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2025年最新!ロードボックス・アッテネータのおすすめ7選まとめ

ギタリストの皆さん、特にヴィンテージアンプを所有する方は「自宅で、あの最高のチューブサウンドを適切な音量で鳴らしたい…」と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。その悩みを解決する必須アイテムが、ロードボックスパワーアッテネーターです。

この記事を書いた人:2n3565
ギター歴・エフェクター製作歴18年。ヴィンテージアンプを自宅で鳴らすために様々なアッテネーターを試してきた筆者が、実体験を基に徹底解説します。

時間がない方へ:この記事の結論

もしあなたが「最高の音質でレコーディングをしたい」と考えているなら、結論から言うと「UNIVERSAL AUDIO OX AMP TOP BOX」が最もおすすめです。筆者も愛用しており、その原音に忠実なサウンドと機能性は価格以上の価値があります。

そもそもロードボックス/アッテネーターとは?

混同されがちなロードボックスとアッテネーターですが、役割が少し異なります。

  • ロードボックス:アンプヘッドからスピーカーの代わりに出力を受け止める「ダミーロード」機能がメイン。スピーカーを繋がずにアンプを鳴らせるため、ライン録音やサイレントレコーディングに必須です。
  • パワーアッテネーター:アンプとスピーカーの間に入り、アンプをドライブさせた美味しいサウンドはそのままに、スピーカーから出る「音量だけを下げる」機材です。

最近のモデルは両方の機能を搭載していることが多く、この記事でもそうした多機能モデルを中心に紹介します。

失敗しない!ロードボックス/アッテネーターの選び方

高価な機材だからこそ、選ぶ上で絶対に外せない3つのポイントを解説します。

Point 1:許容入力(W数)はアンプより大きいものを選ぶ

最も重要なのが許容入力(W数)です。必ず、使用するギターアンプの最大出力よりも大きいW数に対応したモデルを選びましょう。例えば、100WのMarshallを使うなら、100W以上の許容入力を持つ製品が必須です。W数が足りないと、最悪の場合アンプやロードボックスが故障する原因になります。

Point 2:インピーダンス(Ω)を合わせる

インピーダンス(Ω)のマッチングも非常に重要です。アンプのスピーカーアウトのΩ数と、ロードボックスの入力Ω数を必ず合わせる必要があります。多くの製品は4Ω, 8Ω, 16Ωの切り替えスイッチを備えていますが、購入前に必ず確認しましょう。

Point 3:機能で選ぶ(キャビシミュの有無など)

自宅でのレコーディングが主な目的なら、高品位なキャビネットシミュレーターIRローダー機能が搭載されたモデルがおすすめです。これにより、マイクを立てて録音したかのような、リアルなサウンドをラインで手軽に得られます。一方、ライブでの音量調整がメインなら、シンプルなアッテネート機能に特化したモデルが良いでしょう。

おすすめロードボックス・アッテネーター比較一覧表

製品名タイプ最大許容入力キャビシミュ価格帯こんな人におすすめ
BOSS WAZA TAEリアクティブ/多機能150W高価格帯ライブから録音まで妥協したくない人
UA OXリアクティブ/最高峰150W高価格帯最高のライン録音環境を求める人
JHS Little Black Amp Boxパッシブ (FX-Loop用)×低価格帯アンプの歪みはそのままに手軽に音量調整したい人
Shin’s Music Baby Masterパッシブ (FX-Loop用)×中価格帯原音のニュアンスを重視しつつ音量をコントロールしたい人
Crews GB-VIアッテネーター100W×中価格帯ライブでの音量調整がメインで堅牢性を求める人
Bugera PS1アッテネーター100W〇 (XLR)低価格帯圧倒的なコストパフォーマンスでアッテネーターを導入したい人
DLATT-1ロードボックス/アッテネーター100W×中価格帯シンプルで直感的に使えるロードボックスが欲しい人

