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コンプレッサーかけっぱなしはだめ?適切なコンプの使い方を教えます!

コンプレッサーかけっぱなしは良いのか?その真相を探る

今日はコンプレッサーをかけっぱなしにすることのメリットとデメリットについてお話します。コンプレッサーはギタリストにとって非常に便利なエフェクターですが、かけっぱなしにするとどうなるか、気になる人も多いのではないでしょうか?この記事では、コンプの適切な使い方や、どのような場面で効果を発揮するのかを深掘りしていきます!

コンプレッサーとは?その基本的な役割

コンプレッサーは、ギターの音量を均一にするエフェクターです。音の強弱を自動的に調整し、弾いた音が均一に聞こえるようにします。特にクリーントーンでの演奏や、サステインを伸ばすために非常に役立ちます。

コンプレッサーの基本機能

  • スレッショルド:一定の音量を超えるとコンプがかかり始める基準。
  • レシオ:音量をどれくらい圧縮するかの比率。
  • アタック:音が鳴り始めてからコンプがかかるまでの時間。
  • リリース:コンプが解除されるまでの時間。

このように、コンプレッサーは音の強弱を抑える効果がありますが、かけっぱなしにするとどうなるのか?これからそのメリットとデメリットについて具体的に解説していきます!

コンプレッサーかけっぱなしのメリット

コンプレッサーを常時オンにしていると、いくつかの利点があります。以下のような点がその代表的なメリットです。

1. 音量の安定性が向上する

コンプレッサーは、音の大小にかかわらず均一な音量を保つのが得意です。特にライブ演奏やレコーディングの際には、安定したサウンドを提供してくれるため、全体のバランスを取りやすくなります。

2. アタック感が強調される

ギターのアタック感を強調することができ、ピッキングの強弱が際立ちます。これにより、リズムの正確さや演奏のニュアンスがはっきり伝わります!

3. サステインが伸びる

音が自然に減衰していく代わりに、コンプレッサーを使うことで音が長く持続するようになります。特にソロやクリーントーンでのアルペジオに大きな効果があります。

コンプレッサーかけっぱなしのデメリット

一方で、コンプレッサーを常時かけっぱなしにすることには、いくつかのデメリットもあります。これらを理解しておくことが大切です。

1. ダイナミクスが失われる

コンプレッサーをかけすぎると、ギターのダイナミクス(音の強弱)が均一化されすぎてしまい、演奏の抑揚が失われます。これにより、特に繊細な演奏やニュアンスの表現が難しくなることがあります。

2. 音がつぶれる

音が過度に圧縮されると、アタックが強調されすぎたり、サウンドが「つぶれる」感じが出てしまうことがあります。これは音の自然な響きを損ねる可能性があるので注意が必要です。

3. ノイズが目立つ

コンプレッサーはノイズも増幅してしまうため、特に歪み系エフェクトと併用するとノイズが増えることがあります。ノイズゲートの併用が効果的です。

コンプをかけっぱなしにする際の注意点

では、コンプレッサーをかけっぱなしにする際にどのような点に注意すべきでしょうか?以下にポイントをまとめました。

薄くかけて音量バランスを保つ

コンプをかけっぱなしにする場合、薄めに設定することが大切です。スレッショルドやレシオを高めに設定し、強く弾いた部分だけにコンプがかかるようにすることで、音のナチュラルさを保てます。

オフ時との音量差を最小限に

コンプをオンにした状態とオフにした状態の音量差を最小限に抑えるため、アウトプットゲインを調整することが重要です。これにより、エフェクトのオンオフによる違和感がなくなり、自然な演奏感を得られます。

ブースターとの併用でソロを際立たせる

ソロの際には、コンプレッサーをかけっぱなしにするだけでなく、ブースターを併用すると良いでしょう!コンプレッサーが音の安定性を保ちながら、ブースターが音量を一時的に持ち上げ、ソロパートを際立たせます。

注意

コンプレッサーを強くかけすぎると音の潰れが発生しやすいので、リハーサルでしっかりと設定を確認しましょう!

MEMO

ブースターの使い方としては、特に音量が均一になりがちなコンプレッサーの後に接続することで、音が埋もれないように工夫できます。

コンプレッサーの設定方法と適切な使い方

ここからは、コンプレッサーを「かけっぱなし」で使う場合の具体的な設定方法と、どのように活用するのがベストなのかを解説していきます!コンプレッサーの設定次第でサウンドが大きく変わるので、しっかりと理解しておきましょう。

スレッショルドの設定

スレッショルドは、コンプレッサーがかかり始める音量の基準を設定するパラメーターです。スレッショルドを高めに設定することで、強いピッキングや大きな音にのみコンプレッサーがかかるようになり、繊細なニュアンスを保ちながら安定したサウンドを得ることができます。

どのように設定すればよいか?

