本日はBOSSコンパクトシリーズ初のコーラス、「CE-2」のご紹介です。
機能の割には非常に値段が高騰している本機は、だいたい15,000円-30,000円台で取引されます。銀ネジ時期の本機は値段もお高いです。
BBD素子を使用して、コーラスサウンドを作っており、全モデルのCE-1も同じBBDを使っていますが、本機は非常に爽やかです。CE-1はえぐい感じです。
製造から時間も経っているため、BBDがへたってコーラス音があっさりしている印象があります。さらに、入手当初はコーラス音が歪んでしまっていますが、内部のトリマーを調節することによって解決しました。
現在ではヴィンテージ市場で非常に人気のある本機ですが、発売から短命で生産が終了してしまった歴史があります。
コーラスといえば、ステレオアウトしてアンプ2台、もしくはアンプとミキサーに繋いで空間全体にサウンドを鳴らすのが醍醐味ですが、本機はモノラルアウトしか出来ず、すぐに後継機種のCE-3が登場してしまいました。
回路的にはほぼ一緒で、CE-3はステレオアウトできるようになっただけなのですが、なぜかCE-2の方が温かみのあるサウンドがするように管理人は感じます。
コントロールはシンプルにDepthとRateのみ。むしろ、コーラスってこれ以上の調整はいらないように感じます。
中身。初期BOSSでよく使われていた、緑色のガムみたいなポリエステルコンデンサが使われています。
BBDは松下製のMN3101とMN3007の組み合わせ。CE-1はMN3005が使われていましたね。
見た目も割と綺麗なので、後世にしっかり残していきたいエフェクターの一つですね。
ヴィンテージCE-2の人気をみて、BOSSさんも割と最近にワザクラフトシリーズで復刻したそうです。
BOSS CE-2W
結構いいお値段しますね。
管理人も試奏してみましたが、現行品の元気なBBDが使われているだけあって、非常によかったです。
ヴィンテージ CE-2
ワザクラフト CE-2