実は2023年にハイパーギターズさんで1965年製のデラックスリバーブアンプを購入してました!ずっと憧れだったんですが、ためらっているうちにどんどん値段が上がっていくので少しお安く出ていたものを奮発して購入しました。思った30倍は音がでかいので、家ではアッテネーターに繋いで楽しんでますが、それなりに広いライブ会場でボリュームを6くらいまで上げると爆音です。家だとアッテネーター無しだとボリューム3くらいでもう近所迷惑です。
他にも色々ヴィンテージアンプやら現行の良いアンプは持っているのですが、このデラックスリバーブは最高です。
購入時からもともと調子が悪く、部品交換もコンデンサが殆ど変わってしまっていたので、変えられていたオレンジドロップからSOZOのブルーキャップに変更しました。海外でも評価の高いヴィンテージアンプ用のコンデンサです。
経年劣化でノイズも多かったのですが、GAMPSさんの記事を見ていてシャーシが劣化して抵抗値を持ってしまっているという話を聞いてアースを銅の棒で繋ぐ処理をしてみたらあっさりノイズがゼロになりました。
銅の棒はAMAZONで買いました。
パワー管のソケットも破損していたので交換しました。ついでにスクリーン抵抗もここは高電圧が流れるのでソリッド抵抗からDALEの巻線抵抗に変更しています。ここもオリジナルからは変更されていた部分なので気にしないです。
もう片方のソケットにも同じ処理をしてます。
オーバーホール済みという話で買ったのですが、フィルターキャップの製造年数が2004年製でした。一回ヒューズが飛んだのでもしかしてと思っていましたが、オーバーホールってこういうところを新品に変えておくことなんじゃないのかと思いつつ自分で交換しました。やすかったので仕方ない。
ドイツF&T社の評価の高い電解コンデンサに交換しました。オリジナルを尊重しないのであれば、プリ管に行くもの以外は20uFくらいに上げても良いかもしれません。
トランスは全てオリジナルで安心しました。「606542」が製造年数を表していて、真ん中の65とかいてあるのが1965年製造のトランスであることを示しています。
出力トランスとチョークトランス。これも同じで1965年製造。
リバーブトランス。これもくどいですが1965年製。
邪道ですが、整流管も高い時代になってしまったので少しでも寿命を伸ばすためにバックアップダイオードをつけてます。ITT社製1N4007。これで電源トランスからの不意の高電圧が整流管に行くのを予防してくれます。
ちなみに整流管の話で言えば、ダイオード整流に簡単に変更できる半導体整流器というものがありますが、6L6GC系のアンプでは気にしなくてもいいですがデラリバのような6V6系のアンプだと、6V6自身が高電圧に耐えられなくて、ダイオード整流にするともともと付いている5Y3などの整流管よりも高電圧が流れるのでパワー管の寿命が縮まります。
とはいえ便利で、ダイオード整流のほうが音がいいような気がしているので、どうしても使いたい場合は6V6GTから6V6Sに変更すると500Vくらいまでは耐えられるので理論上はダイオード整流にしても問題ないです。