のスタジオ。 |
WH10 Wah | Ibanez | ワウ | 彼のワウサウンドの象徴。v1, v2, v3と歴代使用。 |
Wah XW-1 | Xotic | ワウ | 復帰後のツアーで使用。 |
535Q Cry Baby Multi-Wah | Dunlop | ワウ | Californication期のスタジオ。 |
POG Polyphonic Octave Generator | Electro-Harmonix | オクターバー | SA期。「Scar Tissue」ライブでの厚み出し。 |
WH-4 Whammy | DigiTech | ピッチシフター | BSSM期から愛用。「Dani California」ソロなど。 |
MF-102 Ring Modulator | Moog | リングモジュレーター | スタジオ機材。実験的なサウンドに使用。 |
Q-Tron + | Electro-Harmonix | エンベロープフィルター | By the Way期。「Can’t Stop」イントロ。 |
MF-101 Low-Pass Filter | Moog | フィルター | 「Can’t Stop」ソロの発振サウンド。 |
FM4 Filter Modeler | Line 6 | フィルター | ライブでのフィルターサウンド再現に使用。 |
MF-105 MuRF | Moog | フィルター | スタジオ機材。リズミカルなフィルターパターン。 |
M300 Reverb | MXR | リバーブ | 復帰後のツアーで使用。 |
RV-2 Digital Reverb | Boss | リバーブ | Californication期のスタジオ。 |
Holy Grail Reverb | Electro-Harmonix | リバーブ | By the Way, SA期。 |
CS-3 Compression Sustainer | Boss | コンプレッサー | 2003年頃のライブ。アルペジオの粒を揃える。 |
ファズ (Fuzz) つづき
Dirty Boy Afro Fuzz
2008年のジャムセッションなどで使用したファズ。荒々しくも太いサウンドが特徴です。https://www.dirtyboy.co/products/dirtyboy-afro-fuzz
Boss FZ-1W Fuzz Waza Craft
2022年以降の復帰後ツアーで新たに追加されたファズ。ヴィンテージモードとモダンモードを切り替え可能で、往年のサウンドから現代的なサウンドまで幅広くカバーします。安定した動作と多彩な音作りで、現在の彼の足元を支える一台となっています。
Rainger FX Dr. Freakenstein Fuzz
非常にアグレッシブなサウンドを持つファズペダルで、「Around the World」などで使用されています。
MXR Super Badass Variac Fuzz
2022年のテレビ番組 “Jimmy Kimmel Live!” 出演時にボードにセットされていたファズ。可変電圧機能(Variac)により、荒々しい飽和感を生み出します。
Electro-Harmonix Deluxe Big Muff Pi
「Scar Tissue」などで使われ、サステインとディストーションが強調されたサウンドが特徴のペダルです。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター ディストーション Deluxe Big Muff Pi 【国内正規品】
DOD FX52 Classic Fuzz
「Parallel Universe」で使用されたヴィンテージファズ。非常に個性的なトーンを生み出します。サウンドが近い現行品としてCarcosa Fuzzが推奨されています。
Electro-Harmonix “Black Russian” Big Muff Pi V8
「By the Way」の時期に使用された、通称「ロシアンマフ」。非常にヘヴィなディストーションが特徴です。現行リイシューはGreen Russian Big Muffとなります。
electro-harmonix/Green Russian Big Muff Distortion/Sustainer ディストーション ビッグマフ
ディレイ (Delay)
Line 6 DL4 Delay Modeler
「Scar Tissue」などで印象的なサウンドを構築。多彩なディレイとモジュレーションの組み合わせで、複雑な音色を作り出します。
DOD Analog Delay 680
アナログディレイならではの温かみのあるリピート音が特徴。スタジオで使用していたと言われています。
MXR M169 Carbon Copy
「Under the Bridge」などで聴けるアナログディレイ。深みのあるウォームなリピート音が魅力です。
Boss DD-500 Digital Delay
「Can’t Stop」などで使用。多彩なディレイモードを搭載し、豊かなサウンドメイクを可能にするデジタルディレイです。
Dunlop Echoplex Delay EP103