※JHSとShin’s Musicの製品はアンプのセンド/リターンに接続する特殊なタイプです。詳しくは製品紹介で解説します。

おすすめのロードボックス・アッテネータ7選

BOSS WAZA Tube Amp Expander

WAZA Tube Amp Expanderは、チューブアンプの持つ温かみと豊かなサウンドに、さらに多彩な表現力を加える革新的なアクセサリーです!アナログの魅力を損なうことなく、あなたのサウンドの幅を広げ、ライブやレコーディングで新たな可能性を引き出します。

メリット

  • 高精度なリアクティブロードと多彩な内蔵エフェクト、IR機能
  • 直感的な操作性で、ライブ中でも素早いセッティング変更が可能
  • USBオーディオインターフェイス機能も搭載し、これ一台で録音環境が完結

注意点

  • 発売初期にソフトウェアの動作が不安定という報告があった(現在はアップデートで改善されている可能性が高いです)
  • 機能が非常に多いため、すべてを使いこなすには少し学習が必要


UNIVERSAL AUDIO OX AMP TOP BOX

UNIVERSAL AUDIO OX AMP TOP BOXは、アンプのトーンを一切損なうことなく、リアルなキャビネットサウンドを再現する最高峰のロードボックスです!洗練された回路設計で、豊かなトーンをそのままキープしながら出力調整ができ、特にスタジオや自宅でのレコーディングで絶大な威力を発揮します。

UNIVERSAL AUDIO ユニバーサルオーディオ / OX Amp Top Box

UNIVERSAL AUDIO ユニバーサルオーディオ / OX Amp Top Box

186,811円(08/20 21:02時点)
Amazonの情報を掲載しています

メリット

  • 原音に忠実でクリアなサウンド。良くも悪くも味付けがなく、アンプ本来の音を綺麗に録音できます。
  • Universal Audioが誇る最高品質のキャビネット/マイクモデリング。
  • アッテネーターとしての性能も最上位クラスで、小音量でもサウンドの質感が損なわれません。

注意点

  • 価格が非常に高価(約20万円弱しますが、その価値は十分にあります)。
  • 人によってはサウンドが「綺麗すぎる」と感じる可能性も。

筆者も愛用しており、ヴィンテージアンプのサウンドをレコーディングする際の必需品となっています。これ以上のアナログフィールを持つライン録音機材は無いと言っても過言ではないでしょう。


JHS Pedals Little Black Amp Box

※注意:この製品はアンプのスピーカーアウトではなく、エフェクトループ(センド/リターン)に接続して使用する「パッシブ・ボリュームペダル」です。 アンプのプリ部で作った歪みはそのままに、パワーアンプに送る信号レベルを下げることで、結果的に全体の音量を下げます。ロードボックスやアッテネーターとは仕組みが異なりますのでご注意ください。

メリット

  • 非常にコンパクトで電源も不要。
  • シンプルな操作で直感的にマスターボリュームのように使える。
  • 価格が安く、手軽に音量調整ソリューションを導入できる。

注意点

  • パワー管のドライブ感は得られないため、アンプをフルドライブさせたサウンドを得るための機材ではない。
  • センド/リターン端子がないアンプでは使用できない。


Shin’s Music Baby Master 2

※注意:この製品もJHS同様、エフェクトループ(センド/リターン)に接続するタイプのボリュームコントローラーです。 高品位なパーツを使用しており、原音のニュアンスを損なわずに自然な音量調整が可能です。

メリット

  • コンパクトで持ち運びに便利。
  • ボリュームを絞った際のハイ落ちが少なく、非常にナチュラルな使い心地。
  • 高品質なパーツで構成されており、プロの現場でも使用される信頼性。

