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カート・コバーンの使用エフェクター26選まとめ

カート・コバーンの音楽と機材を紐解く

カート・コバーン――彼の名前を聞いたことがある人なら、その音楽がもたらした衝撃を想像するのは難しくないでしょう。1990年代、Nirvanaというバンドのフロントマンとして一世を風靡した彼は、ただのロックミュージシャンではありませんでした。グランジロックというジャンルを全世界に広め、その魂ともいえる「生々しさ」と「不完全さ」を音楽に注ぎ込み、多くの人々を魅了しました。そんなカートのサウンドは、一言で言えば「荒削りでありながら感情的」。彼の音楽は、ギターのトーン、エフェクト、そして歌声が一体となった、非常に個性的なものでした。

カート・コバーンの特徴的なサウンド

カートのサウンドの特徴といえば、まず挙げられるのがその「攻撃的なディストーション」と「切ないクリーントーン」の対比です。「Smells Like Teen Spirit」のような楽曲では、激しいディストーションで耳に焼き付くリフを奏でる一方、「Come As You Are」では、深みのあるコーラスを効かせたクリーンなアルペジオが印象的でした。このように、彼のサウンドは常にリスナーの感情を揺さぶる力を持っていました。

使用していたギター

カートが愛用していたギターは、特に「フェンダー・ムスタング」や「ジャガー」といったショートスケールモデルです。これらは、彼の独特な弾き方やコード進行にぴったりの楽器でした。ジャガーに搭載されたハムバッカーやムスタングの軽快なトーンは、彼の荒々しい演奏スタイルを支えつつも、曲ごとの多彩な表情を演出しました。また、手頃な価格帯のギターを好んだカートは、「高価な機材がなくても自分の音楽を表現できる」という姿勢を体現していました。

アンプセッティングとエフェクトの役割

カートのアンプセッティングも、彼のサウンドを語る上では欠かせません。彼が主に使用していたのは、「フェンダー・ツインリバーブ」や「マーシャル」のヘッドアンプです。基本的な設定はシンプルで、アンプ自体の歪みを抑え、エフェクターで必要なトーンを作り上げるスタイルでした。このセッティングは、彼の使うエフェクトペダルがサウンドの鍵を握ることを意味します。BOSSの「DS-1」やElectro-Harmonixの「Small Clone Chorus」など、彼が使用したペダルは曲ごとに異なる役割を果たし、その多彩な音色でリスナーを魅了しました。

機材を通じて見るカートの音楽哲学

カートの機材選びには、一貫した「シンプルさ」へのこだわりが見られます。複雑なセッティングを避け、直感的に操作できるギターやエフェクターを選んだ彼は、技術的な完璧さよりも「心に響く音」を優先しました。このようなアプローチは、彼の音楽がなぜこれほど多くの人々に支持されたのかを物語っています。

カート・コバーンの使用エフェクター24選

BOSS DS-1 Distortion

BOSSは1973年に設立され、シンプルで耐久性に優れたペダルを提供しています。この「DS-1」は、カートがライブやレコーディングで愛用しており、「Smells Like Teen Spirit」などで特徴的なサウンドを生み出しました。

BOSS DS-2 Turbo Distortion

BOSS TURBO Distortion DS-2

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「DS-2」は、ターボモードが追加され、よりパワフルなディストーションを提供します。カートは「In Bloom」や「Territorial Pissings」で使用し、曲ごとに異なる歪みを演出していました。

ProCo RAT Distortion

PROCO RAT2 ディストーション

PROCO RAT2 ディストーション

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ProCoの「RAT」は、荒々しいファズ寄りの歪みを特徴とし、カートは「Love Buzz」などでこのペダルを活用していました。その荒削りなトーンがNirvanaのサウンドにマッチしました。

Boss HM-3 Hyper Metal

BOSS/HM-2W Heavy Metal WAZACRAFT

BOSS/HM-2W Heavy Metal WAZACRAFT

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かなり歪むペダルで近年まで復刻されていなかったヴィンテージエフェクターでしたが、正直そこまで人気があるものではなかったのですが一定数コアなファンが居るディストーションペダルです。近年技クラフトシリーズで前機のHM-2が復刻されて話題になりました。

Electro-Harmonix Big Muff

Electro-Harmonixの「Big Muff」は、太く迫力のあるファズトーンを提供します。カートはこのペダルを一部のレコーディングで使用していました。

Univox Super-Fuzz

Univoxは、1960年代に設立されたアメリカのヴィンテージブランドで、この「Super-Fuzz」は、ザラついたトーンを持つユニークなファズペダルです。カートは「Bleach」以前に使用していました。

Electro-Harmonix Small Clone Chorus

「Small Clone」は、深みのあるコーラス効果が特徴のペダルで、「Come As You Are」のイントロで特に有名です。ライブでも重要な役割を果たしました。

Electro-Harmonix Polychorus

「Polychorus」は、幅広いモジュレーション効果を加えることができ、「Heart-Shaped Box」や「Radio Friendly Unit Shifter」で使用されました。残念ながら再販はされていないようで、ヴィンテージを探すしかありません。

