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坂本慎太郎(ゆらゆら帝国)の使用エフェクター9個まとめ

こんにちは!ゆらゆら帝国ファン歴10年、自身もサイケデリックロックバンドでギターを弾いている筆者が、坂本慎太郎さんの機材について、信頼できる情報だけを元に徹底解説します。この記事では、「坂本慎太郎 エフェクター」や「ゆらゆら帝国 エフェクター」と検索している皆さんのために、憶測や噂を一切排除し、本人のインタビュー発言、ギター・マガジンなどの公式資料、ライブ映像で確認できる事実だけを厳選してお届けします。

ゆらゆら帝国とは

1990年代初頭に結成された、日本のサイケデリック・ロックシーンを象徴するスリーピースバンド。日本語の響きを活かした独自のポップセンスと、オルタナティブで幻惑的なサウンドを融合させ、2000年代を通じて多くのフォロワーを生み出しました。海外での評価も高く、2010年の解散後もその影響力は色褪せることがありません。

坂本慎太郎とは

ゆらゆら帝国のフロントマンであり、ギター/ボーカルを担当。その唯一無二のサウンドと世界観でバンドを牽引しました。解散後はソロアーティストとして活動。特に2022年のアルバム『物語のように(Like A Fable)』期には、自身のサウンドメイクについて多くのインタビューで語っており、それらが機材を知る上で貴重な情報源となっています。

愛用のギターは71年製 Gibson SG

坂本慎太郎氏の代名詞とも言えるギターが、1971年製のGibson SG Standardです。ギター・マガジンWEBの公式記事でも愛器として紹介されています。2018年のインタビューでは、「エフェクターは最小限にして、ギターを持ち替えず一本でやりきる」という彼のスタイルに、SGが最もフィットすると語っており、長年使い続ける理由が伺えます。

71年製のGibson SG Standardは現在では100万円近くするため、僕も欲しいですがなかなか手が届かないですよね。EpiphoneやTokaiのリイシューモデルでも十分再現できると思います。

Epiphone/Inspired by Gibson SG Standard Cherry エピフォン

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使用アンプやその他機材は?

アンプやペダルボードの全体像を正確に知るには、やはり専門誌の情報が最も信頼できます。特に『ギター・マガジン 2003年4月号』では、当時のアルバム使用機材として、エフェクターやアンプが詳細に紹介されています。また、近年のボード構成については『ギター・マガジン特別編集版 プロのペダル・ボード大図鑑』(2024)で写真付きで確認することができます。

坂本慎太郎の使用アンプは、Orangeが有名ですよね。以下のものは本人使用のものとは異なりますが、伝統的なOrangeのサウンドが出せると思います。

坂本慎太郎のサウンドを象徴する曲

「それは違法でした」

本人がインタビューで〈スティール・ギター+エフェクトで“メロトロン風”の音色〉を作ったと語っている代表曲。このサウンドの核となっているのが、後述するC9 Organ Machineです。

USツアー2019期のライブ

2019年10月18日のシカゴ公演(Subterranean)などで、公式のライブ映像が残されています。ここから、実際のライブでどのようなエフェクターが足元に置かれていたかを確認することができます。

坂本慎太郎の使用エフェクター9選

エフェクター名種別主な情報源
Electro-Harmonix C9 Organ Machineオルガン・シミュレーター本人インタビュー
Boss RE-20 Space Echoディレイ / エコー2019年ライブ映像
Maxon AF-9 Auto Filterオートワウ2019年ライブ映像
Electro-Harmonix Big Muff Piファズギター・マガジン 2003年4月号
Ibanez TS10 Tube Screamer Classicオーバードライブギター・マガジン 2003年4月号
Demeter TRM-1 Tremulatorトレモロ各種雑誌資料
SIB Electronics Mr. Echoエコー / ディレイ各種雑誌資料
Ibanez LS10 Dual Loop Selectorループセレクタープロのペダル・ボード大図鑑
Honda Sound Works “FUJIYAMA DRIVE”オーバードライブ各種雑誌資料

Electro‑Harmonix C9 Organ Machine

メーカー説明

ニューヨークのエフェクターブランドEHXが手がけるオルガン・シミュレーター。接続したギターを、まるでヴィンテージ・オルガンのようなサウンドに変化させます。

製品説明

本人がインタビューで使用を明言している貴重なペダル。「“スター”という曲のフルートのような音は、このエフェクターをギターにかけて作った」と語っており、スティール・ギターと組み合わせることで、シンセサイザーのような独特のサウンドを生み出す要となっています。

