日本が誇る激安エフェクターの雄、「Arion」(アリオン)のSCH-1というコーラスをご紹介します。
現在でもArion製のSCH-Zというコーラスを見かけますが、本機はSCH-Zの前身モデルです。
ヴィンテージのArionはケースの色がグレイのものと現行物の同じく黒いものがありますが、お察しの通りグレイのものが初期と聞いています。
本機はもちろんグレイタイプです。
グレイタイプと黒いタイプでは若干回路が変更されているらしく、初期のものは揺れが激しく、もはやコーラスというよりはレスリー・スピーカーをシュミレートしているのではないかと錯覚するほどです。
後期の黒いタイプはそこを考慮してもう少し落ち着いたコーラスを目指して、現行品と似た傾向に落ち着いたようです。
とはいえ、グレイタイプ、黒いタイプでそこまで差はありません。黒いタイプでも設定次第でエグい揺れを作れます。管理人は昔使っていたのですが、誰かに盗まれてしまいました。許さん。というより、SCH-1だけ盗んだことを考えると、価値を知ってるプロの仕業ですね。
グレイタイプはオークションで安く最近手に入れました。
マイケル・ランドウ氏も近年では現行品を改造したモデルを使ってますが、元々はSCH-1を愛用してました。かなり多くの数をコレクションしているそうです。
E.W.S社などで改造品が出ていますが、SCH-1のサウンドを狙った改造をしていることがほとんどです。
今でも入手できますが、中々お高い値段がするBBD素子MN3102が贅沢に使われています。
TA75558Pは東芝製のオペアンプで、1980-83年ごろのTS-9に使われていたことで有名ですね。
現行品のSCH-Zの中身を見たことある方ならわかりますが、微妙に部品配置、回路も違うようです。主にトーン回路が違いました。