一般的には、クリーントーンで演奏する場合はやや高めに、歪み系エフェクトを併用する場合は低めに設定することが多いです。これにより、ピッキングの強弱に応じて適切なコンプレッションがかかります。

レシオ(Ratio)の設定

レシオは音量をどれくらい圧縮するかを決める重要なパラメーターです。レシオが高いと強く圧縮され、音の強弱がほぼ均一になります。一方、低いレシオでは音量の差が残るため、自然なダイナミクスを活かしたサウンドが得られます。

レシオの適切な設定

クリーントーンで弾く際は、比較的低いレシオ(2:1や3:1)がおすすめです。これにより、アタックやピッキングのニュアンスが失われにくくなります。一方で、しっかりと音を圧縮したい場合は、4:1以上に設定することで、ライブやレコーディングに適した安定した音が得られます。

アタックとリリースの設定

アタックとリリースの設定もコンプレッサーの効果に大きな影響を与えます。アタックは、音が鳴り始めてからコンプレッションがかかるまでの時間を調整するパラメーターで、リリースはコンプレッションが解除されるまでの時間を設定します。

アタックをどう設定するか?

アタックが速すぎると、ピッキングのエッジが削られ、音が丸くなりすぎることがあります。逆に遅すぎると、コンプレッサーの効果が薄くなってしまいます。一般的には、アタックをやや遅めに設定し、ピッキングのアタック感を残しつつコンプレッションをかけるのが理想です。

リリースのポイント

リリースはサウンドの持続部分に関係するため、短すぎると不自然に音が切れてしまい、長すぎると次の音に影響が出ることがあります。適度なリリース設定で、自然なサウンドの減衰を得ることができます。

MEMO

コンプレッサーのアタックとリリースの設定は、演奏スタイルや楽曲のジャンルに合わせて調整するのがベストです。たとえば、リードギターではアタックを少し遅く、リズムギターでは速くするなど、用途に応じて使い分けましょう!

コンプかけっぱなしにするなら注意したいポイント

コンプレッサーをかけっぱなしにする場合でも、いくつかの点に注意しておく必要があります。これらを意識することで、より自然なサウンドが得られ、演奏中の不快な驚きも避けられます。

ノイズへの対応

コンプレッサーは、音を圧縮する際にノイズも増幅してしまうため、特にハイゲインなセッティングではノイズが目立ちやすくなります。ノイズゲートを併用するか、ノイズの少ないセッティングを見つけることが重要です。

音量の違いを最小限にする

コンプレッサーをオンにしたときとオフにしたときの音量が大きく異なると、演奏中の切り替え時に違和感が生じます。これを防ぐために、コンプレッサーのアウトプットゲインを適切に調整し、どちらの状態でも自然に聞こえるようにしましょう。

注意

コンプレッサーをかけっぱなしにすることでダイナミクスが失われる可能性があります。強くかけすぎないように注意し、設定を微調整しながら使うのがコツです!

エレキギター用コンプレッサーには大きく分けて3つの系統が存在する

エレキギター用のコンプレッサーには、大きく分けて3つの代表的な系統があります。これらはそれぞれ、使用される技術や音色に影響を与えるため、プレイヤーのニーズや演奏スタイルに応じて選ぶことができます。ここでは、ROSSやDynacompをはじめとするOTA式コンプレッサー、FETやトランジスタをディスクリートで使用した1176系コンプレッサー、そしてフォトカプラ素子を使ったコンプレッサーについて、それぞれの特徴とおすすめのモデルを詳しく解説していきます。

ROSSやDynacomp系(OTA式コンプレッサー)の特徴とおすすめモデル

ROSSやMXR Dynacomp系のコンプレッサーは、OTAチップを使用しており、ギタリストの中で非常に高い人気を誇ります。シンプルな操作と安定したサウンドが特徴で、特にクリーントーンやファンクのカッティングにおいてその効果が際立ちます。この系統のコンプレッサーは、非常に滑らかなコンプレッションを提供し、ギターの音を際立たせながらも、過度な圧縮をかけずに自然なサステインを追加します。

OTA式コンプレッサーの特徴

OTA(Operational Transconductance Amplifier)方式は、音を圧縮しつつも音のニュアンスを残すことができるため、特にリズムギタリストに好まれています。通常はVOLUMESUSTAINの2つのコントロールしかないシンプルなデザインが多く、初心者でも使いやすい点が大きなメリットです。