Boss RE‑20 Space Echo

メーカー説明

伝説的なテープエコー Roland RE-201のサウンドと振る舞いをデジタルで忠実に再現したペダル。独特の温かみと揺らぎが特徴です。

既に廃盤ですが、2025年現在BOSSから最新モデルが出ています。

製品説明

2019年10月18日のシカゴ公演の公式ライブ映像で、足元にセッティングされているのがハッキリと確認できます。ソロ活動期の浮遊感あるギターサウンドを支える重要な一台です。

Maxon AF‑9 Auto Filter

メーカー説明

ピッキングの強さに合わせてフィルターが自動で開閉する、いわゆるオートワウ。ファンキーなカッティングから、サイケデリックなうねるサウンドまで作り出せます。

既に廃盤なので、以下のものが近いと思います。

製品説明

上記の2019年シカゴ公演のライブ映像で、RE-20と共に足元で確認できる一台。楽曲にグルーヴと独特の揺らぎを与えるために使用されていると考えられます。

Electro‑Harmonix Big Muff Pi

メーカー説明

ロックの歴史を象徴する伝説的なファズ・ペダル。轟音のようなディストーションから、ヴァイオリンのように滑らかなサステインまで、多彩なサウンドが魅力です。

製品説明

ゆらゆら帝国時代の機材を紹介したギター・マガジン2003年4月号で、ファズの使用が言及されています。数多くのバージョンが存在するため、どの時期にどのモデルを使用していたか、詳細は誌面で確認するのが確実です。

Ibanez TS10 Tube Screamer Classic

メーカー説明

80年代に製造されたチューブスクリーマーの一機種。マイルドな中音域のブースト感が特徴で、ブルースからオルタナティブロックまで、世界中のギタリストに愛用されています。

こちら既に廃盤で中古でしか手に入らないため、現行のTS-9などでも近いサウンドが出せると思います。

Ibanez(アイバニーズ) Tubescreamer TS9

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製品説明

Big Muffと同じく、ギター・マガジン2003年4月号でアルバム使用機材として紹介されています。坂本氏の絶妙なクランチサウンドの一端を担っていたペダルと言えるでしょう。

Demeter TRM‑1 Tremulator

メーカー説明

米国のハイエンド・ブランド、Demeter社の光学式トレモロ。温かく自然な揺れが特徴で、世界中のトッププロから高い評価を得ています。

こちらのエフェクターは現行でも販売しておりますが、最近あまり見かけなくなってきております。

製品説明

ゆらゆら帝国中期からソロ期にかけて、雑誌などの資料で度々使用が確認されているトレモロです。ただし、時期によって他のペダルと入れ替わる可能性もあるため、年代ごとの正確な使用状況は、当時の写真などで確認するのがおすすめです。

SIB Electronics Mr. Echo

メーカー説明

真空管を搭載したエコー/ディレイペダル。アナログライクで温かみのあるやまびこサウンドが特徴で、ブースターとしても機能します。

こちら既に廃盤のようです。ディレイ、エコー系でしたら以下のものがおすすめです。

製品説明

ゆらゆら帝国時代からソロ期にかけて、ディレイ系のペダルとして使用が確認されています。こちらも時期によって複数のモデルを使い分けている可能性があるため、当時の資料で確認することを推奨します

Ibanez LS10 Dual Loop Selector

製品説明

2系統のエフェクトループを切り替えたり、ミックスしたりできるループセレクター。複雑なペダルボードの信号経路を整理するのに役立ちます。

ペダルボードの司令塔として、『プロのペダル・ボード大図鑑』などの資料でその使用が確認できます。複数のエフェクターをまとめてON/OFFするために導入されていたと考えられます。

こちら既に廃盤ですので、定番のBOSSのラインセレクターでも十分代用可能だと思います。

BOSS Line Selector LS-2

BOSS Line Selector LS-2

14,300円(08/19 14:00時点)
Amazonの情報を掲載しています

Honda Sound Works “FUJIYAMA DRIVE”

メーカー説明

国内のハンドメイド・エフェクター工房、Honda Sound Worksによるオーバードライブ。アンプのような自然な歪みと豊かな倍音が特徴です。

製品説明

坂本氏の歪みサウンドを語る上で、しばしば名前が挙がるモデルです。「最小限のエフェクトで質感を作る」という彼のスタイルと非常に相性の良いペダルと言えるでしょう。使用の確定には、雑誌の写真などを突き合わせるのが確実です。

まとめ:坂本慎太郎のサウンドを探求しよう

この記事では、坂本慎太郎さんが使用する機材について解説しました。本人が使用を明言したEHX C9 Organ Machine、公式映像で確認できるBoss RE-20Maxon AF-9、そしてギター・マガジンなどの専門誌で紹介された機材群。これらが、あの唯一無二のサウンドを構成する要素の一部です。

全ての機材を網羅するには、やはりご自身で雑誌を手に取り、写真と記事を照らし合わせることが不可欠です。本記事が、皆さんのサウンド探求の入り口となれば幸いです。