超定番のオーバードライブ、アイバニーズ社チューブスクリーマーの中でも、TS-9よりは所有者が少ないと思われるTS-808をご紹介いたします。
もちろんリイシュー品でヴィンテージものではありませんが、ヴィンテージっぽく中身を改造してあります。
TS-808は1979年に日伸音波製作所が開発し、星野楽器がアイバニーズのブランド名で海外向けに販売していたオーバードライブです。
星野楽器がアイバニーズブランドで海外向けに販売していたのに対し、日伸音波製作所はオリジナルブランド「MAXON(マクソン)」として兄弟機であるOD-808を日本国内向けに販売していました。
ブランド名が違うだけで中身は同じものです。
同時期に発売されていたBOSS社のOD-1はどんなアンプでもドライブ感のあるサウンドを作ることができるみたいなコンセプトで開発されていたようですが、 Tube Screamerは名前の通り、真空管を叫ばせるように、ブースターとしての使い方を想定して開発されたようです。
確かに単体での歪みはそんなに好みじゃないですが、ゲインを下げて軽く歪んでるアンプをブーストさせると非常に良いです。
管理人のTS808は爽やかに改造を施してあります。
オペアンプはオリジナルTS808にも使用されていたRC4558Pのマレーシア製。
これ一個で3000円くらいで取引されているらしいですが、管理人が高校生の時はジャンクのオーディオアンプの中にしこたま眠っていたのでまだ10個程度ストックがあります。
バッファスイッチ部分のFETも、元々2SK30のオレンジランクが搭載されていましたが、虎の子である三洋製の金メッキ2SK44Aに交換してあります。
意味があるかは分かりませんが無駄にマッチングさせてあります。
オリジナルも2SK44、もしくは2SK121などが使用されています。
あとこれはどの改造方法紹介サイトでも紹介されてないのですが、両サイドにある0.1uFのポリエステル系のコンデンサを同じ値のポリプロピレンコンデンサに変えてあります。
明らかに元気になるような気がします。
他にも細々と変えてありますが、企業秘密もあり内緒です。