しかし、より多機能なモデルを求める場合には、Keeley Compressor Plusのように、アタックやトーンの調整が可能なモデルも存在します。これにより、音のディテールをより細かくコントロールでき、クリーントーンから歪みまで幅広い音色をカバーすることができます。

[h4 class=”hh hh24″]おすすめモデル:Keeley Compressor Plus[/h4]

ROSSやDynacomp系のサウンドをベースに、アタックやトーンのコントロールが追加されているKeeley Compressor Plusは、OTA式コンプレッサーの中でも高い評価を受けています。シンプルな2ノブコンプに比べて、より幅広いサウンドメイクが可能で、初心者からプロまで対応できる柔軟な機能を備えています。

MEMO

Keeley Compressor Plusは、特にクリーントーンでの使用や、ギターのカッティングプレイに最適です。アタックコントロールを微調整することで、音のニュアンスを細かく設定できるのが大きな特徴です。

FET/ディスクリートコンプレッサー系(1176系)の特徴とおすすめモデル

UREI 1176などのFETコンプレッサーは、ディスクリート回路を使用しており、プロフェッショナルなレコーディングスタジオでもよく使用されている高性能なコンプレッサーです。このタイプのコンプレッサーは、非常に速いアタックタイムと、強力な圧縮効果が特徴です。特にリードギターやソロプレイで音を前に出したい場合に最適で、1176系のコンプレッサーは、その圧縮力でギターの音をしっかりと持ち上げてくれます。

FETコンプレッサーの特徴

FET(Field-Effect Transistor)コンプレッサーは、ディスクリートなトランジスタを使用することで、非常に速いレスポンスと強力なコンプレッションを提供します。これは特に、ギターのアタックを強調したり、歪みサウンドを安定させる効果が強いです。UREI 1176のデザインを基にしたギターペダルは、特にロックやメタル系の音楽で、音を前面に押し出す用途で使用されます。

おすすめモデル:Universal Audio UAFX 1176 Studio Compressor

1176系のサウンドを忠実に再現したUniversal Audio UAFX 1176 Studio Compressorは、ギターだけでなく他の楽器にも使える高品質なコンプレッサーペダルです。アタックやリリース、レシオなど細かい設定が可能で、強力なコンプレッションをかけつつも、音のニュアンスを残すことができる点が大きな魅力です。

Universal Audio UAFX 1176 Studio Compressor【国内正規品】

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おすすめモデル:Origin Effects Cali76-CD

Origin Effects Cali76-CDは、UREI 1176をベースに設計されたハイエンドなコンプレッサーペダルです。スタジオ機材レベルのクオリティをギターペダルサイズで実現しており、速いアタックと深いコンプレッションが特徴です。ギターのサウンドを力強く、かつクリアに際立たせたい場合に最適です。

ORIGIN EFFECTS / Cali76 FET Compressor コンプレッサー

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MEMO

FET系コンプレッサーは、特に速いレスポンスと深いコンプレッションが求められるリードプレイに最適です。特に、Universal AudioやOrigin Effectsのようなブランドは、高品質なサウンドを提供します。

フォトカプラ素子を使ったコンプレッサーの特徴とおすすめモデル

フォトカプラ素子を使用したコンプレッサーは、他のコンプレッサーとは異なる独特のサウンド特性を持っています。フォトカプラ素子は、光によって抵抗値を変化させる仕組みを持っており、非常に自然でゆるやかなコンプレッションがかかることが特徴です。このタイプのコンプレッサーは、特にアコースティックな楽器やクリーントーンのエレキギターでの使用に向いています。

フォトカプラ素子の特徴

フォトカプラ素子を使ったコンプレッサーは、レスポンスが穏やかで、アタックとリリースが非常にスムーズです。これにより、他のコンプレッサーほど「圧縮された感」が強くなく、音楽的なニュアンスを残しつつ、必要なコンプレッションをかけることができます。特に、ジャズやブルースのようなジャンルでは、ナチュラルな音の減衰を活かしたいギタリストに好まれる傾向があります。

このタイプのコンプレッサーは、リードプレイやソロよりも、サポート的な役割で使われることが多いです。音の変化がゆるやかで、しっかりとした存在感を維持しながらも、過剰な圧縮感が出ないため、バンド全体のミックスの中でうまく溶け込むのが特徴です。

おすすめモデル:Demeter COMPRO-1

フォトカプラ素子を使用した代表的なモデルがDEMETER COMPRO-1です。このコンプレッサーは、非常にナチュラルで温かみのあるコンプレッションを提供し、クリーンで透明感のあるトーンが特徴です。DEMETER Opto Compulatorは、特にジャズギタリストやアコースティックギターを使用するプレイヤーに評価されています。

おすすめモデル:Diamond Compressor

Diamond Compressorも、フォトカプラ素子を使用した高評価のコンプレッサーペダルの一つです。このペダルは、アタックとリリースが非常に滑らかで、音をしっかりとまとめつつも自然なコンプレッションをかけてくれます。特にクリーントーンやアルペジオで使用する際に、その効果を最大限に発揮します。

適切なコンプレッサーの使い方を覚えて演奏を向上させよう!

