Maxon D&S Ⅱ OD-802|TSと似た回路を持つSD-9の原型ヴィンテージドライブ

知る人ぞ知るというか、マイケル・ランドゥ氏の使用で有名なMAXON SD9の原型ともなっているMAXON製D&S2 OD-802を紹介します。

本機はヴィンテージで、現行品は下記のMAXON SD9が一番近いやつです。

MAXON Maxon ギターエフェクター Sonic Distortion SD9

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そもそもこのOD-802の形を見ると、Ibanez TS808やMaxon OD808を思い浮かべる人も多いと思います。実際本機は同じ時期に製造販売されており、回路的にも近いので兄弟機といっても良いかもしれません。

TS808はSRVの使用で有名になりましたが、販売直後は正しい使い方ができるギタリストがあまりおらず人気がなかった一方、OD802はわかりやすく少し歪んでくれるのでTS808 OD808よりも人気があったそうです。

TS808と似てますが、OVERDRIVEがDISTORTIONになってます。

裏面を見ると古いMaxon Ibanez製品特有の深い緑のプリント基板です。

結構荒々しい歪みです。D&S2はこの前のモデルがDistortion+に近い回路なので、それの流れをくんでいるのだと思います。

TS系だとToneを結構上げて使いますが、802は少し絞って使うのが良いと思います。

所謂マレーシアンチップと呼ばれるマレーシア製のRC4558Pオペアンプです。これだけでも1万円近くで取引されてます。

少し前にOD802を改造してヴィンテージのTS808を再現するのが流行ってた影響か、オリジナルの状態で残っているOD802が少ない気がします。

OD802は再販されていないモデルなので、わざわざ再販されているTS808仕様にしなくても良いんじゃないかとこっそり思ってました。

クリッピングダイオードにゲルマニウムが使われているのはMXR Distortion+を意識している気がします。

スイッチ周りのFETは2SK121で、オリジナルTS808にも使われている個体をたまに見ますがOD802では比較的2SK121が多い気がします。

コンデンサの製造年数から恐らく本機は1980-1981年ごろの製造のようです。