注意点

  • パワー管のドライブ感を得るための機材ではない。
  • センド/リターン端子がないアンプでは使用できない。


Crews Maniac Sound GB-VI – POWER ATTENUATOR

Crews Maniac Sound GB-VIは、ライブハウスやスタジオでの使用を想定した、堅牢な作りの本格パワーアッテネーターです。アンプのトーンを極力損なわずに、-16dBまで段階的に音量を下げることができます。

GB-VI - POWER ATTENUATOR -

GB-VI – POWER ATTENUATOR –

38,500円(08/20 21:02時点)
Amazonの情報を掲載しています

メリット

  • 非常に頑丈な作りで、プロのツアー機材としても耐えうる信頼性。
  • シンプルな操作性で、迷うことなく使える。
  • 音色の変化が少なく、自然なアッテネートが可能。

注意点

  • キャビネットシミュレーターなどの付加機能はない。
  • 完全なサイレント(無音)にはできない。


Bugera POWER SOAK PS1

圧倒的なコストパフォーマンスで人気を博す、パッシブタイプのパワーアッテネーターです。最大100Wまでのチューブアンプに対応し、自宅での練習から小規模なライブまで、手軽に音量コントロールを導入したいギタリストに最適なモデルです。

Bugera アッテネーター POWER SOAK PS1 【国内正規品】

Bugera アッテネーター POWER SOAK PS1 【国内正規品】

26,800円(08/20 12:26時点)
Amazonの情報を掲載しています

メリット

  • 1万円前後という非常にリーズナブルな価格。
  • 4, 8, 16Ωに対応し、ほとんどのチューブアンプで使用可能。
  • マイクシミュレーター付きのXLRアウトも搭載し、簡易的なライン録音にも対応。

注意点

  • 抵抗式(レジスティブ)のため、音量を大きく下げるほど高域が削れるなど、音質の変化が感じられやすい。
  • ロードボックス機能は無いため、スピーカーキャビネットへの接続が必須。
  • 高負荷での連続使用で本体が高温になりやすいという報告がある。


DLATT-1

こちらは個人制作のユニークなロードボックス/アッテネーターです。シンプルながら洗練された設計で、アンプの出力を自在に調整しながら、クリアなトーンを保つことができます。

メリット

  • コンパクトで革新的な設計。
  • 多段階のアッテネーション機能で細かい音量調整が可能。
  • 音色の自然な保持に優れた回路設計。

注意点

  • 個人制作品のため、流通量が限られる場合がある。

よくある質問(FAQ)

Q1. アッテネーターを使うと音は劣化しますか?

A. 厳密に言えば、音質の変化はゼロではありません。しかし、近年の高品質なリアクティブロードを搭載したモデルでは、その変化はごく僅かです。特に自宅でのレコーディングなどでは、小音量でアンプを鳴らすよりも、アッテネーターを使って適正な音量でドライブさせた方が、はるかに良い結果が得られます。

Q2. インピーダンスを間違えるとどうなりますか?

A. 最悪の場合、アンプの出力トランスが故障する可能性があります。これは非常に高価な修理に繋がるため、インピーダンスのマッチングは必ず確認してください。アンプ側とアッテネーター側のΩ数を合わせることが鉄則です。

Q3. 自宅での小音量練習だけが目的なら、どれがおすすめですか?

A. もしお使いのアンプにセンド/リターン端子があるなら、JHS Pedals Little Black Amp Boxが最も手軽です。パワー管のドライブは得られませんが、プリ管で歪ませるタイプのアンプであれば、手軽に音量をコントロールできます。本格的なチューブドライブサウンドを小音量で楽しみたい場合は、Crews GB-VIやBugera PS1が良い選択肢になります。

まとめ

以上、2025年最新のロードボックス/アッテネーターおすすめ7選をご紹介しました!どのモデルも素晴らしい個性と機能を備えており、あなたのギターライフをより豊かなものにしてくれるはずです。本記事の選び方や比較表を参考に、ぜひあなたのプレイスタイルや使用環境に最適な一台を見つけて、最高のチューブサウンドを心ゆくまで楽しんでください!