EarthQuaker Devices Data Corrupterとは?
EarthQuaker DevicesのData Corrupterは、アナログのPLLハーモナイザーで、モジュレーションを加えたシンセサイザー的なギターエフェクターです。正直に言って、私が所有している100台以上のエフェクターの中で、一番「変態系」だと思っています!
このペダルはギターやベースから入力された信号をスクエアウェーブのファズに変換し、さらにハーモナイズしながらモジュレーションをかけてくれます。その結果、普通のギターサウンドでは絶対に得られない、カオスで独特なシンセサウンドが生まれるんです。
Data Corrupterの主な特徴
Data Corrupterには、他のエフェクターではなかなか見られないユニークな機能がたくさんあります。以下にその主な特徴をまとめました。
- モノフォニックのアナログPLLハーモナイザー
- 入力信号を増幅し、スクエアウェーブのファズに変換
- 3オクターブに対応し、ハーモナイズをコントロール可能
- ピッチベンドやビブラートのモジュレーション効果を追加
- 個別に調整可能なマスターオシレーター、サブハーモニック、スクエアウェーブ
Master Oscillatorとは?
Master Oscillatorは、このペダルの心臓部です。入力された信号をUnison(オリジナルのオクターブ)、-1オクターブ、-2オクターブに変換し、さらにハーモニーを加えることができます。これを使って、まるでギターがシンセサイザーになったような音作りが可能です。
Frequency Modulatorでピッチモジュレーションを追加
Frequency Modulatorは、Master Oscillatorにピッチベンドを加えるセクションです。GlideモードとVibratoモードを選択でき、Glideでは音程の移動が滑らかに、Vibratoでは昔のSF映画に出てきそうなレーザー音のような効果が得られます。
Subharmonicで低音を強化
Subharmonicセクションでは、1オクターブ下から3オクターブ下の音を追加できます。これによって、音により重厚な低音を加えることができ、シンセベースのようなサウンドが作れます。
Data Corrupterの使い方のポイント
このエフェクターを最大限に活用するためのポイントをいくつか紹介します。
- ディレイやリバーブなどの空間系エフェクトの前に接続しましょう。
- ネックピックアップでの使用がおすすめです。ピッキングに反応しやすく、クリアなトラッキングが得られます。
- 単音プレイでは特にトラッキングが正確で、カオスなサウンドが得られます。
Data Corrupterのコントロール説明
Voice MixerとLevel
Data Corrupterでは、Voice Mixerセクションを使ってMaster OscillatorやSubharmonicの音量を調整できます。また、Squareセクションではスクエアウェーブファズの音量を調整し、Levelで全体の出力をコントロールします。
トラッキングの設定
トラッキングを正確にするためには、ギターの出力に応じて設定を調整することが重要です。例えば、ギターのボリュームが低すぎるとトラッキングが不正確になることがあります。単音でピッキングすることで、Data Corrupterのトラッキングが最も正確に反応します。
よくある質問
Q: Data Corrupterはバンド演奏で使えますか?
A: はい、使えます!ただし、サウンドが非常に独特なので、他の楽器とぶつからないように工夫が必要です。
Q: 単音しか使えませんか?
A: 基本的にモノフォニック対応ですが、工夫次第ではコードプレイでも面白い結果が得られるかもしれません。
Q: 他のエフェクターと組み合わせてもいいですか?
A: もちろんです!特にディレイやリバーブと組み合わせることで、より深みのあるサウンドが作れます。
まとめ
EarthQuaker DevicesのData Corrupterは、他のエフェクターでは決して出せない音を提供してくれる非常にユニークなエフェクターです。私はこのエフェクターを使うたびに、新しい音の発見があり、まさに「変態系」エフェクターとして大活躍しています!ぜひ試してみてください。
Data Corrupterはかなり強烈なエフェクターなので、使いすぎるとバンド全体のサウンドを覆い隠してしまうことがあります。使い方には注意してください。
このエフェクターは9VのDCパワーサプライが必要です。トランス式ではノイズが発生する可能性があるため、適切な電源を使用しましょう。