Tech 21 SansAmp Classic

Tech 21は1989年に設立され、アナログ技術を駆使した製品で知られています。「SansAmp Classic」は、「In Utero」のレコーディングおよびツアーで主な歪みとして使用されました。

DOD FX69 Grunge

DODの「FX69 Grunge」は、カートがMTVの「Live and Loud」で使用したディストーションペダルで、名前通りのグランジサウンドを象徴します。

Electro-Harmonix Memory Man

「Memory Man」は、温かみのあるアナログディレイで、カートのレコーディングやライブで重要な役割を果たしました。

Arion SAD-1 Delay

「SAD-1」は、アナログディレイならではの暖かいサウンドが特徴のペダルで、カートが曲に奥行きを加えるために使用しました。

Arionは日本のメーカーで初期は日本製、近年はインドネシア製に変わって製造を続けていましたが2010年代後半に製造が終わってしまい新品で見かけることはなくなってしまいました。中古で探しましょう。

Boss DM-2 Delay

BOSS/DM-2W Analog Delay 技 Waza Craft ボス

BOSS/DM-2W Analog Delay 技 Waza Craft ボス

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「DM-2」は、カートがスタジオとライブで使用した温かみのあるアナログディレイペダルで、「If You Must」でその効果が特に際立っています。DM-2はヴィンテージ市場で人気のエフェクターですが、最近はBOSS WAZA CRAFTシリーズで復刻されたものが出回っており、よく再現されてると思います。

Electro-Harmonix EH-1311 Echoflanger

Electro-Harmonixの「Echoflanger」は、フランジャーとディレイを組み合わせたペダルで、「Heart-Shaped Box」のソロや「Radio Friendly Unit Shifter」でその効果が確認されています。

MXR M104 Distortion+

MXR M104 DISTORTION+

MXR M104 DISTORTION+

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MXRは1972年に設立され、シンプルで高品質なエフェクターを提供しています。この「Distortion+」は、カートが一部のライブパフォーマンスで使用したペダルで、温かみのある歪みが特徴です。

Univox U-1095 Super-Fuzz

Univoxは、カートが初期に使用したヴィンテージファズペダルです。「Bleach」以前のレコーディングやライブで用いられ、その個性的なトーンが印象的です。

DOD FX62 Bass Stereo Chorus

DODの「Bass Stereo Chorus」は、カートが1990年のライブで使用した記録が残っています。このコーラスペダルは、柔らかいモジュレーション効果を楽曲に加えました。ベース用かと思われますが、ギターで使用するのにも良かったようです。

Yung-Mann Fuzz

「Yung-Mann Fuzz」は、カートのギターテクニシャンによってカスタムメイドされたペダルです。このファズペダルは、「Bleach」以前のライブやレコーディングで活躍しました。

Univoxのファズが盗まれたときに、ギターテックのベイリー氏が製作したファズだと言われています。

Tech 21 SansAmp GT2

「SansAmp GT2」は、Tech 21の人気モデルで、「In Utero」のレコーディングにおいて補助的な役割を果たしました。そのアンプライクなサウンドが特徴です。

Electro-Harmonix The Clone Theory

Electro-Harmonixの「The Clone Theory」は、コーラス効果を提供しますが、カートがSmall Cloneの方を好んで使用していたため、主に試験的な用途で使われたとされています。

Electro-Harmonix Ram’s Head Big Muff Pi V2

Electro-Harmonixの「Ram’s Head」は、ファズペダルの中でも特に太くウォームなトーンを提供し、カートが特定のレコーディングセッションで使用したとされています。言わずもがなヴィンテージですが、形を変えてリイシューが販売されてます。

Chandler Tube Driver

「Chandler Tube Driver」は、カートが初期のライブで借用したペダルで、真空管のような暖かいオーバードライブサウンドが特徴です。デヴィッド・ギルモアが愛用しているので有名ですね。

MXR Phase 100

MXR M107 PHASE 100

MXR M107 PHASE 100

26,596円(12/09 22:01時点)
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「Phase 100」は、カートが「Curmudgeon」のレコーディングで使用したフェイザーエフェクトペダルです。その温かく揺れるトーンが特徴です。

Mr. Bill Pedal X

「Pedal X」は、カートが「Heart-Shaped Box」のレコーディングで使用したカスタムペダルで、独特のリングモジュレーションとオーバードライブ効果を提供しました。

MXRエフェクターを改造して作られていたようです。

https://www.electricalaudio.com/pedals-1/p/mxr-modulation

Vox V829 Tone Bender Germanium Charged Fuzz

VOXブランドで販売されていたゲルマニウムトランジスタを使用したファズペダルです。見た目があまり好まれなかったのか音は良いのですがあまり売れてなかった印象はあります。

Ibanez Soundtank FZ5 60’s Fuzz

1989年頃にIbanezが展開していたサウンドタンク・シリーズからの1台です。名前からするとファズフェイス系なのかなと思いましたが音はビッグマフ系のようです。D&Sシリーズの流れをくんでいるのかもしれません。