元はっぴいえんどのギタリストで、日本が誇るスライドの名手のセッションギタリスト「鈴木茂氏」がハンドメイドで製作している究極のROSS系コンプ「C-2」を入手しました。
縁があって実際に鈴木茂さんのスタジオまで伺って複数のC-2の中から当方が一番いいと思ったものを売ってもらいました。
ダイナコンプやROSSのオリジナルも所有してますが、現行品のコンプは結構味付けを感じてしまう一方、ヴィンテージのコンプたちは味付け無しに自然ときらびやかな感じになるのが特徴かと思います。
Shigeru SuzukiのC-2はヴィンテージコンプで聞くことができる自然なコンプレッションを見事に再現していると思います。
昨日入手したので10時間くらい引き込んでましたが、自然故にとても万能なコンプだと思いました。ずっと自作したROSSコンプかAYAのR-compを使ってましたが、原音に味付けをしすぎてしまうのが良いところでもあり悪いところでもあったので、特にブルースなどの音楽には相性が悪かったのです。
C-2はブルースでも使えるコンプレッサーだと思いました。
あえてトゥルーバイパスにせず、当時のROSSコンプと同じくバイパス時も回路につながっているようにしているようです。
横からちらっと見える部品だけでも、RCAのトランジスタ、AB(アレンブラッドリー)の抵抗、電解コンデンサは使わずタンタルコンデンサのみ使用、ダイオードも1N34Aなどほぼ全ての部品がヴィンテージパーツで構成されてます。
C-2はかなりお高めの値段設定ですが、これだけのパーツを使ってしかも鈴木茂氏がハンドメイドで制作していることを考えるとむしろオトクなんじゃないかと思います。
ポットもABタイプのものとCTSのものがつかわれてます。おそらく部品代だけでも2万円近く行くと思います。
ヴィンテージの部品を使っているだけに個体差もあるらしく、私のC-2はトランジスタのhfeに若干のばらつきがあって、使われている箇所は不明ですがひときわ大きいコンデンサにコーネルダブラーのグリーンキャットが使われているそうです。
他のC-2にはブラックキャットコンデンサが使われていたりしました。
一時期ある意味で有名だった鈴木茂氏の大ファンの某氏の言葉を借りれば「一生物」のコンプレッサーかと思います。
注文や詳細はこちらのページから