クラシックなテープエコーを再現するペダル。ジョンのサウンドにアナログ特有の深みと揺らぎを与えています。
Boss DM-2 Delay
「By the Way」の時期に使用されたアナログディレイ。温かみのあるディレイサウンドが特徴です。
だいぶ昔に廃盤となっていますが、近年技クラフトシリーズとして復刻してます。
フェイザー (Phaser)
MXR M101 Phase 90
「Scar Tissue」などで使用。シンプルながらもリッチなフェイズサウンドが得られる定番ペダルです。
MXR M107 Phase 100
「Dani California」などで使用され、Phase 90よりも広がりのあるフェイザー効果を生み出します。
Moog Moogerfooger MF-103 Phaser
主にスタジオ機材として使用され、サウンドに深みのあるモジュレーション効果を加えています。https://www.korg-kid.com/moog/product-details/mf-103-12-stage-phaser/
ワウ (Wah)
Ibanez WH10v1 Wah
ジョンのトレードマークとも言えるワウサウンドを生み出すペダル。「Around the World」などで聴ける鋭いワウは、このオリジナルモデルによるものです。
Ibanez WH10v3
こちらが現行モデル。ジョン本人もライブで使用していることで知られています。
Xotic Wah XW-1 Red Limited Edition
よりクリアで多彩なトーンを追求するために使用されているワウペダルです。
Dunlop 535Q Cry Baby Multi-Wah
「Californication」のレコーディングなどで使用。多彩なコントロールにより、幅広いワウトーンを作り出せます。
フランジャー (Flanger)
Electro-Harmonix Electric Mistress
「Dani California」などで聴ける、サイケデリックなサウンドが特徴のフランジャーです。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター フランジャー/コーラス Stereo Electric Mistress …
Electro-Harmonix Deluxe Electric Mistress
より深みのあるフランジャー効果で、ジョンのサウンドに豊かなテクスチャーを加えています。
MXR M-117 Flanger
「Californication」などで使用され、ギターサウンドに独特の広がりと揺らぎを加えています。
オクターバー&ハーモナイザー
Electro-Harmonix POG Polyphonic Octave Generator
「Scar Tissue」などで使用。複数のオクターブ上/下の音を加え、オルガンのような重厚なサウンドを作り出します。
electro-harmonix エレクトロハーモニクス エフェクター ポリフォニックオクターブジェネレーター POG2 【…
DigiTech WH-4 Whammy
「Dani California」のギターソロで聴ける強烈なピッチシフト効果は、このペダルによるものです。
Moog Moogerfooger MF-102 Ring Modulator
主にスタジオで使用し、サウンドに金属的で独特なモジュレーションを加える際に活躍します。
フィルター (Filter)
Electro-Harmonix Q-Tron +
「Can’t Stop」のファンキーなオートワウ・フレーズで使用されるエンベロープフィルター。広い周波数レンジと可変Qコントロールで、カッティングを際立たせます。
Moog Moogerfooger Low-Pass Filter
「Can’t Stop」で使用されたことで知られるフィルターペダル。レゾナンスを効かせた独特のサウンドを生み出します。
Line 6 FM4 Filter Modeler
ライブで様々なフィルターサウンドを再現するために使用されるペダルです。
Moog Moogerfooger MF-105 MuRF
複数のフィルターをリズミカルに組み合わせ、独特なシーケンス・サウンドを生み出すペダルです。https://www.korg-kid.com/moog/product-details/mf-105m-midi-murf/
リバーブ (Reverb)
MXR M300 Reverb
「Under the Bridge」などで聴ける、深みのあるアンビエントなサウンドメイクに使用されます。
Boss RV-2 Digital Reverb
「Californication」の時期に使用。クリアなデジタルリバーブサウンドを提供します。
BOSS ボス – Reverb RV-6 + KORG Pitchclip 2 PC-2 + マークスオリジナルクロス セット
Electro-Harmonix Holy Grail Reverb
多彩なリバーブモードを駆使し、サウンドに豊かな広がりを与えています。
その他
Boss CS-3 Compression Sustainer
2003年頃のペダルボードで確認。クリーンなアルペジオなどで粒立ちを揃え、サステインを稼ぐために使用されます。