コンプレッサーは非常に便利なツールですが、適切な設定を行わないとサウンドに悪影響を与える可能性があります。最終的には、使い方をしっかりと理解し、状況に応じてコンプレッションを調整することが大切です。次は、コンプレッサーの使用場面に合わせた具体的な設定例を見ていきましょう!

コンプレッサーの具体的な使用例と適切な設定例

ここでは、実際にコンプレッサーを使用する際に、どのようなシチュエーションでどのような設定が適切かを詳しく説明します。ソロパートやリズムギター、クリーントーンなど、それぞれの場面で効果的な設定を見ていきましょう。

リードギターでの使用例

リードギターを演奏する際、特にソロパートでは、コンプレッサーが音量の安定感を提供してくれます。アタックを少し遅めに設定し、レシオを3:1程度にすると、ソロのニュアンスを残しながら音量が均一になります。また、サステインが伸びるため、音が途中で切れることなく、長く伸びてくれる効果があります。

具体的な設定例

  • スレッショルド:やや高め(-10dB前後)
  • レシオ:3:1
  • アタック:やや遅め(20ms前後)
  • リリース:中程度(100ms前後)

この設定は、ソロ時にサステインをしっかりと伸ばし、アタック感を残しつつも音の安定性を保つ効果があります。

クリーントーンでの使用例

クリーントーンでのコンプレッサーは、音の輪郭を保ちながら、全体的に丸みのあるサウンドを作り出します。アコースティックギターのようなサウンドを目指す際や、アルペジオパートで使う場合に効果的です。特に音の強弱が大きいパートでも、コンプレッサーによって音がまとまり、バンドのミックス内でしっかりと存在感を保てます。

具体的な設定例

  • スレッショルド:中程度(-15dB前後)
  • レシオ:2:1
  • アタック:速め(5ms前後)
  • リリース:速め(50ms前後)

この設定では、音がつぶれずにアタック感が強調され、自然なサウンドが維持されます。

ファンクリズムでの使用例

ファンクのようなリズムパートでは、コンプレッサーが音の粒を整えるのに役立ちます。特にカッティングでは、コンプが均一な音を保ちながらリズムの鋭さを際立たせてくれます。ファンクやクリーン系のリズムでは、スピーディなアタックが必要なため、速めのアタック設定が理想的です。

具体的な設定例

  • スレッショルド:やや低め(-20dB前後)
  • レシオ:4:1
  • アタック:速め(1-5ms)
  • リリース:速め(50ms以下)

この設定は、リズムの一貫性を保ちながら、カッティングのアタックをしっかりと表現します。

Q&Aセクション:コンプレッサーの使い方に関する疑問解決

コンプレッサーをかけっぱなしにすると音がつぶれませんか?

かけっぱなしにする場合、設定次第では音がつぶれてしまうことがあります。スレッショルドを高めに設定し、レシオを低めに保つことで、音が自然なまま均一化される効果を期待できます。適度なバランスを取ることが大切です。

ライブ演奏でコンプレッサーを使うべきですか?

ライブではコンプレッサーが音量の安定性を保ち、バンド全体のミックス内でギターが埋もれないようにするため、効果的です。ただし、使いすぎると音の表情が失われることがあるので、特にソロやクリーントーンでは慎重に設定を見直しましょう。

コンプレッサーとブースターはどちらが良いですか?

用途によりますが、リズムパートで音量を安定させたい場合はコンプレッサー、ソロを際立たせたい場合はブースターを使うのが一般的です。ブースターは一時的に音量を持ち上げる効果があり、コンプレッサーと併用することで、音量の安定とソロの際のインパクトを両立できます。

まとめ:コンプレッサーの適切な使い方をマスターしよう!

コンプレッサーは、音の安定性を保ち、サウンドに一定のクオリティを与える便利なエフェクターです。しかし、かけっぱなしにする際には注意が必要です。音の自然なダイナミクスを残す設定や、コンプレッサーとブースターを併用する工夫を覚えておくことで、さらに演奏の幅を広げることができます。これらのテクニックを活用して、演奏をよりプロフェッショナルに仕上げていきましょう!